★日経225の日足では、5日線(赤線)22,021円は上向きを維持しつつ、下値のサポートなり上昇基調を維持している。7月10日安値22,196.89円まで上昇すると一旦は窓埋めとなる節目となる。また、200日線(紫線)22,191円も上値節目となりやすい。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、昨日一旦%Kの上昇基調が鈍化したものの、%Dともに上向きを維持していることから、上昇基調は継続している。
本日も上海総合株価指数やアジア株の動向に左右されやすいことから、午前10時以降のアジア市場の動向には注意が必要となる。このまま上昇基調が継続するようなら、260日線(茶線)や52週線が日経225のサポートとして意識されたこととなり、今後の株価の動向を見ていく上で重要な下値目処となりそうだ。
★欧州市場朝方の取引では、欧州株が全面安で推移したがリスク回避の動きは限定され、ドルは主要通貨に対して概ね前日比小幅高水準でもみ合い商状となった。
欧州株やNYダウ先物が大幅安で推移する中、リスク回避によるドル買い圧力が持続しドル全面高となった。その後も、米長期金利が2.83%台へ低下し、NYダウが200ドル前後の下落となっているものの111.20円台まで上げ幅を拡大した。米6月生産者物価指数(PPI)とコア指数ともに市場予想を上回ったことで111.30円台へ上昇した。しかし、中国が報復措置を検討との報道を受けると一時110.98円前後まで下落した。ドルの底堅さを確認すると再びドルが買い戻され、5月21日の高値111.40円を上抜けすると目先のストップロスを誘発した。NYダウが下げ幅を縮小し、米長期金利が2.86%前半の上昇を受けドル買いが継続した。一時112.17円まで上昇したが、米長期金利が低下に転じると伸び悩んだ。
★欧米市場のポイント
・110.98-112.17円のレンジ相場
・ECBの一部メンバーが2019年7月の利上げを予想
・米6月PPIが予想を上回る結果となり、FRBの利上げペース加速の思惑
・中国の報復措置発表も影響は軽微
★日経225の日足で明日の節目をチェックする。本日終値は21,932.21円となり、5月30日のダブルトップネックライン21,931.65円をわずかに上抜けして終了したが、明日もこのラインを維持出来るかが注目されるところである。また、5日線(赤線)21,903.28円や10日線(黄線)21,940.58円を一旦下抜けしたものの、下ヒゲをつけて回復したことから、重要なポイントとなる。
サポートラインを下抜けすると、260日線(茶線)21,640.46円や7月5日安値21,462.95円が視界に入ってくる。
一方、上値では前日のロウソク足に対して窓明けて下落したことから、窓埋めとなる22,196.89円が戻り場面では意識される。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:48.03、%D:38.25と過熱感なく両線とも上向きを維持していることから、上昇基調は継続している。明日以降%Kが横ばいとなってくると、上昇の勢いが急速に鈍化したことになる。
ただ、リスク回避から日経225が大幅下落したにも関わらず、ドル/円相場は111.00円前後の動きとなっており、ドルの底堅さが確認された。そのため、一旦市場が落ち着けば戻りも早いと思われる。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |