★欧州市場朝方の取引では、欧州株が全面高で推移し、日経先物も反発する中、ドル/円は110.60円台で推移した。欧州株の全面高やNYダウ先物の堅調地合いを受け、米長期金利が2.85%台に上昇して推移したことで底堅い展開となった。その後、米6月ADP雇用統計が市場を下回ったことで一時ドル売りが強まったものの、下値は限定的となった。また、米6月ISM非製造業指数が市場予想を上回ったが、FOMC議事要旨や明日の米6月雇用統計、対中制裁発動など重要イベントを前に大きな方向感は出なかった。FOMC議事要旨では『経済が非常に強い中で漸進的な利上げが必要』『貿易政策を巡るリスクが強まった』との見解が示されるとドル買いが入った。日本時間朝方にトランプ大統領は『対中関税は午前0時過ぎに発動されるだろう』などと述べると瞬間ドル売りが強まった。
★欧米市場のポイント
・110.50-70円の狭いレンジ相場
・欧米市場ではトレンドレスの状態
・経済指標やFOMC議事要旨などの結果には限定的な反応
このところ、上海総合指数や中国の人民元の基準値に東京市場全体が反応している。そのため、本日も10時過ぎからの中国市場の動きに注目が集まっている。
★日経225の日足では、2日間260日線(茶線)21,611円がサポートとなっていたが、上海総合株価指数の下落に伴って日経225もつれ安となった。260日線を下抜けしたことで、3月5日安値20,937円や3月26日安値20,347円が視界に入ってくる。
ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ14、3、3、20、80)は、%K:11.00、%D:11.77とかなり売られ過ぎ過熱感が出ていることから、何時自立的反発しても不思議ではない状況となっている。
ロウソク足では、前日ロウソク足に対して、上値・下値を切り下げる展開となったことで、下向き圧力が残っている。
米中両国による追加関税実施の期日を6日に控えて、上海株安を嫌気した海外短期筋の日経先物への継続的な売りに押される一日となった。ただ、トランプ米政権としても、このまま貿易戦争を継続することで米国株が大崩れしてしまっては、中間選挙のための政策によって自滅してしまうことは避けるものと思われる。そのため、今晩から明日早朝にかけて、トランプ政権内から何か動きがあるかもしれないので注意が必要となる。
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