★欧州市場朝方の取引では、NYダウ先物が続伸、米長期金利も上昇となったことを背景に、リスク選好による円安の流れが継続した。その後、欧州勢の本格参入後はドルに目立った動意は見られず、ドル/円以外でドルは前週末比小幅安でドル軟調の流れが持続した。ドル/円の戻りも鈍く利益確定や戻り売り待ちで112.50円前後でドルが上げ渋る展開となった。欧州株は前週末高安まちまちだった。
前月分の米6月小売売上高が上方修正されたほか、NY連銀製造業景気指数が予想より強い結果となったこともあって一時112.43円近辺まで上げたが、再び売りに押されるなど戻りは限定的だった。米経済指標後のドル買いも112.40円台までとなり、その後はもみ合い相場となった。ドル売りの動きが強まるも、クロス/円買いの動きで下げも限定的となった。新規材料難の中、NY時間午後に入り次第に値動きが細った。
★欧米市場のポイント
・112.22-52円のレンジ相場
・引けにかけて円高基調
・米経済指標は良好だったものの、反応は限定的
・米アトランタ連銀成長率推計値・GDPナウによる米4-6月期の成長率は年率4.6%増と前回の3.9%増から上方修正
★ドル/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1、±2、±3)はバンド幅が縮小するスクイーズから、バンド幅が拡張するエクスパンションとなっている。バンド幅の伸縮を示現するボリンジャー%B(パラメータ:21、3、5)も低位からボリンジャー%Bとシグナルが上向きとなっていることから、バンド幅が今もなお拡張していることを示している。そのため、円安のトレンドが継続している。
また、ADX(パラメータ:14)はトレンドの方向性の強さを図るオシレータであるが、上向きを維持していることからも、ドル高・円安のトレンドが継続していることを示している。このオシレータは、トレンドの強さを示すものであり、上昇下落の判断は出来ない。現在のトレンドが上向きでも下向きでもトレンドが出ているうちは継続する。
現在は、円安基調が継続している。そのため、基本的にはドル買い・円売りのトレードとなる。そのため、押し目買い狙いとなる。しかし、高値圏にあるので、ドル買いではなくドル売りを狙うなら、マイナス3σが内側に入ってきて、ボリンジャー%BとADXの上昇が鈍化するまで待つ必要がある。マイナス3σが外側に開いているうちは、ドル買いのトレンドが継続することを示している。
★欧州市場朝方の取引では、トランプ米大統領が、メイ英首相が示したEUからの穏健な離脱案を遂行する場合、米英間の自由貿易協定締結は困難になるとの見解を示したことが嫌気され、ポンド/ドルが下げ幅を拡大したことに先導されドル全面高が進展した。その後、株価が伸び悩み、NYダウが反落に転じ、米長期金利も低下となったことを背景に、ドル売り・円買いがやや優勢となった。欧州市場では最近のドル高をけん引してきたドル/円が112円台半ば割れに軟化となったことを背景に、ドル全面高の流れは一服した。ただ、112.40円前後は押し目買いで底堅く一旦値を戻す展開となった。米6月輸入物価指数が市場予想を下回ったことで、米長期金利が低下に転じドルがじり安となった。また、米7月ミシガン大学消費者信頼感指数が97.1となり、市場予想の98.0を下回りドルは軟化した。その後も米長期金利の低下などをながめ全般ドル売りが進行した。ドルインデックス指数も一時94.71まで低下した。
★欧米市場のポイント
・112.24-80円のレンジ相場
・米国輸入物価指数や消費者信頼感指数は予想を下回った
・ドル高が継続していたことで週末を控えて利益確定売り
・FRBの金融政策報告の影響は限定的
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