★欧州市場朝方の取引では、ドル買いの動きが再開され、クロス円は再下落となった。なお、欧州株は概ね前日小幅安で推移した。
欧州株は高安まちまちの中、NYダウは下落していたが、米長期金利は2.89%台まで上昇したことでドルは底堅い展開となった。
米7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数は25.7となり、市場予想21.5を上回り、米新規失業保険申請件数は20万7000件と予想22万件程度より強い結果となったことを受けドルが強含みとなった。前日の高値を上抜けて113.17円まで上昇した。1月9日高値113.18円を目前に伸び悩み、NYダウが140ドル超下落したことや、米長期金利も上昇幅を縮小すると、ややドル売りが強まった。NYカットのオプションが期限切れとなり重石は幾分軽くなったことでドルはやや持ち直しの動きとなった。
トランプ米大統領が『金利上昇はうれしくない』『ドル高は我々に不利益を与える』と発言すると円買い・ドル売りが活発化し、一時112.00円近辺まで下落した。しかし、米ホワイトハウスが『トランプ米大統領はFRBの独立性を尊重』『トランプ米大統領はFRBの決定に干渉しない』との声明を出すと112.50円付近まで反発した。
★欧米市場のポイント
・112.02-113.17円のレンジ相場
・米経済指標は良好な結果
・トランプ大統領の利上げとドル高けん制発言
・米ホワイトハウスによる否定声明
★豪ドル/円の日足では、下限を80.50~81.00円として上限を84.00~50円のレンジ相場が続いている。底値からの戻りは下ヒゲロウソク足出現後、大陽線と伴って反転する展開が多い。また、天井からは大陽線出現後に上ヒゲや大陰線を伴って下落基調となる展開が多くなっている。
また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ・売られ過ぎからの反転となる展開が多くなっている。
本日高値83.93円を付けたことで、84.00円台までは届かなかったものの、一応は上限の条件に近いレベルまで届いた。また、高値圏で『トウバ足』となっていることから、反転の兆しが出始めている。さらに、ストキャスティクスでも、%Kと%Dは買われ過ぎ過熱感が出ていることで、反転の条件は揃っている。
そのため、反転下落の条件が揃ってきていることから、再び81.00円へ向かって下落する可能性が高くなってきた。ただ、数日間高値圏で上値トライするパターンもあることから、注意する必要はある。
重要なポイントでは、ロウソク足が5日線(赤線)を確り下抜けして10日線(黄線)とデッドクロスすると反転下落が確認できる。また、ストキャスティクスの%Kと%Dがかい離幅を広げながら下向きになると、下落の勢いが増してくるので注目点となる。
★南アランド/円の一目均衡表日足では、戻り基調を維持していたが雲の下限がレジスタンスとして意識され戻り一服となっている。ただ、転換線5日(茶線)8.480円と52期間の高低の中心値となる先行スパン2の8.420円がサポートとして下値支持している。転換線5日や転換線9日(赤線)が上向きを維持していることから、短期的には戻り基調は継続している。
ただし、相場の方向性を示す基準線(青線)が横向きとなっていることから、上向きになるまでは短期的な戻りトレンドになる可能性がある。
26期間先の先行スパン1が上昇基調となっていることから、先行き先行スパン2を上抜け出来るかがポイントとなる。
遅行線(緑線)は、26期間手前のロウソク足を上抜けする『好転』となっていることで、戻り相場は継続している。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:92.47、%D:93.20とかなり買われ過ぎ過熱感が出ていることから、調整的な下落基調となっても不思議ではない。
まとめると、戻り基調にやや過熱感があり短期的な調整があっても不思議ではないが、現状の水準を維持できると来週には雲の上限を上抜けすることになる。雲の上限を上抜けするとレジスタンスが解消されることから値動きが軽くなりやすい。重要なことは基準線が上向きとなるようなら、上値追いの動きになりやすい。ただし、転換線5日や先行スパン2を下抜けするようなら、来週雲の中に入ってくることで雲の上限がレジスタントして意識される。
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