★欧州市場朝方の取引では、全般もみ合い商状となったが、前日からのドル安・円安地合いが続いた。特にドル売りの材料もなく、112.00円台で下げ渋る展開となった。ロンドン序盤に112.20円割れのストップを付けに行ったが失敗し、NYタイムのパウエル米FRB議長の議会証言を控えてドルの買い戻しが入った。
対ポンド中心にドル買いの流れが強まる中、ドルのじり高が続いた。その後も、23時にパウエル米FRB議長が米上院銀行委員会で経済と金融政策について証言する予定の中、全般ドル高の流れが続いた。証言原稿で『当面、漸進的な利上げ継続が最善策』『FOMCは利上げが速過ぎたり、遅過ぎたりするリスクを承知している』『インフレは2%の対照的な目標を上回ったり、下回ったりすることもある』『最新の経済データは第2四半期の米成長がかなり強いことを示唆している』『最近のインフレは心強い』などと伝わると112.79円まで上げた。13日高値の112.80円にいったん上値を抑えられたが、質疑応答で『雇用市場は強く、労働者はより良い状態にある』『賃金上昇は依然としてインフレの傾向を上回る』などの見解が示されるとドル買いが再開した。1月9日以来の高値となる112.91円まで上値を伸ばした。もみ合いながらも一時112.93円と1月9日以来の高値をつけたものの、ドル買い一巡後は若干上値が重くなった。
★欧米市場のポイント
・112.22-93円のレンジ相場
・113.00円近辺での上値の重さを意識
・パウエル米FRB議長証言でドル買い
・9月の追加利上げを織り込む動き
・主要通貨に対して全般ドル高傾向
★NYダウの日足では、5日線(赤線)がサポートラインとなり、上昇基調を維持している。10日線(黄線)も上向きを維持しており、25日線(青線)とゴールデンクロス間際まで上昇している。
ロウソク足でも前日ロウソク足に対して上値・下値を切り上げとなっている。
ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は%K:98.29、%D:92.74とかなり買われ過ぎ過熱感が出ていることから、短期的な下落調整があっても不思議ではない。また、MACD(パラメータ12、26、9)はシグナルとかい離幅を広げながらゼロラインを上抜けしてきたことから、上昇基調は維持している。
まとめると、相場に過熱感はあるものの、上昇トレンドは現在継続している。本日下落調整があった場合は5日線の24,926ドルや前日安値を24,980ドルを下抜けるかが注目点となる。一方で、高値では5月21日高値25,086ドルや6月11日高値25,402ドルが上値目標となる。
★ドル/円の日足では、一旦上値が重くなっているものの5日線(赤線)がサポートとなり、上昇基調を継続している。また、5日線、10日線(黄線)、25日線(青線)、75日線(緑線)が上向きとなっていることも上向き圧力が強いことを示している。
ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ域から一旦%Kと%Dが下向きとなっているが、下値・上値を切り上げており過熱感による短期下落調整となる可能性が高い。
ADX(パラメータ:14)は、トレンドの強弱を測るオシレータであるが、上向きを維持していることから上昇トレンドは継続していることになる。
現在、短期的な調整局面となっているものの、方向的には上昇基調は維持されているため、買い目線は維持される。
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