★ドル/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1、±2、±3)は、バンド幅が縮小するスクイーズしている。バンド幅の伸縮を示現するボリンジャー%B(パラメータ:21、3、5)でも5月以降下落基調が継続していることから、バンド幅が縮小していることを示している。
ボリンジャーバンドではスクイーズ後に上下に大きく放れるエクスパンションという動きになりやすい。
ボリンジャー%Bがかなり低位まで低下していることから、何時エクスパンションしても不思議ではない状況となっている。
現在は一目均衡表の雲の上限や21日単純移動平均線の上に位置していることから、上放れする可能性が高くなっている。このところプラス2シグマ111.06円がレジスタンスとして意識されている。また、ボリンジャー%Bの先端が赤くなっていることから、バンド幅が広がる兆候を見せている。ただし、ダマシとなる可能性もあるので、シグナルを上抜けするまでは油断できない。
エクスパンションすると、ドルの売り方からのストップロスで急速に上昇基調となる可能性がある。目先は5月21日高値の111.39円を上抜け出来るかが焦点となる。
★欧州市場朝方は、欧州株が全面高で推移する中、リスク選好による円安地合いが持続した。そのため、ドル/円の下押しは限定的となった。一時110.55円と本日高値を付ける動きと見せたが、その後は欧州通貨でドル売り圧力が高まった影響から上値を切り下げた。しかし、ドラギECB総裁の議会での発言を見極めたいとの見方から110.45円近辺でもみ合い相場となった。NY勢参入後は、NYダウが大幅高で推移したほか、リスク回避の後退で米長期金利が上昇した。前週末の米雇用統計で平均賃金の伸び悩みと米FRBの利上げ加速懸念の後退などで、リスク選好の動きが強まった。対ポンド中心にドル高が進んだ影響を受けたほか、米国株高に伴いドル買いが継続した。一時110.90円の高値を付けたあともNYダウが330ドル超上昇したことが支援材料となり高止まりして終了した。
★欧州市場での出来事
・メイ英首相の方針に反対する閣僚の辞任が相次いだことで、メイ政権の先行き不透明感の高まりポンド売りが膨らんだ。
・ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が『少なくとも2019年夏まで金利を据え置くと予想』などの見解を示したことがユーロの重しとなった。
★欧米市場のポイント
・110.40-90円のレンジ相場
・株高・米長期金利上昇でリスク選好のドル買い
・英政局の先行き不透明でポンド売り
・ドラギECB総裁のハト派発言がユーロの重し
★本日アジア市場のポイント
・ゴトー日のため仲値決め以降の動きに注意
・111.00円トライとなるか注目
・米国株高を受けてアジア株の動向
★ユーロ/円の日足では、今年に入ってから75日線(緑線)が抵抗帯として意識され、サポートやレジスタンスとして機能している。
現在75日線は130.04円に位置しており、一旦上抜けしてきた。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%K:93.94、%D:84.97とかなり過熱感が出てきており、一旦下落調整となっても不思議ではない。ただ、%Kが上向きを維持していることから、上昇の勢いが強いことを示している。
ただ、一旦上抜けしても、4月24日のように再び下落基調となることもあるので、注意する必要はある。
良くみるとユーロ/円とストキャスティクス・スローの相性が良いことから、%Kの動きが焦点となる。
★日経225のドル建てにした一目均衡表日足では、転換線(赤線)下向きとなっているものの、上抜けしてきている。また、相場の方向性を示す基準線は下落から横ばいとなってきた。7月5日194.71ドルがボトムとなり回復基調となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも%K:19.12、%D:9.24とかなり売られ過ぎ域から%Kが%Dを上抜けかい離幅を広げながら上昇基調となっている。
さらに、7月3日の直近高値197.03ドルを上抜けしてきている。
現在基準線(青線)は201.44ドルに位置しており、一旦は上値の節目となりやすい。
外国人目線では、戻りを試す状況となっており、転換線198.35ドルを維持できるかが重要ポイントとなる。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |