★ドル/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1、±2、±3)では、±3σのバンド幅が縮小傾向に向かっている。バンド幅の伸縮を示現するボリンジャー%B(パラメータ:21、3、5)も、ボリンジャー%Bがシグナルを下抜け下落基調となっていることから、バンド幅が縮小傾向に向かっていることを示している。
7月に入ってから円安方向にバンド幅が拡大するエクスパンションとなったが、円安トレンドが収縮していることを示している。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%Kが%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下落調整の動きとなっている。
しばらくは21日単純移動平均線(黒線)111.37円近辺でのもみ合い相場となりやすい。プラス1σ(赤線)112.214円やマイナス1σ(青線)110.52円が抵抗帯となりやすい。
★欧州市場朝方の取引では、ドルはもみ合い商状となり、前日比横ばいで推移した。欧州株は全面高となり、NYダウ先物も上昇したことでリスク回避の円買いは後退した。NYダウ先物は上げ幅を広げる一方で、米長期金利が2.94%台まで低下したことでドル売りが優勢となった。その後は対ユーロでのドル売りが一旦落ち着き、ドルの重さも一時軽減したが、円の強含みもあって、上値の重い状態が継続した。
オセアニア通貨やポンドなどに対してドル売り圧力が高まった影響から110.93円まで弱含んだが、NYダウが230ドル近い上昇を支えに111円割れの水準ではドル買いが入った。米国株の上昇に伴ってドルのショートカバーによるドルの買い戻しで上げ幅が加速した。新規材料難の中、NY時間午後に入り値動きが細った。
★欧米市場のポイント
・110.93-111.33円のレンジ相場
・欧州市場で弱含むも米国市場で買い戻し
・米国株高を好感
・米4-6月期GDPへの根強い期待感
・日銀の金融政策で正常化への思惑が重石
★南アフリカ国営電力会社エスコムが23日に発表した決算で、2018年に23億ランドの赤字を計上するとの発表があった。2017年の9億ランドの黒字から赤字に転落した。ハデベCEOは『腐敗や経営不振、ガバナンスの課題、投資家心理の悪化などが組み合わさり、苦しい結果をもたらした』などと語った。米中貿易激化への懸念が増加する中、イランに絡んだ地政学リスクの高まりもリスク回避の動きとなり、南アランド/円は下落基調となっている。
一目均衡表の日足では、レジスタンスとして意識されている雲の下限が徐々に切り下がってきている。そのため、基準線(青線)8.198円が維持出来るかが注目される。基準線を下抜けしてしまうと、6月28日安値7.880円や6月19日安値7.845円がまで目立ったサポートがない。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Kが%Dを下抜け、両線ともかい離幅を広げて下向きとなっている。そのため、下押しへの注意が必要となる。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |