FITS エコノミックレポート

東京金の中期トレンドでは戻り売り継続!

2019/05/27/07:10:40

 

★東京金の週足では、18年1月12日週が高値となり、その後200週SMA(紫線)まで下落したものの、サポートとして意識されると反転地合いとなった。26週SMA(青線)まで戻り基調となったものの、明確に上抜け出来なかったことでレジスタンスとして意識され再び下落基調となり18年8月17日安値4,112円まで下落して底値を確認した。それ以降は、右肩上がりの上昇トレンドが持続したが、18年1月12日高値を上抜けできなかったことからレジスタンスとして意識され、19年2月22日週の高値4,789円を高値が天井となり下落基調を継続している。

トレンドラインでは、2月22日高値を起点として4月19日週高値を結んだトレンドライン(R1 )と3月1日高値を起点として3月22日週高値を結んだトレンドライン(R2 )がレジスタンスとなり上値を切り下げ下落基調が続いている。また、R1とR2から下放れしていることからも下押しバイアスが強いことを示している。

SMAでは、13週SMA(赤線)が下向きとなっており、下落基調が継続すると26週SMAとデッドクロス(DC)する可能性が高まっている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、20%を下回りやや過熱感が出ているものの、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下押しバイアスは継続している。

以上を総合すると、売りポジションは『継続』で戻り場面では『売り乗せ』で対応したい。下値目処では、52週SMA(緑線)4,484円や200日SMA(紫線)4,450円がサポートとして意識される。また、18年8月17日週安値と19年2月22日高値を結ぶフィボナッチ・リトレースメントの半値戻し4,451円も意識されるが、ちょうど200日SMAの位置とほぼ同値となることから、強力なサポートとして意識されそうだ。この下値目処を下抜けると61.8%押しとなる4,371円まで下落する可能性が高く、13週SMAと26週SMAもDCする。一方で、リスクシナリオでは、見方によっては、下降ウェッジのフォーメーションとなっている可能性もある。(フォーメーションは上抜け・下抜けして始めてフォーメーションが確定する遅効性がある。)そのため、52週SMAや200週SMAで反発して再び上昇トレンドに回帰することである、よって、52週SMAや200週SMAまで下落する場面では、ストキャスティクスの動きも注意深くみながら対応する必要がある。

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東京金60分足ではもみ合い安値引け!

2019/05/27/03:03:46

 

★5月20日以降の東京金60分足では、雲の下限を下抜けしたものの、低位もみ合い相場となったが、引けにかけては安値引けとなった。ただ、再び4,500円の節目が視界に入ってきていることから、押し目買いが入りやすい地合いとなっている。週明けの午後に雲のネジレがあり、トレンドの加速や反転など節目となりやすいので注意が必要となる。上値では各移動平均線がありレジスタンスとして意識される。

 

NY金先物市場は1280.10ドルまで下落後、一旦1284.50ドルまで上昇した。トランプ米大統領が前日、中国との貿易戦争が早期に終了するとの見方を示したことを好感して、欧米株の買い戻しが強まったことから売りが先行した。米国市場の3連休を控え利益確定売りが優勢となった。しかし、欧米株の反発が一服した後は、米中通商摩擦、世界的な景気減速、英国の合意なきEU離脱の可能性への根強い懸念のほか、さえない4月米耐久財受注額も手がかりに為替市場でドル安が進み、金の下げは限られた。

 

価格帯別では、出来高の多い価格帯を下抜けすると買い方からの手仕舞い売りが入りやすく、出来高の少ない方へ相場は傾斜しやすい。4,500円の近辺では出来高が少ないことから、出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けしてきており、MACDとシグナルがかい離幅を広げるようなら下押しバイアスが強まる。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、20%近辺で横ばいとなっており、トレンドレスの状態となっている。

 

東京金の日足では、5月20日以降5日SMAと10日SMAがレジスタンスとなり上値を抑える一方で、200日SMAと260日SMAがサポートラインとして意識され狭いレンジ内での値動きとなっている。ただ、5日SMAが横ばいとなってきており、短期的には下落の勢いが鈍化してきている。10日SMAを上抜けしても25日SMAが下降してきていることから上値の重い展開が予想される。NY金は、3連休を控えポジション調整の動きとなり上値が重かった。ただ、リスク要因も多いことから下値も限定的になりやすい。また、米長期金利が弱含みの展開となっていることも下支えしやすい。為替市場では、NYで109.75円で上値の重さが確認された一方で、下値でも109.30円前後で下げ止まるなど、狭いレンジ内での値動きとなっている。

下落の勢いは鈍化しているものの、5日SMAと10日SMAを上抜けるような材料が出てくるまでは上値の重い展開が続く。一方、200日SMAや260日SMAを下抜けするような、リスクオンの材料も乏しく金を売り崩すような地合いにもなりにくい。結局明確な材料が出てくるまではもみ合い相場となりそうだ。

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イールドスプレッドで5月28日の米国株市場を先取り!

2019/05/27/03:02:04

★27日の米国市場はメモリアルデーで休場

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.384%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・5月23日:▲3.612%⇒24日予想▲3.587%

 

23日はNYダウが上昇し、米長期金利はほぼ横ばいだったことで、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.384%から▲0.797%スプレッドがかい離していることや、直近1月3日大底の▲4.226%から▲0.639%スプレッドがかい離している。

NYダウが上昇したことで株式益利回りが低下し、米長期金利がほぼ横ばいだったことで、イールドスプレッドは前日比縮小して米国債に対して米国株が前日比でNYダウが割高となった。米国株を買うより米国債券を買った方が良いということになる。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.672%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%

・5月23日:▲3.478%⇒24日予想▲3.467%

 

S&P500のイールドスプレッドも前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.672%から▲0.205%スプレッドがかい離していることや、1月3日の▲3.869%スプレッドに対しても▲0.402%のスプレッドかい離している。

S&P500が上昇し、米長期金利は横ばいだったことで、イールドスプレッドは前日比で縮小した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.160%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%

・5月23日:▲1.881%⇒24日予想▲1.872%

 

NASDAQのイールドスプレッドも前日比縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.160%から▲0.288%スプレッドがかい離していることや、1月3日の▲2.179%スプレッドに対しても▲0.307%のスプレッドかい離している。

NASDAQも上昇し、米長期金利が横ばいだったことで、イールドスプレッドは前日比で縮小した。

 

三指数のイールドスプレッドは小幅に縮小した。ただ、米長期金利が低下するようなら、米国株に過熱感が出にくい。トランプ大統領がFRBに利下げを強要するのは、米長期金利が低下すると米国株が上昇してもイールドスプレッドの縮小が抑えられるからである。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 上値の重さにドル売り優勢に!

2019/05/27/03:00:43

 

★欧州市場朝方の取引では、前日NY市場からの米長期金利低下を受けたドル安地合いが持続した。なお、欧州株が反発して取引を開始した。NYダウ先物が140ドル超上昇し、米長期金利が2.32%台で推移したことで109.60円台に強含んだ。その後も米長期金利が2.33%台に乗せ、NYダウが165ドル程度上昇したことで、ドルはじり高を継続した。ただ、アジア時間に付けた高値109.75円手前で上値の重さを確認すると伸び悩み、米4月耐久財受注が市場予想を下回ったことでドルは押し戻された。

 

その後、米国株が反発で寄付き、米長期金利が前日比プラス圏に浮上するとややドル買いが優先となった。しかし、米国株の上げ幅縮小や米長期金利の低下のほか、ロンドンフィキシングに向けたユーロ買い・ドル売りが入り、ドル/円も売りが優勢となった。その後は上値の重い動きも3連休を控え徐々に動きが鈍り、109.30円を挟んでこう着状態になった。短縮取引となった米長期金利は前日と変わらずの2.32%で取引を終了した。

 

★欧米主要経済指標

・英・4月小売売上高(自動車燃料含む):0.0%(前月比予想:-0.3%、3月:+1.2%)

 

・米・4月耐久財受注速報値:前月比-2.1%(予想:-2.0%、3月:+1.7%←+2.6%)
・米・4月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比0.0%(予想:+0.1%、3月:-0.5%←+0.3%)
・米・4月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比0.0%(予想:-0.1%、3月:-0.6%←0.0%)

 

★欧米市場ポイント

・109.24-74円のレンジ相場

・メイ英首相が6月7日に党首を辞任

・英国の合意なき離脱の可能性高まる

・米4月耐久財受注額が予想より弱い数字

・為替市場は米長期金利の動向に振れる

・トランプ大統領が『中国との貿易戦争は早期に終了する』の見方を示す

・VIX指数は16.92から15.85へ低下

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東京金の週足では38.2%押しを下抜け!

2019/05/24/12:02:23

 

★東京金の中期トレンドを示す週足で、18年8月17日週の安値を起点として19年1月11日週の安値を結んだトレンドライン(S1)を3月29日週に下抜けS1を回復できなかったことで下落基調となった。その後は、19年2月22日週高値を起点として4月12日週の高値を結んだトレンドライン(R1)がレジスタンスなり下落基調が継続している。

4月19日週に13週SMA(赤線)を下抜け、回復出来ずに5月10日週には26週SMA(青線)を下抜ける展開となっている。また、13週SMAが下向きとなっている一方で、26週SMAが上向きとなっていることから13週SMAと26週SMAのデッドクロスが早まる。

18年8月17日週の安値と19年2月22日週高値を結んだフィボナッチ・リトレースメントでは、38.1%押し4,530円が2週サポートとして意識されていたが、今週に入り下抜けしたことで、下落基調が継続している。

 

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線ともかい離幅を広げながら下向きとなてっていることから、下落基調が継続している。

 

メインシナリオでは、中期的には下落トレンドが継続していることから、売り持ちポジションは保持し戻り場面では売り乗せ戦略となる。下値では52週SMAの4,485円や50.0%押しの4,451円と200週SMAの4,449円がサポートとして意識される。もし、抵抗線まで下落して反発するようなら、反転の兆しとなる可能性があるので注意して見ていく必要がある。ただし、節目となる50.0%押しや200週線を下回るようなら、買い方からの手仕舞い売りを伴って大きく下落する可能性もある。リスクシナリオとしては、38.2%押しの4,530円を上抜けR1をも上抜けするようなら、再び騰勢が強まる可能性が高まるので、注意が必要となる。

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