FITS エコノミックレポート

日経225の週足では200週SMAが下値目処か!

2019/05/31/17:08:03

 

★日経225の週足では、2016年以降200週SMA(紫線)近辺で下げ止まりサポートラインとして意識されている。

現在200週SMAは19,868円に推移しているが、30日終値20,942.53円とPBR1.05倍から計算するとPBR1倍割れの節目は19,900円の0.9977倍となる。

ほぼ200週SMAと一致していることから、サポートラインとして意識されやすい。

ただ、13週SMA(赤線)26週SMA(青線)52週線(緑線)が下向きとなってきていることから、それぞれのSMAがレジスタンスとして意識され上値の重い展開が続きそうだ。

 

12月28日週の安値を起点として、3月29日週安値を結んだトレンドライン(S1)を5月10日週に下抜けしたことで、下落基調が継続している。

 

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%D:48.82がSlow%D:62.62を下抜けかい離幅を広げながら両線とも下向きとなっていることから、下落の勢いが強いことを示している。

 

まとめると、中期的投資判断では『売り』ということになる。ただ、200週SMA近辺とPBR1倍割れ近辺ではそれぞれサポートラインとして意識されることから、反転する可能性も高い。ただし、上値では各SMAがレジスタンスなりやすく戻りも鈍い展開が予想される。

200週SMAとPBR1倍割れを下抜けした場合、12月28日安値18,948円が下値目処となる。18,900円のPBRは0.9476倍となる。

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東京金の日足では25日SMAの攻防!

2019/05/31/11:57:37

 

★東京金の日足では、25日SMA(青線)の4,538円を上抜けできるのか、それともレジスタンスとなり再び下押しする展開になるのか節目の攻防となっている。

NYタイムで今までレジスタンスとして意識されていた5日SMA(赤線)10日SMA(黄線)を一気に上抜け戻りの勢いが強い展開となった。ただ、何度も25日SAMがレジスタンスとして意識されてきたことから、今回もレジスタンスとして意識され上値を抑えている。

トレンドラインでは、2月20日の高値を起点として4月11日の高値を結ぶトレンドライン(R1)を上抜けするまでは、25日SMAを一旦上抜けしてもダマシとなりやすいので注意が必要となる。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、下値を切り上げ%DがSlow%Dを上抜けしてきていることから戻り基調を示している。

総合すると投資判断は25日SMAとの動きをみながら『様子見』とする。戻り基調の勢いは継続しているものの、25日SMAが強力なレジスタンスとなっていた流れから、利益確定売りや新規売りが入りやすいため、25日SMAとR1をしっかる上抜けするまでは、再び下押しする可能性がある。一方、5日SMAと10日SMAを維持出来るようなら、底堅さが意識され25日SMA上抜け地合いが続く可能性がある。下値では200日SMAの4,483円や260日SMAの4,489円がサポートラインとして意識されていることもあり、下値目処となる。

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ドル/円相場と日経225相場の動向の比較!

2019/05/31/10:20:35

 

ドル/円相場(赤線)日経225相場(赤線)を見比べてみると、円安になると日経225が上昇しやすく、円高になると日経225が下落しやすいことが分かる。

ドル/円相場動向が先なのか、日経225の動向が先なのかは『卵が先か鶏が先か』の話しになってしまう。ただ、ドル/円が円安(円高)傾向を強めるなら、日経225は上昇(下落)しやすく、日経225が上昇(下落)するなら円安(円高)になりやすいことは確かである。

現在は上値・下値を切り下げる円高方向にあり、同様に日経225は下落トレンドにあることが鮮明となっている。

円高・株安が下げ止まる切っ掛けとすれば、米国金利の下げ止まりがポイントとなる。日米金利差が日々縮小していることから、ドルが売られやすく・円が買われやすい地合いが続いている。米国10年債金利(黒線)の金利動向が重要ポイントとなっている。

 

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イールドスプレッドで5月31日の米国株市場を先取り!

2019/05/31/09:17:58

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.4456%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・5月29日:▲3.757%⇒30日予想▲3.795%

 

30日はNYダウは小幅上昇したものの、米長期金利の低下が大きかったことで、イールドスプレッドはわずかに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.456%から▲0.661%スプレッドがかい離していることや、直近1月3日大底の▲4.226%から▲0.431%スプレッドがかい離している。

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下したが、米長期金利の低下幅が大きかったことで、イールドスプレッドは前日比拡大して米国債に対して米国株が前日比でNYダウが割安となった。米国債券を買うより米国株を買った方が良いということになる。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.728%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%

・5月29日:▲3.588%⇒30日予想▲3.623%

 

S&P500のイールドスプレッドも前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.728%から▲0.105%スプレッドがかい離していることや、1月3日の▲3.869%スプレッドに対しても▲0.246%のスプレッドかい離している。

S&P500も上昇したものの、米長期金利の低下幅が大きかったことで、イールドスプレッドは前日比で拡大した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.219%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%

・5月29日:▲2.000%⇒30日予想▲2.037%

 

NASDAQのイールドスプレッドも前日比拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.219%から▲0.182%スプレッドがかい離していることや、1月3日の▲2.179%スプレッドに対しても▲0.142%のスプレッドかい離している。

NASDAQも上昇したものの、米長期金利の低下幅が大きかったことで、イールドスプレッドは前日比で拡大した。

 

三指数のイールドスプレッドは拡大した。そのため、引き続き米長期金利が低下するようなら、米国株に割安感が出てくる。アジア市場朝方に、米国がメキシコの前製品に5%関税を6月10日から実施という報道が流れると、リスク回避のうごきが強まりNYダウ先物も200ドル近く下落している。さらにイールドスプレッドが拡大する可能性が高い。トランプ大統領がFRBに利下げを強要するのは、米長期金利が低下すると米国株が上昇してもイールドスプレッドの縮小が抑えられるからである。徐々にイールドスプレッドは拡大基調にあり、米国株に割安感が出てきていることを示している。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では高値圏でもみ合い!

2019/05/31/08:26:53

 

5月23日以降の東京金60分足では、一気に上値抵抗ラインを上抜け急騰する展開となったが、その後は高値圏でもみ合う展開となっている。レンジ相場の上限を上抜けしたこものの、一旦上値の重い展開となっている。本日の夜間取引時に雲のネジレがあることから、トレンドの加速や反転など相場の節目となりやすい。

 

NY金先物市場は1279.20ドルー1293.40ドルのレンジ相場となった。欧米株式市場が堅調に推移していたことで、弱含んでいたが、ロンドンフィキシングを通過すると、ドルが売られ、金先物価格も24時を境に上げ幅を広げた。その後も米国株の上げ幅が徐々に縮小したことで、金先物は堅調に推移した。また、欧州の政治不安や、イタリアの財政悪化に対する警戒感が広がっていることも金買いにつながった。

 

価格帯別出来高では、下値に出来高が多い価格帯があるため、上値が重くなると利益確定売りが入りやすい。高値圏で出来高が増えるともう一段の上値追いとなるが、出来高が増えず利益確定売りが増えてくると徐々に下押しバイアスが掛かってくる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜け上昇基調が強まったが、引けにかけてはMACDとシグナルのかい離幅が縮小してきており、上昇の勢いが鈍化してきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ域から一旦下落基調となったものの、ほぼ横ばいでトレンドを失っている。

 

東京金の日足では、レジスタンスとして意識されていた5日SMAの4,511円、10日SMAの4,510円を一気に上抜けしたものの、25日SAMの4,538円がレジスタンスとして意識され上げ止まる展開となっている。上抜け出来ると100日SMA4,591円が視界に入ってくる。ただ、5月7日には25日SMAがレジスタンスとして意識された後、下落基調となったことから、25日SMA絡みの動向には注意が必要となる。NY金の上昇の主因がドルが弱含んだことにある。ただ、欧州では経済の先行き不透明感やイタリアの財政問題、英国がEUから合意なき離脱懸念もあるなどユーロを買い進む理由も乏しいことから、戻り売りによりユーロの上値も重くなりやすい。為替市場では、ドル/円は一時110.00円に迫ったものの上値が重くなり、結局は109円半ばまで下落している。ドル/円は109円台でのレンジ相場が続く可能性が高い。

 

本日は25日SMAを上抜け出来るのか、それとも再び5日SMAや10日SMAまで下落するかが注目点となる。

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