FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利上昇で全般ドル買い!

2019/07/26/07:23:48

 

★欧州市場朝方の取引では、独7月Ifo企業景況感指数が予想を下回る結果となり、独金利が低下したことで、米長期金利も低下したため、ドルは軟調地合いとなった。欧州市場では、米長期金利は2.03%台と戻りが鈍く、ドルの上昇を抑えた。一方、欧州株もほぼ全面高だったが、米国株先物はまちまちで方向感を欠いた。ECBの政策決定会合を控え、全般的に様子見ムードが広がった。米長期金利の低下が一服し、108.04円を安値に下げ渋るも、安値近辺でこう着し上値の重い展開となった。

 

強い米経済指標に支えられたほか、独長期金利が一転上昇したことで、米長期金利も上昇したことが支えとなりドル買いが強まった。ドラギECB総裁の会見を受けて、過度の早期利下げ観測が後退し、ドル買い・円売りが活発化した。米長期金利が2.01%から2.10%まで上昇したことや、150ドル近く下落していたNYダウも下げ幅を縮小したことで、ドル買いが継続した。米長期金利の上昇一服もNY勢参入後からの地合いの強さが継続した。なお、米国務省が北朝鮮に対して挑発的な行為を止めるように求める声明を発表したが、市場の反応は鈍かった。

 

★欧米主要経済指標

・米・6月耐久財受注速報値:前月比+2.0%(予想:+0.7%、5月:-2.3%←-1.3%)
・米・6月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比+1.2%(予想:+0.2%、5月:+0.5%←+0.4%)
・米・6月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+0.6%(予想:-0.2%、5月:+0.5%←+0.6%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:20.6万件(予想:21.8万件、前回:21.6万件)
・米・失業保険継続受給者数:167.6万人(予想:168.8万人、前回:168.9万人←168.6万人)
・米・6月卸売在庫速報値:前月比+0.2%(予想:+0.5%、5月:+0.4%)
・米・6月前渡商品貿易収支:-742億ドル(予想:-725億ドル、5月-750億ドル)
・米・7月カンザスシティ連銀製造用活動:-1(予想:3、6月0)

 

★欧米市場のポイント

・108.00-75円のレンジ相場

・ドラギECB総裁の発言後は過度の早期利下げ観測後退

・ユンケル欧州委員長発言で英国の合意なき離脱への警戒感高まる

・良好な米経済市場受け全般ドル買い優勢

・FOMCの50ベーシスポイントの利下げ確率が低下

・米長期金利も前営業日比0.04%高い2.08%へ上昇

・VIX指数は12.07から12.74へ上昇

カテゴリー: ホットニュース

日経225はやっぱり260日SMAでブレーキ!

2019/07/25/15:52:13

 

★昨日に続き日経225の日足では、260日SMA(茶線)21,753円がレジスタンスとして意識された。明日も260日SMAがレジスタンスとして意識されると、上値の重さが嫌気される可能性もある。ただ、5日SMA(赤線)は上向きとなっており、現段階では短期的には上昇基調を維持している。

また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きを維持していることから、上昇基調は継続している。

週足では52週SMAの21,685円をじわりと上抜けしてきており、明日始値の21,395円以上で終了すると週足で陽線引けとなる。

そのため、明日は一気に260日SMAを上抜ける可能性もある。確り上抜け出来ると、年初来高値4月24日の22,363円が次の上値目処として意識される。

カテゴリー: ホットニュース

豪ドル/円に大相場の兆し!

2019/07/25/11:52:05

 

★豪ドル/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)日足では、バンド幅が極端に縮小するスクイーズとなっている。そのため、上下どちらかに放れると大きな動きになりやすい。また、26期間先の一目均衡表の先行スパン1と先行スパン2で形成する雲の厚みも先行薄くなっていることから、もみ合い相場により値動きが小さくなっていることを示している。買い手と売り手の相場感が拮抗しており、売買が狭いレンジ内で動きとなっている。そのため、売買の明確な材料が出ると、買い手または売り手からの手仕舞い売買に加えて、新規の売買が入り上下どちらかに大きく振れることになる。

上下どちらに振れるかは分からない。そのため、現状の相場から手掛かりを探ってみると、ロウソク足は21日SMA(黒線)を下抜けしている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け緩やかに下向きとなっている。ここまでは下放れの材料となっている。ただ、26期間先の先行スパンでは、先行スパン1が先行スパン2を上回っており、上昇基調を示していることから上放れの材料となる。

注目点とすれば、現在は21日SMAを下抜けしていることから、さらに雲の下限を下抜けするようなら、下放れとなりやすい。一方で、21日SMAを上抜けして雲の上限へ向かう動きとなれば上放れの可能性が高い。近日中にどちらかに振れる可能性があるので、順張りで追随するのがベストな戦略となる。

カテゴリー: ホットニュース

東京白金の日足では半値戻しを通過!

2019/07/25/10:23:02

 

★東京白金の日足では、4月23日の直近高値3,279円と6月3日直近安値2,770円の半値戻しの3,025円を一気に上抜けした。相場の節目となる価格を一気に上抜けする時は、強い相場と言える。

MACD(パラメータ:12、26、9)もゼロラインを上抜けシグナルと共に上向きを維持していることからも上昇の勢いが強い。また、MACDの基となる12EMA(赤線)26EMA(青線)でも、両線のかい離幅が拡大している。さらに、ロウソク足も12EMAの上方に位置している。

まとめると、半値戻しを一気に上抜けしてきたことで、投資判断は『買い』または『継続』となる。ただし、投資判断を変更するシグナルとすれば、MACDの勢いが鈍化し、半値戻しを下回り、12EMAを下抜けするような動きになると、上昇基調が一服して反落の動きとなったと判断される。

目先の上値目処は、61.8%戻しの3,085円、76.4%戻しの3,159円が意識される。一方下値では、半値戻しの3,025円、38.2%戻しの2,964円、12EMAの2,951円が下値目処として意識される。

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イールドスプレッドで7月25日の米国株市場を先取り!

2019/07/25/09:29:18

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.265%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・7月23日:▲3.376%⇒7月24日予想▲3.421%

 

7月24日はNYダウは下落したうえ、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは前日比で大きく拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.265%から▲0.844%スプレッドがかい離していることや、18年12月3日の天井▲3.069%から▲0.352%や直近の天井となった19年4月25日3.048%から▲0.373%とスプレッドがかい離していることで買われ過ぎ過熱感は現状出ていない。

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。また、米長期金利が低下したことで、イールドスプレッドは前日比で大きく拡大した。そのため、米国債に対してNYダウが前日比で割安となった。米国債券を買うよりNYダウを買った方が良いということになる。そのため、米国債券が売られやすくNYダウに買いが入りやすい。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.595%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%

・7月23日:▲3.322%⇒7月24日予想▲3.327%

 

S&P500が上昇したにもかかわらず、米長期金利がS&P500の上昇率より低下したことでイールドスプレッドは前日比でわずかに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.595%から▲0.268%とスプレッドがかい離している。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%に対して▲0.596%とスプレッドがかい離している。S&P500は18年12月3日の天井となったイールドスプレッドからかい離していることで、史上最高値となったものの特段割高とは言えない。米国株高が継続し米長期金利が上昇してくるようら急速に割高感が出るので注意が必要となる。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.108%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%

・7月23日:▲1.778%⇒7月24日予想▲1.777%

 

NASDAQが上昇したにも関わらず、米長期金利が低下したことで、イールドスプレッドが前日比でわずかな縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)にとどまった。平均値の▲2.108%から▲0.331%とスプレッドかい離している。また、12年12月3日の天井となった▲1.198%に対しては▲0.579%とスプレッドがかい離している。

NASDAQも史上最高値に位置しているものの、18年12月3日の天井となったスプレッドからかい離しており、特段過熱感は無い状態となっている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

イールドスプレッドは、NYダウ以外は株価が上昇したものの、米長期金利が低下したことで、イールドスプレッドは拡大もしくはわずかな縮小にとどまった。そのため、現在は割安感も割高感もない水準で推移している。米長期金利が再び低下するようなら、米国株に過熱感が出にくい。ただ、FRBの早期利下げ期待が後退して米長期金利が上昇してくると、イールドスプレッドが縮小傾向となり米国株に割高感が出始める。トランプ大統領がFRBに利下げを強要するのは、米長期金利が低下すると米国株が上昇してもイールドスプレッドの縮小が抑えられるからである。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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