FITS エコノミックレポート

日経225は鉄板サポートを回復して終了!

2019/08/01/16:17:17

 

★日経225の日足では、6月4日安値20,290円を起点として7月18日安値20,993円を結んだトレンドライン(S1)が意識され戻り基調となった。そのため、上昇トレンドは継続している。

75日SMA(緑線)21,446円100日SMA(黒線)21,451円200日SMA(紫線)21,451円の鉄板と思われたサポートラインを一気に下抜けスタートしたことで、上昇基調が崩れる可能性が高まったものの、引けにかけて戻り基調となりサポートラインを回復して終了した。そのため、下値固めとなるかが注目されるが、上値では25日SMA(青線)21,569円10日SMA(黄線)21,602円と下向きとなっている5日SMA(赤線)21,609円がレジスタンスとして意識されやすく上値の重い展開が予想される。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、高水準から%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下押しバイアスが強まってきている。

まとめると、何とかトレンドラインS1を維持したことで、上昇基調は継続している。一方で、鉄板と思われたサポートラインを回復して終了したものの、寄付きでは一気に下抜けしたことで、思ったほど強いサポートとして意識されていないのかもしれない。また、戻り基調では確り上値を抑えられていることから、上値の重さも意識される。さらにストキャスティクスの%DとSlow%Dが下向きとなっていることで、下押しバイアスも強まっている。投資判断とすれば、『様子見』となる。

明日もサポートラインやトレンドラインS1を維持し、レジスタンスとなっているSMAを上抜けしてくるのか、それとも下抜けするかが焦点となる。

カテゴリー: ホットニュース

ドル/円の中期トレンドは上昇基調に!

2019/08/01/10:41:46

 

★ドル/円の中期トレンドを示す週足では、13週線(赤線)の108.57円を上抜け、ダブルボトムネックラインの7月12日週高値108.99円を上抜けしてきている。

また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も6月21日週が大底となり徐々に下値を切り上がる展開となっている。

世間では円高リスクを警戒する声が多いが、テクニカル的には中期的にドルが上昇基調を強める円安シグナルが出始めている。

一旦の上値目処は26週SMA(青線)の109.84円が意識される。

 

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで8月1日の米国株市場を先取り!

2019/08/01/10:08:05

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.284%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・7月30日:▲3.412%⇒7月31日予想▲3.526%

 

7月31日はNYダウは大幅下落したうえ、米長期金利も大幅に低下したことで、イールドスプレッドは前日比で大幅に拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.284%から▲0.758%スプレッドがかい離していることや、19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.700%や直近の大底となった19年6月3日4.038%から▲0.512%とスプレッドがかい離していることで売られ過ぎ過熱感は現状出ていない。

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。また、米長期金利も大幅に低下したことで、イールドスプレッドは前日比で大幅に拡大したた。米国債に対してNYダウが前日比で割安となった。米国債を買うよりNYダウを買った方が良いということになる。そのため、NYダウが買われやすく米国債券に売りが入りやすい。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.590%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%

・7月30日:▲3.312%⇒7月31日予想▲3.418%

 

S&P500が下落しうえ、米長期金利も大幅に低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.590%から▲0.172%とスプレッドがかい離している。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.451%とスプレッドがかい離していることや、19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.463%かい離している。S&P500も割高・割安感は出ていない。ただ、S&P500高が継続し米長期金利が上昇してくるようら急速に割高感が出るので注意が必要となる。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.102%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%

・7月30日:▲1.765%⇒7月31日予想▲1.857%

 

NASDAQは下落したうえ、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドが前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.102%から▲0.245%とスプレッドかい離している。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.322%とスプレッドがかい離していることや、19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して▲0.471%とスプレッドかい離している。

NASDAQも史上最高値圏に位置しているものの、18年12月3日の天井となったスプレッドからかい離しており、特段過熱感は無い状態となっている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数ともイールドスプレッドは、前日比で大幅に拡大する動きとなった。現在は三指数とも割安感も割高感もない水準で推移している。米長期金利が再び低下するようなら、米国株に過熱感が出にくい。ただ、FRBの早期利下げ期待が後退して米長期金利が上昇してくると、イールドスプレッドが縮小傾向となり米国株に割高感が出始める。トランプ大統領がFRBに利下げを強要するのは、米長期金利が低下すると米国株が上昇してもイールドスプレッドの縮小が抑えられるからである。

FOMCでの利下げは市場の予想通りの0.25%となったが、パウエル米FRB議長のタカ派発言を受け9月の利下げ観測が後退したことで、アジア市場から時間外の米長期金利が上昇している。米長期金利が上昇基調を強めると、米国株に割高感が生じてくるので注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では引けにかけて下げ加速!

2019/08/01/08:51:33

 

★7月25日以降の東京金60分足では、引けに掛けて急落し雲の下限や240時間SMA(茶線)を下抜けした。26期間先の先行スパン1が急低下し先行スパン2と重なる展開となった。240時間SMAを回復できるのか、それとも下落基調を強めるのかが注目される。

 

NY金先物市場は1422.30-1447.80ドルのレンジ相場となった。FOMCの会合結果を確認したいとの理由で通常取引の時間帯ではポジション調整的な売買が主体となった。FOMC会合で0.25ポイントの利下げが予想通り決まったが、全会一致の利下げではなかったことや、ドル高が進んだこともあり通常取引終了後の時間外取引で金先物は1422.30ドルまで下落した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、買い方からの手仕舞い売りが入りやすい地合いとなっている。下値で出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDが急低下してゼロラインを一気にした抜け、下向きを継続していることから下押しの勢いが強いことを示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜けしたことで、下押しバイアスが強まっている。引けにかけて下げ足を速めたことで、MACDが真下を向いている。そのため、MACDが横ばいになるまでは下押しが継続する。

 

東京金の日足では、5日SMAと10日SMAを下抜けした。ただ、25日SMAの4,903円がサポートラインとなる可能性もある。25日SMAを下抜けするようなら、もう一段下押しする可能性もある。NY金先物市場は、ドル高が進行したことやパウエル米FRB議長のタカ派発言を嫌気して、利食い売りを巻き込みながら下落基調となっている。為替市場は、FOMCでの利下げが実施されたものの、FRB議長のタカ派発言を受けドルの買い戻しが強まり108円台後半で推移している。トランプ大統領からのFRB議長への批判発言が出ており、今後のトランプ大統領発言にも為替変動の材料となりやすいので注意が必要となる。

本日の注目点は、25日SMAで下げ止まるのか、それとも下抜けもう一段の下げになるのかが焦点となる。また、一目均衡表の基準線の4,896円も下値節目として意識される。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 FRB議長のタカ派発言でドル買い戻し!

2019/08/01/07:32:50

 

★欧州市場の朝方の取引では、米FOMCの結果発表とパウエル米FRB議長の会見を控え、ドルは全般もみ合い商状となった。なお、欧州株は概ね小幅続落となった。欧州市場では108円台半ばと、アジア市場からこう着状態が続いた。米長期金利は下げ渋り、NYダウ先物はプラス圏を維持するも、欧州株は高安まちまちで方向感を欠いた動きとなった。米金融イベント待ちの状況が続き、108.55円前後でこう着した。米7月ADP雇用統計の結果を受けて小幅推移の反応となった。

 

その後発表された米7月シカゴ購買部協会景気指数が44.4と予想の50.6を下回ったことが分かると円買いで反応した。FOMCでは、0.25%の引き下げと同時に8月1日でバランスシートの縮小を終えることを公表した。市場の一部では0.5%の利下げを期待した向きもありドル買いで反応した。パウエル米FRB議長が会見で、今回の利下げは長期にわたる利下げサイクルの始まりを意味するわけではないと指摘した。そのため、9月追加利下げ観測が後退したことで、ドル買いの支援材料となった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・4-6月期GDP速報値:前年比+1.1%(予想:+1.0%、1-3月期:+1.2%)
・ユーロ圏・7月消費者物価指数速報値:前年比+1.1%(予想:+1.1%、6月:+1.3%)
・ユーロ圏・7月消費者物価コア指数速報値:前年比+0.9%(予想:+1.0%、6月:+1.1%)
・ユーロ圏・6月失業率:7.5%(予想:7.5%、5月:7.6%←7.5%)

 

・米・7月ADP雇用統計:前月比+15.6万人(予想:+15.0万人、6月:+11.2万人←+10.2万人)
・米・4-6月期雇用コスト指数:前期比+0.6%(予想:+0.7%、1-3月期:+0.7%)
・米・7月シカゴ購買部協会景気指数:44.4(予想:51.0、6月:49.7)

 

★欧米市場のポイント

・108.48-109.00円のレンジ相場

・米7月ADP全米雇用報告は予想の範囲内

・米7月シカゴ購買部協会指数は予想を下回る

・FOMCで0.25%の利下げを受けドル買いで反応

・FRBの保有資産の縮小終了も決定

・パウエルFRB議長の会見ではタカ派的内容

・同議長の発言を受けて株は大幅下落

・VIX指数は13.94から16.12へ上昇

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