FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ポンド売りに伴い円もつれ安!

2019/07/30/07:22:25

 

★欧州市場朝方の取引では、先週末のドル高の流れが持続した。ポンドは合意なき離脱が現実味を帯びる中、主要通貨に対して全面安で推移した。なお、英国株の上昇で欧州株は全般的に下げ渋った。日米の中銀会合を控えドル上値追いの動きも見られず、108.65円前後と先週末NY市場終値水準でもみ合い推移となった。NYダウ先物はプラスに転じた半面、米長期金利は戻りが鈍く方向感を欠いた展開となった。欧州通貨の取引が活発だったことで、ドル/円は蚊帳の外で小動きが続いた。しかし、対ポンドを中心としたドル高に支えられる形で、ドル/円も欧州時間に入ってからの高値を付けた。

 

週末に『英政府はEUからの合意なき離脱を視野に入れている』との英紙報道が相次いだことを受けて、ポンド/ドルの下落に伴う円売り・ドル買いが出て一時108.90円まで上昇した。その後は、上伸を後押しする手掛かりが乏しく、上向きの流れが落ち着いた。ドルが強含みの要因だった対ポンドでのドル買いが落ち着き、ドル/円の動きも収束した。

 

★欧米主要経済指標

・英・6月住宅ローン承認件数(中銀):6.64万件(予想:6.58万件、5月:6.56万件←6.54万件)

・米・7月ダラス連銀製造業活動指数:-6.3(予想:-6.0、6月:-12.1)

 

★欧米市場のポイント

・108.58-90円のレンジ相場

・英政府のEUからの合意なき離脱が現実味を帯びてポンド売り優勢

・ポンド安を受けてロンドン株式相場は大幅続伸

・ドル買いが進んだ影響を受けて円売り・ドル買いが強まる

・NYダウは上昇する一方でナスダックは下落するなど小動きの展開

・VIX指数は12.16から12.83へ上昇

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日経225の日足ではやはり260日SMAが限界か!

2019/07/29/16:46:18

 

★日経225の日足では、7月25日に一時260日SMA(茶線)を上抜けしたものの、レジスタンスとなり連日下押しの展開となっている。本日は先週末サポートラインとなった5日SMA(赤線)を下抜けしたことで、改めて上値の重さが意識される。

下値では、10日SMA(黄線)21,530円25日SAM(青線)21,520円200日SMA(紫線)の21,491円75日SMA(緑線)21,454円100日SMA(黒線)21,452円がサポートとして意識される。これだけ下値に抵抗帯が位置していることから、強力なサポートとなりやすい半面、した抜けすると強力なレジスタンスとして意識される。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%Dの勢いは鈍化しているものの、なお上向きを維持していることから、上昇基調を維持している。%DがSlow%D再びデッドクロスすると、価格は高値を上抜けしたものの、ストキャスティクスは上値を切り下げるダイバージェンスとなり、下落の前兆として意識される。

 

概ね100日SAMと260日SMAのレンジ相場となっており、上下どちらに抜けるかが今後の焦点となる。

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NY金の底堅さは金融危機の火種を感じているのかも?

2019/07/29/10:06:46

 

★米先物市場で金の投機筋による7月23日付けCFTC建玉動向では、+251,250枚の差し引き買い越しとなり、前週の+245,501枚から+5,749枚増加となった。投機筋の買い越しが増えると共にNY金先物も上昇基調が継続している。

一方、米10年債金利は下落基調が続いており、金の下支えとなりやすい。ただ、投機筋も無限大に買い越し出来るわけではないので、2016年7月5日付けの直近ピークの+315,963枚が目安となりやすい。

日経ヴェリタスでは、英金融監督当局は、投資家いつでも換金できる『オープンエンド型投資信託』の流動性リスクについて注意を喚起している。英著名投資家が運用する旗艦株式ファンドに解約が殺到し、償還停止に陥ったのが切っ掛けだ。

問題となったのは、英国の有名投資家ニール・ウッドフォード氏が英国株を中心に運用する『LFウッドフォード・エクイティ・インカム・ファンド』だ。6月末までの3年間で基準価格(分配金再投資ベース)は20%下落した。この間、英FTSE前株指数(配当込み)は30%上昇しており、不調が目立った。成績不振を嫌気した投資家による解約が絶えず、6月上旬、償還を停止する事態となった。

リーマンブラザーズが破綻する前に、パリバショックがあった。その時もファンドの解約を停止した。一旦は落ち着いたものの、その後金融危機につながる展開となった。

今回も知る人ぞ知るような、このような動きを懸念すれば当然にリスク回避の金と債券買いにつながりやすい。ちょうどNY金も6月に入ってから、上昇基調を強めている。

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豪ドル/円は雲の下限が重要ポイント!

2019/07/29/07:31:07

 

★豪ドル/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)の日足では、バンド幅が縮小するスクイーズから、±3σのバンドが上下に開くエクスパンションし始めている。そのため、下放れする可能性高まっているが、雲の下限がサポートラインとして意識されている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線もかい離幅を広げながら下向きとなっており、下落基調が継続していることを示している。

 

豪ドル/円は、エクスパンション寸前にあるものの、雲の下限がサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。勢い的には下押し圧力が強まっているので安易な買いは注意が必要となる。雲の下限を下抜けるかが焦点となる。

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東京金60分足では徐々に三角持合いの様相!

2019/07/29/06:52:52

★7月22日以降の東京金60分足では、徐々に上値を切り下げ・下値を切り上げる三角持合いの様相となってきた。近日中に上下どちらかに振れやすくなる。また、先行き雲の厚みも薄くなっていることからも、雲の抵抗帯が弱くなり振れやすい展開となる。各SMAも集中してきていることも、大きな動きの前兆となりやすい。

 

NY金先物市場は1412.90ドル-1424.80ドルのレンジ相場となった。この日発表された4-6月期米国内総生産(GDP)速報値は市場予想を上回ったことを受け、弱含む場面となった。もっとも売り一巡後は、利下げが確実視されているFOMCを控えてポジション調整の買い戻しが優勢となった。また、中東情勢の緊張状態は続いていることや、米国金利の先安観は後退していないことから、金先物は底堅い動きとなった。

 

価格帯別出来高では、4,940円を挟んで出来高が増えていることから、上下に振れると大きな動きとなりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしているものの、MACDがシグナルを下抜けしてきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、短期的には下落基調となっている。

 

東京金の日足では、5日SMAの4,929円を上抜けしており、上値は重いものの上昇基調は継続している。下値では10日SMAの4,924円や25日SMAの4,891円が下値支持ラインとして意識される。一方上値では7月19日4,983円が意識される。NY金先物は、30-31日のFOMCで利下げが実施されるとの思惑や先行きの金利低下観測も金の下支え材料となっている。為替市場では、ドルが底堅い展開を示しており、108円台半ば前後での展開が続いている。ただ、今週は日米金融政策会合が予定されており、ほぼ市場では織り込まれている。しかし、日銀が据え置きの予想に対して、米FOMCで利下げが実施され、先行きも利下げの思惑が継続するようなら、ドル売り・円買いが一時的に強まる可能性もある。

本日の注目点は5日SMAと10日SMAを維持しながら、7月19日の高値に向けて上昇するかにある。ただ、日米の金融政策会合を控えて様子見ムードが広がる可能性もあり、もみ合い相場が続く可能性も高い。

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