★日経225の日足では、上値では260日SMA(茶線)がレジスタンスとして意識されている一方で、下値では75日SMA(緑線)21,449円、100日SMA(黒線)21,454円、200日SMA(紫線)21,465円がサポートとして意識されている。
そのため、明日もこのサポートラインを維持出来るのか、それとも下抜けするのかが注目点となる。
5日SMA(赤線)が下向きとなってきていることから、短期的には下落基調となっている。
また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、買われ過ぎ域から%DがSlow%Dを下抜けしてきていることから、下押しバイアスが強くなってきている。
サポートラインを下抜けると、一転してレジスタンスとなりやすく今以上に上値が重くなる可能性が高い。そのため、サポートラインを維持出来るかが重要ポイントとなる。
さらに、6月4日安値と7月18日安値を結んだトレンドライン(S1)を下抜けすると、7月18日直近安値の20,993円が視界に入り、上昇トレンドから反転した可能性が高まる。
★トルコリラ/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)日足では、±3σのバンド幅が拡張するエクスパンションしており、上昇基調を示している。しかし、6月5日と7月1日ではプラス3σまで上昇後、翌日にロウソク足が陰線となるとその後は弱含みの展開となった。本日も前日にプラス3σまで上昇したが、現在のところ陰線となっている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きを維持していることから、上昇基調は継続している。
6月5日のストキャスティクスでは、買われ過ぎまで上昇していたことから、翌日から下落基調となった。7月1日のストキャスティクスでは%DとSlow%Dは上昇基調にあったことで、7月5日まで上昇したがその後は窓を空けての下落となった。
過去のパターンからは7月1日のパターンとなっている。
今週末から来週週初にかけて雲のネジレがあり、トレンドの加速や反転など相場の節目となりやすい。
パターン通りになるかは分からないが、過去のパターンに類似してきていることから今後の動向を注目したい。
★東京白金の一目均衡表日足では、雲の上限を上抜けしたものの上値が重くなりもみ合う展開となっている。ただ、雲の上限である3,025円がサポートラインとなり、下値も限定的となっている。
転換線9日(赤線)は基準線(青線)を上抜け上向きを維持していることから、上昇基調は継続しているが、相場の方向性を示す基準線が横向きになっており、上向きになるまでしばらくもみ合い相場となる可能性がある。
26期間遅行する遅行線(緑線)は雲の上限がレジスタントなっているものの、現状の価格が維持されると、先々雲の上限が低下していることから時間の経過とともに雲の上限を上抜け出来る。26期間先の先行スパンでは、先行スパン1が先行スパン2を上抜け、先行スパン1が上向きとなっていることから、上昇基調は継続している。ただ、先行スパン2が横ばいとなっており、上昇の勢いは一旦後退している。
RSI(パラメータ:14、30、70)は、上昇基調を継続している。ただ、7月25日にRSIの高値を付けたものの、価格は高値を超えたがRSIは上値を切り下げるダイバージェンスとなっており、下落の前兆になる可能性もあるので注意が必要となる。
まとめると、現状は雲の上限がサポートラインとなり短期的には上昇基調を維持しているものの、上昇の勢いは鈍化傾向となってきた。RSIでも、にわかにダイバージェンスを起こしている。そのため、ここからの買いは慎重に見ていく必要がありそうだ。雲の上限を下抜け、転換線の3,008円を下抜けするようなら、一旦反落リスクが高まる。8月13日前後から雲の上限が下落傾向になることにも注意が必要となる。ただ、短期的には上昇基調を維持していることから、現状から売っていくのは時期尚早となる。投資判断では『買い』または『保有』が継続しているが、相場の変化を注意深く見ていく状況ということになる。
★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。
そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。
○米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.262%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%
(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038
(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)
・7月29日:▲3.370%⇒7月30日予想▲3.380%
7月30日はNYダウは小幅下落したうえ、米長期金利もわずかに低下したことで、イールドスプレッドは前日比でわずかに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.262%から▲0.882%スプレッドがかい離していることや、18年12月3日の天井▲3.069%から▲0.311%や直近の天井となった19年4月25日3.048%から▲0.332%とスプレッドがかい離していることで買われ過ぎ過熱感は現状出ていない。
NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。また、米長期金利がわずかに低下したことで、イールドスプレッドは前日比でわずかに拡大となった。米国債に対してNYダウが前日比で割安となった。米国債を買うよりNYダウを買った方が良いということになる。そのため、NYダウが買われやすく米国債券に売りが入りやすい。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。
○米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.579%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%
・7月29日:▲3.291%⇒7月30日予想▲3.310%
S&P500が下落しうえ、米長期金利もわずかに低下したことでイールドスプレッドは前日比でわずかに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.579%から▲0.269%とスプレッドがかい離している。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%に対して▲0.579%とスプレッドがかい離している。S&P500は18年12月3日の天井となったイールドスプレッドからかい離していることで、史上最高値圏に位置しているものの特段割高とは言えない。S&P500高が継続し米長期金利が上昇してくるようら急速に割高感が出るので注意が必要となる。
○米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.092%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%
・7月29日:▲1.745%⇒7月30日予想▲1.757%
NASDAQは下落したうえ、米長期金利もわずかに低下したことで、イールドスプレッドが前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.092%から▲0.335%とスプレッドかい離している。また、12年12月3日の天井となった▲1.198%に対しては▲0.559%とスプレッドがかい離している。
NASDAQも史上最高値圏に位置しているものの、18年12月3日の天井となったスプレッドからかい離しており、特段過熱感は無い状態となっている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。
三指数ともイールドスプレッドは、前日比でわずかに低下する動きとなった。現在は三指数とも割安感も割高感もない水準で推移している。米長期金利が再び低下するようなら、米国株に過熱感が出にくい。ただ、FRBの早期利下げ期待が後退して米長期金利が上昇してくると、イールドスプレッドが縮小傾向となり米国株に割高感が出始める。トランプ大統領がFRBに利下げを強要するのは、米長期金利が低下すると米国株が上昇してもイールドスプレッドの縮小が抑えられるからである。
FOMCでの利下げは織り込まれているものの、利下げ幅も概ね0.25%と予想されている。実際利下げが実施された後、米長期金利の動向が重要ポイントとなる。米長期金利が低下するようなら、イールドスプレッドが拡大しやすくなることから株価は上昇しやすくなる。一方で、材料出尽くしから米長期金利が上昇するようなら、株価への割高感が強まりやすく下落調整しやすくなる。
※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。
※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
★7月24日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートとなり反転上昇し、7月19日の直近高値4,983円を1円上抜けする4,984円を付けた。ただ、引けにかけては、迷い線となる『十字線』で終了した。24時間SMAに沿って上昇していることから、調整下落時ではサポートラインとして意識される。
NY金先物市場は1422.10-1433.90ドルのレンジ相場となった。米中協議が再開されたものの、トランプ大統領が中国を批判するツイートを行い、先行き懸念から安全逃避の買いが優勢となった。また、米長期金利が朝方から低下基調であったことも支援材料になった。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置していることから、上値が重くなると買い方からの利益確定売りが入りやすい。ただ、高値圏でも徐々に出来高が増えてきており、売りを吸収しながらの上昇となっている。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で一時シグナルとデッドクロスしたが、再びMACDがシグナルを上抜け上向きを維持している。そのため、上昇の勢いは継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、明確なトレンドが継続すると上方かい離もしくは高水準を継続するので注意が必要となる。
東京金の日足では、5日SMAと10日SMAが上向きを維持しており、短期的には上昇基調は継続している。25日SMAも上昇基調が継続し、短期線に近づいてきている。下押しの際は、25日SMAの4,900円がサポートとして意識されやすい。NY金は、トランプ大統領の中国を批判するツイッターで改めて米中貿易協議への先行き不透明感が強まる展開となり、底堅い展開となっている。また、米FOMCで利下げが予想されており、金の下支え材料となりやすい。為替市場では、円買い材料は多いものの、108円台半ばを維持しており底堅さが意識される。
本日は注目点は、7月19日の高値を1円上抜けした。相場格言では『鬼より怖い一文新値』と言われる。これは高値を更新したものの、潜在的な売りを全てこなした、つまり値が軽くなったとは言い切れず、二番天井となる可能性があるという意味がある。実はこの格言には短絡的に『上がってきたからもっど上がる』と希望的観測で判断するな、という戒めの意味もある。そのため、寄付き後の値動きが重要なポイントとなる。
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