★韓国ウォン/円と日経225の相関が強い。この背景には、世界市場における日本と韓国の競合度の高まりによるものである。両国とも、資源や食料品の輸出比率は小さく、電気機械、輸出機械など機械製品の輸出比率が高いという類似した輸出構造にある。さらに、近年の韓国企業の技術力向上もあり、本邦企業が得意としてきた高付加価値品市場へのバッティングもある。そのため、韓国ウォン/円の変動で、円高になれば本邦企業の価格競争力減退による業績悪化を織り込む形で日経225が売られやすくなる。一方で、円安になれば本邦企業の価格競争力の増進により業績好転を織り込む形で日経225が買われやすくなる。
★東京金日足では、9月10日にサポートラインとして意識されていた25日SAM(青線)を下抜けしたことで、下落調整局面入りになるかと思われた。しかし、翌日から陽線ロウソク足で戻り基調となり13日には再び25日SMAを回復する底堅い展開となっている。週末の夜間取引でも一旦下ヒゲで25日SMAを下抜けしたものの、回復基調となっており、底堅さが意識される場面である。5日SMA(赤線)も一旦デッドクロスする勢いで25日SMAを下抜けたものの、早々に横ばいとなりほぼ25日SMAと重なるように緩やかに上昇基調を示す動きとなっている。
トレンドラインでは、9月5日の高値5,304円を起点として9月13日高値5,255円を結んだトレンドライン(R1)は上値を切り下げる展開となっている。一方で、9月11日安値5,122円を起点として9月17日安値5,155円を結んだトレンドライン(S1)は下値を切り上げ展開となっている。短期的には三角持合いとなっている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け下落基調となっていたが、%Dが横ばいから若干上向きとなってきた。そのため、わずかながら%DがSlow%Dを上抜けてきており、戻り基調となる兆しが出ている。
まとめると、25日SMAを回復していることや、ストキャスティクスでも再び戻り基調を示してきていることで上昇基調は継続している。ただ、三角持合いとなっており、急速に上下どちらかに振れる可能性があり、注意する必要がある。
上振れの際は、9月5日高値5,304円や9月5日高値と9月11日安値の下げ幅の倍返しとなる5,486円が高値目処となりやすい。一方で、下値では心理的な節目となる5,000円、75日SMA4,948円などが意識される。
★NY株式市場では、三指数はまちまちの動きとなった。ただ、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは三指数とも縮小傾向が続いている。そのため、割安感は払しょくされてきており、上値が重くなる可能性も高まっている。
NYダウは、5日SAMがサポートラインとなり短期的には上昇トレンドが継続している。ただ、米長期金利の上昇が継続するようなら、割安感が軽減してきていることから下落調整しても不思議ではない。また、ロウソク足も『十字線』になってきており相場の上値の重さが示されている。下落基調場面では、5日SMAの27,057ドル、10日SMAの26,769ドル、75日SMAの26,449ドル、100日SMAの26,329ドルがサポートラインとして意識される。
★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。
そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。
○米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.419%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%
(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、
19/8/5-▲4.102%
(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)
・9月12日:▲3.683%⇒9月13日予想▲3.551%
9月13日はNYダウは上昇し、米長期金利も大幅上昇したことから、イールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.419%から▲0.868%スプレッドがかい離した。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.675%とかい離した。19年6月3日の大底4.038%を▲0.487%、19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.551%とかい離した。
NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も上昇たことで、イールドスプレッドは前日比では縮小した。米国債に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債を買った方が良いということになる。イールドスプレッドは米長期金利の急上昇によりイールドスプレッドは縮小してきており、割安感は払しょくされてきている。今後も、米長期金利が上昇するようなら、NYダウに過熱感が出やすくなるので注意が必要となる。
○米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.745%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、
19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%
・9月12日:▲3.624%⇒9月13日予想▲3.501%
S&P500は小幅下落したものの、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.745%から▲0.244%と平均値とかい離した。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.368%と下回った。19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.380%とイールドスプレッドとかい離した。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%とは▲0.501%と19年8月15日の▲4.179%も▲0.678%とかい離した。イールドスプレッドは縮小してきており、割安感が払しょくしてきている。
○米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.257%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、
19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%
・9月12日:▲2.075%⇒9月13日予想▲1.958%
NASDAQは下落したものの、米長期金利が大幅上昇したことで、イールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.257%から▲0.299%かい離した。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.221%下回った。さらに、19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して▲0.370%下回った。さらに、19年8月5日の大底となった▲2.383%から▲0.425%と19年8月15日の大底となった▲2.498%から再び▲0.540%かい離した。
NASDAQのイールドスプレッドは縮小してきており、割安感は薄れつつある。そのため、利益確定売りも出やすくなり、上値を抑える可能性がある。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。
三指数のイールドスプレッドは米長期金利の上昇から、縮小傾向が継続している。米中貿易摩擦激化懸念の後退から、米長期金利が上昇基調になったことでイールドスプレッドも縮小傾向にある。イールドスプレッドは日々割安感が薄れてきており、株価の上値が重くなる可能性も出てきた。
※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。
※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
★欧州市場朝方の取引では、NY原油先物が一服となったことを受け、107.80円台で小幅な値動きとなった。中東の地政学リスク懸念から欧州株全面安、NYダウ先物も下落、米長期金利が1.81%台まで低下して、ドル売り・円買いが優勢になった。過度なリスク回避の動きは抑制されたものの、中東情勢や、米FOMCなどをにらみ、神経質な地合いが続いた。
英国の合意なき離脱懸念が再浮上したことで、ドルが欧州通貨を中心に買い戻しが優勢となったことで、ドル/円も底堅い展開となった。NYダウは2ケタ安の水準で下げ渋り、米長期金利は1.86%近辺で戻りも一服したが、全般ドル買いが優勢となった。一時108.10円まで切り返したものの、米長期金利が再び1.83%近辺まで下げ幅を広げたことや、NYダウの下げ幅拡大の動きが嫌気され、108円を挟んでもみ合いとなった。108円近辺で下値の堅い動きとなったが、10月の米中通商協議に向けての事務レベルの会合や米FOMCを控え、方向感を欠いた展開となった。
★欧米主要経済指標
・米・9月NY連銀製造業景気指数:2.0(予想:4.0、8月:4.8)
★欧米市場のポイント
・107.67-108.17円のレンジ相場
・ジョンソン英首相は改めて10月31日にEU離脱を主張
・中東の地政学的リスク高まりを背景に全般ドル買い
・サウジアラビアの石油施設の攻撃を受け大幅原油高
・米中次官級協議が今週開催されることが明にかに
・中東情勢の緊迫化を背景に米長期金利低下
・VIX指数は14.22から13.74へ低下
★NY株式市場では、三指数はまちまちの動きとなった。ただ、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは三指数とも縮小傾向が続いている。そのため、割安感は払しょくされてきており、上値が重くなる可能性も高まっている。
NYダウは、5日SAMがサポートラインとなり短期的には上昇トレンドが継続している。ただ、米長期金利の上昇が継続するようなら、割安感が軽減してきていることから下落調整しても不思議ではない。また、ロウソク足も『十字線』になってきており相場の上値の重さが示されている。下落基調場面では、5日SMAの27,057ドル、10日SMAの26,769ドル、75日SMAの26,449ドル、100日SMAの26,329ドルがサポートラインとして意識される。
★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。
そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。
○米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.419%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%
(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、
19/8/5-▲4.102%
(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)
・9月12日:▲3.683%⇒9月13日予想▲3.551%
9月13日はNYダウは上昇し、米長期金利も大幅上昇したことから、イールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.419%から▲0.868%スプレッドがかい離した。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.675%とかい離した。19年6月3日の大底4.038%を▲0.487%、19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.551%とかい離した。
NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も上昇たことで、イールドスプレッドは前日比では縮小した。米国債に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債を買った方が良いということになる。イールドスプレッドは米長期金利の急上昇によりイールドスプレッドは縮小してきており、割安感は払しょくされてきている。今後も、米長期金利が上昇するようなら、NYダウに過熱感が出やすくなるので注意が必要となる。
○米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.745%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、
19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%
・9月12日:▲3.624%⇒9月13日予想▲3.501%
S&P500は小幅下落したものの、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.745%から▲0.244%と平均値とかい離した。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.368%と下回った。19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.380%とイールドスプレッドとかい離した。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%とは▲0.501%と19年8月15日の▲4.179%も▲0.678%とかい離した。イールドスプレッドは縮小してきており、割安感が払しょくしてきている。
○米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.257%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、
19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%
・9月12日:▲2.075%⇒9月13日予想▲1.958%
NASDAQは下落したものの、米長期金利が大幅上昇したことで、イールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.257%から▲0.299%かい離した。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.221%下回った。さらに、19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して▲0.370%下回った。さらに、19年8月5日の大底となった▲2.383%から▲0.425%と19年8月15日の大底となった▲2.498%から再び▲0.540%かい離した。
NASDAQのイールドスプレッドは縮小してきており、割安感は薄れつつある。そのため、利益確定売りも出やすくなり、上値を抑える可能性がある。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。
三指数のイールドスプレッドは米長期金利の上昇から、縮小傾向が継続している。米中貿易摩擦激化懸念の後退から、米長期金利が上昇基調になったことでイールドスプレッドも縮小傾向にある。イールドスプレッドは日々割安感が薄れてきており、株価の上値が重くなる可能性も出てきた。
※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。
※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |