FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の下限下抜け!

2019/09/16/03:02:45

 

★9月9日以降の東京金60分足では、上値・下値を切り下げ雲の下限を下抜けした。そのため、9月10-11日に付けた直近安値5,122円が下値目処となるかが注目される。26期間先の先行スパンでも、先行スパン1が先行スパン2を下抜けしたことで、下落基調となっている。

 

NY金先物市場は1493.10-1516.60ドルのレンジ相場となった。この日発表された8月米小売売上高は市場予想を上回ったことや、米長期金利の大幅な上昇を意識して金先物の売りが優勢となった。また、米中通商協議の進展期待が高まっているなか、週末を控えて利益確定売りが強まった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯に位置しており、売り方と買い方の手仕舞い売買や利食いの動きが錯綜しやすい。そのため、買い方の勢いが強まるのか、それとも売り方の勢いが強まるのか相場の節目になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDがゼロラインを下抜けシグナルと共に下向きとなっていることで下押しバイアスが強まっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ域まで低下しており、%DとSlow%Dも横ばいとなっていることから、下押しバイアスは鈍化している。明確に下落トレンドが発生していることから、ストキャスティクスの動きよりも、MACDの値動きに注意が必要となる。

 

東京金の日足では、一時5日SMAの5,166円、10日SMAの5,192円、25日5,176円を回復したものの、再び下抜けしたことから休み明けの動きが重要ポイントとなる。NY金は長期金利の上昇や米中貿易摩擦の懸念後退から利益確定売りに押される展開となり、再び1,500ドルの節目を下回る展開となっている。為替市場では、米長期金利が上昇していることから、108円台前半の円安基調が続いており東京金の下支えとなっている。

東京市場は16日は敬老の日で休場となったことから、窓を空けての寄り付きとなりやすい。25日MSAを再び上回るのか、それとも明確に下抜けするのか注目される。翌週の23日も秋分の日で休場となるので、週末のポジション調整には注意が必要となる。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 日米の金融政策決定会合控え様子見ムード!

2019/09/16/03:00:36

 

★欧州市場朝方の取引では、英独長期金利が上昇幅を拡大したことを背景に、全般的なドル安圧力を受け108円台を割り込んだが、米長期金利上昇にドルが下支えされ108円前後でドル高の流れが持続した。なお、欧州株は高安まちまちの展開となった。欧州市場ではポンド主導の相場展開となる中、ドル/円の動意乏しく108.00円近辺でもみ合い商状となった。NYダウ先物と米長期金利が続伸となる中、ドルの下押しは浅くもみ合い商状を継続した。米8月小売売上高は前月比で+0.4%となり、市場予想の+0.2%を上回り、7月分も上方修正されたことで、米長期金利が1.84%台まで上昇するに連れてドルは強含みとなった。

 

米9月消費者態度指数速報値と米7月企業在庫が市場予想を上回ったものの、反応は限定的だった。その後は、日米の金融政策決定会合を来週に控えて様子見ムードが広がり108円台前半で小動きとなった。NYダウは小高い水準で動きが鈍く、米長期金利の上昇は一服するも、高値圏で推移した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・7月貿易収支:+248億ユーロ(6月:+206億ユーロ)

・米・8月小売売上高:前月比+0.4%(予想:+0.2%、7月:+0.8%←+0.7%)
・米・8月小売売上高(自動車除く):前月比0.0%(予想:+0.1%、7月:+1.0%)
・米・8月輸入物価指数:前月比-0.5%(予想:-0.5%、7月:+0.1%←+0.2%)
・米・8月輸入物価指数:前年比-2.0%(予想:-2.0%、7月:-1.9%←-1.8%)
・米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:92.0(予想:90.8、8月:89.8)
・米・9月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:2.8%(8月:2.7%)
・米・9月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.3%(8月:2.6%)
・米・7月企業在庫:前月比+0.4%(予想:+0.3%、6月:0.0%)

 

★欧米市場のポイント

・107.93-108.17円のレンジ相場

・英国の合意なき離脱への警戒感が後退

・ECBのQE再開について否定的な意見相次ぎユーロ買い

・良好な米経済指標が相次ぎドルの下支え

・米長期金利は1.899%まで上昇

・日米の金融政策決定会合を控え様子見ムード強い

・VIX指数は14.22から13.74へ低下

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日経225日足では9連騰だが!

2019/09/13/16:31:13

 

★日経225の日足では、260日SMA(茶線)がレジスタンスとして意識されていたが、12日に一気に上抜けた。ただ、『宵の明星』のような十字線となったことで、過熱感もあり本日の値動きが注視されていた。

米中貿易摩擦の対立が一段と緩和されるとの期待や昨晩ECBが利下げと量的緩和を決定したことが好感された。また、1ドル=108円台で底堅く推移したことも日経225の下支え要因となった。外部環境が好転したことで、日本株に買いが集まった。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:97.49、Slow%D:97.05とかなり過熱感が出ている。しかし、モメンタム系オシレーターは明確なトレンドが発生している時は、上方かい離もしくは高水準を継続して売りシグナルが連続する。そのため、DMI(パラメータ:14)でトレンドの強さと有無を見ると、+DIが上昇基調を維持しており、-DIは下落基調を維持している。さらにADXが上向きとなってきており、上昇トレンドが継続していることを示している。5日SMA(赤線)、10日SMA(黄線)、25日SMA(青線)は上向きとなっており、短期的には上昇基調が継続している。

かなり相場に過熱感は出ているものの、下落の兆しは出ていない。そのため、上昇基調が継続する可能性もあるが、一旦下げ材料が発せられると過熱感が強いだけに利益確定売りに押されやや大きめの調整下落の展開になりやすい。

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メキシコペソ/円はレンジ内での往来相場!

2019/09/13/12:39:13

 

★メキシコペソ/円の週足を見ると、各SMAはほぼ横ばいとなっており、明確なトレンドは出ていない状態となっている。また、概ね5.270円を下限として6.000円を上限とするレンジ相場となっている。そのため、基本的には下限で買って上限で売れば容易に利益がとりやすい。

レンジの中心値は概ね5.635円なので、レンジ内の半値以下で推移している。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、低位で%DがSlow%Dを上抜けたことで、両線とも上向きになってきていることから戻り基調が続いている。

まとめると、現在はレンジ下限からの戻り基調が継続しており、レジスタンスとして意識される13週SMA(赤線)を上抜けしてきたことから、次の節目となる26週SMA(青線)の5.638円52週SMA(緑線)5.682円が上値目処になりやすい。これらのSMAがレジスタンスになると再びレンジ下限までの調整となる可能性が高まる。

年に1~2回の買いチャンスがあるので、出来るだけレンジ下限まで引きつけて買いたい。ただ、レンジ相場は何れ上抜け・下抜けするので、下抜けした場合はストップロスにて手仕舞う必要がある。

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イールドスプレッドで9月13日の米国株市場を先取り!

2019/09/13/10:20:49

 

★NY株式市場では、三指数はそろって上昇した。また、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは三指数とも縮小傾向が続いている。そのため、割安感は払しょくされてきており、上値が重くなる可能性もある。

NYダウは、5日SAMがサポートラインとなり短期的には上昇トレンドが継続している。ただ、米長期金利の上昇が継続するようなら、割安感が軽減してきていることから下落調整しても不思議ではない。また、ロウソク足も『十字線』になってきており相場の転換の様相となっている。下落基調場面では、10日SMAの26,682ドル、75日SMAの26,421ドル、100日SMAの26,322ドルがサポートラインとして意識される。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.438%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・9月11日:▲3.720%⇒9月12日予想▲3.691%

 

9月12日はNYダウは上昇し、米長期金利も上昇したことから、イールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.438%から▲0.747%スプレッドがかい離した。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.535%とかい離した。19年6月3日の大底4.038%を▲0.347%、19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.411%とかい離した。

 

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も上昇たことで、イールドスプレッドは前日比では縮小した。米国債に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債を買った方が良いということになる。イールドスプレッドは米長期金利の急上昇によりイールドスプレッドは縮小してきており、割安感も徐々に薄れてきている。今後も、米長期金利の動向が重要ポイントとなる。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.763%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・9月11日:▲3.658%⇒9月12日予想▲3.629%

 

S&P500は小幅上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.763%から▲0.134%と平均値とかい離した。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.240%と下回った。19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.252%とイールドスプレッドとかい離した。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%とは▲0.373%と19年8月15日の▲4.179%も▲0.550%とかい離した。イールドスプレッドは縮小してきており、割安感が払しょくしてきている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.279%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・9月11日:▲2.118%⇒9月12日予想▲2.078%

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.279%から▲0.201%かい離した。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.101%下回った。さらに、19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して▲0.250%下回った。さらに、19年8月5日の大底となった▲2.383%から▲0.305%と19年8月15日の大底となった▲2.498%から再び▲0.420%かい離した。

 

NASDAQのイールドスプレッドは縮小してきており、割安感は薄れつつある。そのため、利益確定売りも出やすくなり、上値を抑える可能性がある。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは米長期金利の上昇から、縮小傾向が継続している。米中貿易摩擦激化懸念の後退から、米長期金利が上昇基調になったことでイールドスプレッドも縮小傾向にある。イールドスプレッドは日々割安感が薄れてきており、株価の上値が重くなる可能性も出てきた。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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