FITS エコノミックレポート

東京金60分足では上値・下値切り下げ継続!

2019/09/11/08:28:04

 

★9月4日以降の東京金60分足では、上値・下値を切り下げる展開が継続しており、下落基調が継続していることを示している。24時間SMA(緑線)に沿って下落基調が継続しているため、24時間SMAの方向性の反転が下げ止まりのシグナルとなる。

 

NY金先物市場は1492.10-1509.10ドルのレンジ相場となった。中心限月ペースで約1カ月ぶりに心理的節目の1500ドルを割り込んだ。米中通商協議の再開が決定してから投資家のリスクオフムードが後退し、安全資産とされる金の売りが続いている。また、米長期金利が上昇していることも売り材料となった。

 

価格帯別出来高では、もみ合う場面で出来高が増加しているが、下げ止まらないと先々上値のシコリとして残ってしまい上値の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でMACDとシグナルデッドクロス寸前の様相となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きを継続していることから、下落基調は継続している。

 

東京金の日足では、25日SMAの5,165円を下抜けしたことから、レジスタンスとして意識され下値模索の展開となりやすい。5日SMAが10日SMAを下抜けデッドクロスして両線とも下向きとなっていることで、短期的にも下落基調となっている。NY金も1,500ドル割れとなっており、早々に回復出来るかが注目される。ただ、米長期金利が1.70%台まで上昇してきており、NY金相場にとっては売り材料となりやすい。為替市場では、107円半ばまで円安基調が続いており、東京金の下支えとなっている。米長期金利の上昇で、日米金利差の拡大も円売り材料となっている。

本日の注目点でも、5日SMAと10日SMAが25日SMAとデッドクロスする前に回復出来るかに絞られる。

カテゴリー: ホットニュース

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利上昇でドル買い優勢!

2019/09/11/07:27:54

 

★欧州市場朝方の取引では、ポンド/円などクロス円の下落につれたほか、米長期金利が低下幅を拡大したことでドル/円は弱含みとなった。なお、欧州株が安く始まったほか、NYダウ先物の下げ幅も拡大した。株価が下げ渋り、米長期金利の下押しも限定されると、ドルが底堅く推移した。中国の景気減速懸念から欧州株は全面安、NYダウ先物も下落、米長期金利は低下したが、リスク回避ムードは盛り上がらず全体的に小動きとなった。その後、『日銀が9月18-19日の政策決定会合で金融緩和の是非について議論する』との報道が伝わると、一時107.49円近辺まで上昇した。しかし、アジア時間につけた高値の107.50円を上抜けられず、その後は再び上値の重い展開となった。

 

小安く寄付いたNYダウがやや下げ幅拡大している動きや、米長期金利が前日比マイナス圏に転じたことも嫌気され107.20円近辺まで下押しした。その後、中国は米国による一連の関税遅延とファーウェイに対する規制緩和と引き換えに米国製品の購入を申し出たとの報道をきっかけに米中通商協議の進展期待からドル買いが強まった。米長期金利が1.70%台まで上げ幅を拡大したことでドル買いが継続した。

 

★欧米主要経済指標

・英・5-7月ILO失業率:3.8%(予想:3.9%、4-6月:3.9%)
・英・5-7月週平均賃金:前年比+4.0%(予想:+3.7%、4-6月:+3.8%←+3.7%)
・英・5-7月雇用者数増減:+3.1万人(予想:+5.5万人、4-6月:+11.5万人)
・英・8月失業率:3.3%(7月:3.2%)
・英・8月失業保険申請件数推移:+2.82万件(7月:+1.98万件←+2.8万件)

 

・米・7月JOLT求人件数:721.7万件(予想:733.1万件、6月:724.8万件←734.8万件)

 

★欧米市場のポイント

・107.18-58円のレンジ相場

・ジョンソン英首相は依然として強硬姿勢を継続

・日銀は18-19日の金融政策決定会合で金融緩和の是非を議論

・米中通商協議の進展期待高まり円売り・ドル買い優勢

・トランプ大統領がボルトン米大統領補佐官解任を表明

・米10年債金利は一時1.7437%前後と約1ヵ月ぶりの水準

・VIX指数は15.27から15.20へ低下

カテゴリー: ホットニュース

東京金は25日SMAを下抜け下値目処を探す!

2019/09/10/12:03:30

 

★東京金の日足では、25日SMA(青線)5,160円を下抜けたことで、下値目処を模索する動きとなる。

5月29日の直近安値4,487円と9月5日の直近高値5,304円をフィボナッチ・リトレースメントと白銀比率で見てみる。

高値から23.6%押しとなる5,111円では、8月20日以降一旦サポートラインとなったことで意識されやすい。この近辺では出来高もそこそこあり、サポートラインとなるかが注目される。ただ、下抜けすると買い方からの手仕舞い売りが入り更に下押しする可能性がある。

白銀比率の29.8%押し5,061円も8月8日から14日にサポートラインとして意識され下ヒゲで下げ止まる展開となっていた。ただ、出来高が少ないことから、簡単にスルーしてしまう可能性がある。

続いては38.2%押し4,992円となるが、7月19日から8月6日までレジスタンスとして意識された。そのため、サポートラインとなりやすい。また、38.2%押し以下では50%押しの4,896円まで出来高が多い価格帯となっており、サポートラインとして意識される。

まとめると、25日SMAを下抜けしてきたことから、短期的に一旦は利益確定売りと買い方からの手仕舞い売りで下値模索の動きとなりやすい展開となっている。こういう地合いでは、ストップロスを巻き込みやすく行き過ぎの展開となることが多いので押し目買いは注意する必要がある。

ただ、世界的な金融緩和傾向は変わらず、米中貿易摩擦もトランプ大統領のツイッター発言で状況が180度変化する日々が続いている。さらに英国のEU離脱問題や中東情勢と香港情勢も残っており、一触即発でリスク選好からリスク回避への変化は早い。そのため、押し目買いのチャンス目線で見ていきたい。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで9月10日の米国株市場を先取り!

2019/09/10/10:21:54

 

★NY株式市場は三指数上昇と下落のまちまちの動きとなった。ただ、米長期金利が大幅に上昇したことでイールドスプレッドは三指数とも縮小する動きとなった。しかし、三指数ともまた割安感は残っている。そのため、上昇基調が継続する可能性がある。

NYダウは、75日SMAと100日SMAがレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっていたが、明確にレジスタンスを上抜けしている。そのため、上値追いの期待が膨らむ。短期的にも5日SAMと10日SMAが上昇基調となっている。そのため、下落基調では一転して75日SMAの26,357ドルやと100日SMAの26,305ドルがサポートラインとして意識される。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.559%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・9月6日:▲3.964%⇒9月9日予想▲3.875%

 

9月6日はNYダウは上昇し、米長期金利も上昇したことから、イールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.559%から▲0.684%スプレッドがかい離した。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.351%とかい離した。19年6月3日の大底4.038%を▲0.163%、19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.227%とかい離した。

 

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も上昇たことで、イールドスプレッドは前日比では縮小した。米国債に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債を買った方が良いということになる。イールドスプレッドは一時期より縮小してきており、4%台を割り込んできたこから割安感も徐々に薄れてきている。今後も、米長期金利の動向が重要ポイントとなる。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.875%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・9月6日:▲3.897%⇒9月9日予想▲3.875%

 

S&P500は若干下落したものの、米長期金利が大幅に上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.882%から▲0.007%と平均値と再びかい離した。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して+0.006%と上回っているものの、19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.006%とイールドスプレッドとかい離した。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%とは▲0.125%と19年8月15日の▲4.179%も▲0.304%とかい離した。イールドスプレッドは縮小してきており、過度な割安感が払しょくしてきている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.384%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・9月6日:▲2.329%⇒9月9日予想▲2.256%

 

NASDAQは下落したものの、米長期金利が大幅に上昇したことで、イールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.384%から▲0.128%かい離した。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.077%を上回っている。さらに、19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して▲0.072%下回った。さらに、19年8月5日の大底となった▲2.383%から▲0.127%と19年8月15日の大底となった▲2.498%から再び▲0.242%かい離した。

 

NASDAQのイールドスプレッドは縮小してきており、過度な割安感は薄れつつある。そのため、利益確定売りも入りやすくなり、上値を抑える可能性がある。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは米長期金利の大幅上昇から、縮小傾向が強まった。米中貿易摩擦激化懸念の後退から、米長期金利が上昇基調になったことでイールドスプレッドも縮小傾向にある。イールドスプレッドは、まだ高水準にあり株価への割安感は残っている。そのため、下落相場では押し目買いが入りやすい地合いとなっている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

カテゴリー: ホットニュース

東京金60分足では上値・下値を切り下げる展開!

2019/09/10/08:25:52

 

★9月3日以降の東京金60分足では、わずかに上値・下値を切り下げながら、徐々に下落している。そのため、上値または下値を切り上げる展開になるまでは、下落基調が継続する。もみ合いが続いた後に大きく上下に振れる展開となっており、難しい相場展開となっている。

 

NY金先物市場は1506.50-1523.80ドルのレジ相場となった。米中貿易摩擦の激化懸念が後退したことや、中国が景気支援策を強化したことを背景に、安全資産の金は売りが優勢となった。米長期金利の上昇も金の上値を圧迫した。ポジション調整的な売りが増えた。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下回っていることから、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが入りやすくなる。上値では出来高が多いことから、戻り場面では上値の重石となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいとなっており、トレンドレスの状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も低位でほぼ横ばいになっていることから方向感を欠く展開となっている。

 

東京金の日足では、サポートラインとして意識される25日SMAの5,161円を若干下抜けしてきた。8月2日でも一旦は25日SMAを下抜けしたものの、引けに掛けて回復してその後は上昇に転じた。そのため、本日は25日SMAが非常に意識される展開となる。NY金先物市場でもリスク回避の動きが後退したことで、売りが優勢となっている。そのため、1,500ドルを維持出来るかが注目される。為替市場では、米長期金利が上昇に転じていることで、107円台前半での推移となっており東京金の下支え要因となっている。

本日は何と言っても、25日SMAを回復出来るのか、それとも明確に下抜けしてしまうのかが焦点となる。

 

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ