FITS エコノミックレポート

東京金の日足ではエクスパンションの兆し!

2020/02/17/16:53:17

 

★東京金のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)の日足では、もみ合い相場が続いていたことで、バンド幅が縮小するスクイーズしていた。しかし、本日ロウソク足がプラス3σ近辺まで上昇してきたことで、±3σがともに外側に広がるエクスパンションの兆しが出始めてきた。

一目均衡表の上に位置しており、26期間先の先行スパン1・2ともに緩やかに上昇してきていることから、上昇基調が継続していることを示している。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感が出てきているものの、%DとSlow%Dは緩やかに上昇基調を継続している。モメンタム系オシレータであるストキャスティクスは明確なトレンドが発生すると、過熱感を出しながら高水準に張り付くというダマシが発生する。

まとめると、スクイーズからエクスパンションの兆しが出始めている。そのため、ストキャスティクスの過熱感だけで売っていくにはリスクがある。1月8日の高値5,574円を上抜けしていることから、上放れエクスパンションが発生すると売り方からの手仕舞いによる買い戻しも入り上値追いの動きになりやすいので注意が必要となる。

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ユダヤの法則と南アランド/円!

2020/02/17/08:29:47

 

★ユダヤの法則とは、①人間の体は、水分78%、その他22%、②円に外接する正方形は、正方形の面線を100とすると、円の面積は78、残りは22になる、③空気中の成分は、窒素約78%、酸素・二酸化炭素等その他の気体が22%、④コカコーラのビンは、縦と横の比率が78対22、⑤腸内の善玉菌が78%に対して、悪玉菌が22%が理想的、⑥足裏の体重負荷率は78対22などで、我々の体や身の回りには78対22のユダヤの法則が溢れている。それならば投資分析として、ユダヤの法則である22日SMA(赤線)78日SMA(青線)100日SMA(緑線)を使ってチャート分析する。ここで気が付くと思うが、投資分析する上で25日SMAと75日SMAが重要なポントになることが多い。それでは22日SMAと25日SMA及び78日SMAと75日SMAを重ねてみると、若干のブレはあるものの大差のない動きとなっている。

南アランド/円とユダヤの法則は相性が良く、頻繁にレジスタンスやサポートラインとして意識されていることが分かる。現在は78日SMAと100日SMAがレジスタンスとして意識され上値を押さえている。また、22日SMAが100日SMAを下抜けさらに78日SMAまで低下してきている。そのため、戻り売り目線で見ていくことになる。

19年8月26日安値の6.764円を起点として19年11月1日安値の7.111円を結んだトレンドライン(S1)がサポートラインとして意識されていたが、20年1月27日に下抜けしたことで下落トレンドとなっている。

一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなっていることで、現時点では戻り基調となっている。

 

まとめると、投資判断は『戻り売り』となる。ただ、上値は78日SMAに抑えられているが、2月3日が底値となり下値を切り上げていることで、三角持ち合いの様相となってきている。そのため、上下どちらかに振れる展開となる可能性も高くなっている。今までは上値は抑えられていたものの、ストキャスティクスでは上向きバイアスとなっていることで、三角持ち合い上放れする可能性もある。そのため、一旦は78日SMAを上抜けたら上放れのシグナルとなる。さらに、S1まで上抜けするようなら、再び上昇トレンド回復となる可能性があるので注意が必要となる。

 

 

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イールドスプレッドで2月18日の米国株市場を先取り!

2020/02/17/03:03:57

 

★NY株式市場では、三指数が上昇・下落するまちまちの展開となったが、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で三指数ともに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。史上最高値圏で推移していることで、3連休を控えて利益確定売りがでやすい地合いとなっていた。新型肺炎の感染拡大の勢いが再び強まり、世界景気の減速懸念が強まったことで一時売りが優勢となった。感染症例急増により、改めてリスク回避が優勢になっている。NASDQのPERが13日に大幅上昇した。企業業績の下方修正が入ったことにより上昇したものと思われる。そのため、NASDAQの割安感は払しょくされている。

 

NYダウは下落したものの、5日SMAの29,385ドルがサポートラインとして意識され引けにかけて下げ止まる展開となった。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、買われ過ぎ域から%DとSlow%Dが横ばいとなってきたことで、トレンドが反転する可能性が高まってきた。史上最高値圏で推移しているものの、米長期金利が低位で推移していることから、割高感は出ていない。現在は割高感も割安感も出ていないため、材料次第で上下に振れる展開になりやすい。

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.249%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・2月13日:▲3.344%⇒2月14日:予想▲3.380%

 

2月14日のNYダウが下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.249%から▲0.869%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井となった▲3.069%まで▲0.311%に接近した。19年4月25日の天井となった3.048%まで▲0.332%に縮小した。20年1月17日の天井となった▲3.018%まで▲0.362%まで接近した。米長期金利が1.5%台後半まで低下したことで、イールドスプレッドが拡大傾向となりやすくNYダウの割高感は払しょくされやすい。。

 

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。また、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。堅調な1月小売売上高が好感され買いが先行した。しかし、新型肺炎の感染拡大が世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念から売りが優勢となり、一時140ドル超下げた。ただ、米企業業績の底堅さなどを背景に押し目買い意欲も旺盛で引けにかけては下げ幅を縮めた。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.631%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・2月13日:▲3.396%⇒2月14日予想▲3.417%

 

S&P500が上昇した一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.631%から▲0.214%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.686%に接近した。19年4月25日の天井となった▲2.966%まで▲0.451に接近した。20年1月17日の天井となった2.990%まで▲0.427%に接近した。

 

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.169%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・2月13日:▲1.900%⇒2月14日予想▲1.923%

 

NASDAQが上昇した一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.169%から▲0.246%と平均値より縮小している分割高となっている。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.725%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.455%に接近した。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。『第2段階合意』に向けて米中間で協議される。そのため、今後も米中貿易摩擦に関する報道に振られる展開が予想される。また、中国発の新型コロナウイルスの感染が拡大してきた。2003年に発生したSARS発生後では、中国GDP第1四半期は11.1%だったが、第2四半期のGDPは9.1%に低下した。そのため、感染拡大の規模が大きくなると中国経済に悪影響を与え、NASDAQの上値も抑えられる。企業の業績下方修正があったもののと思われるが、13日のPERが大幅に上昇した。そのため、▲2.0%台だったイールドスプレッドが一気に1.90%台まで縮小する展開となっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数は上昇・下落とまちまちの展開となったが、米長期金利が大幅低下したことで三指数ともに前日比で拡大した。新型肺炎の感染拡大の勢い再び強まり、世界景気への減速懸念からリスク回避の動きが強まってきた。米長期金利が低位で推移していることから、現在は割安感も割高感もない状況である。そのため、上下どちらに振れても不思議ではない状態となっている。ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で振れやすい。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では静かに年初来高値更新!

2020/02/17/03:02:14

 

★2月8日以降の東京金60分足では、中陽線後にじり高となり静かに年初来高値5,582円を付けた。引けにかけては小反落したものの、底堅い展開となっている。ロウソク足でも、高値を付けた後に小陰線での調整となっており、利食いを急ぐ動きにはなっていない。

 

NY金先物市場は1576.00-1587.40ドルのレンジ相場となった。米長期金利の伸び悩みやドル高が一服したことを意識した買いが入った。新型肺炎の感染拡大は世界経済にとっての脅威になるとの見方が再浮上しており、安全逃避の金買いは継続した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置しており、上値が重くなると利食い売りが出やすい地合いとなっている。ただ、約6時間程度で出来高が膨らんでいることから新規の買いも入ってきている。また、もう一段上昇すると売り方からの手仕舞いの買い戻しが入り値が飛ぶ可能性もある。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルとゴールデンクロスしているが、ヒストグラムがやや低下しており上昇の勢いがやや低下している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、買われ過ぎ域から%DがSlow%Dをわずかに下抜けしてきたことから、一旦上昇の勢いが鈍化している。

 

東京金60分足では、上向きの5日SMAの上に位置しており短期的な上昇基調は継続している。また、1月8日の年初来高値を上抜けしてきたことで、一旦の利食い売りが入りやすく上値が重くなる可能性がある。ただ、もう一段上昇するようなら売り方からの手仕舞い買い戻しが入りやすく、値が飛ぶ可能性もある。NY金も新型肺炎の感染拡大から安全資産としての買いが入りやすい地合いとなっている。一方、為替市場ではリスク回避の過度な円買いにはならず、109円台後半で推移していることから東京金の下支えとなっている。

東京金の注目点は、このまま上値追いが継続するのか、それとも一旦の利食い先行の動きになるかにある。日々新型肺炎の感染者や死者の拡大が報道されていることから、安全資産への需要が強まっている。そのため、ワクチンの開発や感染者の拡大が止まるような報道があるまでは底堅く推移しやすい。新型肺炎の猛威が長引くと世界景気減速懸念が強くなり、リスク回避の動きから金に資金が集まりやすくなる。

 

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 3連休前の週末ポジション調整相場!

2020/02/17/03:00:25

 

★欧米市場朝方の取引では、ドル指数が前日比横ばいだったことからドルは前日終値付近でもみ合い商状。なお、欧州株は高安まちまちで取引を開始した。欧州株式市場が高安まちまちのため、アジア市場終盤からほぼ変わらずの展開だった。NYダウ先物は堅調だったが、米長期金利は一進一退でドル買いにつながらなかった。欧州勢本格参入後、ドル/円の動意は乏しく109.77-80円前後と前日NY市場終値近辺でもみ合い商状が継続した。欧州市場では米長期金利の低下でドルが売られやすい一方で、NYダウ先物が堅調地合いを維持したことで、こう着した値動きとなった。

 

米国の1月小売売上高は予想範囲内ながら、前月分が小幅に下方修正されたことで小幅に反落した。さらに、米国1月鉱工業生産が市場予想を下回ったことや米長期金利が1.57%まで低下したことで再びドル売りが優勢になった。その後公表された米消費者態度指数の強い結果が支えに下げ渋った。米市場の三連休を控え、手控えムードが強く109.70円台でこう着相場となった。米株が引けにかけて下げ幅を縮小したことでドルの買い戻しも入りじり高となった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・10-12月期GDP改定値:前年比+0.9%(予想:+1.0%、速報値:+1.0%)
・ユーロ圏・12月貿易収支:+231億ユーロ(11月:+207億ユーロ)

・米・1月小売売上高:前月比+0.3%(予想:+0.3%、12月:+0.2%←+0.3%)
・米・1月小売売上高(自動車除く):前月比+0.3%(予想:+0.3%、12月:+0.6%←+0.7%)
・米・1月輸入物価指数:前月比0%(予想:-0.2%、12月:+0.2%←+0.3%)
・米・1月輸入物価指数:前年比+0.3%(予想:+0.2%、12月:+0.5%)
・米・1月鉱工業生産:前月比‐0.3%(予想:-0.2%、12月:-0.4%←-0.3%)
・米・1月設備稼働率:76.8%(予想:76.8%、12月:77.1%←77.0%)
・米・12月企業在庫:前月比+0.1%(予想:+0.1%、11月:-0.2%)
・米・2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:100.9(予想:99.5、1月:99.8)
・米・2月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:2.5%(予想:2.4%、1月:2.5%)
・米・2月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.3%(1月:2.5%)

★欧米イベント

・ドル/円は109.66-86円のレンジ相場

・17日が米国休日となるため方向感が出にくい展開

・週末のポジション調整売買が中心

・新型肺炎の感染拡大への懸念は根強い

・12月米小売売上高の数値が下方修正され債券買い

・VIX指数は14.15から13.68へ低下

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