★欧州市場朝方の取引では、ドルは主要通貨に対して全般もみ合い商状となったが、先週末のNY市場でのドル反発の流れを維持した。また、欧州株は続伸して取引を開始した。季節的な要因が強いとはいえ日本の1月貿易収支が大幅な赤字となり、円買いが仕掛けづらくなった。また、円高一服を好感して日経平均株価が前週末比428円高で引け、株高がリスク選好の円売りにつながった面もあった。 欧州主要株価指数が前週末比小幅マイナス圏に転じ、日経先物も60円安に反落する中、全般にドルが小幅軟化した。日経先物が80円安と下げ幅を広げて推移したが、リスク回避ムード一服感に下げ渋る展開となった。北米市場が休場で薄商いの中、ドルが主要通貨に対して買いの動きが強まった動きドル/円もつれた。一時106.72円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。大きな動きではないが、市場全体のドル買いに下値を支えられた。NY午後にになると、米国市場がプレジデンツデーの祝日で株式・債券・商品市場が休場の中、市場参加者が激減し商いは低調となり、小幅もみ合い商状となった。
★豪ドル/円の週足では、12月1日週安値の三尊天井ネックライン84.32円の攻防となっている。先週一旦下抜けしたものの、再びネックライン上抜けトライとなっている。
ロウソク足では、前週ロウソク足に対して『はらみ線』となっており、前週高値85.59円を上抜けすると上値・下値切り上げとなり、戻り基調となる。一方で、前週安値83.29円を下抜けすると上値・下値切り下げとなる下落基調の継続となる。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Kと%D共に下向きとなっていることで、下落基調が継続していることを示している。
ネックラインに上値を抑えられるリターンリバーサルとなると、三尊天井の真ん中の山が一番高いだけに経験則から大きな下落につながりやすい。今後の重要ポイントはネックラインの84.32円を上抜けするのか、それとも上値を抑えられて再び下落基調になるかである。現状はその見極めが必要となる。
★東京白金の日足では、雲の下限が下値支持ラインとなり戻り基調が継続している。重要な節目となる基準線52日(灰線)3400円を上抜け、転換線9日(赤線)3425円をう抜けしてきている。ただ、上値では基準線26日(青線)3475円が位置しており、2月7日に基準線を回復出来なかったことから、その後の大きな下げとなった。
ちょうど基準線26日が1月23日の直近高値と2月13日の直近安値の中心値となることから、半値戻しを回復という意味でも重要なポイントとなる。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Kと%Dが売られ過ぎ域から両線ともかい離幅を広げながら上向きを維持している。そのため、戻り基調が継続していることになる。
ただ、26期間手前の遅行線(緑線)がロウソク足が抵抗ラインとなり下抜けが継続していることから、上値の重い展開となっている。
★ドル/円の週足では、9月8日週安値107.29円を下抜けしたことで、続いていたレンジ相場の下限下抜けとなった。
レンジを下抜けしたことで、下落基調圧力が高まりやすいものの、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:9.34、%D:13.55とかなり売れ過ぎ過熱感が出ている。
本日は米国はプレジデンツデーで休場となるほか、アジアでも春節により参加者が少ないため、先週末のような仕掛け的なドル売りが入ると、大きな動きになりやすいので注意が必要となる。
ドル/円は、13週線(赤線)110.70円、26週線(青線)111.36円、52週線(緑線)111.35円、200週線(紫線)112.63円と全ての移動平均線を下抜けしていることから、中長期のドル買い投資家に含み損が発生していることもあり、仕掛け的なドル売りが入るとストップロスのドル売りが加速しやすい。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |