★日経225をドル/円で割るとドル建ての日経225となる。ドル建ての日経225一目均衡表では、ダブルボトムのネックラインを上抜けしてきており、戻り基調となっている。また、転換線は横向きながら、日経225は上抜けしてきている。
ただ、上値では雲の下限が上値抵抗ラインとなっており、上抜け出来るかが焦点となる。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、売られ過ぎ域から%Kが%Dを上抜け両線とも上向きとなる戻り基調となっている。
一方で、円建ての日経225日足では、雲の上限の上方に位置しており、先行スパン2となる52期間の中心値が下値支持ラインとなり、基準線との攻防となっている。ただ、同様のストキャスティクス・スローでは、%Kと%Dの両線は下向きとなっており、下落基調が継続している。
ドル建て日経225と日経225の日足では異なった動きとなっているものの、ドル建てでは雲の下限が上値抵抗ラインとなってい一方で、円建て日経225では基準線の攻防となるなど、節目の動きとなっていることは共通している。外国人目線とすれば、ダブルボトムネックラインを上抜けしてきているので、やや強気の目線となっている。
★欧州市場朝方の取引では、週末調整の動きも相まって、ドル買戻しが優勢となり一時106.00円台を回復した。なお、欧州株は続伸して取引を開始した。ドルは主要通貨に対して一旦落ち着いた値動きとなったが、ドルの戻りは弱く105.80円台に押し戻された。ただ、NYダウ先物が続伸、米長期金利も小幅上昇となるなか、106円付近でドルは下げ渋った。NY勢参入を控え、欧州通貨を中心にドル買い戻しが進展する中106.00円台を回復した。米財政赤字拡大やスタグフレーション懸念などリスク回避の円買いの動きが一服してややドルの買い戻し優勢の中でもみ合いつつも106円台回復して推移した。NY勢参入前に106.35円付近に上昇も、その後は106.10-30円台でのもみ合いとなった。ドルの買い戻しの動きが強い一方で、クロス円売りで上値も重かった。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが優勢となり、一時106.00円割れとなった。ロシア疑惑の再燃で、株式相場の上げ幅は縮小した。2016年の米大統領選でのロシア干渉疑惑を捜査しているムーラー検察官は大統領選挙ハッキングの疑いで13人のロシア人、3社を起訴したことを発表した。その後は、米国の3連休を前にポジション調整目的のユーロ売り・ドル買いが優勢となったことを受け、ドル/円もドル買戻しが進んだ流れに沿った動きとなった。
★ドル/円は円高が止まらず105円台半ばまで円高が進行してきた。こうなってくると何処が下値の節目か分からなくなる。ただ、240ヵ月指数平滑線(紫線)の105.03円がサポートとして意識されやすい。2013-14年には上値・下値の抵抗ラインとなった。また、2016年も上値抵抗ラインとなるなど過去において意識される移動平均線となっている。
ただ、240ヵ月線を下抜けしてしまうと、雲の下限となる100.695円まで下値の節目がなくなる。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%Kと%Dがかい離幅を広げながら下向きとなっており、下落の勢いが強いことを示している。
このところのドル安の要因としては、①米国の利上げは織り込み済みとなり、他国の利上げを織り込む動きが強まっている。②インフレや金利の急伸が、逆に経済を抑制する。いずれスタグフレーションに陥るとの警戒感が浮上してきた。③米国の財政赤字拡大懸念。④トランプ政権がドル安誘導との思惑。⑤貿易・通貨戦争などがドル売りの要因となる。一方で、円高要因としては、①昨日の麻生財務相の『介入必要なほどの円高ではない、日米経済は好調』との発言が切っ掛けとなった。②3月期末に向け、本邦企業の利益の本国還流(レパトリ)に絡んだ円買いが上げられる。
また、2月6日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高が▲112,876枚(ドル買い・円売りのポジション)と高水準に積み上がっていらこともあり、急速に進む円高に対してストップロスによるポジション解消がより円高の勢いを強めている。
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