★日経225のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)の日足では、バンドは緩やかに右肩上がりに上昇している。ボラティリティが低下していることから生じている現象となっている。4月13日以降+1シグマがサポートラインとなり、+2シグマがレジスタンスとなる。そのため、相場の転換は+1シグマを下抜けるか、それとも+2σを上抜け暴騰すると現状の相場環境から転換する。本日の+1シグマは22,859円、+2シグマは23,136円となっている。ボリンジャーバンドの伸縮を示現するボリンジャー%B(パラメータ:21、3、5)は低位に張り付き徐々に伸縮していることを示している。
相場が転換する可能性があるのは、一目均衡表の雲のネジレがある5月27日前後となりやすい。27日は日曜日なので、来週には相場の方向性がはっきりしてくる可能性がある。ボリンジャー%Bも低位で張り付いているが、いつまでもボラティリティのないこのような市場は続かない。
★欧州市場朝方の取引では、米長期金利の上昇を背景に欧州勢からのドル買いが強まり、一時111.19円まで値を上げた。対ユーロでドル安が加速した影響から、ドル買一巡後は上値が重くなり111.00円台割れまで一転下落した。ただ、米長期金利やNY原油先物の上昇に支えられる一方、全般的なドル売り戻しの動きに戻りを圧迫され、111.00円を挟んでもみ合い相場となった。その後も戻しの動きがあったものの、上値の重い展開となった。欧州株は全面高、NYダウ先物も上昇し、米長期金利も3.07%台で推移していたが、持ち高調整のドル売りが優勢となった。ただ、前日安値110.75円が目先サポートとして意識されると下値を切り上げた。イタリア株の失速やイタリア国債の下落を受けて、ユーロ売り・ドル買いが優勢となり、ドル/円でもドル買戻しの展開となった。米長期金利が3.05%から3.07%まで上昇したことや、米5月リッチモンド連銀製造業指数が16となり、市場予想12を上回ったことで、111円台まで回復した。NYダウの下落や米長期金利の上昇幅縮小でじわりとドル売りが強まった。トランプ大統領が米朝首脳会談の実施に懐疑的な見方を示したほか、米2年債入札が好調だったためドル買いが後退した。引けにかけてNYダウが軟調に推移したこともあり、戻りは限定的だった。
ドル/円は方向感を欠いた値動きとなり、111.00円台の上値の重さが再び意識される展開となった。安値引けとなる値動きとなったことから、アジア時間帯でも上値の重い展開が予想される。NYダウがこのところ強い地合いであったことから、トランプ大統領から過激な発言が出やすく、昨日も北朝鮮や中国に対して強い発言が出た。
★外国為替取引をする上で重要なことは、大きな川の流れが円安に向かっているのか、それとも円高に向かっているのかを知ることである。大きな流れとは、月足による長期トレンドを理解することである。自分のトレードがその流れに沿ってトレードしているのか、それとも流れに逆らってトレードしているのか知っていることで戦略も変わってくる。
もし、流れに沿ってトレードしているなら、直ぐに利益確定せずに買い乗せ・売り乗せして大きな利益を出すことが出来る可能性が高い。一方で、流れに逆らって短期的な取引をするならば、早めに利益を確保することで本流に押し戻される前に逃げることが出来る。
その方法として、17日単純移動平均線(赤線)と34カ月単純移動平均線を利用する。
チャートは2002年から2018年5月までのドル/円相場の変動である。
重要なポイントは、①ロウソク足が17カ月線の上に位置しているのか、下に位置しているかである。ロウソク足が上に位置している場合は押し目買い目線となり、一方で下に位置している場合は戻り売り目線となる。ただ、これだけだとダマシが発生しやすい。そのため、②17カ月線と34カ月線の位置が重要となる。17カ月線が34カ月線を上抜け(ゴールデンクロス)しているのか、それとも下抜け(デッドクロス)しているかである。ゴールデンクロスしているならば押し目買い目線、デッドクロスしているならば戻り売り目線となる。そして、③17カ月線と34カ月線の方向が重要となる。上昇基調を維持している場合は、両線とも上向きを維持しており、下落基調を維持している場合は下向きとなっている。17カ月線が上向きを維持している場合は上昇基調を維持しているが、ロウソク足が17カ月線を下抜け17カ月線も下向きになってきたら反転の兆しがあり注意が必要となる。両線が下向きを維持している場合は、両線とも下向きとなっているが、上昇期と同様にロウソク足が上抜け17カ月線が上向きとなってきたらやはり反転の兆しがある。
この方法は、全ての通貨に当てはまるものではない。ただ、ポンド/円、ユーロ/円などはダマシが少なくトレンドが出やすい。
現在のドル/円月足では、17カ月線まで戻り基調となっているものの急速に戻りが鈍くなっている。また、17カ月線と34カ月線は下向きとなっている。そのため、ロウソク足が17カ月線を上抜け、17カ月線が上向きになるまではドル/円は戻り売り目線が継続する。これらのことから、大きな流れは円高基調を維持していると言える。
ここで注意しなければならないのは、大きな流れは円高であっても月足で分析していることから、数円円安に戻ることがある。そのため、実際に取引する場合は週足や日足、240分足、60分足なども分析する必要がある。
絶好のタイミングをつかむには、どの市場も同様であるが、月足、週足、日足が全て下落基調になった時に取引することである。とは言ってもなかなか3つの時間足が同方向に動くことがないのが現実ではある。しかし、大きな流れに沿っているのか、そうではなく逆らって取引しているのかを分かっていれば、取引量やストップロスや利益確定のタイミングがつかみやすいことは確かである。また、値ごろ感だけの取引が避けられる。
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