★ドル/円の長期トレンドで分かりやすいのが17カ月線(赤線)と34カ月線(青線)の組み合わせである。ゴールデンクロスやデッドクロスすると長期間トレンドに従った値動きとなる。ただ、2017年1月にデッドクロスした後、2月から17カ月線と34カ月線が抵抗ラインとなり、鳥かごの中にいるような値動きとなった。管理相場色の強い値動きとなったが2018年1月に下抜けした。
3月がボトムとなり円安傾向となっているが、上値では17カ月線の110.90円や34カ月線111.77円がレジスタンスとして意識される。
17カ月線が下向きとなっていることから、34カ月線とゴールデンクロスするには相当の時間を要することになる。そのため、現状では戻りがあっても短期間で押し戻される可能性もあるので注意が必要となる。
一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Kと%Dがかい離幅を拡大して上昇基調となっていることから、戻りを試す動きとなっている。
結論的には、戻り場面ではあるものの17カ月や34カ月線が下向きとなっているため、戻り売り目線となる。
★ドル/円の日足では、高値・安値を切り上げながら上昇基調が継続してきた。ただ、260日線(茶線)110.47円がレジスタンスとして意識され足踏み状態となっている。現在200日線(紫線)110.18円の攻防となっているが、若干下抜けしてきている。
5日線(赤線)109.97円、10日線(黄線)109.62円は上向きとなっていることで、短期的には上昇基調が継続している。10日線を下抜けると一旦の下落調整となりやすい。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:91.53、%D85.50とやや過熱感が出てきている。
2月2日以来の110円台ということもあり、本邦輸出勢からの円買い・ドル売りが入りやすく上値を抑えている。輸出企業の為替予約が一巡するまでは、上値の重い展開が予想される。また、260日線の位置する110.40円台は、輸出企業のコストを差し引いて6月末の為替予約出来上がりで110円台となる。そのため、輸出企業の為替予約が一巡するまでは上値が重くなる。上抜けするには新たな材料が必要となる。
★日経225の日足では、5日線(赤線)22,793円を引けまで維持できるかが焦点となる。75日線(緑線)を除いては、全て上向きとなっていることから、上昇トレンドは現状維持している。
ただ、23,000円を目前に控えて利益確定売りも入りやすい。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%K:84.76、%D:88.80と買われ過ぎ過熱感が出ていることから、上値追いには日柄が必要となりそうだ。
逆三尊底ネックライン2月27日高値22,502円を上抜けしていることから、上昇トレンドは継続しており、上値追いには円安という支援材料が必要となりそうだ。ドル/円は110円台に乗せてきたものの、110.30-40円近辺で上値が重くなっている。輸出企業が6月末に110円でドル売り・円買いの輸出予約するにはコストがかかる。スワップ市場では約30銭近辺がコストとなる。そのため、110.30円より円安になると、輸出企業からの輸出予約が入りやすく上値を抑えてしまっている。為替市場では輸出予約が一巡するまでしばらくは現在のレベルで推移しそうである。そのため、日経225も23,000円を目前にして足踏みとなる可能性もある。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |