★豪ドル/円の日足では、3月以降ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)と相性良くリズミカルに動いている。売られ過ぎまで低下して下値を切り上げ始めたら買いシグナルとなる。また、%Kがピークを打って%Dを下抜けしたら売りシグナルとなっている。いつもこのような動きとなるわけではないが、3月以降はリズミカルに動いている。現在は、%Kが%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下落基調が継続していることになる。
ロウソク足も現在6日連続陰線となっている。一目均衡表では五連陰は下落の進行方向に勢力が発生したことを示しており、下落基調が継続する可能性が高いことを示している。
5日線(赤線)が下向きとなっていることから、短期的には下落基調となっている。また、25日線(青線)82.60円を下抜けしたことも下落に基調が強まる可能性を示している。
豪ドルは資源国通貨でもあることから、このところの原油価格の下落が売り材料となりやすい。ストキャスティクスもまだ売られ過ぎ過熱感がないことから、もう一段の下落となりやすい。ただ、3月23日安値80.47円、5月9日安値81.11円と下値を切り上げていることで、安値と安値を結んだトレンドライン近辺で下げ止まるか注目される。
★日経225日足では、逆三尊底のネックラインとなる2月27日高値22,502.05円を下抜けたことで、レジスタンスとして意識されているほか、25日線(緑線)22,550.04円もレジスタンスとして意識されている。
3月26日直近安値20,347.49円と5月21日直近高値23,050.39円をフィボナッチリトレースメントと白銀比率で分析する。高値から23.6%押しとなる22,412.15円の攻防となっている。この価格帯では、4月27日から5月10日でもみ合った価格帯であり、下値節目として意識されている。
この価格帯を下抜けしてしまうと、白銀比率29.8%押し22,244.93円や大きな節目となる38.2%押し22,017.88円が下値節目となりやすい。
昨日は英米市場が休場の中、スペインやイタリアの先行き政局不安が高まり、リスク回避の動きにつながっている。そのため、今晩の欧米市場の動向が焦点となってくる。本日は日経225が23.6%押しをキープ出来るかが重要ポイントとなる。
日経新聞では、『ラマダン』期間中は日本株が下げやすいというアノマリーがあるとの記事が掲載されている。今年は5月16日前後から1ヶ月間続く。前週末までのTOPIXの下落率は1.9%となった。この時期下落しやすい理由として、ラマダン期間中は就業時間が短く『オイルマネーを運用するファンドが売買しないことが一因』との見方があるそうだ。2000年以降のラマダン期間中のTOPIXは上げ7回で下げは11回と負け越しとなっている。2000年以降のラマダン期間中TOPIXの平均騰落率は約3%の下落だそうだ。
ラマダン明けの6月中旬前後が買い場になるかもしれないとも言える。
★欧州市場朝方の取引では、イタリア株が伸び悩む中、ユーロがアジア市場での上昇幅を縮小した。ドル/円も109.40円台でドルが伸び悩んだ。ドルインデックス指数が94台を回復したことで、全般的にドルが底堅い展開となった。ロンドン市場が『スプリング・バンクホリデー』の休場で薄商いの中、スペインを含めた政治リスクへの警戒からユーロ/円は安値圏で推移したが、ドル/円は小動きの展開だった。イタリア政治混乱が嫌気され、伊FTSEMIB株価が2%超の大幅下落となったことを背景にドル/円も109.30円前後で日中安値を更新した。イタリアやスペインの政局不安を背景に投資家がリスク回避姿勢を強め円買いが優勢となり、一時109.21円まで下げた。米国市場がメモリアルデーの祝日で休場。取引参加者が激減しているため、109.30円台で値動きが鈍った。新規材料難から次第に値動きが細った。NY時間午後に入り、手掛かり材料難にくわえ、市場参加者の減少でさらに値動きが細った。
イタリアの右派政党『同盟』のサルビーニ党首が『ルールが変わらなければEUに留まる意味はない』との見解を示したこともあり、イタリア国債や株式が一転下落するとユーロ売りが加速した。『スペイン議会が不信任投票のプロセスを開始』との報道も売りを誘い、先週末安値の1.1646ドルを下抜けた。イタリア新首相に指名されているコンテ氏の組閣に反対したマッタレッラ大統領が28日、国際通貨基金(IMF)元エコノミストのカルロ・コッタレッリ氏に組閣を要請したことがわかると、1.1639ドルと昨年11月13日以来の安値を付けた。
なお、コッタレッリ氏は『イタリア大統領からの総選挙前の組閣要請を受け入れた』『総選挙は2019年初めに行われる可能性』『信認を得られなければ、総選挙は8月以降となるだろう』などの見解を示した。イタリアやスペインの政局不安を背景に全般ユーロ売りが先行した。ユーロ/円を中心にクロス円が下落した流れに沿って一時109.21円まで値を下げたものの、前週末の安値109.13円が目先のサポートとして意識されると徐々に買戻しが進んだ。
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