★欧州市場朝方の取引では、米長期金利とドルの上昇は一服し、もみ合いとなった。ただ、ドル押し目買い圧力は根強かった。米長期金利が3.05%台から3.07%台で上下する動きにつれて、ドル売り、ドル買いが交錯した。110.18円前後に位置する200日移動平均線近辺で小動きとなった。ユーロやトルコリラなどが取引の中心となり、110.15円前後で動意を欠いた展開となった。米住宅着工件数は予想を下回る一方、先行指標となる建設許可件数は予想を上回る改善となりドル安持続も下げ渋りとなった。豪ドル/円など資源国通貨のクロス円が買われたことにつれたほか、米長期金利の上昇も支えに110.30円台まで持ち直した。「イタリアのポピュリスト政党『五つ星運動』と極右『同盟』は共同の政策プログラムを完成させた」との一部報道が伝わると、対ユーロでドル売りが進んだ影響を受けドル売り・円買いが強まった。しかし、中国副首相が、米中貿易協定が合意することに楽観的との一部報道が支えとなり、米国株や日経先物の上昇に伴い円売り・ドル買いがじわりと強まった。
全般方向感の欠いた値動きとなったが、引けにかけてドル買いが強まったことから、アジア市場でも110.30円前後での値動きが予想される。また、200日線の110.18円を上抜けしているうちはドル買いが入りやすい。
★NYダウの一目均衡表日足では、14日に雲の上限がレジスタンスとなり上値を抑えられ、翌日15日には窓を空けて下落した。しかし、5日間の高低中心値となる転換線5日(茶線)が下値支持ラインとなり下げ止まった。このまま雲の中でもみ合いとなっても、18日には雲の上限が24,841ドル、22日には24,572ドルと雲の上限が下がる。
本日も下落基調が続いた場合、重要な節目ポイントは52期間の高低の中心値となる先行スパン2が位置している24,397ドルを維持出来るかにある。現在、転換線9日(赤線)と基準線(青線)が24,263ドルで重なり、横ばいとなっていることから、上昇基調も一服となっている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われすぎから%Kが%Dを下抜けしたことで、短期的な下落調整しやすい地合いとなっている。
ただし、トレンド的には上値・下値を切り上げており、ダブルボトムネックラインの4月30日高値24,498ドルを上抜けしていることから、短期的な調整下落となる可能性が高い。
それにしても、雲の上下限や基準線、転換線も抵抗ラインとして機能しており、NYダウなのに一目均衡表で説明がつく動きとなっている。
★ドル/円の日足では、下値を200日線(紫線)110.18円、上値を260日線(茶線)110.47円が抵抗ラインとなっている。現在は前日ロウソク足に対して上値切り下げ・下値切り上げの『はらみ線』となっている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、やや過熱感が出始めているものの、%Kが%Dを上抜け両線とも上向きとなっていることから上昇基調が継続している。
中期的なトレンドを示す週足では52週線110.35円が上値抵抗ラインとなっている。また、長期的なトレンドを示す月足では12ヵ月線110.48円が上値抵抗ラインとなっている。110.40円台ではこのように上値抵抗ラインが多くあることから、ここからの上値は重くなりやすい。ただ、上抜けするようならもう一段の円安進行となる。
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