FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/02/10/08:24:02

米国株式市場は上昇:リスク選好の動きで主要3指数が史上最高値更新

NYダウは118.06ドル高の20172.40、ナスダックは32.73ポイント高の5715.18で取引を終了した。原油価格が上昇したことを好感し買いが先行した。トランプ大統領が航空業界幹部との朝食会で規制緩和やインフラ投資を提案したほか、2、3週間以内に税制について発表すると言及したことを受け、減税政策への期待から買いが広がった。さらに堅調な主要企業決算に加えて、週間新規失業保険申請件数が予想より減少したことも好感され、終日堅調推移となった。NYダウ、ナスダック総合指数、S&P500の主要株価指数が揃って史上最高値を更新した。VIX指数は11.45から10.88へ低下した。

 

★NY外国為替市場:トランプ発言でリスク選好のドル買い優勢

ドル/円は、トランプ大統領が『2、3週間以内に税制について発表する』と発言したことをきっかけに買いが優勢となり、目先のストップロスを継続的に巻き込み上げた。NYダウが150ドル超、日経先物が300円上げたほか、米長期金利が大幅に上昇したことで、その後も底堅い動きが続き113.30円台まで上値を伸ばした。また、ブラード米セントルイス連銀総裁が『不確実性のなかでFRBが3月に動く必要はない』『近くバランスシートに関する決定があるとは考えない』などと述べたが影響は限定的だった。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇を背景にドル高が進んだ流れに沿ってユーロ売りが強まった。

 

★NY原油先物市場は続伸:在庫増の警戒感が後退

米国での原油在庫増加は、OPECの加盟国、非加盟国が減産体制に入る前に、中東を出航した石油タンカーが米国に到着したことで輸入が一時的に膨らんだからとの見方が一部で伝わった。足もとで売りが優勢となっていた反動から、目先の戻りを見込んだ買いが入った。さらに、一部のOPEC加盟国の政府高官が協調減産の期間を延長する必要があるとの見解を示したことも相場を支えた面があった。

 

★NY金は反落・銀先物市場は反発:リスク選好の動きで売り優勢

NY金先物市場は、1231.50ドルから1246.20ドルのレンジで推移した。欧米株が上昇したことや、原油価格の上昇を受けてリスク選好の流れになったことで売りが優勢となった。また、ドルインデックス指数やドル高も売り材料となった。下落調整となったが、欧米政治リスクへの警戒感は残っており、今後も金の下値を支える材料となる。

 

★米国債券市場は下落:リスク選好から安全資産の需要が後退

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%高い(価格は下落)2.39%で終了した。トランプ大統領の発言で減税の具体策が明らかになるとの見方から債券売りが優勢となった。また、欧米株の上昇も売り材料となった。

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2017/02/09/08:17:17

★米国株式市場はまちまち:米長期金利低下で金融株に売り集中

NYダウは35.95ドル安の20054.34、ナスダックは8.24ポイント高の5682.45で取引を終了した。原油価格の下落を受けて売りが先行した。トランプ政権に対する政策実現への懐疑的な見方が強まり、米長期金利が下落したことで金融株に売りが集中した。ただ、原油価格の回復もあり下げ幅を縮小した。10日の日米首脳会談を控えて様子見ムードが広がっていることもあり、総じて値動きは乏しかった。VIX指数は11.30から11.45へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:米長期金利の低下により総じてドル安

ドル/円は、米長期金利が低下した背景にドル売りが強まった。また、日経先物が下落したことも嫌気され、一時111.61円まで下げた。ただ、前日安値111.59円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。米10年債入札後に急速に低下幅を縮めるとつれる形で買い戻しが優勢となり112.20円台まで急反発した。しかし、引けにかけて再び米長金利が低下したため、111.90円付近まで売りに押されるなど戻りも鈍かった。ユーロ/ドルは、欧州時間には一時1.0640ドルまで下げたが、ユーロ/カナダドルの買い戻しや米長期金利の低下を背景にNY時間はショートカバーが優勢になった。

 

★NY原油先物市場は反発:在庫増は織り込み済みで買い戻し優勢に

米エネルギー情報局(EIA)による週間在庫統計では、原油在庫が前週比1383万バレルの増加と昨年5月以来の水準まで積み上がった。市場予想を上回る在庫の増加だったものの、昨日発表された米石油協会(API)の週間統計が、既に予想を大幅に上回る結果だったことで、市場はある程度の上振れを想定していた。発表後は、売り方の買い戻しなどが入り52ドル台での推移となった。

 

★NY金は続伸・銀先物市場は反落:欧州へのリスク高まり金買い優勢

NY先物市場は、1231.30ドルから1246.60ドルのレンジで推移した。フランスやドイツなどの選挙への警戒感や、ギリシャ債務問題の再燃など欧州政治の不透明感が嫌気されて金は堅調推移となった。また、ドルインデックス指数低下やドルの下落も金買い材料となった。

 

★米国債券市場は続伸:欧米の政治的リスク継続で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%低い(価格は上昇)2.33%で終了した。トランプ政権への先行き不透明感や欧州政治リスクを背景に安全資産とされる債券需要が高まった。米10年物国債入札は『低調』となり、急速に売りが進む場面もあったが、引けにかけては再び買われる展開となった。

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2017/02/08/08:15:37

★米国株式市場は上昇:米企業業績の改善や貿易収支で赤字縮小を好感

NYダウは37.87ドル高の20090.29、ナスダックは10.67ポイント高の5674.22で取引を終了した。米企業業績の改善に加え、12月貿易収支で赤字幅が縮小したことが好感され買いが先行し、一時100ドル超上昇する場面もあった。ただ、原油価格が軟調になったことに伴い、午後にかけて上げ幅を縮小したものの、昨日フィラデルフィア連銀総裁が米景気に楽観的な姿勢を示し、トランプ政権が打ち出す政策が経済に与える影響を議論するには時期尚早としたことが下値を支えた。ナスダックは、過去最高値を更新した。VIX指数は11.35から11.30へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ドルは総じて米長期金利の変動につれた動き

ドル/円は、米12月貿易赤字が予想以上に縮小し経済への期待感が強まりドル買いに拍車がかかった。その後発表された米国の雇用関連指標が予想を下回ったことや、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁のハト派的な発言を受けて、米長期金利が急低下したことでドル買いが後退した。ユーロ/ドルは、欧州時間には一時1.0656ドルまで下落したものの、NY時間では米長期金利の低下を横目にショートカバーが入り1.07ドル台を回復する場面も見られた。ただ引けにかけては売りに押されるなど戻りも限られた。

 

★NY原油先物市場は続落:米国内在庫懸念から売り優勢

米エネルギー情報局(EIA)による週間在庫統計の発表を控え、市場では原油在庫やガソリン在庫の増加に警戒感が強まった。また、為替市場でユーロへの警戒感が強まり、ドル買いが進んだことも原油の重しとなった。トランプ大統領による政策運営への警戒感から、リスク資産への積極投資が手控えられている。

 

★NY金・銀先物市場は続伸:欧米政治リスクから金買い優勢

NY金先物市場は、1229.20ドルから1237.50ドルのレンジで推移した。米政権の政策などに対する警戒感や独・仏などの選挙への警戒感に加え、ギリシャ債務問題の再燃などが嫌気され、安全資産とされる金へ資金が流入した。ただ、総じて主要通貨に対してドル高となったことが上値を重くしたが、欧米政治リスクに対する不透明感が下支えとなった。

 

★米国債券市場は続伸:米3年債入札好調を確認で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.39%で終了した。持ち高調整の売りが先行したが、原油価格の下落を受けてインフレ圧力が鈍るとの見方から債券を買い戻す動きが優勢となった。米3年債入札では『好調』だったことを確認できたことも債券買いとなった。利回りは一時2.36%と1月18日以来の水準まで低下した。

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2017/02/07/08:29:42

★米国株式市場は下落:欧州株安につれ利益確定売り優勢

NYダウは19.04ドル安の20052.42、ナスダックは3.21ポイント安の5663.55で取引を終了した。仏大統領選に向けた集会で、有力候補のルペン氏がEU離脱を公約に掲げたことから欧州株が全面安となり、米国株にも売りが先行した。前週末に買いが進んだ反動から持ち高調整の売りが出たほか、トランプ政権下での政策運営に対する不透明感も嫌気され、軟調推移となった。ただ、一段と売りを進める材料にも乏しく下値は限られた。VIX指数は10.98から11.35へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:リスク回避の動きから円買い強まる

トランプ政権下に不透明感が存続すること、フランス大統領選挙を4-5月に控え、候補者の極右政党・国民戦線のルペン党首がEU離脱の是非を問う国民投票を実施する方針を示したことが警戒感につながった。リスク回避の動きにつながり、米長期金利が低下したことや株価が弱含んだことから、112円を割れると目先のストップロスを巻き込みなら111.60円台まで下落した。ユーロ/ドルは、ドラギECB総裁が議会証言で、ユーロ圏のリスクは『依然下向き』、インフレを押し上げるために依然金融支援が必要で、見通しが悪化した場合にはQEの拡大も可能とした。また、フランスがEU離脱の是非を問う国民投票を実施する可能性が嫌気されユーロ売りに拍車がかかった。

 

★NY原油先物市場は反落:米リグ稼働数の増加を嫌気した売りが優勢

先週末に発表された米国での石油掘削装置(リグ)の稼働数が、前週比で17基増加の583期まで増加し、約1年5カ月ぶりの水準まで増加した。そのため、米国の供給過剰を警戒する売りが優勢となった。また、米国株が下落したことも影響した。

 

★NY金・銀先物市場は上昇:リスク回避の買い優勢に

NY金先物市場は、1220.80ドルから1237.50ドルのレンジ推移となった。トランプ米政権の政策運営や独・仏などの政局に対する先行き不透明感が強まり、安全資産とされる金の買いが優勢となった。為替市場でも、リスク回避の円買いが強まるなど市場の警戒ムードが徐々に高まっている。

 

★米国債券市場は続伸:仏国債から米国債へ資金がシフト

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)2.41%で終了した。仏政局の先行き不透明感から仏国債が売られ、安全な米国債へ資金を移す動きが広がった。そのため、一時2.40%まで低下した。

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2017/02/06/03:01:56

★米国株式市場は上昇:金融規制改革で金融株中心に買い優勢に!

NYダウは186.55ドル高の20071.46、ナスダックは30.57ポイント高の5666.77で取引を終了した。米1月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大きく上振れしたことで買いが先行した。トランプ米大統領が金融規制改革法(ドット・フランク法)見直しの大統領令に署名したことで、金融株を中心に買いが広がった。また、、『日米首脳会談に向け、政府はトランプ米大統領が重視するインフラへの投資などで4500億ドルの市場を創出し、70万人の雇用を生み出すことを提案する』と海外メディアが報じたことで買いが広がった。ナスダックは最高値を更新し、NYダウは20000ドル台を回復した。VIX指数は11.93から10.98へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ドルは乱高下するもやや弱含みで推移

ドル/円は、米1月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回ったことでドル買いが加速した。しかし、賃金の伸びが予想を下回るなど労働市場にスラックが存在することが明らかになったことを受けて、ドル売りが拍車が掛かった。その後、ウィリアム米サンフランシスコ連銀総裁が3月の利上げの可能性も除外しないと語ったことでドル買いが加速した。引けにかけて米長期金利が下落に転じるとドルも上値が重くなり下落基調となった。ユーロ/ドルは、1.0713ドルへ下落後、雇用統計の結果を受けて1.0798ドルまで上昇したが、その後は米長期金利が低下傾向となると1.0781ドルで引けた。

 

★NY原油先物市場は反発:イランへの追加制裁発表で買い優勢に

トランプ大統領が、イランに追加制裁を科すと発表したことから、産油国であるイランによる供給鈍化観測などを材料に買われる場面となった。しかし、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した米国の石油掘削装置(リグ)の稼働数が、前週比で17基増加の583基と15年10月以来の高水準になったことから上値は重くなった。

 

★NY金は上昇・銀先物市場は続落:早期利上げ観測が後退し買い優勢

NY金先物市場は、1208.30ドルから1223.20ドルのレンジで推移した。米雇用統計の発表後は早期利上げ観測が後退したことから確りとした展開となった。しかし、米国株が20000ドル台に上昇したことで上値の重い展開となった。

 

★米国債券市場は上昇:雇用統計結果と利上げ観測から売買交錯

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.46%で終了した。米1月雇用統計で失業率や平均時給が予想を下回る結果となったことで債券買いが進み、一時2.42%まで低下した。しかし、ウィリアム米サンフランシスコ連銀総裁が3月利上げの可能性について言及すると一転して債券売りが進んだが、引けにかけてはポジション調整による買いが入った。

 

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