FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/02/24/07:47:40

★米国株式市場はまちまち:減税策への期待感強く引けにかけて上昇

NYダウは34.72ドル高の20810.32、ナスダックは25.12ポイント安の5835.51で取引を終了した。ムニューチン米財務長官が8月までに税制改革に関する法案成立を目指すことや、3%以上の経済成長実現に言及したことで、近く発表される減税策への期待感が強まり、買いが先行した。FOMC議事録を受けた追加利上げ観測の強まりで、企業業績への悪化懸念から上げ幅を縮小する場面もあった。しかし、トランプ大統領が製造業幹部との会談で、雇用増加を強調したことや、原油価格の上昇を背景に石油関連株が堅調に推移したことが指数の支えとなり、引けにかけて上昇した。VIX指数は11.74から11.72へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ドルは米財務長官発言で失速

ドル/円は、新規材料難のなかもみ合い商状となっていたが、ムニューチン米財務長官が『長期間低金利である可能性』と述べたことをきっかけに売りが先行した。『ドル高には一定の問題がある』とドル高をけん制したほか、米長期金利が低下すると売りが加速した。日経平均先物が130円下落したことも嫌気され、一時112.52円と9日以来の安値を付け、その後の戻りも極めて限定的だった。ユーロ/ドルは、米財務長官の発言や米長期金利の低下を背景にドル安が進むと買いが強まった。1.060ドルを前に上値を抑えられると1.056ドル台まで伸び悩む場面があったが、下値は堅かった。

 

★NY原油先物市場は反発:原油在庫が予想下振れで買い優勢

米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計で、原油在庫が予想ほど増えなかったため買いが優勢となった。また、ガソリン在庫が予想以上に減っていたことも買い材料となった。

 

★NY金・銀先物市場は反発:米3月利上げ観測後退とドル失速で買い優勢

NY金先物市場は、1236.40ドルから1252.20ドルのレンジで推移した。米FOMC議事録の内容を受けて、『3月利上げ』の思惑が低下したことから買い優勢となった。また、米財務長官の発言を受けドルが主要通貨に対して弱含む展開となったことも金の買い材料となった。

 

★米国債券市場は続伸:米3月利上げ観測後退で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.37%で終了した。前日のFOMC議事録の内容を受けて米早期利上げ観測が一段と後退したこと。また米財務長官が『長期間低金利である可能性』と述べたことで債券買いが強まった。

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2017/02/23/08:19:58

★米国株式市場はまちまち:トランプ政権の減税策思惑が相場の支え

NYダウは32.60ドル高の20775.60、ナスダックは5.32ポイント安の5860.63で取引を終了した。原油価格の下落に加えて、連日で最高値更新していることから利益確定の動きが広がり、売りが先行した。しかし、トランプ政権による減税策が相場を支えたほか、米1月中古住宅販売件数が良好な結果だったことで買い戻された。FOMC議事録では、関係者の多くが労働市場やインフレ動向が予想通りに改善すれば、早期の利上げが適切と考えていることが明らかとなった。追加利上げ観測の拡大を受けて、発表後は上値が重くなった。VIX指数は11.59から11.74へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドルは値動きの荒い展開

ドル/円は、ユーロ/円の下落や米長期金利の低下につれて一時112.90円まで下落したが、20日安値の112.78円が目先のサポートとして意識されると下げ渋った。仏中道派のバイル氏が大統領候補のマクロン氏に共闘をもちかけたと伝わるとユーロ離脱などのルペンリスクが後退したとの見方からユーロ/円の買い戻しにつれたほか、低下していた米長期金利が上昇に転じたことも支えとなり113.60円台まで持ち直した。しかし、FOMC議事録でドル高への懸念が指摘されると、米長期金利が一転低下したことでドルは失速した。一方で、ムニューチン米財務長官が『強いドルは米経済への信頼を反映』と述べたことが伝わると113.30円台に回復した。ユーロ/ドルは、一時1.0493ドルまで下落したが、バイル氏がマクロン氏への支持を表明したことで市場のムードは一変しショートカバーが優勢になった。FOMC議事要旨後にドル安が進んだ影響も受けて一時1.0574ドルまで反発した。

 

★NY原油先物市場は反落:利益確定売りに押される

米エネルギー情報局(EIA)による週間在庫統計では、原油在庫が大幅に増加するとの見方から弱い展開となった。また、FOMC議事録公表に対する警戒感も先行した。前日に約1カ月半ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定目的の売りが出やすかった。

 

★NY金・銀先物市場は続落:FOMC議事録発表後は買い戻し

NY金先物市場は、1231.50ドルから1241.90ドルのレンジで推移した。仏大統領選への懸念が後退したことで安全資産とされる金に売りが出た。また、FOMC議事録公表を受けて、利上げペース加速に対する警戒感から売りが優勢となった。しかし、その後内容的には『タカ派』と『ハト派』の中間だったことや、一時ドル安が進んだことで買い戻しが進んだ。

 

★米国債券市場は反発:FOMC議事録発表後に利上げ懸念後退で買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.41%で終了した。仏大統領選をめぐる不透明感が後退したとの見方からNY中盤にかけては債券売りが進んだ。ただ、FOMC議事録で3月利上げ観測を高めるような内容ではなかったと受け止められると一転して買い戻しが優勢となった。

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2017/02/22/07:59:59

★米国株式市場は上昇:好決算や原油高を好感した買い優勢

NYダウは118.95ドル高の20743.00、ナスダックは27.37ポイント高の5865.95で取引を終了した。好決算を発表したウォルマート・ストアーズやホーム・デポなど好決算を好感した買いが先行した。重要経済指標の発表がないなか、原油価格の上昇でシェブロンが高くなった。また、近く発表が予定される減税策への期待から終日堅調推移となった。米主要株価指数は揃って史上最高値を更新した。VIX指数は11.49から11.59へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドルは米長期金利の動向に左右

ドル/円は、米長期金利の上昇を受けて序盤に一時113.77円まで上昇した。しかし、米2月マークイット製造業・サービスPMI速報値がいずれも予想を下回ったことからドルは失速した。米長期金利が一転低下に転じると113.40円まで下落した。一方で、米長期金利が再び上昇したことや、米国株が堅調推移したため下値は底堅く引けにかけては上昇して終了した。ユーロ/ドルは、欧米金利差の拡大観測やフランス大統領選を控えてEU離脱の是非を問う国民投票を実施する方針を示しているルペン候補が支持を拡大しており欧州の政治的不透明感にユーロ売りが続いた。

 

★NY原油先物市場は続伸:OPEC加盟国による協調減産の進展

OPECのバルキンド事務局長は、『減産合意の実施について加盟国は高水準だった1月以上の順守を目指す』『5年間の業界平均に近づけるため、引き続き在庫取り崩し水準に注目している』と講演で発言した。この発言が材料に原油は買い優勢となり、一時54.68ドルと1月3日以来の高値を付けた。ただ、中盤以降は利食い売りなどが出たため上値の重さが目立った。

 

★NY金・銀先物市場は下落:米国株高・ドル高が上値の重しに

NY金先物市場は、1226.80ドルから1240.20ドルのレンジで推移した。米国株高やドル高を材料に売りが優勢となった。しかし、低調な米経済指標やフランス大統領選への不透明感が高いことから、買い戻しが優勢となり下げ幅を縮めた。

 

★米国債券市場は反落:米利上げ観測と欧州政治リスクで売買交錯

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.43%で終了した。FRB高官から利上げに対する前向きな見解が示されたことを背景に売りが強まり、一時2.46%付近まで上昇した。ただ、欧州の政治不安を嫌気して債券にまとまった買いが入る場面もあった。

 

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2017/02/21/07:54:18

★NY外国為替市場:NY勢不在でこう着相場

NY市場が『プレジデンツデー』で休場のため、主要通貨の取引は動意薄の状態が続いた。ドル/円は113.05円から113.17円付近で推移した。有力な手掛かり材料がなかった。ただ、113円以下でドル買い興味が散見された。ユーロ/ドルは、新規の手掛かり材料に乏しいうえ、NY勢不在で市場の流動性も乏しく1.06ドル台前半での値動きが続いた。なお、ユーロ圏財務相会合は20日、ギリシャ支援策の改革案を巡る協議を再開することで合意したと発表したが、相場への影響は限定的だった。欧州諸国の政治不安は払しょくされていないことから、もみあいで推移した。

 

★為替相場への違和感と変化に注意

米経済指標の良好な結果が続いていることや、イエレン米FRB議長が議会証言で、利上げを急ぐ姿勢を示したにも関わらず、ドル/えの上昇が限定的となっている。主な要因として考えられるのは、市場が未だトランプ政権の政策の実現性に不透明感を抱いていること。また本邦の3月決算末に向けてレパトリ(円の本国回帰)の売りが出ている可能性が指摘されている。テクニカル面で、重要な変化が生まれる可能性があることには注意が必要なる。

 

★欧州リスクの現況

前週末17日では、フランス大統領選を巡る不透明感が、ユーロ安やリスク回避の円高材料となる場面があった。今週は23日に仏大統領候補の受け付けが開始されるひか、英国では20日から議会上院がEU離脱法案の審議をスタートさせている。3月15日のオランダ議会選やギリシャ債務問題を含めて、引き続き欧州の政治リスクは突発的な円高材料となりやすい。なお、仏大統領選については17日に『与党・社会党などの左派候補と、共産主義の支持を集める急伸左派候補が協力を模索している』とのニュースが波乱材料となった。左派統一候補が5月の決選投票まで進む可能性や、極右のルペン候補が漁夫の利を得るとの警戒感が高まっている。

 

★本日のイベント

明日早朝にFRB要人の講演が控えていることで、3月の利上げに関する発言が出てくると、ドル回の手掛かり材料となりやすい。また、欧州市場では経済指標の発表が多く、ユーロの売買手掛かりとなりやすい。

<国内>
○13:30   12月全産業活動指数(予想:前月比▲0.2%)

<海外>
○09:30   2月豪準備銀行(RBA)理事会議事要旨
○16:00   1月スイス貿易収支
○16:45   1月仏消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比▲0.2%)
○17:00   2月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:53.5)
○17:00   2月仏サービス部門PMI速報値(予想:53.9)
○17:30   2月独製造業PMI速報値(予想:56.0)
○17:30   2月独サービス部門PMI速報値(予想:53.6)
○17:30   1月香港消費者物価指数(CPI、予想:前年同月比1.6%)
○18:00   2月ユーロ圏製造業PMI速報値(予想:55.0)
○18:00   2月ユーロ圏サービス部門PMI速報値(予想:53.7)
○19:00   カーニー・イングランド銀行(BOE)総裁、ホールデン英中銀金融政策委員会   
(MPC)委員、マカファーティMPC委員、ブリハMPC委員、英議会に出席
○22:50   カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
○22日02:00   ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
○22日03:00   米財務省、2年債(260億ドル)入札
○22日05:30   ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁、講演
○欧州連合(EU)財務相理事会

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2017/02/20/03:01:36

★米国株式市場は上昇:新政権の減税策期待根強く買い戻し優勢

NYダウは4.28ドル高の20624.05、ナスダックは23.68ポイント高の5838.58で取引を終了した。連休を控えて利益確定の動きが広がり売りが先行し、一時80ドル超下落した。ただ、米政権の減税策への根強い期待や食品業界の大型買収の動き下支えしたことから引けにかけて買い戻しが入り、プラス圏を回復した。VIX指数は11.74から11.49へ低下した。

 

★NY外国為替市場:欧州の政治的不透明感を嫌気して円買い

ドル/円は、仏大統領を控えた世論調査で極右派でEUの離脱の是非を問う国民投票を実施する方針を表明しているルペン氏の支持率が上昇したことを受けて、欧州の政治的不透明感が一段と広がり、リスク回避のドル売り・円買いが強まった。米長期金利が低下したことを背景に一時112.58円まで下げた。ただ、米長期金利の低下が一服したことや、日経先物の下げ幅を縮めると下げ渋った。しかし、戻りも限られその後は112円台後半での値動きが続いた。ユーロ/ドルは、全般ユーロ安が進んだ流れに沿って売りが優勢となった。一時1.0605ドルまで値を下げ、その後は戻りも極めて限定的だった。

 

★NY原油先物市場は続伸:新規材料難でもい合い

新規材料難のなか、OPEC加盟国の減産が合意通りに進展、需給バランス改善期待が引き続き下支えとなり、前日終値を挟んだもみ合いの展開となった。米石油サービス・ヒューズが発表した米国の石油掘削装置(リグ)の稼働数は前週比6基増の597基となったが影響は限定的だった。5週連続の増加となった。

 

★NY金・銀先物市場は下落:対ユーロに対してドル高進行で売り優勢

NY金先物市場は、外国為替市場で対ユーロを中心にドル高が進んだことで、金への割高感が強まり売りが優勢となり、3営業日ぶりに小反落となった。

 

★米国債券市場は続伸:欧州の政治リスク浮上で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.41%で終了した。米高kの3連休を控えて持ち高調整の買いが強まった。仏大統領選の極右のルペン氏の支持率が上昇したことを受けて、欧州の政治的不透明感から安全資産としての債券需要が高まった。

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