FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/03/06/03:01:38

★米国株式市場:イエレン米FRB議長発言の影響は限定的

NYダウは2.74ドル高の21005.71、ナスダックは9.53ポイント高の5870.75で取引を終了した。原油価格が上昇したことが好感され買いが先行した。しかし、イエレン米FRB議長やフィッシャー副議長の講演を見極めたいとの思惑から、上げ幅を縮小し下落基調となった。注目されていた講演では、イエレン議長が雇用とインフレが継続して改善するならば、緩やかな利上げが適切であると発言したほか、フィッシャー副議長も、最近のFRB高官による利上げに積極的な姿勢に同調した。ただ、株式市場への影響は限定的で、引けにかけて小幅上昇となった。VIX指数は11.81から10.96へ低下した。

 

★NY外国為替市場:イエレン議長発言を受けてもドル安へ

ドル/円は、米長期金利の上昇を背景に買いが強まり、一時114.69円まで値を上げた。その後はイエレン米FRB議長の講演を控えて売りに押された。イエレン議長が『経済が予想通り進展すれば3月利上げは適切』と述べたことに買いで反応した。ただ、米長期金利の上昇幅縮小に伴って全般ドル安が進むと一時113.76円まで下げ足を速めた。その後引けにかけてはショートカバーが入り114円台を回復した。ユーロ/ドルは、仏大統領選の最新調査で、第1回の上位2候補による5月7日に予定されている決選投票で、マクロン氏がルペン氏を相手に勝利するとの予想を受けて、フランスがEU離脱の選択を迫られるとの警戒が後退したことでユーロのショートカバーが加速した。

 

★NY原油先物市場は上昇:ドル安と値ごろ感からの買い優勢

ドルが主要通貨に対して弱含みとなったことや、前日まで3日間続落したことで値ごろ感からの買いが入った。ただ、米石油会社ベーカー・ヒューズが発表した米国の掘削装置(リグ)の稼働数は、前週比7基増加の609基と7週連続で増加した。さらに米国株も伸び悩んだこともあり、上げ幅を拡大する展開とはならなかった。

 

★NY金・銀先物市場は続落:3月利上げ観測高まり売り優勢

NY金先物市場は、1223.00ドルから1236.70ドルのレンジで推移した。3月の米利上げ観測が一段と高まり、金市場への余剰資金の流入が細るとの思惑から売りが出た。ただ、時間外取引では、ドルが主要通貨に対して弱含んだことで1230ドル台まで値を戻した。

 

★米国債券市場は続落:利上げ観測高まり売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは、5日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.48%で終了した。イエレン米FRB議長が3月利上げの可能性について言及したことで債券売りが進んだ。一時2.52%付近まで上昇した。ただ、その後はポジション調整的な買い戻しが優勢となった。

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2017/03/02/08:27:28

★米国株式市場は上昇:議会演説が波乱なく通過でリスク選好

NYダウは303.31ドル高の21115.55ドル、ナスダックは78.59ポイント高の5904.03で取引を終了した。昨日のトランプ大統領の議会演説が波乱なく通過したことや、減税やインフラ投資への意欲を示したことも好感され、買いが先行した。複数の連銀総裁が追加利上げに積極的な姿勢を示したことから、利上げ観測の拡大を受けて金融セクターを中心に上昇し、終日堅調推移となった。米国主要株価指数が揃って過去最高値を更新した。VIX指数は12.96から12.06へ低下した。

 

★NY外国為替市場:株高・金利上昇でドルが総じて強い展開

ドル/円は、米長期金利が上昇幅を拡大し、日経平均先物やNYダウ先物が堅調推移したことが支えとなったほか、米2月ISM製造業景気指数が57.7と市場予想の56.2を上回ったことが伝わると一時114.04円まで上げた。ただ、114円台での滞空時間は短く、一巡後は利食い売りに押され113円台半ばまで下押しした。一方で、NYダウが一時350ドル超高まで上げ幅を広げたため下値も限られた。ユーロ/ドルは、全般ドル高が進んだ流れに沿って一時1.0514ドルまで値を下げたが、2月22日の安値1.0493ドルが目先のサポートとして意識されると1.0570ドル台までショートカバーが進んだ。ただ、買い一巡後は売りに押されるなど戻りも鈍かった。

 

★NY原油先物市場は続落:8週連続の米原油在庫増を嫌気

米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で、原油在庫が8週連続で増加したことから、需給面を嫌気した売りに押された。米国株はリスク選好の動きから大幅高となったが、原油相場まで波及しなかった。

 

★NY金は続落・銀先物市場は続伸:3月利上げの思惑を嫌気

NY金先物市場は、1237.20ドルから1251.40ドルのレンジで推移した。ダドリー米NY連銀総裁などFRB高官から『3月利上げ』に前向きな発言が相次いで確認されたことで、金市場への余剰資金の流入が細るとみた売りが出た。

 

★米国債券市場は続落:利上げ観測から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%高い(価格は下落)2.45%で終了した。引き続き米3月利上げ観測を意識した債券売りが進んだ。米国株の大幅上昇も安全資産としての債券需要を後退させた。

 

 

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2017/03/01/08:22:36

★米国株式市場は下落:トランプ大統領演説前の利益確定売り

NYダウは25.20ドル安の20812.24、ナスダックは36.46ポイント安の5825.44で取引を終了した。トランプ大統領の議会演説を控えて利益確定売りも散見され、朝方から軟調な展開となった。原油価格の下落に伴い、株価も下落したが、新政権の経済策への期待感も根強く下値も限られた。13営業日ぶりの下落となった。VIX指数は12.10から12.96へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドルは荒れ模様の展開となった

ドル/円は、米長期金利の低下や日経先物の下落を背景に売りが進んだ。対ユーロでドル安が進んだ影響も受けて、一時111.66円まで値を下げた。ただ、7日安値の111.57円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。ウィリアム米サンフランシスコ連銀総裁が『3月利上げを真剣に協議すると予想』と語ったことが支えとなったほか、ダドリー米NY連銀総裁が『利上げの主張はより説得力のあるものになっている』と発言したと伝わると米長期金利が急上昇したことでドルの買い戻しが加速した。ユーロ/ドルは、月末のロンドンのフィキシングに絡んだユーロ買い・ドル売りのフローが観測されたとの指摘があり、一時1.063ドルまで上昇した。その後は米長期金利の上昇もありユーロは下げ足を速めた。

 

★NY原油先物市場は反落:ポジション調整目的の売り優勢

ロシアが、2月の原油生産を日量12万4000バレル程度削減したと伝わった。1月の減産幅11万7000バレルを上回る減産となったが、反応は限定的だった。市場では、トランプ大統領による施政方針演説に関心が向かっており積極的な買いは手控えられ、ポジション調整目的の売りが優勢となった。

 

★NY金は反落・銀先物市場は続伸:金利上昇とドル高を嫌気

NY金先物市場は、1248.20ドルから1259.30ドルのレンジで推移した。FRB要人により3月利上げ観測が高まったことを受け、米長期金利が上昇したことや、主要通貨に対してドルが強含んだことから金は売られる展開となった。ただ、欧米政治リスクへの警戒感が下支えとなり、金は底堅く推移する可能性が高い。

 

★米国債券市場は続落:3月利上げ思惑から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)2.39%で終了した。ウィリアム米サンフランシスコ連銀総裁やダドリー米NY連銀総裁の発言を受けて3月利上げへの思惑が高まり、債券売りが優勢となった。

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2017/02/28/08:19:16

★米国株式市場は上昇:インフラ投資への意欲を示したことを好感

NYダウは15.68ドル高の20837.44、ナスダックは16.59ポイント高の5861.90で取引を終了した。トランプ米大統領の就任後初の議会演説を翌日に控えて、発言内容を見極めたいとの思惑もあり売りが先行した。ただ、原油価格が上昇したことや、州知事との会談でインフラ投資への意欲を示したことが好感され買い戻しが入った。NYダウは12連騰となるなど連日で過去最高値を更新した。VIX指数は、11.46から12.10へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドル/円の112円割れは買い需要強い

ドル/円は、米長期金利が上昇したことを背景に買いが強まり一時112.49円まで上げたが、23日安値の112.55円が上値目処として意識されると失速した。対ユーロを中心にドル安が進んだ流れに沿って一時111.95円まで売りに押された。ただ、アジア時間の安値111.91円の下抜けに失敗すると、ショートカバーが優勢となった。トランプ大統領がインフラ投資に意欲を示したことが伝わると、買い材料視された。目先のストップロスを巻き込みながら112.84円まで買い上げられた。ユーロ/ドルは、フランス大統領の世論調査でマクロン候補の支持率上昇で安心感が広がりユーロ買いが強まり、一時1.0603ドルまで上げた。ただ、その後は米長期金利が上昇したことで1.0600ドルを割り込んで推移した。

 

★NY原油先物市場は反発:OPECの減産調整進展で買い優勢

減産ペースが遅れていたアラブ首長国連邦(UAE)とイラクが、減産の目標に向けての対応を表明した。そのため、OPECの減産率がより高まるとの観測から上昇した。ただ、調査会社ジェンスケープがオクラホマ州の原油在庫は増加と発表したことで、米在庫増加への懸念が重しとなり上値が重くなった。

 

★NY金・銀先物市場は続伸:ドル弱含みで買い優勢

NY金先物市場は、1251.50ドルから1264.90ドルのレンジで推移した。トランプ大統領の就任後初めての議会演説を控えて、ドルが主要通貨に対して弱含んだことから、割安感を支えに金は買いが優勢となった。

 

★米国債券市場は反落:持ち高調整の売りが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業比0.05%高い(価格は下落)2.36%で終了した。直近で急速に買いが進んでいた反動が出たほか、米3月利上げの可能性が改めて意識されたことで持ち高調整の売りが優勢となった。

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2017/02/27/05:48:39

★米国株式市場は上昇:トランプ政権の経済対策への期待継続

NYダウは11.44ドル高の20821.76、ナスダックは9.80ポイント高の5845.31で取引を終了した。銀行株を中心に欧州株が全面安となったことでつれて米国株にも売りが先行した。金融株を中心に売りが広がったほか、原油価格の下落が嫌気されエネルギー関連株にも売りが入った。連騰している株価を受けた利益確定の動きから、上値の重い展開となった。ただ、トランプ政権の経済対策への期待が依然根強く、引けにかけて上昇に転じた。NYダウは11連騰となった。VIX指数は11.72から11.46へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ドルは米長期金利低下を嫌気した売り優勢

ドル/円は、日経平均先物やNYダウ先物の下落を背景として欧州時間からドル売りの流れが継続した。米長期金利が低下したことも売りにつながった。売り一巡後はショートカバーが入り112.47円まで持ち直した。しかし、米長期金利が低下幅を拡大すると再び売りの圧力が高まった。クロス円が全面安となったことを背景に112.00円を下抜け一時111.91円まで下げ足を速めた。その後、NYダウが引け直前にプラス圏を回復したことから、112.10円台を回復した。ユーロ/ドルは、ドル/円の下落や米長期金利の低下につれて序盤は買いが優勢となり、一時1.0617ドルまで上昇した。その後はユーロ/円の下落につれる形で一時1.0556ドルまで下げた。

 

★NY原油先物市場は反落:リグ数の増加を嫌気した売り優勢

米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した米国の掘削装置(リグ)の稼働数が、前週比5基増の602基と6週連続で増加した。OPEC加盟国と非加盟国が、高い減産実績(1月は目標の86%)を発表したものの、米国の供給過剰を警戒する売りが優勢となった。

 

★NY金・銀先物市場は続伸:米3月利上げ観測後退から買い優勢

NY金先物市場は、1248.80ドルから1261.20ドルのレンジで推移した。欧州株が下落したことや、米国の3月利上げの思惑が後退していること。また、フランス大統領選で極右政党のルペン氏に追い風が吹いていることから、安全資産とされる金の買いが優勢となった。

 

★米国債券市場は続伸:安全資産としての債券需要高まる

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%低い(価格は上昇)2.31%で終了した。欧州株が下落したことを背景として安全資産とされる債券の需要が高まった。また、米国の3月利上げの思惑が後退していることも債券相場を支えた。

 

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