FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/01/20/08:09:38

★米国株式市場は下落:米大統領就任式控え利益確定売り優勢に

NYダウは72.32ドル安の19732.40、ナスダックは15.57ポイント安の5540.08で取引を終了した。12月住宅着工・建設許可件数が堅調な内容となったほか、週間新規失業保険申請件数が予想より減少したことが好感され買いが先行した。ただ、20日に米大統領就任式を控えて、ムニューチン財務長官候補など、複数の閣僚就任を巡り公聴会の動向を見極めたいとの思惑もあり、金融株などを中心に利益確定売りや持ち高調整売りなどが出て軟調推移となった。VIX指数は12.48から12.77へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドルは総じて乱高下

ドル/円は、軒並み予想を上回った米国の12月住宅着工件数、1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、週次新規失業保険申請件数を好感し、年内の利上げを織り込むドル買いが続いた。一時115.52円まで上げた後は一旦伸び悩む場面も見られた。ムニューチン次期米財務長官が『ドルの長期的な強さが重要』『トランプ氏の発言は長期的なドルの動きについてではなく短期的な動きについて』などの見解を示すと115.62円まで上げ幅を拡大した。ただ、買い一巡後はNYダウが一時120ドル超下落したほか、米長期金利が上昇幅を縮小したことで114.60ドル台まで下げた。ユーロ/ドルは、ECBはこの日、政策金利を現行の0.00%で据え置くことを決めたと発表した。予想通りの結果となったが、ドラギECB総裁が記者会見で『景気見通しのリスクは依然として下サイド』『基調的なインフレ圧力は依然として弱い』『基調的なインフレは確固たる上昇トレンドが見えない』などの見解を示すと、ユーロが全面安となった流れに沿って1.0589ドルまで売りに押された。一方で、売りが一巡すると米長期金利の上昇幅縮小を受けて再び高値圏まで買い戻された。

 

★NY原油先物市場は上昇:IEAの月報の内容に買い優勢

国際エネルギー機関(IEA)発表した月報では、OPEC16年12月に生産を前月から減らしており、17年1月には減産ペースが加速する可能性があると指摘した。この内容を受けて、需給面を材料とした買いが入った。しかし、米エネルギー情報局(EIA)が発表した米石油在庫統計では、原油在庫の増加幅が市場予想を上まったことで、需給の緩みが重しとななり上値は限定的となった。

 

★NY金・銀先物市場は下落:ドル高とイエレン米FRB議長の発言を嫌気した売り

NY金先物市場は、1195.40ドルから1206.40ドルのレンジ推移だった。ドルインデックス指数が上昇するなど、ドルが主要通貨に対して強含んだことが重しとなった。また、前日のイエレン米FRB議長による利上げ前向き発言も売り材料となった。ただ、ドル高が一服すると買い戻しが入り下げ幅を縮めた。心理的な節目となる1200ドルを回復していることで、短期的な達成感などが意識されて上値が重くなっている。

 

★米国債券市場は続落:良好な米経済指標結果を嫌気

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.47%で終了した。米景気の好調さを示す経済指標の結果が相次ぎ、朝方から売りが先行した。ただ、売り一巡後は米国株安を背景にした買い戻しも入り、やや下げ幅を縮小した。

 

 

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2017/01/19/08:26:07

★米国株式市場はまちまち:米大統領就任を控え利益確定売りが重し

NYダウは22.05ドル安の19804.72ドル、ナスダックは16.93ポイント高の5555.65で取引を終了した。原油安に加えて、年末商戦での売り上げ不振や投資判断を引き下げられた小売セクターが嫌気された。堅調な米経済指標が好感されたものの、米地区連銀経済報告(ベージュブック)やイエレン米FRB議長の講演を控えて小動きとなった。ただ、引けにかけてハイテクセクター主導でやや上げ幅を拡大する展開となった。全般トランプ氏の米大統領就任式を20日に控えて持ち高調整目的の売りが出やすかった。VIX指数は11.86から12.48へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:イエレン米FRB議長の講演を受けドル買い優勢に

米長期金利が上昇したことを受けて、日米金利差拡大を見越した買いが先行した。米12月消費者物価指数(CPI)が市場予想通りとなったものの、発表後に米長期金利が上昇幅を拡大するにつれてドル買いが強まり、一時113.63円まで上昇した。その後は113円台前半でしばらくもみ合いとなっていたが、イエレン米FRB議長が『12月時点で2019年まで2、3買いの利上げを想定』、『2019年末までに3%の長期中立金利に近づくと予想』などの見解を示すと、米長期金利が上昇幅を拡大したことで買いが加速した。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇を受けて売りが先行した。米CPI発表後んは1.0655ドルまで値を下げた。一旦1.07ドル台を回復する場面があったが、イエレン米FRB議長の講演後は売りに押される展開となった。

 

★NY原油先物市場は反落:米シェールオイルの増産懸念から売り優勢

NY原油先物市場は、国際エネルギー機関(IEA)のピロル事務局長が『原油価格の上昇が米シェールオイル生産の大幅増加の引き金になる』と発言した。また、公表した月次レポートでも、2月の米シェール日量が1月より増加すると予想されており、シェールオイル生産増加に対する警戒感から売りが優勢となった。また、ドルが主要通貨に対して総じて上昇したことも、売り材料となった。

 

★NY金は反落・銀先物市場は続伸:良好な米経済指標を受けドル高を嫌気

NY金先物市場は、1201.80ドルから1217.70ドルのレンジで推移した。引き続き先行き不透明感の強い状況のなか、好調な米経済指標を受けて、ドルが主要通貨に対して強含んだことから、売り材料となった。心理的な節目となっている1200ドル水準の攻防となっている。

 

★米国債券市場は反落:金利先行観強まり売りが優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.11%高い(価格は下落)2.43%で終了した。イエレン米FRB議長が『12月時点で2019年まで年数回の利上げを想定』などと述べると、金利の先行観が強まったため、債券売りが優勢となった。

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2017/01/18/08:19:20

★米国株式市場は下落:米長期金利低下で金融セクターに売り集中

NYダウは58.96ドル安の19826.77、ナスダックは35.39ポイント安の5538.73で取引を終了した。トランプ次期米大統領が米ウォール・ストリート・ジャーナル紙とのインタビューで『中国が人民元を押し下げているためドルが既に高過ぎる』との見解を示したため、次期政権の政策に対する不透明感が改めて意識された。また、英国のメイ首相がEU離脱に関して演説を行い、先行き不透明感が広がった。リスク回避の動きから米長期金利の下落を受けて金融セクターに売りが集中し軟調地合いとなった。また、注目されていた主要企業の決算は予想を上回る好調な内容となったものの、利益確定売りの動きが目立った。VIX指数は11.25から11.86へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:米長期金利低下で総じてドルは弱含み

ドル/円は、米長期金利が低下したことを受けて売りが先行した。ただ、英メイ首相の演説後は、ハード・ブレグジットへの懸念が後退したとしてポンド/円が急反発したため、つれて買い戻しが優勢となった。ただ、買い戻しが一巡すると1月NY連銀製造業景気指数が予想を下回ったほか、ダドリー米NY連銀総裁が『最近のドル高は物価に下向き圧力』などの見解を示したことで再度売りが優勢になった。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下を背景に買いが先行した。一時1.07188ドルと昨年12月8日以来の高値をつけた。メイ首相の演説後は米長期金利の低下が一服したほか、ユーロ/ポンドが急落した影響で伸び悩む場面もあったものの、総じてドル売りが優勢となり底堅く推移した。

 

★NY原油先物市場は反発:需給に対する達観的見方から買い優勢

サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が『2017年前半にも原油市場の需給が均衡する』との見解を示したほか、国際エネルギー機関(IEA)のピロル事務局長なども原油市場の需給に対する楽観的な見方を受けて、原油買いが優勢となった。

 

★NY金・銀先物市場は大幅反発:リスク回避の金買い優勢

NY金先物市場は、1202.40ドルから1218.90ドルのレンジで推移した。ドルインデックス指数が12月上旬以来の水準まで低下したほか、ドルが主要通貨に対して下落した。また、英米の政治イベントを警戒したリスク回避の流れも金を押し上げた。

 

★米国債券市場は反発:リスク回避の動き強まり買い優勢

米国債債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%低い(価格は上昇)2.32%で終了した。英米の政治イベントから先行き不透明感が強まり安全資産とされる債券需要が高まった。また、米国株安もリスク回避の債券買いにつながった。

 

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2017/01/17/07:47:53

★米国はキング牧師誕生日の祝日で休場

 

★NY外国為替市場:市場参加者少なく小動きの展開

ドル/円は市場参加者が激減しているなか、商いも低調で総じて114円台前半でもみ合いに終始した。ただ、114円割れではドル買いも散見され底堅かった。ユーロ/ドルは、やはり手掛かり材料に乏しかったこともあり、1.06ドルを挟んだ小動きと続いた。また、ポンド/ドルは買い戻しが一服した。欧州時間にはショートカバー主導で1.2085ドルまで上昇する場面もあったが、NY時間に入ると買い戻しの勢いも後退した。

 

★中国の成長目標を引き下げ

中国政府が2017年の経済成長率目標を6.5%前後と、16年の6.5-7.0%から事実上引き下げると報じた。目標は全国人民代表大会(全人代)初日の3月5日に正式に発表される。

習国家主席は同国経済について、『全般的に着実に推移している。昨年のGDPは前年比6.7%と、予想に届かない見込みだが、一部国際機関の見方では、主要経済のなかでもっとも高い部類に入る成長を遂げる見通し』、『保護主義、ポピュリズム、脱グローバル化が強まっているが、世界的により緊密な経済協力を損なうものだ』などと述べた。

 

★独BMW幹部:19年のメキシコ工場生産計画堅持

独BMW幹部は記者会見で、トランプ次期大統領が、メキシコ制自動車に35%の国境税を課す方針を示した件について触れ、2019年からメキシコの新工場で生産する計画を堅持する考えを示した。

 

★本日イベント

<国内>
○13:30   11月鉱工業生産確報

<海外>
○09:30   11月豪住宅ローン件数(予想:前月比0.3%)
○16:45   11月仏財政収支
○18:30   12月英消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.3%/前年比1.4%)
小売物価指数(RPI、予想:前月比0.4%/前年比2.3%)
○18:30   12月英卸売物価指数(PPI、食品とエネルギーを除くコア指数、予想:前年比2.2%)
○19:00   1月独ZEW景況感指数(予想:18.4)
○19:00   1月ユーロ圏ZEW景況感指数
○21:00   モルガン・スタンレー第4四半期決算
○22:30   1月米ニューヨーク連銀製造業景気指数(予想:8.50)
○22:45   ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、講演
○メイ英首相、欧州連合(EU)離脱に関する重要な演説
○世界経済フォーラム年次総会(ダボス、20日まで)

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朝の市場コメント!

2017/01/16/03:00:03

★米国株式市場はまちまち:連休前の利益確定の売りに押される

NYダウは5.27ドル安の19885.73、ナスダックは26.63ポイント高の5574.12で取引を終了した。大手行の決算内容が好感され、寄り付き後に60ドル超上げとなった。トランプ政権下での経済政策に対する慎重な見方が強まるなか、12月小売売上高や1月ミシガン大学消費者景況指数が予想を下振れたほか、3連休を控えてポジションを手仕舞う動きが広がった。ハイテク株は選好されたが、NYダウはマイナス圏に沈んだ。また、ナスダック総合指数は最高値を更新した。VIX指数は11.51から11.25へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ドルは米長期金利動向に振られる展開

米長期金利の低下幅拡大に伴い売りが先行した。米12月小売り売上高や自動車を除いた数値が下回ったことが分かると114.14円まで値を下げた。ただ、前月の数値が上昇修正されたことや、米12月卸売物価指数(PPI)コア指数が予想を上回ったこともあり、米長期金利が一転上昇すると買いが優勢になった。NYダウや日経先物が上昇したことを支えに115.44円まで急伸した。ただ、前日高値115.51円を上抜け出来ず上値の重さが嫌気された。さらに株価が下げに転じたほか、米長期金利も上昇幅を縮小すると114.32円まで下げ足を速めた。ユーロ/ドルは、米長期金利の動向に振られる展開となった。米経済指標発表直後に1.0674ドルまで上昇したが、米長期金利が一転上昇すると1.0596ドルまで下落した。その後、米長期金利の上昇幅縮小に伴い1.0652ドルまで切り返した。

 

★NY原油先物市場は反落:連休控え利益確定売り優勢

NY原油は、OPEC加盟国などの減産実施を材料に上昇していたが、3連休の週末とあって利益確定目的の売りが優勢となった。ただ、石油会社ベーカー・ヒューズが発表した米石油掘削装置(リグ)の稼働数が前週末比7基減少の522基と11週間ぶりの減少となったことから、52ドル台で下げ渋る展開となった。

 

★NY金・銀先物市場は下落:1200ドル近辺でのもみ合い相場

NY金先物市場は1187.50ドルから1201.80ドルのレンジで推移した。短期的なリバウンドを試す局面となっており、心理的な節目となる1200ドル近辺でのもみ合い相場となった。また、足もとで相場上昇が続いたあとだけに利益確定売りがやや優勢となった。

 

★米国債券市場は反落:米経済指標・米国株の動きに売買交錯

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は上昇)2.39%で終了した。米12月乞う売り売上高で前月の数値が上方修正されたほか、米12月PPIコア指数が予想を上回ったことが手掛かりとなり債券売りが優勢となった。ただ、米国株がマイナス圏に転じると買い戻しが入った。

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