FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/03/13/03:01:59

★米国株式市場は上昇:良好な米雇用統計を好感

NYダウは44.79ドル高の20902.98、ナスダックは22.92ポイント高の5861.73で取引を終了した。米2月雇用統計で良好な労働市場の改善が確認できたことを好感して買いが先行した。ただ、原油価格が下落したことを受けて素材株が売られるなど、午後にかけて上げ幅を縮小する展開となったが、引けにかけて再び上昇した。VIX指数は12.30から11.66へ低下した。

 

★NY外国為替市場:米長期金利低下やロス米商務長官発言でドル売り加速

ドル/円は、米2月雇用統計を控えてじわりと買いが入り、一時115.50円と1月19日以来の高値を付けた。非農業部門雇用者数は予想を上回ったものの、平均時給が前月比0.20%増と予想の前月比0.30%増を下回ったため、米長期金利が低下に伴うドル売りに、ストップロスを巻き込んで反落した。その後下げ渋る場面もあったが、ロス米商務長官が『(貿易について問われ)日本の優先度は高い』と述べるとドル売りが再開した。米長期金利の低下幅拡大や、ユーロでドルが一段と下落したことから、ドルの戻りの鈍い展開となった。ユーロ/ドルは、米雇用統計後にドル安が進むと買いが強まったほか、『ECBはQE終了前に利上げが可能かどうか協議した』との一部報道が伝わるとユーロ買いが加速した。ただ、1.0700ドルを前に上値を抑えられると引けにかけてはやや伸び悩んだ。

 

★NY原油先物市場は続落:原油掘削装置増を嫌気した売り優勢

米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した米国の石油掘削装置(リグ)の稼働数が、前週比8基増の617基と8週連続増加した。そのため、引き続き米国の石油増産体制に対する警戒感が高まり売りが優勢となった。OPECの加盟国、非加盟国による減産進展などが下支えになっていたが、米国原油在庫の増加がマイナス要因となった。

 

★NY金・銀先物市場は続落:9日続落するも1200ドル台維持

NY金先物市場は、1194.50ドルから1206.20ドルのレンジで推移した。3月の米利上げがほぼ織り込まれるなか、金市場への余剰資金の流入が細るとみた売りが出た。足もとで相場下落が続いたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入り、下げ幅は小幅にとどまり1200ドル台を回復した。目先は14-15日のFOMCでの『3月利上げ』思惑が重しとなっている。

 

★米国債券市場は反発:利上げペースの期待後退で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.57%で終了した。米2月雇用統計で平均時給が前月比で予想を下回ると、利上げペースへの期待感が後退したことで買いが強まった。また、足もとで相場続落が続いていたことの反動もあり、持ち高調整の買いも入った。

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2017/03/10/08:17:26

★米国株式市場は上昇:引けにかけて買い戻し強まる

NYダウは2.64ドル高の20858.19、ナスダックは1.26ポイント高の5838.81で取引は終了した。ECB理事会でドラギ総裁が政策金利の据え置きを発表したことで買いが先行した。ただ、原油価格が50ドルの大台を割り込んだほか、ドル高や米長期金利が大幅上昇したことを嫌気され、70ドル超下げる場面もあったが、引けにかけては買い戻しが入るなど方向感がなかった。米2月雇用統計を控えて積極的な売買は手控えられた。VIX指数は11.86から12.30へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:米長期金利上昇で総じてドル高傾向

米長期金利の上昇を背景にドル買いが強まり一時114.96円まで値を上げたが、115.00円に観測されているオプションに絡んだ売りに頭を抑えられると114.60円台まで売りに押された。ただ、米10年債利回りが一時2.607%と昨年12月16日以来の水準まで上昇幅を広げるとつれる形で115.00円まで上値を伸ばした。ユーロ/ドルは、ドラギECB総裁が定例理事会の記者会見で『新たなTLTROに関する議論はなかった』『金利引き下げの可能性は低下した』と述べると買いが進行した。一時1.0615ドルまで買い上げられた。ただ、米長期金利の上昇に伴いその後は戻り売りに押され1.0560ドル台まで上げ幅を縮める場面もあった。

 

★NY原油先物市場は大幅続落:米原油在庫増を嫌気した売り

米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で、原油在庫が前週比大幅増となったことが引き続き嫌気された。そのため、節目である50ドルを割り込むと投げ売りも巻き込み、一時48.59ドルと昨年11月30日以来の安値を付けた。昨年の減産合意後の上昇分がはく落することとなった。OPECの加盟国、非加盟国による減産進展などが下支えとなっていたが、米国原油在庫の増加がマイナス要因となっている。

 

★NY金・銀先物市場は続落:8日続落で1200ドルの攻防

NY金先物市場は、1200.60ドルから1208.90ドルのレンジで推移した。3月のFOMCで米利上げがほぼ織り込まれるなか、金市場への資金の流入が細るとみた売りが続き8日続落となった。1200ドル割れの攻防を迎えている。

 

★米国債券市場は続落:引き続き3月利上げを意識した売り

米国債券市場で長期ゾーンは9日続落(利回りは上昇)した。米10年債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.60%と昨年12月6日以来の高水準で終了した。引き続き米3月利上げを意識した売りが優勢となった。また、ドラギECB総裁が追加緩和に消極的な姿勢を示したことを受け、ドイツ長期債が売られたことも重しとなった。

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2017/03/09/08:20:36

★米国株式市場はまちまち:不正会計報道や原油安が重しに

NYダウは69.03ドル安の20855.73、ナスダックは3.62ポイント高の5837.55で取引を終了した。朝方は良好な結果となった米2月ADP雇用報告が好感され、買いが先行した。しかし、追加利上げ観測の拡大が意識され、もみ合いの展開となった。その後、不正会計の報道を受けてキャタピラーが急落したほか、原油価格の大幅下落を背景に石油関連株が売られたことが重しとなった。ただ、週末の雇用統計結果を見極めたいとの思惑から小動きに終始した。VIX指数は11.46から11.86へ小幅上昇した。

 

★NY外国為替市場:良好な米雇用指標を受け総じてドル高

ドル/円は、米2月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比29万8000人増と市場予想平均の18万9000人増を大幅に上回ったことが伝わると米長期金利の急上昇とともに買いが進行した。一時114.75円の高値付けた。しかし、2月15日の114.95円が目先の上値目処として意識されると伸び悩んだ。その後は原油価格が下落したことや、NYダウが弱含んだことも嫌気され114.20円台まで下押しした。ユーロ/ドルは、良好な米雇用指標の発表後は一時1.0535ドルまで値を下げたが、直ぐに1.0560ドル台までショートカバーが入った。総じて方向感に乏しい動きとなった。

 

★NY原油先物市場は大幅続落:原油在庫の増加を嫌気

米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で、原油在庫が前週比で820バレル増加した。市場予想を大幅に上回る結果となったことから、需給の緩みを意識した売りが広がった。今までは、OPECの加盟国、非加盟国による減産進展などが下支えとなっていたが、米国原油在庫の増加がマイナス要因となった。

 

★NY金・銀先物市場は続落:良好な雇用指標を受けドル高を嫌気

NY金先物市場は、1206.40ドルから1218.50ドルのレンジで推移した。良好な米雇用指標の発表となったことから、為替市場ドルが上昇したことが嫌気された。また、14-15日のFOMCでの利上げが確実視するムードが強まったことで、金は売り優勢の展開となった。ただ、欧米政治リスクへの警戒が払拭されていないことから下支えされやすいが、目先は『米3月利上げ』の思惑が重しとなっている。

 

★米国債券市場は続落:良好な米雇用指標を受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは8日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.56%で終了した。良好な米雇用指標を受け売りが優勢となり、一時2.58%と昨年12月20日以来の水準まで上昇した。ただ、米10年債入札後は、米国株安や原油安を背景にやや買い戻しの動きがあった。

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2017/03/08/08:17:15

★米国株式市場は下落:製薬株が軟調推移で重しに

NYダウは29.58ドル安の20924.76、ナスダックは15.25ポイント安の5833.93で取引を終了した。共和党下院による医療保険制度改革法(オバマケア)の代替案発表を受けて、トランプ大統領が製薬業界の競争激化や薬価引き下げに言及したことで、製薬株が軟調に推移したことが重しとなった。最近の株価上昇の警戒感があり利益確定の売りが広がったが、週末発表の雇用統計結果を見極めたいとの思惑もあり下値は限定的だった。VIX指数は11.26から11.46へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:久しぶりの為替けん制発言でも反応薄い

ドル/円は、欧州時間に一時113.69円まで下げたが、NY時間に入ると米長期金利の上昇を手掛かりに買い戻しが進んだ。3月FOMCでの利上げを織り込むドル買いが進んだが、米1月貿易赤字が予想以上に拡大し5年ぶり高水準となったことや、ロス米商務長官が『ドルは強すぎない、他の通貨が過小評価されている』との見解を示したため通貨戦争懸念も浮上しドル買いが後退した。ユーロ/ドルは、フランス大統領選の世論調査で、極右派のルペン氏の支持率が低下したためフランスのEU離脱懸念を受けたユーロ売りが後退した。

 

★NY原油先物市場は続落:米国内供給増見通しを嫌気

米エネルギー情報局(EIA)が発表した3月の短期エネルギー見通しで、17年と18年の米国原油生産見通しを2月時点よりも引き上げたことが重しとなった。新規材料に乏しいなか、米国内での供給増への警戒感から若干売りが出た。

 

★NY金・銀先物市場は下落:3月米利上げを意識した売り

NY金先物市場は、1214.10ドルから1227.40ドルでのレンジで推移した。特段新規材料はなく3月の米利上げがほぼ織り込まれるなか、金市場への余剰資金の流入が細るとみた売りが続いた。

 

★米国債券市場は続落:早いペースでの利上げ期待で売り

米国債券市場で長期ゾーンは7日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.52%で終了した。FRBの一段と早いペースでの利上げを期待した売りが出たほか、低調な3年債入札も相場の重しとなった。

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2017/03/07/08:17:01

★米国株式市場:北朝鮮のミサイル発射で投資心理悪化

NYダウは51.37ドル安の20954.34、ナスダックは21.58ポイント安の5849.17で取引を終了した。北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて地政学リスクを意識した売りが先行した。株価の高値警戒感や、トランプ大統領が新たな入国規制の大統領令に署名したことも嫌気された。ただ、引けにかけて下げ渋る展開となった。VIX指数は10.96から11.26へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は114円台の上値は重い

欧州時間帯では一時113.56円まで下落したが、NY時間に入ると米長期金利が上昇したことを手掛かりにじりじりと下値を切り上げた。一時114.10円まで持ち直したが、アジア時間に付けた高値114.13円を上抜け出来ず、引けにかけては下落基調となった。また、ナバロNTC(国家通商会議)委員長が『日本には極めて高い非関税貿易障壁がある』と述べたことでやや売りに押される場面があった。ユーロ/ドルは、『仏大統領選にジュペ元首相は出馬せず』と報じられると、ジュペ氏が出馬すれば『ルペン氏が第1回投票で敗北するとの見方が広がっていただけに売りが強まった。

 

★NY原油先物市場は下落:米国の原油供給増への警戒感から売り

先週末発表された米国の掘削装置(リグ)の稼働数が7週連続増加。また、米国の原油在庫の増加傾向などが重しとなり、売りが優勢となった。一方で、リビアで武装勢力との衝突で石油積み出し2港が作業停止に追い込まれたが、さほど材料視されなかった。

 

★NY金は続落・銀先物市場は反発:米3月利上げ観測を嫌気

NY金先物は5日続落となった。1225.00ドルから1237.30ドルのレンジで推移した。北朝鮮によるミサイル発射によるアジア地政学リスクが材料視されて、1230ドル台で推移した。しかし、14-15日のFOMCでの利上げ観測の強まりが意識されて上値が重くなった。ただ、欧米政治リスクへの警戒感が下支えになっている。

 

★米国債券市場は続落:米利上げを織り込む動き

米国債券市場で長期ゾーンは6日続落(利回り上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.50%で終了した。北朝鮮のミサイル発射への地政学リスクや仏大統領選への不安を背景に時間外取引では買いが進み、一時2.45%まで低下した。しかし、その後は米3月利上げを織り込む動きから売りが優勢となった。

 

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