FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/01/13/07:54:42

★米国株式市場は下落:原油高や決算期待から下げ幅縮小

NYダウは63.28ドル安の19891.00、ナスダックは16.16ポイント安の5547.49で取引を終了した。前日のトランプ次期大統領による記者会見で具体的な経済政策への言及がなく、世界的な株安の流れに沿って180ドル超下落した。その後は、原油高が好感されたほか、今週から始まる10-12月期決算を見極めたいとの思惑から下げ幅を縮小する展開となった。また、押し目を拾う動きも見られ下げを縮小した。VIX指数は11.26から11.51へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドル売り一巡後は回復基調に

ドル/円は、トランプ次期大統領が記者会見で具体的な財政政策などを明らかにしなかったことに失望したドル売りの流れが続いた。しかし、米国の新規失業保険申請件数が予想を下回ったほか、米国株式の回復や米長期金利の低下が一段落したことを受け、ドル売りが後退した。欧米市場では何度も114円台割れとなったが、114円割れではドル買いも根強く底堅い展開となった。ユーロ/ドルは、全般ドル安の流れに沿って1.0685ドルまで買われたが、強い雇用指標などを受けて伸び悩んだ。その後、米長期金利の低下幅縮小に伴い1.0610ドル台まで上値を切り下げた。

 

★NY原油先物市場は続伸:サウジアラビアの減産報道を好感

OPECの盟主でもあるサウジアラビアが、原油生産量を過去22カ月でもっとも少ない日量1000万バレル以下まで減少させたと伝わった。また、ファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、半年以内に減産量を増やす策を検討するとの報道で、減産遵守の流れが好感されて原油は堅調推移となった。

 

★NY金は続伸・銀先物市場は小反落:ドル安・株安を背景とした買い優勢

NY金先物市場は、1190.70ドルから1207.20ドルのレンジで推移した。トランプ次期大統領の記者会見の失望から、世界的な株価の下落を受けて安全資産とされる金に買いが入った。ドルインデックス指数は昨年12月の米金利引き上げ前の水準となる100.7台まで一時低下する場面も見られた。ドル安や株安などを背景に金は堅調な推移となり、昨年11月23日以来の高値を付けた。

 

★米国債券市場は上昇:30年入札後から売りが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.36%で終了した。世界的に株安が進み、安全資産とされる米国債に買いが入った。30年債入札の結果は『無難だった』と受け止められたが、入札後から持ち高調整の売りが進んだ。また、米国株の反発も重しとなり上げ幅は縮小した。

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2017/01/12/08:25:44

★米国株式市場は反発:原油価格上昇を好感

NYダウは98.75ドル高の19954.28ドル、ナスダックは11.83ポイント高の5563.65で取引を終了した。トランプ次期米大統領の記者会見を受けて上下に振れたが、原油価格の上昇が好感され底堅く推移した。

 

★NY外国為替市場:ドルはトランプ氏会見後に大波乱

ドル/円は、米長期金利の上昇日経先物の上昇も相場を支えたほか、トランプ次期大統領の記者会見を前に思惑的なドル買いが見られ116.87円まで上げた。トランプ氏は『最も多くの雇用を生み出す大統領になる』『会社の経営権は二人の息子に譲る』『メキシコとの国境に壁を作る』などと発言したが、具体的な経済対策への言及がなく失望売りが優勢になった。目先のストップロスを継続的に巻き込み、昨年12月9日以来の安値となる114.23円まで急速に下げ幅を広げた。売り一巡後は、急ピッチな下げの反動から115円半ばまで戻す展開となった。ユーロ/ドルは、欧州時間からユーロが全面安となった流れを引き継いだ。米長期金利の上昇も重しとなって1.0453ドルまで弱含んだ。記者会見後はドルが失速し、ユーロ/ドルは1.0623ドル台まで一転上昇となった。その後は米長期金利が低下幅を縮小すると1.056ドル台まで伸び悩んだ。

 

★NY原油先物市場は反発:12月のOPEC生産減少が買い材料

米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の米石油在庫統計では、原油や石油製品の在庫が前週比では増加した。原油在庫が予想以上に増えたことが分かると一時50.75ドルまで売り込まれた。しかし、一部調査で12月のOPECの原油生産が前月比で減少が伝わったことが材料視され買い戻しの動きとなった。

 

★NY金・銀先物市場は続伸:ドル失速で買い材料

NY金先物市場は、1177.00ドルから1198.50ドルで推移した。トランプ次期大統領の記者会見で、経済政策に関する具体的な話がなかったことから、ドルは主要通貨に対して失速したことから金の買い材料となった。一時1198.50ドルと昨年11月23日以来の高値を付けた。

 

★米国債券市場は横ばい:入札好調も米国株上昇が重しに

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.37%で終了した。トランプ次期大統領の記者会見に振らされる展開となった。ただ米10年債入札の結果が『好調だった』と受け止められると債券買いが強まった。一方、米国株式が上昇したことから、上げ幅を縮めるなど方向感が定まらない展開となった。

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2017/01/11/08:01:56

★米国株式市場はまちまち:トランプ氏の記者会見を控えて様子見相場

NYダウは31.85ドル安の19855.53、ナスダックは20.00ポイント高の5551.82で取引を終了した。企業決算に対する警戒感から売りが先行した。その後は多額の投資計画や強気な利益見通しを発表した自動車各社、一部のハイテク企業の買いが広がり上昇した。しかし、原油価格の下落を受けて資源関連株中心に上値が重かった。もっとも11日にトランプ次期米大統領の公式記者会見を控えて様子見気分も強かった。VIX指数は11.56から11.49へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ドルは米長期金利の変動につれた動き

ドル/円は、米長期金利や日経先物の上昇を支えに116.34円まで上昇した。その後、米長期金利が低下に転じ、日経先物がマイナス圏に沈むと一転下落基調となった。市場では『ロンドンのフィキシングに絡んだドル売り・円買いが出た』との指摘もあり115.30円まで下げ足を速めた。ただ、アジア時間に付けた日通し安値115.20円が目先のサポートとして意識されると、下値を切り上げ116円台を回復したが、勢いは長く続かなかった。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇に伴い1.0558ドルまで下落したが、米長期金利が低下に転じると1.06ドル台を回復した。ただ、米長期金利が再び上昇したうえ、ユーロクロスが下落すると1.0550ドルまで失速した。

 

★NY原油先物市場は続落:リビアの増産報道を嫌気

一部メディアが、リビアの生産量が年明け以降増加しており、日量ベースでは過去6カ月間で3倍以上になったと報道された。同国はOPECが減産を決めた際の非対象国となっている。しかし、主要産油国による減産合意が順守されない可能性が意識され売りが強まった。

 

★NY金・銀先物市場は続伸:中国・インドの実需筋の買いの指摘も

NY金先物は、1180.20ドルから1190.60ドルのレンジ推移となった。ドルインデックスが101台後半で推移しており、ドル高が一服している。そのため、新規材料難から方向感に乏しい展開が続いたが、引けにかけてやや買いが優勢となった。また、一部では『インドや中国など実需筋による買いが観測』との声も聞かれた。

 

★米国債券市場は反落:トランプ氏の記者会見控え方向感のない展開

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.37%で終了した。トランプ次期米出統領の公式記者会見を控えるなか方向感のない取引が続いた。米3年物国債入札の結果は『好調だった』と受け止められた。

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2017/01/10/07:52:22

★米国株式市場はまちまち:企業業績への警戒感から売り優勢

NYダウは76.42ドル安の19887.38、ナスダックは10.76ポイント高の5531.82で取引が終了した。原油価格の下落を背景に石油株が軟調推移したほか、米長期金利の低下に伴い利ざやの縮小が意識された金融株も売られた。10-12月期決算を前に企業業績への警戒感から売りが先行した。アナリストの投資判断を受けて一部ハイテク株に買いが広がったものの、相場z年タイは上値の重い展開となった。VIX指数は11.28から11.56へ上昇した。

 

★東京外国為替市場:地政学的リスクの高まりから円買い優勢

ドル/円は、英国のハードブレグジット警戒感が再燃したほか、米国防当局者が米海軍の駆逐感が8日高速で接近してきたイラン革命防衛隊の船舶に向けて威嚇射撃を3回行ったことが明らかになると地政学的リスクの上昇が嫌気された。そのため、欧州時間からリスク回避目的のドル売りが強まった流れを引き継いだ。米長期金利の低下に伴い全般ドル売り圧力が高まった。ただ、116円割れの水準では買いも入ったが戻りも限定的だった。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下を背景にドル安が進んだ流れに沿って1.0511ドルから1.0583ドルまで持ち直した。買いが一巡すると1.0570ドル前後での持ち高調整が続いた。

 

★原油先物市場は反落:協調減産の不透明感から売り優勢

イラク南部の輸出港からの原油輸出量が16年12月は増加し、過去最大規模と伝わった。市場では、協調減産に対する不透明感が意識され売り優勢の展開となった。また、先週末に発表された米国の石油掘削装置(リグ)の稼働数が10週連続で増加したことも重しとなった。

 

★NY金・銀先物市場は反発:地政学的リスクの高まりから買い優勢

NY金先物市場は、1172.20ドルから1186.40ドルのレンジで推移した。米国海軍がイランの船舶に向けて威嚇射撃を行ったとの報道を受けて、米国株安・ドル安となった。そのため、地政学的なリスクの高まりやドル安による割安感から金は買いが優勢となった。

 

★米国債券市場は反発:リスク回避の債券需要が高まった

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%低い(価格は上昇)2.36%で終了した。英国のEU離脱によるハード・ブレグジットへの懸念や、米国のイランの船舶に向けた威嚇射撃など、地政学的リスクが高まった。そのため、原油価格や米国株の下落による安全資産への債券需要が高まった。

 

★豪州市場では、午前9:30に11月小売売上高が公表

11月指標では雇用者数変化、住宅建設許可件数などが、市場予想を上回る改善となった。11月までは金利低下のほか、商品相場の反発、中国経済の減速一服などが経済の支援材料となった。ただ、11月からは金利急低下に歯止めが掛かっており、住宅価格の高値警戒感などもあって、期待ほど改善しない余地も残っている。

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2017/01/09/03:01:05

★米国株式市場:米12月雇用統計が概ね良好な内容を好感

NYダウは64.51ドル高の19963.80、ナスダックは33.12ポイント高の5521.06で取引を終了した。12月雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を下回ったものの、失業率が予想に一致したことや、平均時給が7年半ぶりの高水準となり、下げ幅を縮小し上昇に転じた。また、複数の連銀総裁が講演で利上げに積極的な姿勢を示したことも好感され、節目となる20000ドルに0.37ドル足らずまで迫った。しかし、フロリダ州で無差別の銃撃事件が発生したことで上値は限られた。VIX指数は11.67から11.28へ低下した。

 

★NY外国為替市場:利上げ観測強まり総じてドル高の展開

米12月雇用統計が概ね良好な結果となったことで、2017年の速やかな利上げ観測が強まり、米長期金利の上昇を受けドル買いが再燃した。また、FOMCの投票権メンバーであるパーカー米フィラデルフィア連銀総裁が『年内3回の利上げは適切だが変更の可能性も』と発言。エバンス米シカゴ連銀総裁も『年内2回の利上げは不合理な予想ではない』、『年内3回の利上げは信じ難くない』と述べたことでドル買い圧力が高まり、117.17円まで上値を伸ばした。引けにかけては117.00円前後でのもみ合いとなった。ユーロ/ドルは、米雇用統計発表直後に1.0623ドルまで上昇する場面があったが、米長期金利の大幅上昇に伴いドル買いが加速すると1.0532ドルまで一転下落した。売りが一巡すると1.0580ドル台まで反発したが、FOMCメンバーからタカ派的な発言がでたことで売りが再開し、一時1.0525ドルまで弱含んだ。

 

★NY原油先物市場は続伸:協調減産履行への期待で買い優勢

主要産油国の一部で、OPEC加盟国と非加盟国が合意した協調減産を遵守し、生産量を調整していると相次いで伝わったことで買い安心材料となった。一方、石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した米国の石油掘削装置(リグ)の稼働数は、前週比4基増となり529基となった。9週連続の増加となったことを受けて、上値の重い展開となった。

 

★NY金・銀先物市場は反落:米長期金利上昇とドル高を嫌気

NY金先物市場は、1171.10ドルから1183.80ドルのレンジで推移した。米12月雇用統計発表後から米長期金利が上昇し、ドル買いが強まったことから金は売りに押された。

 

★米国債券市場は反落:利上げ観測やリスク選好の動きに売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.08%高い(価格は下落)2.42%で終了した。米12月雇用統計が概ね良好な結果となったことでリスク選好の動きとなり、安全資産とされる債券需要が低下した。また、FOMCメンバーからタカ派的な発言がでたことも、売り材料となった。

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