FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/07/23/03:01:28

米国株式市場は下落:貿易摩擦懸念から上値の重い展開

NYダウは6.38ドル安の25058.12、ナスダックは5.10ポイント安の7820.20で取引を終了した。トランプ米大統領が中国からの輸入品全てに追加関税を賦課する可能性を示唆し、貿易摩擦への懸念から80ドル近く下げた始まった。ハイテク株を中心に上昇に転じる場面もあったが、週末を前に前日終値前後で方向感のない取引が続いた。VIX指数は12.87から12.86へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:ドル安材料多く全面安の展開

ドル/円は、ブラード米セントルイス連銀総裁が『現在の米国のGDPは強いが和らいできている』『FRBは更なる利上げは遅らせるべきだ』と発言したことでドルが全面安となった。さらに、トランプ米大統領が『米国が金利を上げてドル高になる一方、中国・EUや他国は自国通貨を操作し、政策金利を低く抑えている』と述べたこともドル売りを後押し。昨日安値の112.06円を下抜けて売りが加速した。しかし、ブラード総裁が『トランプ米大統領のコメントはFOMCの金利決定に影響しない』と発言するといったん下げ止まったが、『日銀は30-31日の金融政策決定会合で鈍い物価動向を踏まえ、物価2%目標の実現に向けて金融緩和策の持続可能性を高める方策の検討に入った』などと伝わった後に売りが再開。CNBCが米ホワイトハウス当局者の話として『トランプ米大統領が年内あと2回の利上げを懸念している』と報じたうえ、ムニューシン米財務長官が『相場操縦の兆候がないか、最近の人民元安を注意深く監視』などと述べたことも嫌気され、111.36円まで弱含んだ。

ユーロ/ドルは、ブラード米セントルイス連銀総裁やトランプ米大統領の発言を受けて全般ドル安が加速した流れに沿った。『米大統領が年内あと2回の利上げを懸念』との報道もドル売りを誘い、1.1739ドルまで上値を伸ばした。 

 

NY原油先物市場は4日続伸:全般ドル安となったことで下げ渋る

NY原油先物市場は一時68.91ドルまで買われた。米中貿易摩擦の激化によって世界経済停滞への懸念が生じており、米国株はさえない動きとなったが、為替市場でユーロ高・ドル安に振れたことから原油価格は下げ止まった。主要産油国は適正な原油供給量を維持するとの見方や、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した石油掘削設備(リグ)数が前週比5基減少の858基となったことも買い材料となった。

 

NY金・銀先物市場は反発:全般ドル安を好感した買い優勢

NY金先物市場は一時1232.40ドルまで買われた。主要通貨に対してドルが弱含んだことや米国株安が意識されリスク回避の金買いが優勢となった。トランプ米大統領がFRBの利上げについて再度批判的な意見を述べたことも買い材料視された。

 

米国債券市場は反落:景気過熱感やインフレ高進の思惑から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%高い(価格は下落)2.89%とこの日の最高水準で終了した。トランプ米大統領がFRBの利上げを批判したことで、米利上げペース減速の可能性が浮上した。市場では『利上げペースの減速で景気過熱感やインフレ高進を招く可能性がある』との指摘があった。長期金利は上昇した一方で、短期金利はほぼ横ばいで推移した。

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2018/07/20/07:42:54

米国株式市場は下落:複数の主要企業の決算内容を嫌気した売り先行

NYダウは134.79ドル安の25064.50、ナスダックは29.15ポイント安の7825.30で取引を終了した。四半期決算が予想を下回ったトラベラーズが売られたほか、複数の主要企業の決算内容が嫌気され売りが先行した。また、開催された自動車・自動車部品の輸入制限を巡る公聴会の結果を見極めたいとの思惑も広がった。25日に予定されるEU首脳会談に先立ち、トランプ米大統領が会談内容次第では自動車関税で報復措置を行うと発言したほか、ドル高や米金利上昇をけん制する発言が伝わり、FRBの独立性が脅かされるとの警戒感が広がったことで終日軟調推移となった。VIX指数は12.10から12.87へ上昇した。

 

NY外国為替市場:トランプ米大統領発言で一時ドル失速

ドル/円は、米7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想より強かったことがわかると、一時113.17円と1月9日以来の高値を更新した。ただ、米長期金利が低下に転じるにつれて上値が切り下がった。トランプ米大統領が『金利上昇はうれしくない』『ドル高は我々に不利益を与える』と発言すると112.06円まで急落した。もっとも、米ホワイトハウス が『トランプ米大統領はFRBの独立性を尊重』『トランプ米大統領はFRBの決定に干渉しない』との見解を示したことで112.52円まで買い戻された。 ユーロ/ドルは、良好な米経済指標を手掛かりに売りが先行し、1.1575ドルと6月29日以来の安値を更新した。その後、米長期金利の低下やトランプ米大統領のドル高けん制発言を受けて1.1678ドルまで急速に持ち直したが、米ホワイトハウスがトランプ発言の火消しに回ると1.1630ドル台まで失速した。 

 

NY原油先物市場は続伸:サウジアラビアの減産発言受け買い優勢

NY原油先物市場はいt時68.79ドルまで買われた。サウジアラビアのアルアマOPEC理事が『8月から同国の原油輸出量を日量10万バレル程度減らす』との声明を発表したことで、原油需給の引き締まりが意識され買われた。また、為替市場で一時ドルが失速したことも影響した。

 

NY金先物市場は小反落:ポジション調整売り一巡後も上値の重い展開

NY金先物市場は一時1210.70ドルまで下落したが、トランプ大統領が米メディアとの会見で『利上げは好ましくない』との見解を伝えたことを受けて1229.60ドルまで戻す場面があった。ポジション調整的な売りは一巡したが、終値で前日末の水準を回復することは出来なった。また、ドルが一時失速したことで、買いが入り下げ幅を縮めた。

 

米国債券市場は反発:米利上げ終了時期早まるとの思惑から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.84%で終了した。トランプ米大統領がFRBの利上げに不満を示したことで、利上げ終了時期が早まりかねないとの思惑が浮上し債券買いを誘った。

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2018/07/19/07:34:13

米国株式市場はまちまち:主要企業の決算内容を好感され買い優勢

NYダウは79.40ドル高の25199.29、ナスダックは0.67ポイント安の7854.44で取引を終了した。複数の主要企業の決算内容が好感された一方で、米6月住宅着工、建設許可件数が市場予想を下振れ、寄り付き後からもみ合う展開となった。目標株価が引き上げられたユナイテッドヘルス・グループや航空機の受注が続くボーイングなどが指数を押し上げた。地区連銀経済報告(ベージュブック)で、6月と7月初めに米景気が拡大したことが示され、緩やかに上昇したものの、ナスダック総合指数に利益確定売りが広がり、上値を抑えた。VIX指数は12.06から12.10へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米中貿易摩擦再燃の懸念で一旦ドル売り

ドル/円は、中国商務省が米国政府による鉄やアルミに対する関税に対抗する報復措置として、対米商品に一段の措置を講じる必要があると指摘したため、貿易摩擦への警戒感が再燃したほか、米住宅指標が市場予想を下振れしたことでドル売りがつよまり、一時112.71円まで下げ足を速めた。その後、パウエル米FRB議長が米下院金融サービス委員会で『バランスシートが通常へ戻るのに3-4年かかると予想』などと証言したが、影響は限定的だった。次第に112.80円を挟んで方向感が出ない展開となった。ユーロ/ドルは全般ドル買い圧力が根強く1.1602ドルまで下げたが、1.16ドル割れに失敗するとショートカバーが進み1.1662ドルまで持ち直した。もっとも、1.1665ドル手前で上値を抑えられると、1.1630ドル台まで伸び悩んだ。

 

NY原油先物市場は上昇:原油の供給懸念が残り買戻し

NY原油先物市場は一時69.06ドルまで買われた。供給不安を受けた買いが下値を支えた。米エネルギー省が発表した週間在庫で、原油在庫が予想外に増加したため一時下落した。しかし、ガソリン在庫は予想以上に減少していたことや、リビアの生産への懸念は消えていないことから、引けにかけて原油の買い戻す動きが見られた。

 

NY金先物市場は小反発:ポジション調整の売り一巡との見方も

NY金先物市場は一時1220.90ドルまで下落したが、その後1228.40ドルまで戻した。ポジション調整的な売りは一巡したとの見方が浮上した。米6月住宅着工件数は市場予想を下回ったことから、金を買い戻す動きも見られた。ただ、パウエル米FRB議長の下院での議会証言内容を意識した売りも観測されており、もみ合いの展開となった。

 

米国債券市場は下落:米国株の底堅さから売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.87%で終了した。NYダウが底堅く推移したことで債券売りが出た。そのため、一時2.88%と3日以来の高水準を付けた。

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2018/07/18/07:36:12

米国株式市場は上昇:主要決算発表への期待から買い優勢

NYダウは55.53ドル高の25119.89、ナスダックは49.40ポイント高の7855.12で取引を終了した。前日引け後に発表された動画ストリーミングのネットフリックスの決算が予想を下振れ、ハイテク株を中心に大きく下落して寄り付いたものの、その後は買い戻しが優勢となった。パウエル米FRB議長が議会証言で米景気の底堅さを強調し、緩やかな利上げ継続を支持したことも好感されたほか、主要決算発表への期待感から引けにかけて上げ幅を拡大した。VIX指数は12.83から12.06へ低下した。

 

NY外国為替市場:パウエル米FRB議長証言受け全般ドル高傾向

ドル/円は、パウエル米FRB議長が米上院銀行委員会で経済と金融政策について証言する予定のなか、欧州時間からドル買い圧力が高まりアジア時間高値の112.57円を上抜けた。パウエルFRB議長が証言原稿のなかで『当面、漸進的な利上げ継続が最善策』『最新の経済データは第2四半期の米成長がかなり強いことを示唆している』などの見解を示すと、13日高値の112.80円に接近した。質疑応答で『雇用市場は強く、労働者はより良い状態にある』『賃金上昇は依然としてインフレの傾向を上回る』などと発言すると、1月9日以来の高値となる112.93円まで上値を伸ばした。一巡後は112.85円前後での持ち高調整が続いた。ユーロ/ドルは、欧州時間から全般ドル高が進んだ地合いを引き継いだ。パウエル米FRB議長の議会証言を受けてドルが一段高となると、前日安値の1.1676ドルを下抜けてストップロスを巻き込み、1.1650ドルまで下げ足を速めた。

 

NY原油先物市場は小反発:原油需要減少懸念後退で買い戻し

NY原油先物市場は一時67.03ドルまで売られたが、米国経済の持続的な成長への期待が広がり、原油需要がただちに減少する可能性は低いとの理由で原油先物を買い戻す動きが見られた。パウエル米FRB議長の議会証言を受けて売りが強まる場面があったが、株高を意識した買いも入った。

 

NY金先物市場は続落:パウエル米FRB議長の発言を意識した売り

NY金先物市場は一時1225.90ドルと約1年ぶりの安値まで下落した。パウエル米FRB議長の議会証言を意識して金の売りが広がった。パウエル議長は上院銀行住宅都市委員会で半期に一度の証言を行い、『今後数年にわたり労働市場は堅調を維持し、インフレ率はFRBの目標である2%近辺で推移する』との見通しを示した。パウエル議長の証言は利上げ継続を支援するものとの見方が強まり、米長期金利が上昇し、米国株式はプラス圏で推移したことから、リスク回避の金買いが一段と後退した。

 

米国債券市場は横ばい:米FRB利上げ継続方針で一時売り優勢に

米国債券市場は長期ゾーンで横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.86%で終了した。パウエル米FRB議長が議会証言で緩やかな利上げ継続の方針を示すと債券売りが出たものの、一時的な反応となった。

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2018/07/17/07:30:52

米国株式市場はまちまち:金融株やボーイングが指数押し上げ

NYダウ44.95ドル高の25064.36、ナスダックは20.26ポイント安の7805.72で取引を終了した。朝方は前営業日終値前後でのもみ合いが続いていたが、米6月小売売上高が市場予想を通りとなったほか、大手行のバンク・オブ・アメリカの決算内容が好感され、金融関連株を中心に買いが先行したほか、航空機の大量受注などを発表したボーイングも指数全体を押し上げた。ただ、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の会談で原油価格の上昇抑制に向けた協議が予想され、原油安を受けてもみ合う展開となった。VIX指数は12.18から1.83 へ上昇した。

 

NY外国為替市場:IMFの世界経済見通し報告でリスク回避のドル売り

ドル/円は米6月小売売上高や米7月NY連銀製造業景気指数を受けて一旦ドル買いが優勢となったものの、国際通貨基金(IMF)が発表した世界経済見通し報告で、貿易摩擦が短期的に世界経済のリスクになると警告したことが懸念材料となり、ドル売り・円買いが再燃した。ユーロ/ドルは、全般ドル安の流れや、一部ユーロクロスの上昇を支えに1.1725ドルまで上げたが、一巡すると1.1715ドル前後で方向感が出なくなった。

 

NY原油先物市場は反落:原油供給増加材料多く売り優勢

NY原油先物市場は一時67.58ドルと6月22日以来の安値まで売られた。サウジアラビアが一部アジア諸国に対して契約内容を超える原油供給を提案しているとの一部報道や、『ロシアの増産観測』、『米政府による戦略備蓄放出の可能性』、『イランからの供給は途切れない』との見方など、供給不足の懸念を和らげる材料が相次ぎ売りが膨らんだ。

 

NY金先物市場は続落:米長期金利の上昇を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1238.30ドルまで下落した。米6月小売売上高は市場予想通りとなったが、米長期金利が上昇したことやユーロ買い・ドル売りが一服したことから、リスク回避の金買いは後退した。また、16日に行われた米露首脳会談では、プーチン大統領は『ロシアと米国は、あらゆる共通の脅威を解決するために尽力する必要がある』と指摘し、トランプ大統領は『グローバルな目的の達成のためにこの対話を行う構えだ』と発表した。首脳会談は当初の予定を大幅に上回る3時間50分に及んだ。

 

米国債券市場は反落:強い米経済指標受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)2.86%で終了した。公表された米経済指標が素地手強い内容だったため債券売りが優勢となった。

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