FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/07/16/03:01:20

米国株式市場は上昇:決算への期待と原油高を好感

NYダウは94.18ドル高の25019.07、ナスダック2.06ポイント高の7825.98で取引を終了した。複数の大手行の決算内容が嫌気され、寄り付き後から下落に転じたものの、来週から本格化する4-6月期決算への期待や原油価格の上昇が好感され、小幅上昇に転じた。また、米中貿易摩擦について新規の悪材料が伝わったことも相場を支えた面もあった。ただ、NYダウが節目となる25000ドル突破したことで利益確定売りの動きもあり、上値は限定的だった。VIX指数は12.58から12.18へ低下した。

 

NY外国為替市場:米経済指標受けドル売り

ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1613ドルまで下落したものの、その後は米長期金利の低下などを手掛かりに全般ドル安が進む中、下値を切り上げる展開となった。米6月輸入物価指数や米7月消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が市場予想を下回ったこともユーロ買い・ドル売りを誘い、引け前に1.1687ドルの高値まで切り返した。ドル/円は、欧州時間に上値の重さを確認したこともあり、総じてドル売りに押される展開となった。週末とあって利益確定目的のドル売りも入り、112.24円近辺まで下押しした。

 

NY原油先物市場は反発:供給不安が残り買い優勢

NY原油先物市場は一時71.66ドルまで買われた。ドル高が一服したことや、国際エネルギー(IEA)が原油の供給余力が限界に達した可能性があるとの見方を示したことが引き続き材料視された。ただ、ロシアのノバク・エネルギー相は13日『原油の供給不足が世界市場に影響を与える場合、主要産油国がさらに増産する可能性がある』と述べたことで上げ幅はやや縮小した。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比と変わらずの863基だった。

 

NY金・銀先物市場は反落:米中通商協議の再開期待で売り優勢

NY金先物市場は一時1236.20ドルと昨年7月20日以来の安値まで売られた。米商務省は、米国のサプライヤー業者との取引を禁じた中国通信機器メーカーのZTEに対する制裁を解除し、米中協議が再開する可能性があること、米国株の続伸などを受けてリスク回避の金買いが後退した。

 

米国債券市場は続伸:弱い米経済指標を受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.82%で終了した。この日発表の6月米輸入物価や米7月消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が市場予想を下回ったことを受け、債券買いが優勢となった。

 

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2018/07/13/07:34:43

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦への警戒感が後退

NYダウは224.44ドル高の24924.89、ナスダックは107.30ポイント高の7823.92で取引を終了した。トランプ政権による中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)への制裁解除を受けて、米中貿易摩擦への警戒感が後退し、買いが先行した。前日に大幅安となった反動からの買戻しや、4-6月期決算への期待から、終日堅調推移となった。VIX指数は13.63から12.58へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルは高値圏で方向感を欠く展開

ドル/円は、欧州時間からの流れを引き継いでドル買いが先行し、一時112.62円と1月10日以来の高値を更新した。その後は米6月消費者物価指数(CPI)の前月比が市場予想を下回ったことで米長期金利が上昇幅を縮めたため、伸び悩む場面も見られたが、総じて株高を支えに底堅く推移した。なお、パウエル米FRB議長は『インフレは徐々に上昇し2%に迫っている。我々は目標に近づいている』『経済は良好だが、インフレ目標は完全には達成していない』『斬新的な利上げ結果に満足している』などの見解を示したが、目立った反応は見られなかった。 ユーロ/ドルは、米長期金利上昇を背景に対円などでドル高が進んだ流れに沿って、一時1.1650ドルまで値を下げた。米CPIの発表後は米長期金利の上昇幅縮小に伴って1.1696ドルまで買い戻しが入ったものの、その後は再び伸び悩むなど方向感の乏しい展開となった。

 

NY原油先物市場は続落:供給不安緩和の思惑で売り優勢

NY原油先物市場は一時69.23ドルまで売られた。ドルが主要通貨に対して強含んだことや、リビアの原油生産は増加するとの思惑が広がったことも売り材料となった。供給不安は緩和されつつあり、原油先物の上値はやや重くなった。

 

NY金先物市場は反発:自立反発狙いの買い優勢

NY金先物市場は1241.40ドルから1248.80ドルで推移した。インフレ加速の思惑は後退していないことや、米株式高が嫌気されたが、自立反発を狙った買いが入ったことで金価格は下げ渋る展開となった。

 

米国債券市場は上昇:米CPIが前月比で予想下回ったことで買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは小幅に上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.84%で終了した。米6月CPIが前月比で市場予想を下回ったため債券買いが入った。半面、米国株の上昇に伴う売りも出たため上値も限られた。

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2018/07/12/07:51:37

米国株式市場は下落:貿易摩擦悪化懸念を嫌気した売り優勢

NYダウは219.21ドル安の24700.45、ナスダックは42.59ポイント安の7716.61で取引を終了した。米中貿易摩擦の悪化懸念が広がる中、海外売上比率の高い銘柄を中心に売りが優勢となった。また、原油価格が大幅に下落したことを受けて石油株関連の下げも目立ち、指数を押し下げた。VIX指数は12.64から13.63へ上昇した。

 

NY外国為替市場:インフレ指標が予想を上回り全般ドル買い優勢

ドル/円は、全般ドル買いが強まった流れにそったほか、米6月生産者物価指数(PPI)が市場予想を上回る結果となったこともドル買いを誘った。『中国は新たな報復措置を検討している』との報道を受けて、一時110.98円付近まで下落する場面もあったが、111円台割れ水準では下値の堅さを確認するとドル買いが再開した。重要な上値目処として意識されていた5月21日高値111.40円を上抜けるとストップロスを巻き込みながらドル買いが加速し、一時112.17円と1月10日以来の高値を更新した。ユーロ/ドルは、『一部のECBメンバーは2019年7月の利上げを主張している』との報道が伝わったことで一時1.1758ドルまで上昇したが、前日高値1.1763ドルを上抜けることができなかったことで、再び売りに押され、一時1.1666ドルまで下押しした。

 

NY原油先物市場は下落:米中貿易摩擦激化を嫌気した売り

NY原油先物市場は一時70.02ドルまで売られた。米原油在庫が大幅な減少を記録したが、米6月PPIがコアともに市場予想を上回ったことから、米利上げペース加速の思惑が広がった。また、米中貿易摩擦の深刻化が世界経済の成長に悪影響をもたらし、需要が抑制されるとの懸念が高まったことも売り材料となった。

OPECが公表した月報で、OPEC非加盟国による供給が増える一方で消費が減速するため来年の原油需要は減少するとの見通しを示した。また、OPEC主導の減産措置にもかかわらず、原油市場が再び供給過多になる可能性がある。

 

NY金先物市場は続落:ドル高や銅の下落を嫌気した売り

NY金先物市場は一時1241.70ドルまで売られた。インフレ加速の思惑が広がったことや、主要通貨に対してドル高が新興した売りが活発となった。また、銅など工業用金属が下落したことも相場の重石となった。

 

米国債券市場は横ばい:米国株軟調で買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.85%で終了した。米6月PPIが予想を上回ったことで債券売りが先行したものの、米国株が軟調に推移したため下げ渋った。また、米10年債入札は『好調』と受け止められたものの、相場の反応は限定的だった。

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2018/07/11/07:47:23

米国株式市場上昇:主要米企業決算への期待から買い優勢

NYダウは143.07ドル高の24919.66、ナスダックは3.00ポイント高の7759.20で取引を終了した。朝方に4-6月期決算を発表したペプシコが大幅高となり、週後半から本格化する主要企業決算への期待が高まった。また、原油高を葉池に石油関連株が買われ、指数をの下支えとなった。VIX指数は13.37から12.64へ低下した。

 

NY外国為替市場:引け前にリスク回避の円買い強まる

ドル/円は、NY勢参入後に一時111.35円まで上昇する場面があったものの、5月21日高値の111.40円手前で伸び悩む展開となった。その後は手掛かり材料に乏しかったこともあり111円台前半でのもみ合いとなっていたが、引け前に『米当局は2000億ドル相当の対中関税リストを公表の予定』との一部報道が伝わるとドル売りが優勢になった。ユーロ/ドルは欧州勢のサンユウ後にドルが全面高となった流れに沿ったほか、7月独・ユーロ圏ZEW系強指数が悪化したことも売り材料視され、一時1.1690ドルまで下押しした。ただ、その後はショートカバー主導で下げ渋る展開になった。

 

NY原油先物市場は続伸:北海ブレンド上昇につれ高

NY原油先物市場は一時74.70ドルまで売られた。ノルウェーの油田で労働者がストを開始すると、供給減の思惑から北海ブレンド先物が上昇した。そのため、WTIにも買いが波及した。リビアの産油量が大きく落ち込んだことも相場の支援材料となった。週間在庫統計の発表を控えてポジション調整的な取引が主体となったが、買戻しがやや目立った。

 

NY金・銀先物市場は反落:ユーロ高一服で売り優勢

NY金先物市場は一時1247.70円まで売られた。米中貿易摩擦激化に対する警戒感は消えていないが、株高が続いているほか、ユーロ高が一服したことから利益確定売りが入った。

 

米国債券市場は横ばい:米中貿易摩擦激化の思惑で引けにかけ買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.85%で終了した。米国株市場の上昇を受けて安全資産とされる債券に売りが先行したものの、取引終了間際に『米当局は2000億ドル相当の対中関税リストを公表の予定』との報道が伝わると一転買い戻しが入った。

 

 

 

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2018/07/10/07:49:12

米国株式市場は上昇:米企業の決算内容期待から買い優勢

NYダウは320.11ドル高の24776.59、ナスダックは67.81ポイント高の7756.20で取引を終了した。先週発表された6月雇用統計を受けた買いが継続したほか、長期金利上昇で金融セクターに幅広く買いが広がった。週末に貿易摩擦についての新たな材料が出なかったため、過度な懸念が後退した。また、今週から米主要企業の決算発表が本格化する中、良好な内容になるとの期待を背景にした買いも入った。VIX指数は13.37から12.69へ低下した。

 

NY外国為替市場:欧州通貨安に伴い総じてドルが強い展開

ドル/円は、NY勢の参入後は対ポンドを中心にドル買いが進んだ流れに沿って値を上げた。NYダウが340ドル超高まで上げたことも買いを誘い、一時110.90円まで値を上げた。その後も高値圏で底堅く推移した。ユーロ/ドルは、、一時1.1791ドルまで上昇する場面があったものの、その後は対ポンドでのドル買いが波及したことで上値を切り下げる展開になった。ドラギECB総裁が『少なくとも2019年夏まで金利を据え置くと予想』などの見解を示したこと重しとなり一時1.1733ドルまで下押しした。

ポンド/ドルは、ジョンソン英外相の辞任が伝わると、英政局の先行き不透明感が高まったことを嫌気した売りに押されて一時1.3190ドルまで値を下げた。ただ、メイ英首相への不信任案が提出されるとの思惑が保守党議員から否定されたため、その後は1.3270ドル台まで下げ渋った。

 

NY原油先物市場は小幅高:先行きの需給見通しは不透明

NY原油先物市場は一時74.28ドルまで買われた。米国株高を意識した買いが入ったが、カナダの主要オイルサンド施設での生産再開との報道を受けて上げ渋った。ただ、一部産油国の生産水準は回復していないことから、米国内の原油在庫がさらに増える可能性は低いとの見方も出ている。

 

NY金・銀先物市場は反発:英政局の先行き不安の台頭

NY金先物市場は一時1266.90ドルまで買われた。ユーロ高・ドル安が続いていることや英政局の先行き不安の台頭などが買い材料視された。自立反発狙いの買いが一部で観測されたが、フロアー取引では利食い売りなどに押されたため上げ幅を縮めた。

 

米国債券市場は反落:入札を控えて売られやすい地合い

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.85%で終了した。米国株が大幅に上昇したことで、安全資産とされる債券の需要が後退した。今週予定されている国債入札を前に売りが出やすい面もあった。

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