FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/11/15/08:09:32

米国株式市場は下落:ハイテク株の下落が相場の重石に

NYダウは205.99ドル安の25080.50、ナスダックは64.48ポイント安の7136.39で取引を終了した。原油価格の上昇や前日までの3日間で900ドル強下げていたため、短期的な戻りを期待した買いが先行した。また、米10月消費者物価指数が市場予想通りになったことで、追加利上げへの過度な警戒感が後退したことも好感された。ただ、投資判断引き下げられたアップルなどハイテク株を中心に売りが強まると、下げに転じ一時350ドル超下落した。米長期金利の下落で金融株に売りが広がったことも重石となった。VIX指数は20.02から21.25へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株続落でリスク回避の円買い

ドル/円は、ポンド中心に欧州通貨絡みの取引が中心となったため、しばらくは方向感が出なかった。ただ、一時は210ドル超上昇したNYダウが失速し350ドル超下落すると、リスク回避的な円買い・ドル売りが優勢になった。米長期金利の低下に伴う売りも出て一時113.27円と日通し安値を付けた。ただ、『EU離脱協定の暫定合意案が英閣議で了承』と伝わると、株価の下げ渋りとともにドル/円にも買い戻し入り下げ幅を縮めた。 ユーロ/ドルは、イタリアの予算案をめぐるEUとの対立や予想を下回る7-9月期独国内総生産(GDP)速報値などを受けて一時1.1263ドルと日通し安値を付けたものの、そのあとは底堅く推移した。米10月消費者物価指数(CPI)は予想通りの結果となったものの、エネルギーと食品を除くコア指数が前年比で予想を下回ったためユーロ買い・ドル売りが入った。米長期金利の低下に伴う買いも入り一時1.1348ドルまで上値を伸ばした。ポンド/ドルが失速するとユーロ/ドルもつれ安して1.12ドル台後半まで下げたものの、下押しは限定的だった。ブレグジット交渉の進展を好感してポンド/ドルが再び上昇したため、ユーロ/ドルにも買い戻しが入った。

 

NY原油先物市場は反発:米国株安が嫌気され上値の重い展開

NY原油先物は一時57.37ドルまで買われた。アラブ首長国連邦(UAE)のエネルギー相はOPEC非加盟の主要産油国は需給均衡のため生産の削減や調整を実施すると述べたことが買い材料となった。OPECが13日公表した11月石油市場報告によると、2019年におけるOPEC加盟国産に対する世界の原油需要は日量約3150万バレルまで減少すると予想されている。ただ、買いが一巡すると、下げ幅を拡大した米国株の動きを嫌気して原油価格も徐々に上値が重くなり、56ドル台で上げ幅を縮めた。

 

NY金先物市場は反発:欧米株安やドル安・長期金利低下を受け買い優勢

NY金先物市場は一時1217.20ドルまで買われた。為替相場の動向をにらみながら前日引け水準を中心として小幅なもみ合いが続いた。ただ、午後になり、米国株が軟調となる中、米長期金利も低下したほか、ドルが主要通貨に対して下落したことで、安全資産としての金に買いが集まった。

 

米国債券市場は続伸:リスク回避の債券買いが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)3.12%で終了した。高く始まった米国株が失速すると、安全資産とされる国債に買いが集まった。

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2018/11/14/08:01:58

米国株式市場はまちまち:原油安を嫌気した売り優勢

NYダウは100.69ドル安の25286.49、ナスダックは0.01ポイント高の7200.88で取引を終了した。前日に急落した反動で買いが先行したものの、戻りは続かなかった。原油先物価格が過去最長の12日続落となり、約1年ぶりの安値を付けると投資家心理が弱気に傾いた。エクソンモービルとボーイングは2%超下げたほか、アップルやゴールドマン・サックスには売りが続いた。 また、トランプ政権による自動車輸入関税の導入検討が報じられ、貿易摩擦への警戒感から強まった。月末の米中首脳会談を見極めたいとの思惑も広がり、小動きとなった。VIX指数は20.45から20.02へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円の114円台の上値重い展開

ドル/円は、一時114.15円まで値を上げたものの、前日の高値114.21円の上抜けに失敗すると一転下落した。ポンドやユーロに対してドル売りが進んだ影響を受けたため、NY市場では上値の重さが目立った。NYダウの下落や米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りも入り、一時113.73円付近まで下押しした。なお、クドロー国家経済会議(NEC)委員長は『米中通商協議が再開した』と明らかにしたほか、『日米協議も良好』との見解を示したが、相場の反応は限られた。ユーロ/ドルは、 欧州時間に発表された11月独ZEW景況感指数が予想を若干上回ったことでユーロ買い・ドル売りが先行した。イタリアが欧州委員会に予算案を再提出する期限が迫るなか、ポンド/ドルの上昇につれたユーロ買い・ドル売りも優勢となり、一時1.1294ドルと日通し高値を付けた。米長期金利の低下もユーロ買い・ドル売りを誘った。なお、イタリア首相府は閣議後に『2019年の財政赤字目標、成長見通しは変更しない』とのコメントを発表した。 

 

NY原油先物市場は大幅続落:供給過剰を警戒した売り優勢

NY原油先物市場は一時約1年ぶりとなる54.75ドルまで下落した。OPECが13日公表した11月石油市場報告で2019年におけるOPEC加盟国産に対する世界の原油需要は日量約3150万バレルまで減少するとの見方が示されたことが売り材料となった。2019年の需要予測は現行の生産水準を大幅に下回っている。OPEC非加盟国の原油生産が増加する可能性があることも売り材料となったようだ。

 

NY金先物市場は続落:原油安につれた売り優勢

NY金先物市場は一時1196.60ドルまで売られた。米国株安を意識して下げ幅を縮小したが、原油価格が大幅安となり、コモディティ全般への重石となった。ドルが対欧州通貨に対して買い戻され、金先物も引けにかけて売りに押された。また、一部投資家によるポジション調整に絡んだ売りが増えており、金価格の圧迫要因となっている。

 

米国債券市場は続伸:リスク回避の買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)3.14%で終了した。米国株や原油価格の下落で投資家心理が悪化すると、リスク回避の買いが入った。

 

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2018/11/13/08:02:04

米国株式市場は下落:ハイテク株中心に大幅安

NYダウは602ドル安の25387.18ドル、ナスダックは206.03ポイント安の7200.87で取引を終了した。アップル向けに顔認証技術を提供している部品メーカー・ルメンタムが業績見通しを引き下げたことで、iPhoneなどの需要が振るわないとの懸念が広がりアップルが急落した。ベテランズデーで市場参加者が少ないなか、指数全体を押し下げた。マレーシア政府系ファンドの資金流用疑惑が取り沙汰されたゴールドマン・サックスが大幅安となったことも相場の重し。市場では『米中貿易摩擦への警戒感やイタリア財政不安なども投資家心理を冷やした』との声も聞かれた。 VIX指数は17.36から20.45へ上昇した。

 

NY外国為替市場:市場参加者少なく値動き

ドル/円は、NYダウが一時640ドル超下落したほか、日経先物が440円下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが出たため、一時113.66円付近まで値を下げた。ただ、週明け早朝取引で付けた日通し安値113.65円や前週末の安値113.64円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。ポンドやユーロに対してドル高が進んだ影響も受けた。もっとも、本日はベテランズデーで米債券市場が休場だったため、市場参加者は少なく値動きは鈍かった。ユーロ/ドルは、米国の利上げ継続観測でドルが買われやすい一方、イタリアの財政懸念などを背景にユーロ売りが出て一時1.1216ドルと昨年6月27日以来の安値を付けた。イタリアの2019年度予算修正案の欧州委員会への提出期限を明日に控えて、全般ユーロ売りが出やすい面もあった。これまでサポートとして意識されていた8月15日の安値1.1301ドルや心理的節目の1.1300ドルを欧州時間に割り込んでいただけに戻りも鈍かった。 

 

NY原油先物市場は続落:ドル高と株安を嫌気した売り

NY原油先物市場は、OPEC加盟国と非加盟国は来年からの減産に対し意見が一致との報道に、原油先物は時間外から買いが先行し一時61.28ドル付近まで上昇した。NY勢参入後も強含む場面はあったが、ドル高で伸び悩み、株安を受けて原油も売り戻しが強まった。その後はトランプ米大統領の『サウジやOPEC諸国は原油の減産をすべきではない』とのツイートがロングの投げを誘い、60ドルを割りこんで引けた。

 

NY金先物市場は 続落:ドル高継続を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1201.10ドルまで売られた。欧州序盤から為替相場でドル高が進み、ドル建ての金は売り優勢となった。軟調な株価に下げ渋る場面もあったが、ユーロ/ドルが1年4カ月以上ぶりのドル高を更新する中で金先物は本日の安値圏で引けた。金先物市場でリスク回避的な取引は限定的だった。

 

米国債券市場は休場

ベテランズデーのため休場

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2018/11/12/03:01:37

米国株式市場は下落:米FRBの利上げ路線の継続を嫌気

NYダウは201.92ドル安の25989.30、ナスダックは123.98ポイント安の7406.90で取引を終了した。中国の10月卸売物価指数(PPI)が前月から鈍化し、アジア株が全面安となったほか、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ路線の継続が確認され、ハイテク株などの重しとなった。また、米10月生産者物価指数(PPI)が市場予想を上振れインフレ上昇への警戒感が強まったほか、原油価格の下落も嫌気され、終日下落基調となった。ただ、前日に約1カ月ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定目的の売りが出やすかった面もある。 VIX指数は16.72から17.36へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米FRBの利上げ継続観測でドルは底堅い展開

ドル/円は、米労働省が発表した10月米PPIが予想を上回ったことで一時113.98円付近まで上げたものの、日本時間早朝に付けた約1カ月ぶりの高値114.09円がレジスタンスとして意識されると失速した。NYダウが一時300ドル超下落したほか、米長期金利が低下したことも相場の重しとなり、113.61円と日通し安値を付けた。もっとも、前日NY時間の安値113.60円が目先サポートとして意識されるとやや下げ幅を縮めた。ユーロ/ドルは、 ポンド/ドルの下落をきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行した。市場では『前日の米FOMCで利上げ路線の継続が確認され、ドルが買われやすいようだ』との声が聞かれ、一時1.1316ドルと日通し安値を付けた。欧州連合(EU)が財政規律ルールに反しているとして修正を求めたイタリアの2019年予算案の再提出期限である13日が近づくなか、同国とEUの対立激化への警戒感からユーロ売りが出やすい面もあった。なお、トリア伊経済・財務相は予算案について『主な柱は変更しない』と述べた。

 

NY原油先物市場は続落:世界的な供給過剰懸念を嫌気

NY原油先物市場は、一時59.26ドルまで下げ10営業日続落した。約8ヵ月ぶりに60ドル大台を割り込んだ。世界的な供給過剰懸念を背景とした原油の売りが止まらない。引き続き米国など主要産油国の生産増加の一方で、世界経済の減速や貿易摩擦の激化で、原油需要が弱含むとの見方が原油相場を圧迫している。また、為替市場でドル高・ユーロ安が進んだことも原油安に拍車をかけた。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比12基増加の886基となった。

 

NY金先物市場は反落:米利上げ観測による売りが先行

NY金先物市場は、昨日引け後に米FOMCの結果公表を受けてドル高が進み、金相場は時間外から売りが先行した。また、米10月PPIが市場予想を大幅に上振れしたことで米FRBの利上げ継続観測が嫌気された。NY時間でドルが対ユーロなどで一段と上昇したことを受けて、ドル建ての金の売りも加速し、ほぼ安値付近で取引を終えた。 

 

米国債券市場は反発:世界的な株安と原油価格の下落で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発した。米10年物国債利回りは前日比0.06%低い(価格は上昇)3.18%で終了した。世界的な株安や原油安を背景に債券買いが優勢となった。

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2018/11/09/07:52:50

米国株式市場はまちまち:米長期金利上昇を警戒

NYダウは10.92ドル高の26191.22、ナスダックは39.87ポイント安の7530.89で取引を終了した。米中間選挙が終わり政治の不透明感が後退したことから、買いが先行した。米連邦公開市場委員会(FOMC)では景気の底堅さが確認されたものの、米長期金利上昇を警戒した売りが出たため下げに転じる場面もあった。原油先物価格の下落を背景にエネルギー関連株が売られた。引けにかけては下げ幅を縮小した。VIX指数は 16.36から16.72へ拡大した。

 

NY外国為替市場:FOMC後はドル買い優勢

ドル/円は、FOMC結果公表を控えて様子見気分が強く、しばらくは113.70円挟みの狭いレンジ取引が続いていた。ただ、米政治の不透明感が後退するなか、徐々にドル買いが優勢となり、一時113.97円まで値を上げた。FRBは7-8日、FOMCを開き、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.00%から2.25%の範囲に据え置くことを決めたと発表した。市場の予想通りの結果となった。声明では『労働市場が引き締まり続け、経済活動が力強い速度で拡大している』との表現を維持した。『さらなる緩やかな利上げは経済活動の持続的な拡大、力強い労働市場の状況、中期的に委員会の対称的な目標である2%に近いインフレ率と整合する』との表現も変えず、次回12月会合での利上げを示唆した。半面、『企業の設備投資は年前半の高い成長に比べ緩やかになっている』などと指摘した。 市場では「『強い』との文言が目立ち、全体としてタカ派的だった」との声が聞かれ、FOMC後はドル買いが優勢となった。ユーロ/ドルは、欧州委員会がこの日発表した経済見通しで、2019年ユーロ圏成長率を下方修正したためユーロ売りが先行。同委員会が『19年のイタリア財政赤字が対GDP比で2.9%、20年が3.1%まで拡大する』との予測を発表し、伊予算案への不安が再燃したこともユーロの重石となった。FOMC後に全般ドル買いが強まると、一時1.1352ドルまで値を下げた。もっとも、ユーロ/ドルはユーロポンドの上昇につれた買いが入り、一時1.1447ドルと日通し高値を付ける場面もあった。

 

NY原油先物市場:供給過剰懸念が引き続き売り材料

NY原油先物市場は一時60.40ドルまで下落した。供給過剰懸念を背景とした原油の下落が止まらない。9日続落で10月の高値水準から20%超下落し、約8カ月ぶりの安値をつけている。昨日に米エネルギー省(EIA)が発表した週間石油在庫統計で原油在庫が予想以上に増加し、7週連続の積み増しとなったことも、引き続き原油の上値を圧迫した。

 

NY金先物市場は反落:リスクオフムード後退で上値重い

NY金先物市場は一時1220.80ドルまで売られた。FOMCの結果公表を控え、小幅の上下にとどまった。ただ、昨日に米中間選挙をこなし、政治的リスクへの警戒感が後退したことで昨日の米株が引けにかけて大幅高になるなど、投資家のリスクオフムードが後退したことで、金先物は始終上値の重い動きとなった。 また、主要通貨に対するドル高や米長期金利の下げ渋りが重石となった。

 

米国債券市場小幅下落:FOMCのタカ派声明で売り優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは小幅下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)3.24%で終了した。しばらくは債券買い(金利は低下)が優勢だったが、FOMC声明で米利上げ継続姿勢が確認されると債券売りが出て下げに転じた。

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