FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/10/19/03:01:12

米国株式市場はまちまち:強い米経済指標とワクチンの実用化期待

NYダウは112.11ドル高の28606.31ドル、ナスダックは42.32ポイント安の11671.55ポイントで取引を終了した。9月小売売上高や10月ミシガン大消費者信頼感指数速報値の予想以上の改善に加え、製薬大手ファイザーが開発中の新型コロナウイルスワクチンについて『11月下旬には米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請する』と発表したことを好感して上昇して寄り付いた。ワクチンの実用化が意識されて買いが優勢となった。しかし、9月鉱工業生産が予想外のマイナスに落ち込んだほか高値からはハイテク株中心に利益確定売りも目立ち、引けにかけて上げ幅を縮小した。VIX指数は26.97から27.41へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドルは底堅い展開

ドル/円は、9月米小売売上高や10月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値など良好な米経済指標が相次ぐと、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢になり、一時105.43円付近まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値105.45円を上抜けることは出来なかった。前日の高値105.49円や14日の高値105.52円など105円台半ばでは上値の重さも意識される。NY中盤以降は週末を控えたポジション調整の動きが主体となり、狭いレンジ取引に終始した。なお、若田部昌澄日銀副総裁はパネル討論会で『日銀は為替レートを目標にしていないが、為替の動きを非常に注意して追い続けている』『為替レートがインフレに及ぼす影響に留意する必要』などと述べたと伝わった。

 

ユーロ/ドルは、新型コロナウイルスのワクチン開発への期待から欧米株株価指数が上昇すると、リスク選好のドル売りが先行し、一時1.1746ドルと日通し高値を更新した。ただ、9月米小売売上高態など良好な米経済指標が相次ぐと、徐々にドル買い戻しが優勢となり1.1713ドル付近まで上げ幅を縮めた。

 

ポンド/ドルはブレグジット絡みの報道に一喜一憂する神経質な値動きだった。ジョンソン英首相はこの日、『欧州連合(EU)側の交渉姿勢に変化がない限り、合意できない』と明言した。英BBCなどのインタビューを通じて『自由貿易協定(FTA)なしの結果に備える必要がある』と国民や経済界に呼びかけた。英国とEUの交渉が決裂し、経済が混乱するリスクが高まりポンド売りが出た。半面、ジョンソン氏が決裂を表明しなかったことで『交渉継続の余地は残されている』と判断されて、ポンド買い戻しも入った。市場では『交渉上の駆け引き』との見方があった。その後も『バルニエEU首席交渉官とフロスト英首席交渉官は来週初めに再交渉することで合意』との報道にポンド買いで反応した一方、『フロスト氏はバルニエ氏の訪英を断った』との報道にポンド売りで反応するなど、1.29ドル台前半で売買が交錯した。取引終了前には、米格付け会社ムーディーズが英国を格下げしたことを受けてポンド売りが出た。

 

NY原油先物市場は続落:主要産油国による減産への思惑

NY原油先物市場は40.34ドル-41.30ドルのレンジ相場となった。欧州で複数の国が夜間外出禁止令やレストランやバーの営業停止が始まることにより、原油需要減退予想で原油先物価格は軟調に推移した。ただし、米国の経済指標が市場予想を上回ったことなどを好感し、徐々に下げ幅を縮め小幅に続落して引けた。アジア市場で41.30ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の序盤にかけてポジション調整的な売りが入ったことで40.34ドルまで下落。ただ、主要産油国による減産への思惑は残されており、時間外取引で一時41.21ドルまで戻す場面があった。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は、前週末比12基増加の205基となった。

 

NY金先物市場は小幅安:1900ドル台維持でも方向感のない展開

NY金先物市場は1901.10-1918.70ドルのレンジ相場となった。金先物市場は方向感のない値動きだった。NY入り前はドルが若干弱含んでいたこともあり、ドルで取引される金先物は割安感から底堅い値動きを見せていた。しかし、徐々に上値も重くなり前日比では小幅に反落して引けた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1918.70ドルまで買われた後、米国株高を意識して1901.10ドルまで反落したが、売り一巡後に1908.00ドルまで戻しており、1900ドル台を終日維持した。

 

米国債券市場は続落:強い米経済指標受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)0.74%で終了した。9月米小売売上高や10月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値などが予想より強い内容となったことで、安全資産とされる米国債に売りが出た。 

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2020/10/16/07:50:46

米国株式市場は下落:米追加経済対策の合意への前進で下げ幅縮小

NYダウは19.80ドル安の28494.20ドル、ナスダックは54.86ポイント安の11713.87ポイントで取引を終了した。欧米で新型コロナウイルスの感染者数が再び拡大し、景気の先行き懸念が高まると売りが膨らんだ。前週分の米新規失業保険申請件数や10月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想より弱い内容となったことも投資家心理を冷やし、一時330ドル超下げた。ただ、トランプ米大統領は追加経済対策の規模について増額を示唆し、ムニューシン米財務長官も民主党に歩み寄る姿勢を示したと伝わると買い戻しが優勢になった。取引終了間際に上げに転じる場面があった。VIX指数は26.40から26.97へ上昇した。

 

NY外国為替市場:欧州通貨に対してドル高推移

ユーロ/ドルは、欧州で新型コロナウイルス感染が再拡大し、各国の主要都市が相次いで行動規制の強化に動いていることから域内景気の先行きを懸念したユーロ売りが先行した。NYダウが一時330ドル超下落したこともリスク回避のドル買いを誘い、一時1.1689ドルと9月30日以来の安値を更新した。ただ、NYダウが一時プラス圏を回復するなど、米国株が底堅く推移したこともあって、NY中盤以降は下げ渋る展開になった。なお、トランプ米大統領は追加経済対策の規模について、ムニューシン米財務長官に1.8兆ドルを超える水準を提案するよう指示したと明らかにした。民主党は2.2兆ドル規模を提案している。ムニューシン氏も民主党に歩み寄る姿勢を示したと伝わっており、市場では『選挙前は困難でも選挙後は支援がまとまる』との楽観的な声が聞かれた。一方、米共和党のマコネル上院院内総務は『より大規模な追加景気対策を拒否する。規模は5000億ドルが適切』と述べ、トランプ氏の提案を一蹴した。共和党内でも意見が割れている。 

 

ドル/円は、対欧州通貨中心にドル高が進んだ流れを引き継いで円売り・ドル買いが進行し、一時105.49円と日通し高値を付けた。ただ、前日の高値105.52円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米国株が底堅く推移したことで、リスク回避のドル買いが後退したことも影響した。 

 

NY原油先物市場は反落:原油在庫の予想外の減少で買い戻し

NY原油先物市場は39.22ドル-41.29ドルのレンジ相場となった。コロナ感染拡大第2波により欧州各国がロックダウンや夜間外出禁止令を行うことで、原油需要を減退させるとの思惑から欧州時間は原油先物は弱含んだ。また、欧州通貨を中心にドルが強含んだことで、ドルで取引される原油先物は割高感から上値が重く推移していた。しかし、EIA在庫統計で原油もガソリンも在庫が取り崩しとなったことをきっかけに買い戻しが入ると、ほぼ前日比で横ばい近辺まで戻した。ニューヨーク市場の序盤にかけて39.22ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引で41ドル台まで戻した。

 

NY金先物市場は小幅高:1,900ドル以下では押し目買い

NY金先物市場は1892.70-1913.20ドルのレンジ相場となった。株価下落により欧州通貨中心にリスク回避のドル買いの影響で、ドルで取引される金先物は割高感から弱含んで取引された。しかし、トランプ米大統領が1.8兆ドル以上の追加支援策も容認する発言をしたこともあり、金先物にも買い戻しが入り小幅ながら続伸して引けた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1892.70ドルまで下落したが、戻り売りが一巡した後は押し目買いが観測された。通常取引終了後の時間外取引で1913.20ドルまで買われている。

 

米国債券市場は下落:米国株が底堅く利益確定売り

米国債券市場は長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは、前営業日比0.01%高い(価格は下落)0.73%で終了した。新型コロナウイルス感染再拡大への懸念から相対的に安全資産とされる米国債には買いが先行したものの、米国株が底堅く推移すると利益確定売りなどが出て下げに転じた。 

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2020/10/15/07:40:59

米国株式市場は下落:米追加経済対策の合意は困難との見方が嫌気

NYダウは165.81ドル安の28514.00ドル、ナスダックは95.17ポイント安の11768.73ポイントで取引終了した。投資銀行のゴールドマンサックス(GS)が第3四半期決算で債券トレーディングが好調でアナリスト予想を上回る好決算を発表したことが好感され寄り付きから上昇した。しかし、米大統領選前の追加経済対策の合意は困難との見方が広がると投資家心理が悪化し売りが広がった。足元で買われていたハイテク株中心に売りが出て一時210ドル超下げた。VIX指数は26.07から26.40へ上昇した。

 

NY外国為替市場:対ポンド中心にドル安が進んだ影響

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの上昇につれたユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.1771ドルと日通し高値を付けたものの、欧州で新型コロナウイルス感染が再拡大する中、ユーロの戻りを売りたい向きも多く上値は限定的だった。高く始まった米国株が失速したこともリスク選好のドル売りを後退させ、一時1.1744ドル付近まで下押しした。なお、フランス政府は新型コロナ感染再拡大を受けて約3カ月ぶりに公衆衛生上の非常事態を宣言。17日から首都パリなどで夜間の外出が禁止されることになった。

 

ドル/円は、対ポンド中心にドル安が進んだ影響を受けて、円に対してもドル売りが先行した。一時は110ドル超上昇したNYダウが失速し、210ドル超下落したことも相場の重しとなり105.04円と2日以来の安値を付けた。ただ、104.90円までは断続的に買いオーダーが観測されているほか、105.00円には15・16日行使期限のオプションが設定されているため、105円台を割り込むことはなかった。
 ムニューシン米財務長官とペロシ米下院議長(米民主党)はこの日、追加経済対策について電話会談を行った。『協議は建設的だった』としながらも『双方に大きな隔たりがある』とし、ムニューシン氏は大統領選前の合意は困難との見方を示した。

 

NY原油先物市場は続伸:協調減産継続への期待広がる

NY原油先物市場は39.82ドル-41.16ドルのレンジ相場となった。ポンドを中心にドルが弱含んだことで、ドルで取引される原油先物は割安感から続伸した。また、サウジアラビアとロシアは、石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国が協調減産の公約を順守することを再確認したと報じられたことや、国際エネルギー機関(IEA)は9月の供給は前年を9%下回り、第4四半期の1日の供給量も一段と減少する見通しを発表したことが買い材料となった。そのため、米国株安になりドルが買われる局面もあったが、原油先物は堅調地合いを維持した。 

 

NY金先物市場は反発:心理的節目の1,900ドル台回復

NY金先物市場は1885.00-1917.50ドルのレンジ相場となった。欧州時間にポンドを中心にドルが弱含むと、ドルで取引される金先物は割安感から上昇した。しかし、米国のウイルス支援法案の行き詰まりが懸念され、米国株の下げ幅が拡大するとドルに買い戻しが入り金先物の上げ幅も縮小した。アジア市場で1885.00ドルまで売られたが、ユーロ・ドルの値動きを意識して1900ドル台を回復した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1917.50ドルまで戻した。

 

米国債券市場は横ばい:リスク回避の買いと利益確定売りが交錯

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ0.72%で終了した。11月の米大統領選前の追加経済対策の合意は困難との見方が広がり、市場心理が悪化。相対的に安全資産とされる米国債が買われた。ただ、上値では利益確定の売りが出て値を消した。 

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2020/10/14/07:46:23

米国株式市場は下落:米追加経済対策とワクチン開発の先行き不安

NYダウは157.71ドル安の28679.81ドル、ナスダックは12.36ポイント安の11863.89ポイントで取引を終了した。民主党のペロシ下院議長がトランプ政権が提示した1.8兆ドル規模の追加経済対策案を拒否、選挙前の合意が困難となったため下落して寄り付いた。また、医薬・日用品のジョンソン&ジョンソンは開発中の新型コロナウイルスワクチンの治験を停止したと発表したほか、『米製薬大手イーライリリーは新型コロナ抗体治療薬の治験を停止した』と伝わると、ワクチン開発の先行き懸念が高まり売りが広がった。高速通信規格『5G』に対応する『iPhone12』を発表したアップルが『材料出尽くし』として売られたことも指数の押し下げ要因となった。VIX指数は25.07から26.07へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ポンドが全面安の展開

ポンドは全面安の展開となった。ジョンソン英首相が設定した欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)締結交渉の妥結期限である15日が迫る中、交渉決裂の可能性が意識されてポンド売りが優勢になった。バルニエEU離脱首席交渉官はこの日、『最終的な詰めの作業に入れるほどの十分な進展はなかった』などと述べたほか、スラック英首相報道官は『英国は合意なき離脱の準備と意志がある』と述べ、そのような結果に対する『恐れはない』と明言した。また、ドリアン仏外務相は『現時点では合意なき離脱の可能性が高い』などと発言した。ポンド/ドルは一時1.2922ドル、ユーロ/ポンドは0.9085ポンド、ポンド/円は136.38円までポンド安に振れた。ベイリー英中銀(BOE)総裁が『マイナス金利を考慮する必要がある』『金融政策について非常に積極的にならなければならない』と述べたこともポンド売りを誘った。 

 

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された10月独ZEW景況感指数が予想を大きく下回ったことが引き続き意識されて、ユーロ売りが継続した。新型コロナウイルスワクチン開発の先行き不透明感などを背景に米国株相場が下落したこともリスク回避のドル買いを促し、一時1.1731ドルと日通し安値を付けた。

 

ドル/円は、米経済対策法案を巡る米与野党協議やブレグジット交渉の先行き懸念などリスク要因が目立つ中、リスク回避のドル買いが先行し、一時105.63円と日通し高値を付けた。ただ、同時にリスク回避の円買いも入ったため上値は限定的だった。

 

NY原油先物市場は反発:中国の貿易改善で需要回復期待で買い

NY原油先物市場は39.35ドル-40.53ドルのレンジ相場となった。この数日はノルウェーの石油会社労働組合のストライキ終了やリビアのシャララ油田での増産予測で下落していた原油先物価格だが、一転して買い戻しが優勢となった。市場では本日発表された中国の貿易収支が、輸出・輸入ともに大きく伸びたことが原油需要拡大につながると言う声が出ていた。アジア市場の終盤にかけて39.35ドルまで下げたが、ロンドン市場で40ドル台を回復。供給増加の思惑は消えていないが、需要回復への期待も残されており、NY原油先物は底堅い動きとなった。

 

NY金先物市場は大幅下落:リスク回避のドル買いを嫌気

NY金先物市場は1889.30-1930.60ドルのレンジ相場となった。株価の下落によりリスク回避のドル買いが進んだことで、ドルで取引される金先物は割高感から上値が重く反落した。ここ最近はリスク回避が安全資産としての金買いよりも、リスク回避によりドル買いによる金売りになる傾向が強い。ロンドン市場序盤で1930.60ドルまで買われたが、その後は伸び悩んだ。ニューヨーク市場では安全逃避的な取引が活発となり、ユーロ安を嫌気して金先物は一時1889.30ドルまで売られる場面があった。 

 

米国債券市場は上昇:ワクチン開発の先行き不透明感から買い

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)0.72%で終了した。新型コロナウイルスワクチン開発の先行き不透明感を背景に米国株が下落すると、相対的に安全資産とされる米国債が買われた。 

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2020/10/13/07:44:45

米国株式市場は続伸:ハイテク株の急伸が後押しして上昇幅拡大

NYダウは250.62ドル高の28837.52ドル、ナスダックは296.31ポイント高の11876.26ポイントで取引を終了した。大統領選挙の世論調査で、民主党バイデン候補の勝率上昇を背景に、大規模な経済対策への期待が強まり上昇して寄り付いた。また、上海株式市場が大幅に上昇したことで米国株にも買いが波及したほか、今週から本格化する米企業決算への期待から主力ハイテクや金融株に買いが集まった。アップルやアマゾンのイベントを控えてハイテク株の急伸も後押しし引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。指数は一時370ドル超上げた。VIX指数は25.00から25.07へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク選好のドル売り優勢

ドル/円は、アジアの週明け早朝取引で一時105.85円と日通し高値を付けたあとはじり安の展開となった。市場では『ドル円は前週8日に106.10円を付けていったん戻りを確認した』との声が聞かれる中、NYダウが一時370ドル超上昇するとリスク選好のドル売りが優勢となり105.20円と日通し安値を付けた。ロンドン引け(日本時間1時)後はコロンブスデーで米債券市場が休場だったこともあり、小幅な値動きに終始した。

 

ユーロ/ドルは、 欧州各地で新型コロナウイルス感染が拡大する中、ポジション調整目的のユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.1787ドルと日通し安値を更新した。ただ、米国株相場が堅調に推移するとリスク選好のドル売りが優勢となり、一時1.1817ドル付近まで下げ渋った。NY午後に入ると米債券市場が休場で市場参加者が減少したため、次第に値動きが細った。 

 

NY原油先物市場は続落:供給増の思惑から売り優勢

NY原油先物市場は39.04ドル-40.45ドルのレンジ相場となった。9日に発表されたノルウェーの石油会社労働組合のストライキ終了に続き、リビアの内戦が停戦合意したことで、リビア最大のシャララ油田で発動していた不可抗力条項解除が11日に発表され、原油市場には良いニュースが週末に流れた。シャララ油田の増産などが見込まれることで、原油先物価格は続落した。米国株高は特に意識されなかった。

 

NY金先物市場は小幅高:ドル安から金買い優勢に

NY金先物市場は1923.80-1939.40ドルのレンジ相場となった。前営業日引け値前後で神経質な値動きが続いたが、株価上昇によりドルが売られたこともあり、金価格は小幅に続伸し約3週間ぶりとなる水準で引けた。アジア市場の序盤で1939.40ドルをつけた後が、その後は伸び悩んだ。ロンドン市場で一時1923.80ドルまで下げたが、ニューヨーク市場では米国株式の動向を意識した相場展開となり、1930ドルを挟んだ水準でもみ合う状態が続いた。

 

米国債券市場:休場

コロンブスデーで債券市場は休場

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