FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 リスク選好で全般円売り優勢!

2019/04/15/03:00:56

 

★欧州市場朝方の取引では、ショートカバーや日独企業買収絡みの思惑によるユーロ/円の上昇に連れ高となった。NYダウ先物が上昇幅を拡大、米長期金利も再上昇となったことを背景に、リスク選好の円安が進行した。市場では『本邦輸出企業からドル売りが観測された』との指摘があり、節目の112.00円を前に伸び悩んだ。米長期金利が2.54%台へ上昇、NYダウ先物も190ドル程度の上昇となったことを受けてドルは高止まりした。その後、NYダウ先物が240ドル程度上昇し、米長期金利が2.55%台まで上昇しているものの、112.00円の大きめのドル売りオーダーを受けて伸び悩んだ。

 

米4月消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が予想を下回ったことが相場の重石となった。高止まりした米長期金利や底堅い米国株などを眺めながら、ドル買いの流れが継続した。ただ、112円台で売りたい向きも多く、上昇スピードは鈍かった。米長期金利が2.55%台で上昇傾向が継続し、ドルの下支えとなったものの、新たな買い材料も無いなかで動きは鈍かった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・2月鉱工業生産:前月比-0.2%(予想:-0.5%、1月:+1.4%)

 

・米・3月輸入物価指数:前月比+0.6%(予想:+0.4%、2月:+1.0%←+0.6%)
・米・3月輸入物価指数:前年比0.0%(予想:-0.6%、2月:-0.8%←-1.3%)
・米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:96.9(予想:98.2、3月:98.4)
・米・4月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:2.4%(3月:2.5%)
・米・4月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.3%(3月:2.5%)

 

★欧米市場のポイント

・111.82-112.09円のレンジ相場

・中国の景気減速懸念が緩和

・欧州委員会は米輸入品に対して報復関税検討

・欧米貿易摩擦への懸念広がる

・米金融機関の好決算を受けリスク選好

・米4月消費者態度指数は予想下回る

・VIX指数は13.02から12.01へ低下

カテゴリー: ホットニュース

日経225は200日SMAを超えても油断大敵!

2019/04/12/15:48:34

 

★日経225の日足では、200日SMA(紫線)の21,888円まで紙一重となってきた。これまで200日SMAがレジスタンスとして意識され上抜け出来ずに押し戻されてきた。

ただ、今までは200日SMAに届く前に押し戻されていたが、徐々に200日SMAに近づいてきている。

200日SMAと260日SMA(茶線)の21,963円を上抜け出来ると、売り方からの手仕舞い買いが入りやすく踏み上げ相場の可能性も期待される。

ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%K:86.30、%D:87.05と過熱感が出ている。

そのため、200日SMAを上抜けしても達成感から滞空時間の短い上抜けとなる可能性もあるので注意が必要となる。

200日SMAを超えても、昨年11月8日や12月4日のような相場には注意が必要となる。

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露からの兵器購入がトルコリラ/円の重石!

2019/04/12/10:28:25

 

★前日欧州序盤に発表された2月トルコ経常収支は予想よりも赤字幅が縮小したもののトルコリラ買いの動きとはならず、その後は徐々にトルコリラ安に傾いた。露大統領府報道官から『露はトルコと新たなS-400(ミサイルシステム)の合意を交わす用意がある』との発言が伝わった。(露を仮想敵国とする)NATOの加盟国であるトルコの露兵器購入に対し米国は強く反発しているが、トルコがその動きを止める雰囲気は今のところない。このままでは米国によるトルコ経済制裁も懸念され、通貨リラの重石となっている。

トルコリラ/円の日足では、5日SMA(赤線)がレジスタンスとなり5日SMAの下落とともにトルコリラ安が続いている。また、短期線から長期線が緩やかに下向きとなっていることから下落トレンドが継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も緩やかに下向きとなっており、下落基調が続いている。

トルコの経済情勢は下落基調にある中、露からの兵器購入でさらに米国からの経済制裁を受けるようようならトルコ経済に大打撃となりやすいことが嫌気されている。ただ、トルコが露からの兵器購入をキャンセルするようなら、トルコリラ買いに拍車がかかりやすい。現時点では急落に注意が必要となる。

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イールドスプレッドで4月12日の米国株市場を先取り!

2019/04/12/09:45:55

 

4月11日(木)の米国3市場は、NYダウ:14.11ドル安の26,143.05ドル、S&P500:0.11ポイント高の2,888.32ポイント、NASDAQ:16.88ポイント安の7,947.36とNYダウとNASDAQは下落したものの、S&P500は小幅上昇した一方、米長期金利は、再び2.500%を回復出来なかったが2.497%へ上昇(価格は下落)した。『10日付けPERと株価から逆算』して4月11日付け予想PER計算すると、NYダウ:17.48倍、S&P500:17.93倍、NASDAQ:24.44倍と、NYダウとNASDAQは前日比PERで低下したが、S&P500は横ばいとなった。2011年4月21日以降の平均値は、NYダウ:15.01倍、S&P500:16.60倍、NASDAQ:21.78倍で現在3指数とも大幅に上回っている。このPERを基に11日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.224%、S&P500:▲3.080%、NASDAQ:▲1.595%と、三指数ともにイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。

米長期国債金利は、3月米卸売物価指数(PPI)が予想より強い内容だったうえ、前週分の米新規失業保険申請件数が約50年ぶりの低水準を付けたことを受け、米国債には売り(価格は下落)が集まった。米30年債入札が『低調』と受け止められたことも相場の重しとなった。

米国株は概ね横ばいだったが、米長期金利が上昇したことで、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。

 

昨年12月3日の高値時のイールドスプレッドを参考にする。12月3日に戻り天井となり下落基調となった。NYダウ:▲3.069%、S&P500:▲2.731%、NASDAQ:▲1.198%だった。

 

11日(木)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.250%⇒▲3.224%となり縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日の直近割安となったイールドスプレッドの▲4.226%から1.002%に拡大(米国株に割高感)している。また、12月3日の戻り天井となった12月3日の▲3.069から0.155%へ縮小してきている。NYダウは、米3月生産者物価指数が予想を上振れたほか、週間新規失業保険申請件数が49年ぶりの低水準となり、買いが先行した。しかし、明日12日からJPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴが先陣を切る形で米大手企業の決算発表が本格化する。市場では様子見ムードが広がり、大きな方向感は出なかった。個別ではユナイテッドヘルス(4.31%安)やウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(1.96%安)などヘルスケア銘柄が売られた半面、ボーイング(1.43%高)やウォルマート(1.20%高)などが買われた。ナスダックは、前日に約半年ぶりの高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。 VIX指数は13.30から13.02へ低下した。

 

S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.109%⇒▲3.080%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日のイールドスプレッド▲3.869%から0.789%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の2.731%から▲0.349%へ縮小してきている。

 

NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.615%⇒▲1.595%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日のイールドスプレッド▲2.179%から0.584%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の▲1.198%から▲0.397%へ縮小してきている。

 

テクニカル的には、NYダウは、5日SMA、10日SMAがサポートとして意識されていたが下抜けると、一転してレジスタンスとして上値を抑えている。5日SMAも下向きとなってきており、短期的には下落基調となってきた。下値では25日SMAの25,905ドルがサポートラインとして意識される。一目均衡表では、転換線を下抜け相場の方向性を示す基準線が再び横ばいとなってきていることで、相場に不透明感が出てきた。

 

S&P500は、辛うじて5日SMAの2,888ポイントがサポートラインとして意識されている。下抜けると10日SMAの2,876ポイントが意識される。また、一目均衡表では転換線の2,841ポイントがサポートラインとして意識される。ただ、基準線は横ばいとなってきていることで、相場に不透明感が出ている。

 

NASDAQも、5日SMAの7,943ポイントが辛うじてサポートラインとして意識されている。ただ、10日SMAが上向きは維持していることで、短期的には依然として上昇基調を維持している。一目均衡表では、転換線の7,765ポイントの上方に位置しており基準線もわずかに上向きとなっていることから、三指数の中では一番強い相場となっている。

 

ストキャスティクス(パラメータ:14、5、3、20、80)では、三指数とも過熱感が出ている。また、NYダウは%Kが%Dを下抜けして両線とも下向きとなってきた。S&P500は高値圏で横ばいとなっており、方向性を欠く展開となっている。ただ、NASDAQは%Kが%Dを上抜けており、上昇基調を維持している。本日から1-3月期の米企業の決算発表が始まることで、米国株市場では様子見ムードが広がっている。一方、米国では決算発表までは自社株買いを控えることから、悪材料が出ると買い方が減少している中大きく下落しやすい。

 

2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.202%、S&P500:3.488%、NASDAQ:2.027%も下落時の節目となりやすい。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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保護中: 東京金60分足では引けにかけて下げ止まり!

2019/04/12/08:09:58

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