FITS エコノミックレポート

日経225と25日SMAのエンベロープ分析!

2019/06/21/16:42:18

 

★エンベロープとは、移動平均線から上下に一定にかい離させた線のことで、価格が移動平均線からどの程度離れたかを見るために使用する。

日経225の日足に25日SMAのエンベロープ(かい離率:±3%、±5%、±10%)の伴線を引く。

18年7月から現在までの値動きをみると、上値は3~5%までが天井となりその後は下落基調となっている。さらに今年に入ってからは3%がほぼ天井となりその後は下落するパターンとなっている。一方下値では、概ね3~5%の下げから反転しているが、2018年10月26日や同年12月26日では10%前後まで下落後反転する展開となっている。

ここから分かることは、過去約1年間は基本的には25日SMAに対して3~5%の天底を付けては戻る動きとなっている。ただし、大幅下落調整が2回あったが、それでもマイナス10%近辺で下げ止まりその後は戻り基調となるパターンとなっている。

金融危機などによる大幅下落ではマイナス10%を下抜けするような動きを例外とすれば、ほぼマイナス10%前後で下げ止まる展開となっている。

25日SMAの方向性によって、エンベロープに沿って上昇したり、下落する動きになることで、エンベロープだけで取引するとダマシが発生しやすい。そのため、過熱感を示すストキャスティクス、RSI、RCIなど他のオシレータと併用して分析する必要がある。

カテゴリー: ホットニュース

ドル/円は来週雲のネジレで相場の節目!

2019/06/21/12:27:29

 

★ドル/円の一目均衡表の週足では、来週雲のネジレがある。雲のネジレではトレンドの反転やトレンドの加速など相場の節目になりやすい。

雲の下限を下抜け転換線5(茶線:オリジナル線)転換線9(赤線)を下抜けて下落基調となっている。また、相場の方向性を示す基準線(青線)も下向きとなっていることで、相場は下落基調となっている。

26期間先の先行スパンも先行スパン1が先行スパン2を下抜けたことで、下落基調を示している。26期間遅延している遅行線(緑線)も雲の下限がレジスタンスとなり下押ししてから、下落基調が続いている。

1月11日週の安値107.72円を下抜けしてきたことから、さらに下押しバイアスが強まる可能性がある。1月3日のフラッシュ・クラッシュは別にして、18年3月30日週安値104.59円が下値の節目となりやすい。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:7.11、Slow%D:10.78とかなり売られ過ぎ過熱感は出ている。しかし、モメンタム系オシレータはトレンド発生時には、低位で底這いとなりダマシが頻発しやすい。現在明確に下落トレンドとなっていることで、売られ過ぎというだけで売ることにはリスクがある。

まとめると、中期トレンドは下落基調が継続しており、反転の兆しが全く出ていないことから、来週のネジレでは加速する可能性が高い。下値では18年3月30日週の104.59円前後が一旦の節目として意識される。一方反転した場合でも、基準線が下向きとなっていることから、基準線の位置する108.55円が戻り目処となりる。

反転狙いならば、下げ止まりを確認してからでないと、利益よりも損失リスクの方が大きくなる。短期的に戻りがあっても、トレンドは下向きとなっており、現状は戻り売り目線で見ていきたい。

 

 

カテゴリー: ホットニュース

東京金の日足トレンドの勢いをMACDで探る!

2019/06/21/10:15:54

 

★東京金の日足では、上昇トレンドが継続しており昨日から勢いが強まった。

MACD(パラメータ:12、26、9)は、トレンドをはかる場合に分かりやすい指標のひとつである。短期の移動平均線と長期の移動平均線のかい離の拡大・縮小はトレンドの勢いの増加・減少を示すことになる。

また、MACDのパラメータと同様の12日EMA(赤線)26日EMA(青線)をチャート上に描写するとより勢いの状況が分かりやすい。

現在MACDは、ゼロラインの上方に位置していることで12日SMAと26日SAMがゴールデンクロスしていることを示している。そのうえMACDとシグナルのかい離が拡大してきていることから、上昇の勢い強いことを示している。

12日EMAと26日EMAのかい離が拡大していることからも確認できる。

まとめると、現状は12日EMAの上方に位置しており、MACDとシグナルもかい離幅を広げながら上昇していることから、投資判断は『買い』または『継続』となる。一方、投資判断を変更するシグナルとしては、12日EMAの勢いが鈍化して傾斜が滑らかになり、MACDも横ばいになると上昇の勢いが鈍化してきたことになる。さらに、12日EMAを下抜けするような動きになるような動きになれば、トレンド転換が確認される。

現状は勢いそのままに上昇基調を持続している。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで6月21日の米国株市場を先取り!

2019/06/21/09:22:25

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.391%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・6月19日:▲3.628%⇒20日予想▲3.575%

 

20日はNYダウは上昇したが、米長期金利はほぼ横ばいとなったことで、イールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.391%から▲0.816%スプレッドがかい離していることや、直近1月3日大底の▲4.226%から▲0.651%スプレッドがかい離している。

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。一方、米長期金利がほぼ横ばいとなったことで、イールドスプレッドは前日比で縮小した。そのため、米国債に対してNYダウが前日比で割高となった。米国株式を買うより米国債券を買った方が良いということになる。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.706%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%

・6月19日:▲3.546%⇒20日予想▲3.495%

 

S&P500のイールドスプレッドも前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.706%から▲0.211%とスプレッドがかい離していることや、1月3日の▲3.869%スプレッドに対して▲0.374%、6月3日の3.881%から▲0.386%とスプレッドがかい離している。S&P500は1月3日や6月3日からイールドスプレッドがかい離していることで、割安感はないが特に割高感もない状態となっている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.230%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%

・6月19日:▲2.022%⇒20日予想▲1.990%

 

NASDAQのイールドスプレッドも前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.230%から▲0.240%とスプレッドがかい離している。また、1月3日の▲2.179%スプレッドに対しては▲0.189%、6月3日の▲2.328%スプレッドに対して▲0.338%とスプレッドがかい離している。

NASDAQが上昇した一方で、米長期金利が横ばいだったことでで、イールドスプレッドは前日比で縮小した。NASDAQは米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは縮小した。現在は割安感も割高感もない水準で推移している。今後も米長期金利が低下していくなら、米国株は過熱感のない状態で米国株が上昇しやすい。トランプ大統領がFRBに利下げを強要するのは、米長期金利が低下すると米国株が上昇してもイールドスプレッドの縮小が抑えられるからである。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では引けに掛けて小緩む!

2019/06/21/08:32:56

 

★6月14日以降の東京金60分足では、引けに掛けて小緩む展開となった。各SMAは緩やかに上昇基調を継続している。24時間SMA(緑線)が急上昇しており、サポートラインとして意識されるかが焦点となる。

 

NY金先物市場は1361.30-1397.70ドルのレンジ相場となった。米7月利下げの可能性が高まり、長期債利回りが一時2%を下回ったことで、ドル安となり割安感から買いが強まった。また、米・イラン軍事衝突への警戒感がリスク回避資産として金を買う動きにつながった。トランプ米大統領は、イランによる米無人偵察機撃墜について、『非常に大きな間違いを犯した』などとツイートした。『米国がイランを攻撃するかどうかすぐに分かる』などと発言した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯から100円以上抜けることから、上値が重くなると買い方からの利益確定売りが入りやすい地合いとなっている。ただ、短時間ながら高値圏でも出来高が増えてきていることで、大きな下落にはつながっていない。このまま出来高が増えてくるかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDがシグナルを下抜けている一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、短期的な下落調整となりやすい。

 

東京金の日足では、2月20日の直近高値4,789円を上抜けしたものの、終値では維持出来ない状態となっており、直近高値を超えたところが売りのタイミングとなっている。5日SMAとのかい離率が1.34%まで広がったことで、かい離率が縮小するまでもみ合う可能性もある。NY金は上げの勢いが強かったことで、週末ということもあり利益確定売りが入りやすい。ただ、米国の早期利下げ観測や新たに米国とイランの軍事衝突の地政学リスクも浮上してきたことで、底堅い展開が予想される。為替市場では、早期利下げ観測からドル安になりやすい地合いが続き、東京金の重石となりやすい。

 

本日の注目点は、2月20日の直近高値4,789円を終値で上回ることが出来るかにある。ただ、東京金も上昇スピードが早かっただけに、週末のポジション調整による利益確定売りが入りやすく一旦上値が重くなる可能性がある。ただ、大崩するような要因がないことから、押し目買い目線で見ていきたい。

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