FITS エコノミックレポート

ドル/円週足では一目均衡表雲のネジレ!

2019/06/25/12:50:51

 

★ドル/円の一目均衡表週足では、本日トレンドの反転や加速など相場の節目となりやすい雲のネジレにあたっている。相場の方向性を示す基準線(青線)は横ばいとなっているものの、雲の下限を下抜けして転換線9(赤線)は下向きとなっており、短期的には下落基調が継続している。

26期間遅行する遅行線(緑線)は、昨年10月19日週のロウソク足がレジスタンスとなり下落基調が継続している。また、26期間先行する先行スパンでは先行スパン1が先行スパン2を下抜けしたことで、下落基調が強まっている。

1月11日週の安値107.72円を下抜けしていることから、次に下値目処は1月3日のフラッシュ・クラッシュ時にも意識された3月30日週安値104.59円が視界に入ってくる。

DMI(パラメータ:14)でも-DIが下落基調にあり、トレンドの強さを測定するADX(緑線)は緩やかに上昇していることから、下落トレンドが明確になっている。

まとめると、今週は相場の節目にあることから、トレンド加速には注意が必要となる。一方で、107円割れ寸前まで円高が進んでいることから、円高けん制発言や日銀によるレートチェックなどが入りやすく、一転して戻り基調となる可能性もあることには留意が必要となる。

カテゴリー: ホットニュース

東京金の上昇の勢い分析!

2019/06/25/10:40:11

 

★東京金のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)日足では、±3σが拡張するエクスパンションが継続しているため、騰勢が強いことを示している。騰勢の勢いが鈍化してくると、マイナス3σが横ばいから内側に入ってくる。そのため、それまでは上向きバイアスが強い。

また、終値の比較ではなく、当日の高値安値が前日の高値安値に比べてどちらが大きいかと言うことを基準に相場の強弱を判断するのがDMIである。価格が上昇トレンドの場合は、前日の安値を当日の安値が更新することが多いことなどによりトレンドが変化することを利用したオシレータである。要するに相場の上昇と下降をそれぞれ指数かし、トレンドの強弱を計算し、これをグラフ化したものである。

DMI(パラメータ:14)では、6月3日に+DI(赤線)-DI(青線)を上抜けしたことで上昇基調に入った。また、+DIは上昇基調と維持している一方で、-DIが下落基調となっていることから、上昇トレンドが継続している。さらに、トレンドの総合的な強さを測定するADX(緑線)が緩やかに上昇していることで、強い上昇トレンドが継続していることを示している。

現状金の上昇トレンドは継続していることになる。そのため、ボリンジャーバンドのマイナス3σが横ばいから内側に入るような動きになること。さらに、DMIの+DIが下落基調となり-DIが上昇してADXが低下傾向になるような動きが出るまでは上昇基調が継続するので注意が必要となる。上記のような動きとなった際は、トレンドの転換になった可能性が高く、初めて売り目線になる。ただし、急騰した相場はダブルトップのようなフォーメーションを形成しやすいので、一押し場面では注意が必要となる。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで6月25日の米国株市場を先取り!

2019/06/25/09:37:23

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.351%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・6月21日:▲3.546%⇒24日予想▲3.581%

 

24日はNYダウは上昇したが、米長期金利の低下率が上回ったことで、イールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.351%から▲0.770%スプレッドがかい離していることや、直近1月3日大底の▲4.226%から▲0.645%スプレッドがかい離している。

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。一方、米長期金利がNYダウ上昇率以上に低下したことで、イールドスプレッドは前日比で拡大した。そのため、米国債に対してNYダウが前日比で割安となった。米国債券を買うより米国株を買った方が良いということになる。そのため、株式が買われやすく債券売りが入りやすい。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.665%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%

・6月21日:▲3.463%⇒24日予想▲3.510%

 

S&P500は下落し米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.665%から▲0.155%とスプレッドがかい離していることや、1月3日の▲3.869%スプレッドに対して▲0.359%、6月3日の3.881%から▲0.371%とスプレッドがかい離している。S&P500は1月3日や6月3日からイールドスプレッドがかい離していることで、割安感はないが特に割高感もない状態となっている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.200%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%

・6月21日:▲1.960%⇒24日予想▲2.011%

 

NASDAQのイールドスプレッドも前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.200%から▲0.189%とスプレッドがかい離している。また、1月3日の▲2.179%スプレッドに対しては▲0.168%、6月3日の▲2.328%スプレッドに対して▲0.317%とスプレッドがかい離している。

NASDAQが下落し、米長期金利も低下したことでで、イールドスプレッドは前日比で拡大した。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは拡大した。現在は割安感も割高感もない水準で推移している。今後も米長期金利が引き続き低下するなら、米国株に過熱感が出にくい。トランプ大統領がFRBに利下げを強要するのは、米長期金利が低下すると米国株が上昇してもイールドスプレッドの縮小が抑えられるからである。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では高値引け!

2019/06/25/08:18:43

 

★6月18日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートとなり上昇基調が継続している。引けに掛けて高値引けとなるなど、上昇基調の強さが意識される。26期間先の先行スパン1・2も緩やかに上昇基調となっていることで強い相場が継続している。

 

NY金先物市場は1403.60-1425.10ドルのレンジ相場となった。米長期金利が反落したことや、トランプ米大統領は24日、イランに対する追加制裁を科す大統領令に署名したことが材料視され。イランの最高指導者ハメネイ師やイスラム革命防衛隊(IRGC)の幹部が制裁対象となる。トランプ大統領は『イランとの交渉ができることを望む』、『イランとの対立を望んでいない』と述べているが、米国とイランの対立は続いており、短期筋などによる安全逃避的な金買いは継続している。

 

価格帯別出来高では、現状の値位置で出来高が急増していることから、新規の買いが入り利益確定売りなどを吸収しながら上昇基調を維持している。今後も出来高が増えるかが、重要ポイントとなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルを上抜け再び上昇基調となっており、騰勢の勢いが改善してきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、過熱感はあるものの昇トレンドが明確となってきていることで、上限に張り付く動きとなりやすい。

 

東京金の日足では、5日SMAと10日SMAが真上を向くバブル的な動きとなっている。相場の勢いを測るADXは上昇基調が継続している。またボリンジャーバンドでもエクスパンションが継続しており、上向きバイアスの強いことを示している。NY金も米長期金利が低下する一方で、米国が対イランへの追加制裁を科したことで、改めて金買い材料となっている。ややバブル的な動きとなってきている。為替市場では、週末のG20サミットを控えて動意の薄い展開となっており、108円台前半から半ばでのレンジ相場となっている。そのため、週末まで新たな材料がなければ、一方向に動き難い展開となっている。

 

モメンタム系の過熱感を示すオシレーターは、トレンド発生時には機能不全となりダマシを頻発する。そのため、移動平均線やボリンジャーバンド、ADXなどのトレンドフォロー系のオシレータで相場の勢いを見ていく必要がある。騰勢が鈍化するまでは、売りは注意となる。

 

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 手掛かり材料難から動意鈍い展開!

2019/06/25/07:18:58

 

★欧州市場朝方の取引では、107.00円と107.50円にオプションが設定されていることで、両サイドとも動き難い展開となった。なお、欧州株は軟調に推移した。米長期金利が再低下となったことを背景に、ドル売りがじわりと優勢となった。その後も、米長期金利が2.03%台に低下となったことを背景に、全般的なドル安地合いが持続した。また、欧州株は全面安となり、株安を嫌気した円買いも観測された。大きく動く材料に欠けていることで下押しも限界があり、NYダウ先物が持ち直しなどもあって、ドルが反発した。

 

NY市場入り後は小緩む展開となったが、107.40円近辺での押し目買い観測で強気地合いが再開し、ドル買いが優勢となった。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ると伸び悩んだ。米経済指標の発表などもなく手掛かり材料に欠けたことから、相場の方向感は出なかった。米国が対イラン追加制裁を発表するなど、地政学リスクの上昇や米中貿易協議への不透明感に、米国株の失速に連れてリスク選好の動きが後退した。引けにかけては動意も鈍く、手掛かり不足する中、こう着相場となった。

 

★欧米主要経済指標

・米・5月シカゴ連銀全米活動指数:-0.05(予想:-0.20、4月:-0.48←-0.45)
・米・6月ダラス連銀製造業活動指数:‐12.1(予想:1.0、5月:-5.3)

 

★欧米市場のポイント

・107.22-53円のレンジ相場

・6月独Ifo企業景況感指数は予想を若干上回る

・手掛かり材料に欠けたことで方向感のない相場

・G20 を控えて様子見ムードが強い

・トランプ米大統領が再びFRBを批判するも反応薄

・VIX指数は15.40から15.26へ低下

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