FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米経済指標結果受けドル買い!

2019/06/17/06:25:46

 

★欧州市場朝方の取引では、欧州株が軟調に推移、米長期金利も続落となる中、為替は全般にもみ合い商状ながら円高地合いが持続した。株安・原油安・債券高(金利は低下)というリスク回避の流れが持続する中、ドル/円以外ではドルが堅調に取引された。欧州株式市場が総じて弱含み、米長期金利が2.06%台に低下したことで上値の重い展開となった。欧州市場中盤の取引では、NY勢参入を控え、全般もみ合い推移となった。米5月小売売上高は自動車を除く数値も含めて強弱まちまちな結果となったが、前月分はともに大きく上方修正され、米長期金利が上昇に転じたことに伴ってドル買いが優勢となった。その後発表された米5月鉱工業生産指数が市場予想を上回ったことを受けて円売り・ドル買いがじわりと強まった。

 

NYダウが半導体大手ブロードコムが通期売上高見通しを下方修正したことを受け反落してスタートしてことでドル売りが優勢となった。しかし、一時100ドル超下落したNYダウが下げ幅を縮小したことで下げ止まった。クドローNEC委員長に続き、ハセットCEA委員長も米国経済が3%成長するとの見通しを維持していることを明らかにしたため、景気見通しが若干改善したことでドル買いが強まった。その後は、新規材料に乏しい中、週末とあって108.50円近辺で値動きが乏しくなった。

 

★欧米主要経済指標

・米・5月小売売上高:前月比+0.5%(予想:+0.6%、4月:+0.3%←-0.2%)
・米・5月小売売上高(自動車除く):前月比+0.5%(予想:+0.4%、4月:+0.5%←+0.1%)
・米・5月設備稼働率:78.1%(予想:78.0%、4月:77.9%)
・米・5月鉱工業生産:前月比+0.4%(予想:0.2%、4月:-0.4%←-0.5%)
・米・6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:97.9(予想:98.0、5月:100.0)
・米・6月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:2.6%(5月:2.9%)
・米・6月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.2%(5月:2.6%)
・米・4月企業在庫:前月比+0.5%(予想:+0.5%、3月:0.0%)

 

★欧米市場のポイント

・108.14-58円のレンジ相場

・米小売統計はまずまず堅調な内容となりドル買い

・米5月鉱工業生産指数は予想より強い内容

・FOMCによる利下げ織り込み度が低下

・ブロードコムが通期売上見通しを下方修正

・VIX指数は15.82から15.28へ低下

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日経225は5日SMAと25日SMAの攻防!

2019/06/17/03:03:43

 

★日経225の日足では、4月24日の高値を起点として5月28日高値を結んだトレンドライン(R1)を上抜けしたことで、上昇基調となった。その後、6月4日の高値を起点とした6月11日安値を結んだトレンドライン(S1)を下抜けした。同起点から6月13日の安値を結んだトレンドライン(S2)がサポートラインとして意識されており、週明け後もサポート出来るかが焦点となる。

 

SMAでは、5日SMA(赤線)21,123円がレジスタンスとなり、上値を抑えている一方で、25日SMA(青線)21,030円がサポートラインとして下値を抑える狭いレンジ内での取引となっている。週明け上下どちらに抜けるかが焦点となる。上抜けしても100日SMA(黒線)21,284円がレジスタンスとして意識される一方で、下値では上向きとなっている10日SMA(黄線)20,887円がサポートとして意識される。

 

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜けして両線とも上向きを維持していることから、戻り基調は継続している。ただ、かい離幅が縮小していることから、上向きの勢いは鈍化傾向となっている。

 

まとめると、現在は2や25日SMAにサポートされているものの、上値も重くなっていることから、投資判断は『様子見』となる。売買高も20億円に届かない日々が続いており、上値追いするにはパワー不足となっている。下値ではPERが11倍台にありPBRも1.06倍と割安感があり、押し目買いも根強い。そのため、米国株が大崩することや急速な円高基調とならない限り大崩も考え難い。また、7月に参院選挙を控えて、政府も円高・株安での選挙では厳しくなることから、下支えする政策を打ち出してくる可能性もある。そういう意味では、突発な出来事がない限り狭いレンジ内での値動きになりやすい。

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東京金60分足では引けにかけ買い戻し!

2019/06/17/03:01:04

 

★6月10日以降の東京金60分足では、利益確定売りに押されサポートとして意識されていた24時間SMA(緑線)を下抜けした。ただ、直近安値4,604円を起点として4,643円を結んだトレンドライン(S1)がサポートとして意識され下げ止まる展開となった。そのため、上昇基調は継続しているがS1を下抜けしてくると、トレンドの転換の兆しとなりやすい。

 

NY金先物市場は小幅に4日続伸して終了した。前日に高まった中東を巡る地政学リスクが引き続き意識されロンドン序盤には1362ドル台まで大きく上昇した。しかし、その後、米5月小売売上高など米経済指標が概ね良好な内容だったことで、為替市場でドル高が進行したことで金に割高感による利益確定売りに傾き、週末引けにかけて上昇幅を大きく縮めて終了した。

 

価格帯別出来高では、4,650円近辺での出来高が多いことから、50円超抜けとなっていたことや、週末ということもあり上値が重くなると利益確定売りが入りやすかった。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン上方からMACDがシグナルとデッドクロスして下落基調となっている一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準から%DがSlow%Dを上抜けしてきており、持ち直しの兆しとなっている。そのため、MACDのゼロラインがサポートとなりやすい。

 

東京金の日足では、3月20日の高値4,685円を一時上抜けしたことで達成感からの利益確定売りが入りやすかった。ただ、5日SMA4,654円がサポートして意識され下ヒゲを伴って戻り基調となった。5日SMAと10日SMAは上向きを維持していることから、上昇基調は継続している。NY金も上昇基調が続いていたことで、ドルインデックス指数の上昇やドルが強含みとなったことで、利益確定売りが入りやすい地合いとなっていた。ただ、タンカー襲撃絡みで中東情勢の地政学リスクが高まってきており、底堅い展開が予想される。為替市場では、ドル/円は108円台前半から半ば近辺でのこう着相場となっており、米国の早期利下げの思惑が漂うなか底堅い展開となっている。

週明けの注目点は、5日SMAの4,654円を維持出来るかにある。再び騰勢を回復するようなら2月20日に付けた年初来高値4,789円が次の上値節目となる。一方で、5日SMAを下抜けすると、2月20日高値と5月29日安値の半値戻し4,638円や10日SMA4,634円が下値目処として意識される。

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イールドスプレッドで6月17日の米国株市場を先取り!

2019/06/17/03:00:20

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.396%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・6月13日:▲3.637%⇒14日予想▲3.658%

 

14日はNYダウは下落したほか、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.396%から▲0.738%スプレッドがかい離していることや、直近1月3日大底の▲4.226%から▲0.568%スプレッドがかい離している。

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。また、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは前日比で拡大した。そのため、米国債に対してNYダウが前日比で割安となった。米国債券を買うより米国株式を買った方が良いということになる。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.707%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%

・6月13日:▲3.546%⇒14日予想▲3.574%

 

S&P500のイールドスプレッドも前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.707%から▲0.133%とスプレッドがかい離していることや、1月3日の▲3.869%スプレッドに対して▲0.295%、6月3日の3.881%から▲0.307%とスプレッドがかい離している。S&P500は1月3日や6月3日からイールドスプレッドがかい離していることで、割安感はないが特に割高感もない状態となっている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.235%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%

・6月13日:▲2.032%⇒13日予想▲2.072%

 

NASDAQのイールドスプレッドも前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.235%から▲0.163%とスプレッドがかい離している。また、1月3日の▲2.179%スプレッドに対しては▲0.107%、6月3日の▲2.328%スプレッドに対して▲0.256%とスプレッドがかい離している。

NASDAQも下落し、さらに米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは前日比で小幅に拡大した。NASDAQは米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、わずかに拡大した。現在は割安感も割高感もない水準で推移している。今後も米長期金利が低下し、米国株が下落調整するようなら、過熱感のない状態で米国株が上昇しやすい。トランプ大統領がFRBに利下げを強要するのは、米長期金利が低下すると米国株が上昇してもイールドスプレッドの縮小が抑えられるからである。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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来週17日は『満月』で円高になりやすい地合い?

2019/06/14/15:55:42

 

★今年に入ってからの『満月』『新月』を見てみると、毎回ではないがトレンド反転やトレンド加速の節目に近いケースが多いことが分かる。

また、『満月』においてはその後円高地合いになるパターンが多い。

来週の月曜日は『満月』となることから、円高の加速に警戒が必要なのかもしれない。

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