FITS エコノミックレポート

NY中銀が政策金利据え置きでNYドル上昇!

2019/06/26/12:12:40

 

★ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は、政策金利を年1.50%で据え置くと発表した。声明では『低金利と政府支出の拡大が経済成長と雇用を支えるだろう』との見通しを示した。ただ、世界経済の成長見通しは『弱まった』と言及し、世界経済の減速が貿易や心理などを通じてニュージーランドにも影響を及ぼすとの認識を示した。雇用や物価の下振れリスクを考慮すると『政策金利の引き下げが必要かもしれない』と追加利下げに含みを残した。

政策金利の据え置きは大方の市場予想通りとなった。ただ、市場では最近発表された同国の経済指標をみると、『追加利下げを促すような弱い材料は見当たらない』との声が多い。

 

ニュージーランド/円の日足では、6月18日の70.28円が底値となり、5日SMA(赤線)10日SMA(黄線)を上抜けしていた。発表後にはレジスタンスとして意識されていた25日SMA(青線)を上抜けする動きとなっている。ただ、6月7日にも25日SMAを上抜け後、再び下落基調となった。前回のパターンを参考にするならば、明日の値動きが重要なポイントとなる。明日の終値で25日SMAを上抜けて終了するようなら、今後の反転が期待される。一方で、明日陰線引けとなり、再び25日SMAを下抜けするようなら、6月7日同様に再び下落基調となる可能性が高まる。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80、)は、下位から%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなっていることから、上昇基調が継続していることになる。

まとめると、25日SMAを上抜けしてきたことで、投資判断は『買い』または『継続』となる。上値目処は直近高値が一旦目処となる。上抜け出来るようなら上値切り上げとなり、上昇基調に転換した可能性もあり、75日SMA(緑線)の73.36円が次の目標値となる。ただ、投資判断を変更させるシグナルは、6月7日のようなパターンもあることから、再び25日SMAの71.25円を下抜けるような動きとなると、再び下落基調となりやすい。

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NY金の騰勢の強さを探る!

2019/06/26/09:56:07

 

★NY金のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)日足では、プラス2σがサポートラインとなり上昇基調を維持している。さらに、マイナス3σのバンド幅が拡張していることで、騰勢の勢いが継続していることを示している。

さらに、トレンドの上昇と下降をそれぞれ指数かして、トレンドの強弱をグラフ化したDMI(パラメータ:14)では、+DI(赤線)は横ばいとなり上昇の勢いは一旦鈍化傾向にあるものの、-DI(青線)は下落基調が継続している。また、トレンドの総合的な強さを測定するADX(緑線)は、上昇傾向にありトレンドの強さを示している。

まとめると、ボリンジャーバンドでもマイナス3σが拡張しており、ADXも上昇トレンドが継続していることから、NY金の騰勢が強いことを示している。

このように上昇トレンドが明確に出ている場合は、モメンタム系のオシレータは過熱感は示すものの、上限で張り付くような動きとなる。そのため、大きな損失を被るダマシとなりやすい。DMIを開発したJ.W.ワイルダーも逆張り系指標のRSIなどのダマシを回避するために考案しており、このようなトレンド発生時に機能を発揮する。

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イールドスプレッドで6月26日の米国株市場を先取り!

2019/06/26/08:41:54

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.365%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・6月24日:▲3.575%⇒25日予想▲3.647%

 

25日はNYダウは下落し、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.365%から▲0.718%スプレッドがかい離していることや、直近1月3日大底の▲4.226%から▲0.579%スプレッドがかい離している。

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。また、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは前日比で拡大した。そのため、米国債に対してNYダウが前日比で割安となった。米国債券を買うより米国株を買った方が良いということになる。そのため、株式が買われやすく債券売りが出やすい。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.685%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%

・6月24日:▲3.504%⇒25日予想▲3.590%

 

S&P500は下落し米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で連日拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.685%から▲0.095%とスプレッドがかい離していることや、1月3日の▲3.869%スプレッドに対して▲0.279%、6月3日の3.881%から▲0.291%とスプレッドがかい離している。S&P500は1月3日や6月3日からイールドスプレッドがかい離していることで、割安感はないが特に割高感もない状態となっている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.226%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%

・6月24日:▲2.013%⇒25日予想▲2.108%

 

NASDAQが大幅下落したことでイールドスプレッドが前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.226%から▲0.118%とスプレッドがかい離している。また、1月3日の▲2.179%スプレッドに対しては▲0.071%、6月3日の▲2.328%スプレッドに対して▲0.220%とスプレッドがかい離している。

NASDAQが下落し、米長期金利も低下したことでで、イールドスプレッドは前日比で拡大した。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは連日拡大した。現在は割安感も割高感もない水準で推移している。ただ、NASDAQのイールドスプレッドが▲2.1%台に乗ってきたことから、若干割安となってきた。今後も米長期金利が引き続き低下するなら、米国株に過熱感が出にくい。トランプ大統領がFRBに利下げを強要するのは、米長期金利が低下すると米国株が上昇してもイールドスプレッドの縮小が抑えられるからである。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

 

 

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 トランプ大統領へのけん制発言で一時ドル高!

2019/06/26/07:22:33

 

★欧州市場朝方の取引では、独長期金利が過去最低水準を更新する中、ユーロに対してドルが買われたことでドル/円の支えとなった。なお、欧州株は軟調に推移した。米長期金利が低下幅を解消したことを背景にドルが持ち直した。米長期金利が2.02%付近まで持ち直し、ドルの買い戻しが入ったが、欧州株が全面安、NYダウ先物も軟調地合いからドルの上値を抑えた。その後、米長期金利が再び低下すると、ドルが押し戻されたが、106円台後半では本邦勢のドル買いが意識され、下値も限定的だった。107.00円に観測されている翌日NYカット期限の大きめのオプションも値動きを抑制させ小動きの展開となった。

 

冴えない米経済指標を手がかりに、NYダウは下げ幅を120ドル超まで拡大し、米長期金利は1.98%台まで下落したことでドル売りが優勢となった。ブラード米セントルイス連銀総裁が『50bpの利下げを実施する状況にはない』など述べたと伝わると全般ドル買いで反応した。さらに、パウエル米FRB議長は『FRBは情報を注視し適切に行動する』と述べたこともドル買いを加速させた。米国株の下げ幅拡大や米長期金利が再び1.98%台に低下したことがドルの重石となった。

 

★欧米主要経済指標

・米・4月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+2.54%(予想:+2.50%、3月:+2.61%←+2.68%)
・米・4月FHFA住宅価格指数:前月比+0.4%(予想:+0.2%、3月:+0.1%)
・米・6月消費者信頼感指数:121.5(予想:131.0、5月:131.3←134.1)
・米・6月リッチモンド連銀製造業指数:3(予想:2、5月:5)
・米・5月新築住宅販売件数:62.6万戸(予想:68.4万戸、4月:67.9万戸←67.3万戸)

 

★欧米市場のポイント

・106.82-107.39円のレンジ相場

・冴えない米経済指標に米長期金利低下でドル売り

・ブラードセントルイス連銀総裁は50bp利下げを否定

・パウエル米FRB議長の大統領へのけん制発言

・米国株安と米長期金利低下でドル上値重い

・中東情勢が警戒されリスク回避の動き

・VIX指数は15.26から16.28へ上昇

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日経225はトレンドライン上の節目に!

2019/06/25/16:13:54

 

★日経225の一目均衡表の日足では、雲の下限がレジスタンスとして意識され上値を切り下げる展開となった。その後は、52期間の高低の中心値である先行スパン2当日線(灰線)を下抜ける展開となっている。ただ、転換線5日(茶線・オリジナル線)は上向きを維持していることから、短期的には上昇基調を維持している。このまま28日まで21日の高値を上抜け出来ないと転換線5日も下落基調となる。

26期間遅行する遅行線(緑線)はロウソク足がレジスタントとして上値を抑える展開となっている。

転換線9の21,211円や6月4日安値を起点とする6月18日安値のトレンドライン(S1)を下抜けしてきていることから、上昇トレンドから反転する可能性がある。そのため、明日の動向が注視される。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:84.09、Slow%D:85.32とやや過熱感が出ており、何時下落調整しても不思議ではない状況となっている。

 

明日も下落するようなら、下落基調となりやすい。その際は、基準線の20,0893円が下値目処として意識される。一方上値では、先行スパン2の21,326円や雲の下限が意識される。そのため、明日の動向は重要ポイントとなる。

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