FITS エコノミックレポート

ドル/円投機筋ネットとドル/円相場!

2019/06/24/12:11:47

 

★シカゴIMM投機筋ポジションの6月18日付け対ドルでの差引き持ち高は、円ショート(円売り・ドル買い)▼16,565枚と6月11日付け持ち高▼45,165枚から円ショートポジションが前週より28,600枚の大幅減少となった。この間、円売り・ドル買いのポジションを手仕舞う動きが強まったことを示している。ただ、この間はドル/円相場はもみ合い相場が続いていた。まるでステレス的に静かにポジション解消をしていたことになる。そして、その後ドルが失速して、急速な円高基調となった。

次週の投機筋のポジションが、円ロングポジション(円買い・ドル売り)に変化している可能性がある。

投機筋は一旦ポジションをロングまたはショートに傾けると、引き続きポジションを一方向に傾ける特徴がある。

そうなると、円高リスクが高まりやすいので、注意する必要が出てくる。

カテゴリー: ホットニュース

過去10年間のCFTC金投機ネットとNY金先物動向!

2019/06/24/07:38:13

 

★6月18日付けの投機筋によるCFTC金ネットは204,323枚の買越となっている。過去10年のピークは2016年6月の301,920枚の買越がピークとなっている。直近のピークは2017年8月の231,047枚がピークとなっている。

30万枚の買越は行き過ぎた面があることから、それを除くとあと2万~3万枚前後が一旦のピークに近づく。

そして、ピークアウトすると金先物の下落が勢いづくことが多い。

また、最大の特徴は買越がピークを打った後、ダブルトップのように一回持ち高が減少したあと、再び増加しその後大幅に減少することが多い。

金が天井を打つには、投機筋の買越が一回減少するような動きが必要となりそうだ。また、ダブルトップ形成後ネックラインを下抜けするような動きとなった時が一つの売りタイミングとなる。投機筋のネット買越残高が増加基調を強めている時は、金価格も上昇しやすいので、値ごろ感からの売りには注意が必要となりそうだ。

カテゴリー: ホットニュース

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ドルは全般安値引け!

2019/06/24/06:41:46

 

★欧州市場朝方の取引では、独仏の6月製造業PMIが予想を上回り独10年債金利が急上昇となったことに連れ、米長期金利も上昇幅を広げる中、円売り戻しが加速した。なお、欧州株は上げ渋りとなった。米長期金利が一時2.05%台まで反発したことで、ドル買いに転じ107.53円まで上昇した。その後、米長期金利の上昇幅が縮小したことで小幅軟化した。ただ、クロス円の上昇に連れて底堅く推移した。米長期金利の反発や浅川財務官の口先介入的な発言を受けドルの買い戻しが入った。その後は、米国経済指標待ちでもみ合いとなった。

 

米6月製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったことで下押ししたものの、売りが一巡すると買い戻しが優勢となった。米5月中古住宅販売数が予想を上回ったことが相場の支援材料となった。米長期金利が2.00%から2.06%まで上昇、NYダウが一時154ドル高となったことでドルの買い戻しが優勢となった。しかし、米国の早期利下げ観測を手掛かりにドルの戻りを売りたい向きは多く、上値は限定的となった。米国株が伸び悩んだことも相場の重石となった。週末に向け、対ユーロでドル売りが勢いづき、ドル/円の上値も抑えられた。

 

★欧米主要経済指標

・英・5月公的部門純借入額(銀行部門除く):+51億ポンド(予想:+41億ポンド、4月:+68億ポンド←+58億ポンド)

 

・米・5月中古住宅販売件数:534万戸(予想:530万戸、4月:521万戸←519万戸)
・米・6月製造業PMI速報値:50.1(予想:50.5、5月:50.5)
・米・6月サービス業PMI速報値50.7(予想:51.0、5月:50.9)
・米・6月総合PMI速報値:50.6(5月:50.9)

 

★欧米市場のポイント

・107.24-73円のレンジ相場

・ユーロ圏の製造業・サービス部門PMIは良好な結果

・米製造業・サービス部門PMIは予想下回る

・米商務省が中国スパコン企業をブラックリストに追加

・NYダウは一時昨年10月3日以来の高値に迫る

・VIX指数は14.75から15.40へ低下

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで6月24日の米国株市場を先取り!

2019/06/24/03:01:54

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.367%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・6月20日:▲3.578%⇒21日予想▲3.549%

 

21日はNYダウは下落したが、米長期金利が上昇したことで、イールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.367%から▲0.818%スプレッドがかい離していることや、直近1月3日大底の▲4.226%から▲0.677%スプレッドがかい離している。

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。一方、米長期金利が株式の低下市場に上昇したことで、イールドスプレッドは前日比で縮小した。そのため、米国債に対してNYダウが前日比で割高となった。米国株式を買うより米国債券を買った方が良いということになる。そのため、株式が売られやすく債券買いが入りやすい。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.679%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%

・6月20日:▲3.492%⇒21日予想▲3.463%

 

S&P500のイールドスプレッドも前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.679%から▲0.216%とスプレッドがかい離していることや、1月3日の▲3.869%スプレッドに対して▲0.406%、6月3日の3.881%から▲0.418%とスプレッドがかい離している。S&P500は1月3日や6月3日からイールドスプレッドがかい離していることで、割安感はないが特に割高感もない状態となっている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.214%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%

・6月20日:▲1.989%⇒21日予想▲1.963%

 

NASDAQのイールドスプレッドも前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.214%から▲0.251%とスプレッドがかい離している。また、1月3日の▲2.179%スプレッドに対しては▲0.216%、6月3日の▲2.328%スプレッドに対して▲0.365%とスプレッドがかい離している。

NASDAQが下落したが、米長期金利がそれ以上に上昇したことでで、イールドスプレッドは前日比で縮小した。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは縮小した。現在は割安感も割高感もない水準で推移している。今後も米長期金利が上昇するなら、米国株に過熱感が生じてくる。トランプ大統領がFRBに利下げを強要するのは、米長期金利が低下すると米国株が上昇してもイールドスプレッドの縮小が抑えられるからである。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では24時間SMAに支えられ上昇基調維持!

2019/06/24/03:01:37

 

★6月15日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)に支えられ、上昇基調を維持した。週明けには一目均衡表の雲が接近してくることから、雲の上限がサポートとして意識されるかが注目される。各SMAは緩やかに上向きを維持していることから、上昇基調は継続している。

 

NY金先物市場は、米国・イランの軍事軍事的緊張が、リスク回避資産とされる金の底堅い動きにつながっている。トランプ米大統領が、いったん承認したイランへの軍事行動を撤回し、その他の制裁措置にとどめるなど、リスク回避一辺倒ではないが、不透明感は拭い去れない。 2013年以来の1400ドル台と、高値水準の推移が続いた。

 

価格帯別出来高では、最も出来高の多い価格帯から100円超上抜けしていることから、週末ということもあり利益確定売りが出やすかった。ただ、利益確定売りを吸収する買いも入ってきているようで、高値圏で出来高も増えてきている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からMACDがシグナルを下抜け下落基調となっていることから、上昇の勢いが鈍化していることを示している。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%D上抜け両線とも上向きとなっていることで、上昇基調が継続している。週明け再びMACDが上向きとなるのか、それとも%Dが下向きとなってしまうのかが焦点となる。

 

東京金日足では、2月20日の高値を終値で上抜けしたことで、上昇基調は継続している。モメンタム系のオシレータは過熱感を示していても、トレンド発生時にはダマシとなるので、トレンドフォロー系の動きを注視する必要がある。5日SMAと10日SMAが急角度で上昇していることで、上昇の勢いが強いことを示している。そのため、ロウソク足がそれらのSMAを下抜けするなど、上昇の勢いが収まるまでは売りは注意が必要となる。NY金は一時利益確定売りに押される場面もあったが、1,400ドルを回復して終了するなど、騰勢が強いことを示している。改めて中東情勢の地政学リスクが高いことが意識されている。また、週末にはG20 が開催されることから、米中間の貿易戦争の行くへもリスク要因として金の下支えとなりやすい。為替市場では、円高バイアスが日々増している一方で、円高けん制発言や口先介入などが何処までドル/円を下支え出来るかは疑問である。G20 で米中首脳による会談次第では、フラッシュ・クラッシュ的な動きにつながる可能性もあり、警戒が必要となる。

 

ボリンジャーバンドでも±3σが拡張するエクスパンションが継続しており、金の騰勢が強いことを示していることから、勢いが鈍化するまでは押し目買い目線で見ていきたい。短期的に上昇したことで、利益確定売りに押される場面も予想されるが、押し目買いのダマシとなることには注意が必要となる。米長期金利や米ドルインデックス指数の動向を注視したい。米長期金利は一時2.0%割れまで低下するなど、行き過ぎの感はあるものの、世界的な景気減速感と金融緩和路線へ回帰してきていることから、金利の上昇期待は削がれている。

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