FITS エコノミックレポート

東京金60分足では先行き雲のネジレが頻発!

2020/06/17/08:31:55

 

★6月10日以降の東京金60分足では、雲のネジレ近辺で反転すると雲の上限がサポートラインとなり下げ止まる展開となっている。本日の市場では雲のネジレが3回あり、相場が上下に振れたり、トレンドが加速するなど波乱含みの展開となりやすい。

 

NY金先物市場は1721.80-1741.30ドルのレンジ相場となった。この日発表された5月の米小売売上高は市場予想を大幅に上回ったことから、安全逃避の金買いは一時縮小した。しかしながら、北朝鮮の行動を警戒して北東アジア地域における地政学的リスクの増大を意識した買いが観測された。また、中国・北京市が新型コロナの集団感染で緊急対応レベルを3から2に引き上げ、米テキサス州でも新型コロナの感染が急増しているなど、新型コロナの感染の第2波への警戒感が強まっていることが、安全資産とされる金の買いを誘った。 

 

価格帯別出来高では、出来高が最も追い価格帯でもみ合い相場となっている。上下にも出来高が多い価格帯があり、5,900円台で売買が交錯している。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの近辺で徐々に横ばいとなっており、トレンドレスの状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、徐々に上値を切り下げる展開となっており、緩やかに下押しバイアスが強まっている。

 

東京金の日足では、5日SMA、10日SMA、25日SMAを挟んだもみ合い相場となっている。短中期で売り買いが交錯していることを示しており、上下に放れるとやや大きな動きとなりやすい。NY金先物市場は、新型コロナウイルスの感染拡大『第2波』が懸念されたほか、北東アジアの地政学リスクが高まったことで、底堅い展開となっている。市場ではリスク選好の動きになったが、金は新たなリスク回避材料が出てきたことで、底堅い展開が予想される。為替市場では、売買材料は多いものの107円台前半から半ば前後のレンジ相場となっており、狭いレンジ内での値動きとなっている。

 

東京金の注目点は、60分足で雲のネジレが3回あり短期的に変動幅が大きくなる可能性がある。また、日足では25日SMAの5,976円がレジスタンスとして意識されていることから、上抜け出来るかが焦点となる。高値圏でもみ合い相場が続いていることから、一旦上下に放れると大きな動きとなりやすい。

カテゴリー: ホットニュース

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 方向感を欠く展開が継続!

2020/06/17/07:23:24

 

★欧州市場序盤では、北朝鮮がケソンの南北共同連絡事務所を爆破したと韓国政府が発表したことをきっかけに円買い戻しが優勢になった。なお、欧州主要株価指数は全面高となった。欧州株が全面高で推移、NYダウ先物も400ドル高に再上昇となる中、円買い戻しの流れは一服した。日経先物下げ幅を縮小した。パウエル米FRB技量の議会証言を控え、ドルは全般もみ合い商状となった。

 

5月米小売売上高は市場予想を上回り、自動車を除いた数値も好結果となったことで、ドルは小幅高となった。中国の北京市当局が新型コロナウイルスに関して警戒レベルを『2級』に引き上げたと伝わなか、対ユーロなどでドル高が進んだ影響から一時107.62円付近まで上昇したものの、米長期金利の上昇幅縮小などを受けドルは失速した。パウエル米FRB議長が米社債購入を大規模に進めていくつもりはないとしたため、米国株の上げ幅が縮小し、米長期金利も急低下した。対ユーロなどで進んだドル買いが後退し、再び107.30円付近に戻したが動きは鈍った。感染の第2波への警戒感と景気刺激策による景気回復への期待感が交錯していることもあり、方向感を欠く展開となった。

 

★欧米主要経済指標

・独・6月ZEW景気期待指数:63.4(予想:60、5月:51)

 

・米・5月小売売上高:前月比+17.7%(予想:+8.4%、4月:-14.7%←-16.4%)
・米・5月小売売上高(自動車除く):前月比+12.4%(予想:+5.5%、4月:-15.2%←-17.2%)
・米・5月鉱工業生産:前月比+1.4%(予想:+3.0%、4月:-12.5%←-11.2%)
・米・5月設備稼働率:64.8%(予想:66.9%、4月:64.0%←64.9%)
・米・6月NAHB住宅市場指数:58(予想:45、5月:37)
・米・4月企業在庫:前月比‐1.3%(予想:-1.0%、3月:-0.3%←-0.2%)

 

★欧米市場イベント

・ドル/円相場は107.17-61円のレンジ

・5月米小売売上高が市場予想を大きく上回る結果

・米中で感染第2波に対する警戒感が高まる

・FRBは回復が軌道に乗るまでゼロ金利を維持

・NYダウはコロナウイルスへの懸念から乱高下

・米長期金利は3日続落で金利は上昇

・VIX指数は34.40から33.67へ低下

カテゴリー: ホットニュース

東京白金は相場の節目に注意!

2020/06/16/14:38:15

 

★東京白金の一目均衡表の日足では、転換線(赤線)を挟んでもみ合い相場続いていた。しかし、転換線を下抜け基準線(青線)も下抜ける展開となったものの、雲の上限がサポートラインとして意識され戻り基調となっている。

基準線の2,768円は上抜け回復したが、転換線の2,814円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。

明日以降雲の上限が急落する展開となっており、サポートとしての機能が鈍化する。そして、19日には雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

下値では、52期間の高低の中心値である先行スパン2(黒線)の当日線である2,666円が一旦の下値目処として意識される。しかし、転換線が基準線を下抜けするようなら、下押しバイアスが強まる可能性もある。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、高水準から%DとSlow%Dが下向きとなり下落基調が継続している。

まとめると、今日のところは一旦の戻りとなっているが、転換線を上抜け出来ていないことから、本格的な戻り場面になっていない。また、夜間取引から雲の下限が急落することや、19日に雲のネジレがあり相場の節目となることから動向を見極めるまでは『様子見』としたい。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで6月16日の米国株市場を先取り!

2020/06/16/09:33:28

 

★NY株式市場では、三指数が続伸する展開となったうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは三指数とも前日比で縮小(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割高)した。米長期金利の変動幅が大きくなっており、イールドスプレッドへの影響が強まる展開となっている。そのため、今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。新型コロナウイルスの感染『第2波』への懸念から売りが先行した。その後は、ハイテク株が持ち直したほか、米連邦準備理事会(FRB)が個別企業の社債を購入すると発表したことで、景気の持ち直し期待を手掛かりにした買いが広がった。イールドスプレッドからは、三指数とも割安感は薄らいでいる。そのため、リスク回避の材料が出ると利益確定売りが強まりやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、景気後退は避けられないほか、米大統領選を控えて、米中対立の激化が懸念されてきている。しかし、経済活動再開で先行きの景気回復の期待感だけで株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は36.09から34.40へ低下した。VIX指数が30台で推移していることから、リスク回避の動きが継続している。VIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。VIX指数が20を割ってくると市場に落ち着きが出たことになる。

 

NYダウは、25日SMAの25,256ドルと100日SMAの25,050ドルがサポートとして意識され下げ止まっている。ただ、上値では下向きの5日SMAの26,152ドルや200日SMAの26,316ドルと260日SMAの26,357ドルがレジスタンスとして意識されている。大きな押し目なく戻り基調が続いてたことから、押し目買いが入りやすい。ただ、テクニカル的には上値も重くなってきており、サポートラインを下抜けしてくると、テクニカル的にも下落調整が続く可能性が高まる。各SMAが徐々に集まってきていることから、上下に大きく放れる可能性が高まってきている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.328 %

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・6月12日:▲3.434%⇒6月15日:予想▲3.390%(前日比で縮小)

 

6月15日のNYダウは続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.328%から+0.062%と平均値より上方かい離したことで割安になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.836%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.712%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.151%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.627%下回った。新型コロナウイルスの感染『第2波』への懸念から売りが先行した。寄り付き直後には760ドル超安まで下落する場面があったものの、その後は、ハイテク株が持ち直したほか、米連邦準備理事会(FRB)が個別企業の社債を購入すると発表したことで、景気の持ち直し期待を手掛かりにした買いが広がり、一時は280ドル超高まで反発する場面も見られた。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.769%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・6月12日:▲3.072%⇒6月15日予想▲3.023%(前日比で縮小)

 

S&P500が続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.769%から+0.254%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.846%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲0.979%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.156%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.476%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.199%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.812%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・6月12日:▲1.844%⇒6月15日予想▲1.791%(前日比で縮小)

 

NASDAQが続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.812%から▲0.021%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.388%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.592%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.707%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.012%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.303下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、一時より半分以下まで縮小してきている。NASDAQのイールドスプレッドも1.7%台まで低下していることから、割高感はまだ残っている。ただ、景気回復期待や新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、引き続き好感され買われやすい。一方で、米中関係の悪化懸念も高まってきており、再び下値模索の可能性も残る。三指数の中での割安感が払しょくしている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数全てで上昇する展開となったうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは三指数ともに縮小した。新型コロナウイルスの感染『第2波』への懸念から売りが先行した。その後は、ハイテク株が持ち直したほか、米連邦準備理事会(FRB)が個別企業の社債を購入すると発表したことで、景気の持ち直し期待を手掛かりにした買いが広がった。今後も新型コロナウイルス感染報道や米中対立激化懸念、中東情勢、原油価格の変動、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続く。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では雲の上限を意識した展開!

2020/06/16/08:31:45

 

★6月10日以降の東京金60分足では、雲の上限がレジスタンスとして意識されている。ただ、先行き雲の上限が下がってくることから、雲の上限を上抜け出来るかどうかは本日中に判明する。昨日は雲のネジレが2つあったが、最初のネジレでは下落が加速した一方で、2番目のネジレでは反転する結果となった。本日も夜間取引で雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1706.20-1743.80ドルのレンジ相場となった。新型コロナ感染の『第2波』への警戒感でリスクオフのドル買いが先行し、ドル建ての金先物は時間外取引から売りが進んだ。ただ、ニューヨークタイムではドル売りに反転し、金先物は下げ幅を縮小して取引を終えた。アジア市場で1743.80ドルまで買われたが、利食い売りが観測されて反落した。ニューヨーク市場で一時1706.20ドルまで下げたが、その後は売買交錯となった。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けした。ただ、上値ではまだ出来高が多い価格帯があることから買い方からの『やれやれ売り』が出やすく戻り基調の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルとゴールデンクロスして上向きを維持していることから戻り基調が強いことを示している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DとSlow%Dの両線が上向きを維持していることから、上昇バイアスが強いことを示している。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,949円を上抜けしたものの、上値では10日SMAの5,958円と25日SMAの5,973円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。25日SMAを挟んでのもみ合い相場となっており、トレンドレスの状態が続いている。NY金先物市場では、米国株の持ち直しやドル高から売られる展開となった。しかし、コロナウイルスの感染の『第2波』の懸念が高まっており、大幅な下落調整にはなり難い。為替市場では、ドル安・円安からドル/円は107円台前半でもみ合う展開となっている。一旦円高基調が止まった感があるため、東京金の下支えとなる。

注目点は、25日SMAを上抜け出来るかどうかにある。25日SMAを挟んでの動きとなっており、トレンドレスの状態が続いている。60分足では夜間取引で雲のネジレがあることから、上下どちらかに放れる可能性もある。

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