FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/12/14/03:01:12

米国株式市場はまちまち:ワクチン実用化への期待高く買い戻し

NYダウは47.11ドル高の30046.37ドル、ナスダックは27.94ポイント安の12377.87ポイントで取引が終了した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けてニューヨーク市も14日からレストランの室内営業を停止すると発表するなど、回復が停滞するとの懸念で寄り付きから下落した。また、米追加経済対策を巡り、前日に与野党リーダーから『協議は進展している』との声が聞かれた一方、『米上院共和党は超党派案を支持しない』と報じられた。刺激策の年内成立期待が後退し、売りが先行した。ただ、新型コロナウイルスのワクチン実用化による経済正常化への期待は高く、引けにかけては上げに転じた。 VIX指数は22.52から23.31へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下がドルの重石

ドル/円は、一時104.15円付近まで買い戻される場面もあったが、東京午前に付けた日通し高値104.28円が目先戻りの目途として意識されると失速した。11月米卸売物価指数(PPI)が予想よりも若干弱い内容となったことも相場の重石となり、一時103.79円と日通し安値を付けた。米10年債利回りが0.87%台まで低下したこともドル売りを誘った。ただ、4日の安値103.74円や3日の安値103.67円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。取引終了前には104.06円付近まで下げ渋った。 

 

ユーロ/ドルは、英EU交渉をめぐる懸念が高まる中、ポンドドルの下落につれたユーロ売り・ドル買いが先行した。ビルロワドガロー仏中銀総裁が『ユーロ相場動向を警戒している』と発言したことも相場の重石となり、一時1.2105ドルと日通し安値を付けた。もっとも、NY市場に限れば1.21ドル台前半での狭いレンジ取引に終始した。NY時間の高値は1.2133ドル付近で値幅は0.0028ドル程度だった。 

 

ポンド/ドルは、11月13日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。難航している英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)交渉について、両首脳から悲観的な発言が伝わると、交渉が決裂に終わる可能性が警戒されてポンド売りが先行した。ただ、11月12日の安値1.3106ドルや90日移動平均線1.3097ドルなどがサポートとして意識されると買い戻しが優勢になった。週末を控えたポジション調整目的のポンド買い・ドル売りも入り、1.3254ドル付近まで下げ幅を縮めた。 

 

NY原油先物市場は反落:週末絡みの利益確定売りに押される展開

NY原油先物市場は46.34ドル-47.29ドルのレンジ相場となった。米製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチンの緊急使用許可が下りる可能性が高まり、経済活動の正常化期待から強含む場面があった。ただ47ドル台では買いの勢いは強まらず、週末を控えて持ち高調整の売りが徐々に優勢となり、一時46ドル台前半まで水準を落とした。アジア市場で47.29ドルまで買われたが、週末前に短期筋の利食い売りが増えたことで伸び悩み、ニューヨーク市場で46.34ドルまで反落。ただ、世界経済正常化への期待は持続しており、通常取引終了後の時間外取引では46ドル台半ばでのもみ合いが続いた。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は、前週末比12基増加の258基となった。

 

NY金先物市場は小幅高:長期金利の低下から買い優勢

NY金先物市場は1826.80-1851.80ドルのレンジ相場となった。早朝に売りが優勢となる場面があったものの、安寄りした米国株を眺めながら買い戻しが優勢になった。市場予想を上回った12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)を受けた下押しも限定的だった。ただ昨日高値の手前では伸び悩み、週引けにかけては上値を切り下げた。ロンドン市場で1826.80ドルまで下げたが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の中盤にかけて1851.80ドルまで買われた。政府機関の閉鎖は回避されたものの、ニューヨーク市内飲食店の屋内営業は12月14日に停止されることから、米長期金利はやや低下しており、安全逃避的な買いが入った 。

 

米国債券市場で長期ゾーンは続伸:米景気不透明感から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)0.89%で終了した。米追加経済対策を巡る与野党協議に目立った進展が見られない中、米景気の不透明感が強まり買いが広がった。ただ、12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が予想を上回ったこともあり、引けにかけては伸び悩んだ。

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2020/12/11/07:56:16

米国株式市場はまちまち:米雇用悪化で景気回復の停滞懸念から売り優勢

NYダウは69.55ドル安の29999.26ドル、ナスダックは66.86ポイント高の12405.81ポイントで取引を終了した。米新規失業保険申請件数が予想より弱い結果となったことで、景気回復が停滞するとの懸念が強まり寄り付き後下落した。もっとも、米食品医薬品局(FDA)が早ければ本日中にもコロナワクチンの緊急使用許可を認可するとの期待や、追加経済対策を巡ってムニューシン米財務長官やペロシ米下院議長から協議の進展を示唆する発言が伝わったため、寄付きでの売り一巡後は下げ渋る展開になった。原油先物相場の上昇を受けてシェブロンなどの石油株が買われ、相場を下支えした。VIX指数は22.27から22.52へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:全般ドル売りが進行

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)の定例理事会後は買いが先行した。ECBはこの日の会合でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の規模を5000億ユーロ増額すること、2022年3月まで延長することを決定した。総じて市場予想通りの結果となったが、発表後はじりじりと上値を試す展開となり、対資源国通貨を中心にドル売りが強まると一時1.2159ドルまで本日高値を更新した。その後は4日高値の1.2178ドルが目先のレジスタンスとして意識されたことで、1.2110ドル台まで伸び悩む場面も見られたが、引けにかけては米長期金利の低下を背景に再び底堅く推移した。なお、ラガルドECB総裁は会見で新型コロナウイルス感染の第2波による経済低迷に懸念を示し、2023年末までインフレ率が目標を大きく下回ることや為替レートの動きを注視していることなどに言及した。ユーロは会見後に売りで反応する場面もあったが、相場への影響は一時的だった。

 

 ポンド/ドルは、欧州時間からの売りの流れを引き継いで、一時1.3246ドルまで下押しした。その後は1.32ドル台後半を中心とするレンジ内でのもみ合いになった。全般にドル売りが進んだ影響もあって下値を探る展開とはならなかったが、ジョンソン英首相が『欧州連合(EU)と貿易協定の合意なしの準備を進めるべき』との見解を示したこともあり、戻りも限られた。 

 

ドル/円は、全般にドル売りが進んだ流れに沿った。米新規失業保険申請件数などの雇用指標がさえない結果となったことや米長期金利の低下なども相場の重しとなり、一時104.17円まで本日安値を更新した。 

 

NY原油先物市場は大幅反発:経済活動の正常化期待から買い優勢

NY原油先物市場は45.52ドル-47.74ドルのレンジ相場となった。米食品医薬品局(FDA)はこの日、米ファイザーが開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を認めるかの審議を開催した。承認がほぼ確実視されるなか経済活動の正常化期待が高まり、原油先物は買いが先行した。11月下旬から頭を抑えられていた46ドル前半を上抜けると、売り建ての買い戻しも巻き込みながら一気に上げ足を速めた。一時約9カ月ぶりの高値水準となる47.70ドル台まで上値を伸ばしている。引けにかけては利益確定の売りもみられ、上げ幅を縮めた。アジア市場の終盤にかけて45.52ドルまで売られたが、中国経済の回復が続いていることや、ワクチン接種拡大の思惑が広がったことから、一時47.74ドルまで上昇した。

 

NY金先物市場は小幅続落:換金目的売り優勢

NY金先物市場は1831.50-1854.40ドルのレンジ相場となった。昨日の大幅安の反動で買いが先行した。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より悪化したことや米国株が売り優勢で始まったことなども、安全資産とされる金の買い戻しを促した。もっとも上昇が一巡すると再び売り押される展開になった。米国で新型コロナウイルスのワクチン早期承認が期待されるなか、来年以降の経済正常化への期待の高さが金相場の上値を抑えた。ロンドン市場の序盤に1831.50ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1854.20ドルまで買われた。ただ、その後は伸び悩み。換金目的の売りが増えていることから、一時1834.00ドルまで反落した。

 

米国債券市場は反発:米30年債の好調な結果受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)0.91%で終了した。米30年債入札が好調な結果となったことを受け、需給悪化の懸念が和らいだことを手掛かりにした買いが入った。

 

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2020/12/10/07:50:29

米国株式市場は下落:米追加経済対策成立への期待後退で売り優勢

NYダウは105.07ドル安の30068.81ドル、ナスダックは243.82ポイント安の12338.95ポイントで取引を終了した。良好な経済指標を好感し上昇して寄り付いた。しかし、米追加経済対策を巡る協議で進展が見られず、投資家心理の悪化につながった。足もとの高値警戒感が意識されたこともあり、一時は220ドル超安まで下げ幅を広げる場面も見られた。VIX指数は20.68から22.27へ上昇した。

 

NY外国為替市場:欧州通貨中心に振れる展開

ユーロ/ドルは、ユーロ/ポンドなど一部ユーロクロスの下げにつれて売りが先行した。米国株式相場の下落などを背景にしたリスク回避目的の売りも出た。明日から欧州中央銀行(ECB)定例理事会や欧州連合(EU)首脳会議などの重要イベントを控えていることもあって、持ち高調整目的の売りも観測され、一時1.2059ドルまで下押した。引けにかけては1.2080ドル台まで買い戻されたものの、戻りは限定的だった。

 なお、ポンド/ドルはNY時間に入って1.3478ドルまで上昇したが、一巡後はドルの買い戻しに伴って1.33ドル台半ばまで反落した。ジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長の会談を控えて、英国側やEU側の関係者筋から様々な発言が伝わったものの、いずれも相場への影響は限られた。 

 

ドル/円は、ドル買い戻しの流れに沿って下値を切り上げる展開となり、一時104.41円まで本日高値を更新。もっとも、その後はクロス円の下落につれて上値が重くなり、104.10円台まで押し戻された。

 

NY原油先物市場は3日続落:原油在庫の大幅増を嫌気した売り

NY原油先物市場は44.95ドル-46.24ドルのレンジ相場となった。新型コロナウイルスワクチンの早期承認が確実視されるなか、経済活動の正常化期待を支えに原油先物は46ドル台前半まで買いが先行した。しかしながらその後、週間統計で原油在庫の大幅増が分かると45ドル割れまで急落した。売り一巡後は前日比プラス圏に浮上する場面もあったが、引けにかけては再び売りが優勢となった。米エネルギー省(EIA)が発表した4日時点の週間石油在庫では、原油は1518.9万バレルの積み増しとなった。 

 

NY金先物市場は反落:来年以降の経済正常化を意識した売り

NY金先物市場は1828.20-1875.90ドルのレンジ相場となった。バイデン次期米大統領が昨日の記者会見で、政権発足後100日間で1億回分の新型コロナウイルスワクチンの接種を目指すと発表した。足もとでは感染が拡大しているものの、来年以降の経済正常化が意識されて安全資産の金は売りが先行した。為替相場でドルが堅調に推移したこともドル建ての金先物への売りを促し、本日のほぼ安値圏で引けた。アジア市場で1875.90ドルまで買われたが、その後は伸び悩み。ユーロの反落や米長期金利の反発を意識してポジション調整的な売りが活発となり、1828.20ドルまで下落した。

 

米国債券市場は下落:ウイルスのワクチン普及期待から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%たかい(価格は下落)0.93%で終了した。新型コロナウイルスのワクチン普及期待を受けて、安全資産とされる債券相場に売りが出た。また、10年債入札の結果が『やや低調だった』ことも相場の重しとなった。 

 

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2020/12/09/07:48:21

米国株式市場は上昇:ワクチン配布で経済活動の正常化期待から買い

NYダウは104.09ドル高の30173.88ドル、ナスダックは62.83ポイント高の12582.77ポイントで取引を終了した。7-9月期非農業部門労働生産性改定値が予想外に下方修正されたほか、追加経済対策で、共和党マコーネル上院院内総務が超党派の案を支持しない方針を示したため寄り付き後に下落した。その後、米食品医薬品局(FDA)が10日の会合を控え、ファイザー開発の新型コロナウイルスワクチンの有効性に良好な見解を示すと早期のワクチン配布への期待が高まった。また、英国では新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、米国でも近く使用が承認されるとの見方から経済活動の正常化を期待した買いが入った。ナスダック総合指数やS&P500指数は史上最高値を更新した。VIX指数は21.30から20.68へ低下した。

 

NY外国為替市場:ポンド中心の値動きにドル/円は小動き

ドル/円は、欧州時間に本日安値の103.96円手前で下値の堅さを確認したこともあり、NY勢の参入後は徐々に下値を切り上げた。対欧州・資源国通貨などでドルの買い戻しが進んだ際には104.20円まで本日高値を更新した。引けにかけても底堅く推移した。

 

ユーロ/ドルは、しばらくは1.2120ドルを挟んだもみ合いとなっていたが、米長期金利の低下一服やユーロ/ポンドなど一部ユーロクロスの下げにつれて1.2100ドル付近まで弱含む場面も見られた。 

 

ポンド/ドルは英国と欧州連合(EU)による協議の行方に注目が集まるなか、関連報道に振らされる展開となり1.3290ドルまで下げた後、英国が欧州連合(EU)離脱に絡む国内市場法案から国際法違反の部分を削除すると報じられると一時1.3393ドルまで反発した。その後はロート独欧州担当相から協議の進展について否定的な発言が伝わったことで再び1.3300ドルを割り込んだが、ロンドン16時(日本時間9日1時)のフィキシングにかけては1.3370ドル台まで買い戻された。なお、フォンデアライエン欧州委員長は『ジョンソン英首相と9日夕方に協議を継続する』との見解を示した。

 

NY原油先物市場は続落:経済活動の停滞が危惧され売り優勢

NY原油先物市場は45.14ドル-45.93ドルのレンジ相場となった。米カリフォルニア州では新型コロナウイルス感染の急拡大を受けて、州人口の8割が対象となる自宅待機命令が再発動されている。他の地域でも感染拡大で規制強化の動きがみられ、経済活動の停滞が危惧されるなかエネルギー需要の先行き不透明感が高まった。売り先行となった原油相場は、一時は堅調な株価を眺めて下値を切り上げたものの上値の重さが継続された。ロンドン市場の序盤にかけて45.14ドルから45.93ドルまで買われたが、その後は伸び悩んだ。ニューヨーク市場で一時45.82ドルまで買われたが、原油需要の大幅な増加に対する市場の期待はやや低下しており、時間外取引では45ドル台半ば近辺でもみ合う展開となった。

 

NY金先物市場は続伸:経済停滞への懸念の高まりから買い優勢

NY金先物市場は1863.90-1879.80ドルのレンジ相場となった。昨日からの地合いの強さを引き継いで買いが先行し、約2週間ぶりの高値を更新した。為替相場でドルが対ユーロで強含むと、ドル建ての金先物は上げ幅を縮小する場面もあったが調整の範囲に留まった。英国に次いで米国でも新型コロナウイルスのワクチン実用化は間近ではあるが、足もとでは感染が再拡大しており、経済停滞への懸念が高まりつつあることも安全資産の金に資金を向かわせた。ロンドン市場で1863.90ドルまで下落したが、ニューヨーク市場では、長期金利が伸び悩んだことから、一時1879.80ドルまで買われた。その後はやや上げ渋り、一時1866.70ドルまで下げる場面があった。 

 

米国債券市場は横ばい:米国株堅調推移で売り戻し

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ0.92%で終了した。米国での新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う経済活動制限への懸念、英国と欧州連合(EU)間の協議に対する先行き不透明感などが意識されて買いが先行した。もっとも、米国株式相場が堅調に推移したことをながめ、次第に上値は重くなった。

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2020/12/08/07:55:04

米国株式市場はまちまち:米国内感染拡大や追加経済対策へ不透明感を嫌気

NYダウは148.47ドル安の30069.79ドル、ナスダックは55.71ポイント高の12519.95ポイントで取引を終了した。米国内で新型コロナウイルスの感染拡大が進むなか、経済活動制限がさらに進むとの思惑や加経済対策への不透明感を背景に投資家心理を冷やした。また、前週末に過去最高値を更新していたこともあり、利益確定目的の売りも観測された。VIX指数は20.79から21.30へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ポンド中心の相場となりドル/円は動意薄

ポンド/ドルは、欧州時間に急ピッチで値を下げた反動から買いが先行した。英国と欧州連合(EU)の協議について根強い合意期待も相場を支え、一時は1.3370ドル台まで上昇。EU関係者筋から『(英国と)本日中の合意はないだろう』との報道が伝わると1.3290ドル台まで反落する場面があったものの、その後はすぐに下げ渋る展開になった。ジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長の電話会談では合意に至らなかったものの、会談後の共同声明で『通商交渉の継続で合意』『ジョンソン英首相が協議の溝を埋めるため、ブリュッセルでフォンデアライエン欧州委員長と対面協議を行う見通し』などと伝わり、再び1.34ドル台を回復する場面も見られた。

 

ユーロ/ドルは、NY勢の参入後は米長期金利の低下などを受けて全般にドル売りが進む中、一時1.2166ドルまで上昇した。もっとも、前週末の高値1.2178ドルの上抜けに失敗すると、その後は伸び悩む展開に。米政府が一部中国当局者に対して新たな制裁を課す準備を進めているとの報道が伝わる中、NYダウの下落などでリスク回避の売りも進み、1.2108ドル付近まで押し戻された。 

 

ドル/円は、NY勢の参入後にドル売りが強まった流れに沿って103.89円の本日安値をつけたが、その後はポンドなど欧州通貨絡みの取引が中心となるなか、104.00円を挟んだ水準で方向感が乏しくなった。 

 

NY原油先物市場は反落:持ち高調整売りに押される展開

NY原油先物市場は45.36ドル-46.54ドルのレンジ相場となった。感謝祭の週のガソリン消費量が約23年ぶりの低水準となったことが嫌気され、週明けは売りが先行した。下落一巡後は前営業日比プラス圏まで買いが強まる場面があった。新型コロナワクチンの実用化が近づき、経済正常化への期待感が支えとなった。しかしながら、先週高値の手前で頭を抑えられると引けにかけては持ち高調整の売りが優勢になった。米中関係の悪化懸念もリスク資産である原油への売りを強めた。 ロンドン市場の序盤にかけて45.36ドルまで下落したが、まもなく反転。ニューヨーク市場で一時46.54ドルまで買われたが、ウイルス感染の増加を嫌気した売りが観測されており、時間外取引で45.62ドルまで反落した。

 

NY金先物市場は上昇:米中関係悪化懸念から買い優勢

NY金先物市場は1824.80-1873.00ドルのレンジ相場となった。英国と欧州連合(EU)の通商交渉が決裂する懸念が高まったことを受け、安全資産の金は買いが強まった。また香港問題を巡り、米政府が新たな制裁を中国当局者に科したことで、米中関係の悪化が危惧されたことも金相場の支えとなった。金先物は先週末高値を上抜けて上げ足を速め、11月23日以来の高値を更新した。アジア市場の終盤にかけて1824.80まで下落したが、ロンドン市場で反転し、ニューヨーク市場では、長期金利が伸び悩んだことから、一時1873.00ドルまで買われた。その後は利益確定を狙った売りが増えたことで金先物の上昇は一服した。

 

米国債券市場は反発:米国内のウイルス感染拡大から債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)0.92%で終了した。米国内で新型コロナウイルスの感染拡大が進むなか、経済活動制限がさらに強まるとの思惑が広がり、安全資産とされる債券に買いが入った。

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