FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2023/08/31/07:01:28

米国株式市場は4日続伸:米長期金利の低下などが好感され買い優勢に

NYダウは37.57ドル高の34890.24ドル、ナスダックは75.56ポイント高の14019.31ポイントで取引を終了した。8月の民間部門の雇用の伸びが予想以上に減速したほか、4-6月期国内総生産(GDP)改定値も予想外に下方修正されたため利上げ終了期待が広がり寄り付き後は上昇した。その後、景気減速を警戒した売りに一時下落に転じる局面もあったが、長期金利の低下や新型アイフォーン発表期待を受けた携帯端末アップル(AAPL)株の上昇が相場を支え、終日底堅く推移した。終盤にかけて、今週発表が予定されているPCEコア価格指数や雇用統計の発表待ちの調整も見られ、伸び悩んで終了した。VIX指数は14.45から13.88へ低下した。

 

NY外国為替市場:米経済指標に振れる展開

ドル/円は、8月ADP全米雇用報告が17.7万人増と予想の19.5万人増を下回り、米労働市場の過熱感の緩和が示されると、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測が一段と後退した。米金利の低下とともに全般ドル売りが優勢となった。4-6月期米国内総生産(GDP)改定値や個人消費、コアPCEが予想より弱い内容となったこともドル売りを促し、一時145.56円と日通し安値を更新した。ただ、その後発表の7月米住宅販売保留指数が予想を上回ったことが分かると買い戻しが優勢となり、146.29円付近まで持ち直した。米国株相場の上昇に伴うリスク選好の円売りも出た。

 

ユーロ/ドルは、8月独消費者物価指数(CPI)速報値が前年比で予想を上回ると、欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測が高まりユーロ買いが優勢となった。低調な米経済指標が相次いだこともドル売りを促し、一時1.0945ドルと15日以来約2週間ぶりの高値を付けた。その後の下押しも1.0917ドル付近にとどまった。

 

NY原油先物市場は5日続伸:ハリケーンの影響懸念やドル安で買い優勢

NY原油先物市場は80.88ドル‐82.05ドルのレンジ相場となった。大型ハリケーン「イダリア」がフロリダ州に上陸し、石油精製施設への影響が懸念されることで原油先物は5日続伸して引けた。また、低調な米経済指標発表後にドル安が多くの通貨で進んだことで、ドルで取引される原油先物に割安感からの買いも入った。米国市場の序盤にかけて82.05ドルまで買われた後、一時80.88ドルまで値を下げたが、米長期金利の低下や株高を意識した買いが観測されており、通常取引終了後の時間外取引で81.72ドルまで反発した。

 

NY金先物市場は3日続伸:米長期金利の低下を意識した買い優勢に

NY金先物市場は1962.80‐1977.10ドルのレンジ相場となった。前日引け値近辺でもみ合いだった金先物だったが、8月ADP全米雇用報告、4-6月期米GDP改定値等の米経済指標の結果が相次いでさえない結果になると、米金利低下とともに金先物は買いが優勢になった。また、多くの通貨でドル安が進んだことで、割安感からの金買いも支えに3日続伸して引けた。アジア市場で1962.80ドルまで売られたが、米国市場の前半にかけて1977.10ドルまで買われた。米長期金利の低下が意識された。通常取引終了後の時間外取引では売買が拮抗し、主に1971ドル台で推移した。

 

米国債券市場は反発:弱い経済指標の結果受け買い優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)4.87%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い4.11%で終了した。8月ADP全米雇用報告や4-6月期米国内総生産(GDP)改定値が予想より弱い内容となったことを受けて、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退すると債券買いが入った。ただ、7月米住宅販売保留指数が予想を上回ったことが分かると、やや伸び悩んだ。

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2023/08/30/06:53:41

米国株式市場は3日続伸:米長期金利の大幅低下を好感した買い

NYダウは292.69ドル高の34852.67ドル、ナスダックは238.63ポイント高の13943.76ポイントで取引を終了した。中国の大手国有銀行が既存の住宅ローン金利を引き下げ、成長支援策を強化するとの報道を好感した他市場の流れを継いで寄り付き後は上昇した。その後、発表された7月JOLT求人件数や8月消費者信頼感指数が予想を下回り、年内の追加利上げ観測が後退したため一段と買われた。長期金利の大幅低下に連れハイテクも買われ、株式相場は上げ幅を拡大して終了した。VIX指数は15.08から14.45へ低下した。

 

NY外国為替市場:弱い米経済指標受け米長期金利低下でドル売り

ドル/円は、米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが先行し、一時147.37円と昨年11月以来約9カ月半ぶりの高値を付けた。ただ、23時発表の8月米消費者信頼感指数が106.1と予想の116.0より弱い数字となったほか、7月米JOLTS求人件数が882.7万件と予想の946.5万件を大幅に下回り約2年ぶりの低水準を記録すると、米長期金利の低下とともに一転ドル売りが優勢になった。アジア時間の安値146.31円や前日の安値146.28円を下抜けて一時145.67円まで値を下げた。なお、米長期金利の指標である米10年債利回りは4.23%台から4.10%台まで急低下した。米7年債入札が堅調だったことも米金利の低下につながった。

 

ユーロ/ドルは、長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると、一時1.0782ドルと日通し安値を付けたものの、米労働指標が予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げへの警戒が薄らぐと全般ドル売りが優勢になり、一時1.0892ドルと日通し高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは104.36の本日高値から103.37の本日安値まで一転下落した。

 

代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは急伸した。対ドルでは一時2万8137ドル前後、対円では410万円台まで大きく値を上げた。「ワシントンの連邦高裁ではこの日、判事3人で構成するパネルが米国初のビットコイン上場投資信託(ETF)の申請を退けた米証券取引委員会(SEC)の決定を覆す判断を下した」との報道をきっかけに、ビットコインを買う動きが広がった。

 

NY原油先物市場は4日続伸:米長期金利低下と米株高を好感した買い

NY原油先物市場は79.34ドル‐81.41ドルのレンジ相場となった。熱帯低気圧「イダリア」がハリケーンに発達し、フロリダ州に接近していることもあり堅調な動きを見せていた原油先物だったが、低調な米経済指標発表後には原油需要の減退懸念から一時79.34ドル近辺まで下落した。しかし、米金利低下やドルが徐々に下げ幅を広げたこともあり、割安感による原油買い需要も出て4日続伸して引けた。米国市場の前半にかけて80ドル台後半から 79.34ドルまで売られたが、米長期金利の低下や株高を意識した買いが観測されており、通常取引終了後の時間外取引で81.41ドルまで一段高となった。

 

NY金先物市場は続伸:米ドル安と米長期金利低下を好感

NY金先物市場は1941.70‐1966.50ドルのレンジ相場となった。7月米JOLTS求人件数と8月米消費者信頼感指数が市場予想より弱い結果となると、米金利低下・ドル安に傾いた。前日の終値近辺で方向感なく上下していた金先物も、指標発表後に急反発し、上げ幅を広げ続伸して引けた。米国市場の序盤にかけて1941.70ドルまで売られたが、米長期金利の低下やドル高が一服したことから1966.50ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では売買が拮抗し、主に1965ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は続伸:米追加利上げ観測後退から買い優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.14%低い(価格は上昇)4.92%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.08%低い4.12%で終了した。7月米JOLTS求人件数が予想を下回ると、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退し債券買いが広がった。7年債入札が「非常に好調だった」と受け止められたことも相場の支援材料となった。

 

 

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2023/08/29/07:08:05

米国株式市場は続伸:米長期金利低下が好感した買い

NYダウは213.08ドル高の24559.98ドル、ナスダックは114.49ポイント高の13705.13ポイントで取引を終了した。中国政府による資本市場の活性化・信頼感向上に向けた一連の政策発表を好感した各国市場の上昇に連れた買いに寄り付き後は上昇した。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が先週のジャクソンホール会合で追加利上げを除外しなかったが、注意深く政策を判断していく方針を示したため長期金利が低下、投資家心理が改善し、終日堅調に推移した。ハイテクも買われ、相場全体を支え終了した。VIX指数は15.68から15.08へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク回避の円売り優勢も為替介入の警戒感も

ドル/円は、25日に行われたジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を無難に通過し、中国で市場活性化策が発表されたことなどがリスク選好ムードを強める中、NYダウが一時300ドル超上昇すると円売り・ドル買いが進行した。前週末の高値146.63円を上抜けて一時146.74円と昨年11月以来約9カ月ぶりの高値を更新した。ただ、ロンドン市場が休場なことに加えて、本日は米経済指標の発表などがなく、積極的に上値を試す展開にはならなかった。政府・日銀による為替介入の警戒感がくすぶる中、米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ると一時146.37円付近まで押し戻された。

 

ユーロ/ドルは、ユーロ/円などの上昇につれた買いが入ったほか、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると一時1.0820ドル付近まで値を上げた。もっとも、ロンドン市場が休場だったうえ、欧米の経済指標の発表などがなく、相場は狭いレンジ内での値動きにとどまった。NY時間の安値は1.0799ドルで値幅は0.0021ドル程度だった。なお、ナーゲル独連銀総裁は「欧州中央銀行(ECB)が次回9月の理事会で再び利上げを決定すべきかどうかまだ明言できない」などと発言したものの、相場の反応は限定的だった。

 

NY原油先物市場は3日続伸:ハリケーンによる供給不足の懸念から買い

NY原油先物市場は79.61ドル‐80.87ドルのレンジ相場となった。熱帯低気圧「イダリア」がハリケーンに発達し、今後はメキシコ湾沿岸の製油施設に影響を及ぼすとの懸念から、原油先物価格は80.80ドル台まで一時上昇した。一時利食い売りで上値が抑えられる場面もあったが、底堅さを維持し小幅に続伸して引けた。欧州市場の前半にかけて79.61ドルまで売られたが、米国市場では株高を意識した買いが観測されており、80.87ドルまで反発。通常取引終了後の時間外取引では主に80ドル台前半で推移した。

 

NY金先物市場は反発:米中長期金利低下を好感した買い

NY金先物市場は1940.10‐1954.20ドルのレンジ相場となった。米2年債を始め、米国の中長期金利が低下したことが支えになり金先物は小幅に反発した。先週のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容が概ね予想通りだったことも買い要因になった。米国市場の前半にかけて1940.10ドルまで売られた後、一時1954.20ドルまで反発したが、ドル高を警戒してその後は伸び悩んだ。通常取引終了後の時間外取引でポジション調整的な売りが観測されており、主に1948ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は反発:追加利上げへの過度な警戒感和らぎ買い優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)5.06%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い4.20%で終了した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がジャクソンホール会議での講演で「今度の政策判断は慎重に進めていく」と発言したことで、追加利上げへの過度な警戒感が和らぎ債券買いが進んだ。2年債入札が堅調だったことも相場を下支えした。

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2023/08/28/03:00:54

米国株式市場は反発:米長期金利の伸び悩みで買いが優勢に

NYダウは247.48ドル高の34346.90ドル、ナスダックは126.68ポイント高の13590.65ポイントで取引を終了した。安定した金利動向に連れ、寄り付き後上昇した。その後、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がジャクソンホール会合での講演で、追加利上げの可能性も除外しなかったため金利上昇を警戒し一時下落に転じた。同時に、議長が過剰な利上げリスクも認識しており、今後の政策は慎重に決定していく姿勢を示すと、長期金利が伸び悩み株式相場も再び上昇した。午後にボーイングの上昇が相場を一段と押し上げ終盤にかけて上げ幅を拡大し終了した。VIX指数は15.68から17.20へ低下した。

 

NY外国為替市場:パウエル米FRBのタカ派発言でドル底堅い展開

ドル/円は、8月米ミシガン大学消費者態度指数確報値が69.5と予想の71.2を下回ったことが分かると円買い・ドル売りが先行して、一時145.73円と日通し安値を更新した。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢になった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がジャクソンホール会議の講演で「追加利上げの是非は慎重に進めていく」としながらも、「追加利上げは適切な場合に実施する用意がある」「インフレの持続的な鈍化まで景気抑制的な政策を維持する」と述べると米金利の上昇とともにドル買いが入った。17日の高値146.56円を上抜けると一時146.63円と昨年11月以来約9カ月ぶりの高値を更新した。なお、市場ではパウエル議長の発言について「年内の追加利上げの可能性が改めて示された。タカ派的な内容だった」との声が聞かれた一方、「年内に最後の利上げがあるとみているが、今の引き締めサイクルの終了が近いとも言える」との指摘があった。

 

ユーロ/ドルは、低調な米経済指標を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行した。パウエルFRB議長の発言が伝わった直後はドル売りで反応し、一時1.0842ドルの日通し高値を付けた。ただ、買い一巡後は再び上値が重くなった。米金利の上昇とともにドル買いが優勢となり、欧州時間に付けた日通し安値1.0766ドルに面合わせした。ユーロ圏の景気不安から欧州中央銀行(ECB)の追加利上げ観測が後退する中、ユーロ売りが出やすい面もあった。なお、ラガルドECB総裁はジャクソンホール会議の講演で「金利を必要なだけ高い水準に設定していく」「インフレ率の低下は適時かつ持続可能である必要」などと語った。

 

NY原油先物市場は続伸:サウジアラビアの自主減産継続の見方を好感

NY原油先物市場は8.14ドル‐80.45ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)の事実上のリーダーであるサウジアラビアが10月も日量100万バレルの自主減産を継続するとの見方が一部で広まり、相場の押し上げ要因とされた。週末を控えた持ち高調整の売りに押される場面もあったが、引けにかけて急ピッチで下値を切り上げた。米国市場の序盤にかけて80.45ドルまで買われた後78.14ドルまで反落したが、需給ひっ迫の思惑は残されており、通常取引終了後の時間外取引で80.31ドルまで反発した。

 

NY金先物市場は続落:ポジション調整的な売り一巡後は買戻しも

NY金先物市場は1931.00‐1950.40ドルのレンジ相場となった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演で追加利上げに含みを持たせた発言をすると、為替相場でドル高が進み、割高感が生じたドル建て金に売りが強まった。ただその後にドル高が一巡すると、金先物も下げ幅を縮小して終えている。米国市場の前半にかけて1950.40ドルまで買われた後、一時1931.00ドルまで下げたが、ポジション調整的な売りが一巡した後、通常取引終了後の時間外取引で1942.80ドルまで戻している。

 

米国債券市場はまちまち:パウエル米FRB議長の発言受け思惑が交錯

米国債券市場で中期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.07%高い(価格は下落)5.08%で終了した。また、長期ゾーンは変わらずで終了した。米10年物国債利回りは前営業日比変わらずの4.24%で終了した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がジャクソンホール会議での講演で「必要ならば、追加利上げの用意がある」と述べ、追加利上げの可能性を改めて示すと売りが先行した。ただ、そのあとは「今の利上げサイクルの終了が近い」との見方が広がり、買い戻しが進んだ。

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2023/08/25/07:13:40

米国株式市場は反落:米長期金利上昇を警戒した売り優勢に

NYダウは373.56ドル安の34099.42ドル、ナスダックは257.06ポイント安の13463.97ポイントで取引は終了しました。好決算を受けた半導体メーカー、エヌビディア(NVDA)株の上昇が相場をけん引し、寄り付き後は上昇した。その後、同社株価が伸び悩んだほか、週次新規失業保険申請件数が予想外に減少するなど労働市場の強さが再確認されると長期金利上昇を警戒し、下落に転じた。さらに、ボストン連銀のコリンズ総裁が追加利上げの可能性に言及すると下げを加速した。終日軟調に推移し、終盤にかけジャクソンホール会合での連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長講演を警戒した売りも強まり下げ幅を拡大し終了した。VIX指数は15.98から17.20へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇にドルは底堅く推移

ドル/円は、米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが先行した。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことも相場の支援材料となり、一時145.96円と日通し高値を付けた。節目の146.00円手前ではいったん利食い売りなどが出たため、145.43円付近まで伸び悩む場面もあったが、145.94円付近まで再び強含んだ。欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル高が進んだ影響も受けた。なお、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は「米連邦準備理事会(FRB)はしばらく制限的なスタンスを維持すべき」「金融政策は恐らく十分に講じた」「FOMCは金利に関して年内に動かないだろう」と述べたほか、コリンズ米ボストン連銀総裁は「FRBにはまだやるべきことがある」「さらなる利上げの可能性がある」「しばらく政策を維持する必要がある可能性が非常に高い」などと語った。

 

ユーロ/ドルは、ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ売りが出やすい中、米国株安に伴うリスク回避のドル買いが優勢となり、一時1.0805ドルと本日安値を更新し、前日に付けた約2カ月ぶりの安値1.0803ドルに迫った。

 

オセアニア通貨はさえない。NYダウが370ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移するとリスクに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。豪ドル/米ドルは0.6413米ドル、NZドル/米ドルは0.5916米ドルまで値を下げた。

 

NY原油先物市場は小幅反発:ドル高と株安が意識され伸び悩み

NY原油先物市場は77.59ドル‐79.28ドルのレンジ相場となった。昨日発表された冴えない8月米PMI速報値が再び材料視され、序盤は売りが先行した。しかしながら再び77ドル半ばの底堅さを確認すると、一転して買い戻しが優勢になった。そのまま引けにかけて79ドル台を回復して終えた。サウジアラビアやその他主要な産油国による供給削減への動きも警戒された。ロンドン市場で79.28ドルまで買われた後、米国市場の序盤にかけて77.59ドルまで下げたが、その後79.25ドルまで戻した。ただ、ドル高や株安を嫌気した売りが入ったことで伸び悩み、通常取引終了後の時間外取引では主に79ドルを挟んだ水準で推移した。

 

NY金先物市場は小幅に反落:ドル高が意識され売り優勢に

NY金先物市場は1939.20‐1951.30ドルのレンジ相場となった。前週分の新規失業保険申請件数が予想や前回よりも強い結果だったことが分かると売りが先行した。その後、米金利が低下に転じたこと受けて約2週間ぶりの高値圏まで切り返した。もっとも為替相場のドル高進行が重しとなり、引けにかけては伸び悩んだ。米国市場の序盤にかけて1939.20ドルまで下げた後、一時1951.30ドルまで買われたが、ドル高を意識した売りが入ったことで伸び悩んだ。通常取引終了後の時間外取引では主に1945ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は反落:米金融引き締め長期化観測から売り優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.07%高い(価格は下落)5.01%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い4.24%で終了した。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると、米金融引き締め長期化観測が高まり売りが出た。

 

パウエル米FRB議長の講演はリスクオンとの見方は37%:22Vリサーチ

25日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がジャクソンホール会議で講演を行う予定。22Vリサーチは24日付のリポートで、パウエル議長の講演を受けて市場がどう反応するかを投資家にアンケートしたところ、37%がリスクオンで反応する回答したことを明らかにした。リスクオンの反応を予想したのはわずかに21%で、まちまちと見込んだのは43%だった。なお、パウエル議長ではデータ依存の姿勢が強調されるとの見方が78%で最も多く、金融環境に関する見解が示されるとの見方は12%だった。長期中立金利(Rスター)に関する議論を重視したのは10%以下だった。

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