FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/10/23/07:56:27

米国株式市場は下落:決算がさえない銘柄に売り殺到

NYダウは39.54ドル安の26788.10、ナスダックは58.69ポイント安の8104.30で取引を終了した。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)など好決算を発表した銘柄などが買われ、指数は一時120ドル近く上昇したものの終盤失速した。英議会下院はEU離脱関連法案の審議を始めることを可決したものの、その後法案を早期に成立させるための動議を否決した。議会が10月末の期限までに離脱を承認する可能性が低下し、英国のEU離脱を巡る不透明感から売りが優勢となった。決算がさえない内容となったトラベラーズとマクドナルドの2銘柄でダウ平均を141ドルほど押し下げた。その後、フェイスブックが47州から独禁法に基づく調査を受けていることが明らかとなりハイテク株に売りが広がった。VIX指数は14.00から14.46へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は蚊帳の外で小幅なレンジ相場

ドル/円は、米長期金利の低下などをながめ円買い・ドル売りが先行した。10月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想より強い内容だったことが分かると下げ渋る場面もあったが、9月米中古住宅販売件数が予想を下回ったこともあり戻りは鈍かった。
 英国のEU離脱を巡る不透明感から米国株が下げに転じたうえ、ポンド円などクロス円が円高方向に進むと、ドル円にも売りが出て一時108.39円と日通し安値を更新した。ただ、方向感を欠いた狭いレンジ内の展開となった。

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの下落につれた売りが先行し一時1.1123ドルまで下げたものの、ポンドドルが持ち直した場面ではユーロ/ドルにも買い戻しが入り1.1154ドル付近まで値を上げた。ただ、英議会がEU離脱法の高速審議を否決するとユーロ/ドルにも売りが出て一時1.1118ドルと日通し安値を付けている。

 

NY原油先物市場は反発:産油国の減産拡大の思惑で買い優勢

NY金先物市場は53.23ドル-54.81ドルのレンジ相場となった。米中関係改善による需要への期待に加えて、石油輸出国機構(OPEC)加盟国、非加盟国が12月会合で減産拡大を検討しているとの報道を受けて供給過剰への懸念は後退し、短期筋などの買い戻しが入った。

 

NY金先物市場は続落:英国のEU離脱を巡る不透明感から下げ渋り

NY金先物市場は3日続落となり、1484.00-1492.10ドルのレンジ相場となった。米中貿易問題の解消を見込んで、安全資産とされる金を売る動きが継続した。米株の堅調な推移もリスク回避姿勢を後退させ、金相場の重石となった。ただ、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る情勢の不透明感は増しており、金先物は下げ渋った。

 

米国債券市場は反発:英離脱を巡る不透明感から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)1.76%で終了した。英議会下院は欧州連合(EU)からの離脱関連法案の早期成立を目指す動議を否決した。離脱を巡る審議の不透明感が強まり、安全資産とされる米国債に買いが集まった。ただ、米国株の失速も相場の支援材料となった。

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2019/10/21/07:39:35

米国株式市場は下落:2銘柄で米国株を押し下げ

NYダウは255.68ドル安の26770.20、ナスダックは67.31ポイント安の8089.54で取引を終了した。中国経済の減速を懸念して売りが先行した。ボーイングが『737MAX』の安全装置について米連邦航空局(FAA)に虚偽報告した可能性が浮上すると、同社株が6.8%近く急落し相場全体を押し下げた。また、微量のアスベストが検出されたベビーパウダーをリコール(自主回収)すると発表したジョンソン・エンド・ジョンソンも6%を超える大幅安となった。2銘柄でダウ平均を212ドルほど押し下げた。VIX指数は13.79から14.25へ上昇した。

 

NY外国為替市場:マクロン仏大統領発言でリスク回避の円買い

ドル/円は、マクロン仏大統領が『英議会が新離脱案を否決した場合、離脱延期を認めるべきではない』との見解を示したことを受けて、リスク・オフの動きが先行した。9月米景気先行指標総合指数が前月比0.1%低下と予想の0.1%上昇に反して低下したことも相場の重しとなり、一時108.39円と日通し安値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ継続への思惑から全般ドルを売る動きが目立った。また、日経新聞が報じたところによると、日銀は今月30-31日の金融政策決定会合で先行きの物価見通しを下方修正する検討に入ったようだ。 

ユーロ/ドルは、英国とEUの新離脱案合意で、ユーロ圏がリセッション(景気後退)入りを回避できるとの期待が高まりユーロ買いが優勢になった。米利下げ継続への思惑からユーロ高・ドル安が進んだ面もあり、一時1.1172ドルと8月14日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。

 

NY原油先物市場は反落:中国の需要鈍化懸念

NY原油先物市場は、ドルが対ユーロで軟調に推移したことで、上値を試す展開となった。しかし、米国株が下げ幅を拡大したことで、NY勢の参入後はリスク資産の原油も下落基調に転じた。また、中国の7-9月期国内総生産(GDP)が少なくとも1992年来の低い伸びに落ち込んだため需要鈍化懸念が再燃した。米国内の石油掘削装置(リグ)は前週末比1基増加の713基となった。

 

NY金先物市場は続落:英国の秩序ある離脱に向けての前進を嫌気

NY金先物市場は1488.30-1497.90ドルのレンジ相場となった。週末を控え、節目の1500ドルの手前ではポジション調整の売りが上値を抑えた。英とEUがブレグジット案に合意し、秩序ある離脱に向けて前進したことも安全資産の金の売りにつながった。一方で、7-9月期中国GDPが低調だったことや、為替相場でドルがユーロに対して軟調だったことなどが下値を支えた。

 

米国債券市場は横ばい:週末のポジション調整による売り

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ1.75%で終了した。中国経済の減速を懸念して安全資産とされる米国債に買いが先行したものの、買い一巡後は週末を控えたポジション調整目的の売りが出たため引けにかけて失速した。

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2019/10/18/07:50:39

米国株式市場は上昇:良好な決算発表の銘柄が下支え

NYダウは23.90ドル高の27025.88、ナスダックは32.67ポイント高の8156.85で取引を終了した。英国とEUがブレグジット案の修正で合意したと伝わると、投資家心理が改善し買いが優勢となった。発表が本格化している7-9月期決算が良好だった銘柄が買われ、相場を下支えした面もある。 VIX指数は13.68から13.79へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:低調な米経済指標受けドルの上値が重い展開

欧州時間に英国と欧州連合(EU)が英国のEU離脱(ブレグジット)を巡る条件を修正することで合意したと伝わると、『合意なき離脱』の回避へ向けた前進としてポンド買いが優勢になった。ただ、英与党に閣外協力する民主統一党(DUP)はブレグジット案を支持しない方針を表明したほか、最大野党・労働党なども反対姿勢を鮮明にしている。議会承認に不透明さが残っている。

ドル/円は、10月米フィリー指数など低調な米指標が相次いだことで円買い・ドル売りが先行した。米長期金利が一時1.72%台まで低下したことも嫌気されて、一時108.42円と日通し安値を付けた。なお、欧州市場ではブレグジット案合意を好感して、NYダウ先物や日経平均先物が上昇したためドル円にも買いが優勢になり一時108.93円と8月1日以来の高値を付ける場面があった。 

ユーロ/ドルは、欧州市場では、ブレグジット案合意を背景にポンドドルが上昇したことにつれて、ユーロ買い・ドル売りが先行し、一時8月26日以来の高値となる1.1140ドルまで値を上げた。ただ、そのあとは1.11ドル台前半でのもみ合いに終始した。

 

NY原油先物市場は続伸:英国の新たなEU離脱案合意などを好感した買い

NY原油先物市場は52.62ドル-54.16ドルのレンジ相場となった。米エネルギー省(EIA)発表の週間石油在庫を控え、原油在庫の大幅積み増しが予想されて原油相場は売りが先行した。結果の928.1万バレル積み増しを受けて原油先物は弱含む場面もあったが、一方でガソリン在庫の取り崩しが支えとなった。ブレグジット案が合意に達したことや、トルコがシリア北東部での停戦に合意したことなどのニュースで投資家のリスクセンチメントが改善したことも後押しとなり、リスク資産の原油は強含みで引けた。また、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟主要産油国で構成する『OPECプラス』は2020年以降の石油市場の安定を維持していくとの方針を堅持していることも支援材料となった。

 

NY金先物市場は小幅続伸:新離脱案の英議会通過は微妙な状況

NY金先物市場は1487.00-1501.10ドルのレンジ相場となり一時1500ドル台を回復した。弱い米経済指標(9月米住宅着工件数や10月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、9月米鉱工業生産指数など)が相次ぎ、安全資産とされる金は買いが先行した。EUサミットで修正離脱案が承認されたことで過度なリスク警戒感は後退したが、英議会で19日に行われる新離脱案の採決で賛成多数で議会を通過するかどうか予断を許さない状況となっている。また、ドルが対ユーロで軟調となったことがドル建て金先物の下値を支えた。 

 

米国債券市場は反落:好悪材料で売買交錯

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.75%で終了した。英国とEUがブレグジット案の修正で合意したと伝わると、投資家心理が改善し安全資産とされる米国債に売りが出た。半面、この日発表の米経済指標が弱い内容だったことが分かると買いが入ったため、下値は限定的だった。 

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2019/10/17/07:48:49

米国株式市場は下落:米中対立への懸念から上値の重い展開

NYダウは22.82ドル安の27001.98、ナスダックは24.52ポイント安の8124.18で取引を終了した。米下院が前日可決した『香港人権・民主主義法案』に中国は強く反発しており、米中対立への懸念から売りが出た。この日発表の9月米小売売上高が予想を下回ったことも相場の重しとなった。半面、発表が本格化している7-9月期決算が良好だった銘柄が買われ、相場を下支えした。しかし、 地区連銀経済報告(ベージュブック)では、複数の企業が経済成長見通しを下方修正したことが示されたほか、米中協議の先行き不透明感も根強く、軟調推移となった。VIX指数は13.54から13.68へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は蚊帳の外で狭いレンジ相場

ドル/円は、17-18日のEU首脳会議を前に、英国のEU離脱案合意を巡る思惑でポンドの取引が活発となりドル円は蚊帳の外だった。9月米小売売上高が前月比0.3%減と予想の0.3%増に反して減少したことが分かると一時108.57円と日通し安値を付けたものの、下押しは限定的となった。10月NAHB住宅市場指数が71と予想の68を上回ったことが相場の下支え要因となり、一時108.85円付近まで持ち直した。そのあとは108.70円台で徐々に値動きが鈍った。

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの上昇につれたユーロ買い・ドル売りが優勢になり、一時1.1086ドルと9月16日以来1カ月ぶりの高値を付けた。9月米小売売上高が予想より弱い内容となり、米長期金利が低下したこともユーロ買い・ドル売りを誘った。

 

NY原油先物市場は反発:減産期待と中東情勢の混乱で買い優勢

NY原油先物市場は、英国・EU離脱を巡る交渉が合意に近づいているとの報道が続くなか、リスク選好地合いの強まりとともにリスク資産の原油には買い戻しが入った。OPEC加盟・非加盟国が12月会合でさらなる減産を進めるのではないかという思惑も原油先物の下値を支えたもよう。また、中東情勢の混乱が続き供給ひっ迫懸念も下支えとなった。もっとも、世界景気の減速懸念は原油相場の重しとなっており、上値の伸びも限られた。

 

NY金先物市場は反発:9月米小売売上高が予想を下回ったことで買い戻し

NY金先物市場は、市場予想プラスの9月米小売売上高の結果がマイナスに下振れたことをきっかけに、金相場は昨日からの買い戻しが強まった。ドルが対ユーロで軟調となったこともドル建て金先物の支持要因となった。また、昨日に米下院が可決した『香港人権・民主主義法案』に中国は強く反発しており、米中対立への懸念の高まりも安全資産の金に資金を向かわせた。

 

米国債券市場は反発:米中対立の懸念高まりから買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは5営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)1.74%で終了した。9月米小売売上高が予想を下回ったことで、相対的に安全資産とされる米国債に買いが先行した。米下院が前日可決した『香港人権・民主主義法案』に中国は強く反発しており、米中対立への懸念から債券買いが入った面もあった。 

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2019/10/16/07:44:24

米国株式市場は上昇:良好な米企業決算好感した買い優勢

NYダウは237.44ドル高の27024.80ドル、ナスダックは100.06ポイント高の8148.71で取引を終了した。良好な決算を発表したユナイテッドヘルス・グループやジョンソン・エンド・ジョンソン、JPモルガン・チェースなどが買われ、指数の押し上げ要因となった。ユナイテッドヘルスは8%超上昇し、1銘柄でNYダウを132ドルほど押し上げた。今週から本格化する企業決算への期待感から、NYダウは一時330ドル超上昇する場面があった。 VIX指数は14.57から13.54へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク選好の動きが強まりドル買い優勢

ドル/円は、英国とEUが離脱合意を巡り草案の完成に近づいているとの観測を背景に、投資家のリスク選好が強まった。一部主要企業の好決算が意識されてNYダウが一時330ドル超上昇し、日経平均先物が370円上げると円売り・ドル買いが活発化し、一時108.90円と8月1日以来の高値を付けた。なお、欧州の取引時間帯には『中国は米国に500億ドル相当の輸入品に対する関税撤回を求めている』との報道が伝わり、一時108.12円と日通し安値を付ける場面があった。ただ、トランプ米大統領はこの日の会見で『中国の対応は良好。銀行に関する第2段階を想定している』などと述べている。

ユーロ/ドルは、NY市場に限れば、大きな方向感は出なかった。ユーロ/ポンドの下落につれた売りが先行し一時1.0991ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢になった。ポンド/ドルの急伸をきっかけにユーロ買い・ドル売りが入ったほか、ユーロ円の上昇につれた買いが入り1.1045ドル付近まで値を上げた。ただ、日本時間夕刻に付けた日通し高値1.1046ドルを上抜けることは出来なかった。

 

NY原油先物市場は続落:世界経済の下方修正で需要への減少懸念

NY原油先物市場は、『中国は米国に500億ドル相当の輸入品に対する関税撤回を求めている』との報道が伝わると、米中通商協議に対する先行き不透明感の高まりでリスク資産の原油には売りが強まった。NY勢参入後は株高を背景に買い戻された局面もあったが、引けにかけては再び下落した。国際通貨基金(IMF)が19、20年の世界経済成長の見通しを下方修正したことを受けて、強まった原油需要への減少懸念が相場の重しとなった。 

 

NY金先物市場は反落:米国株高と米長期金利上昇を嫌気した売り

NY金先物市場は、EUサミットを控えてブレグジット合意への楽観論が急速に広がり、リスク選好地合いが強まった。好調な米企業決算を背景とした堅調な米国株高の動きも安全資産の金にとっては重しとなり、金先物は軟調なまま引けた。 

 

米国債券市場は続落:リスク選好による売りが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4日続落(利回りは上昇)した。米10年債国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)1.77%で終了した。英国のEU離脱を巡る楽観論が広がったほか、良好な米企業決算で米国株が底堅く推移すると、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。

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