FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/09/24/07:57:12

米国株式市場はまちまち:強弱まちまちの材料に方向感欠く展開

NYダウは14.92ドル高の26949.99、ナスダックは5.21ポイント安の8112.46で取引を終了した。中国代表団の米農場視察中止の報道により、米中協議をめぐる先行き不透明感が広がったほか、ユーロ圏の9月PMI速報値が低調だったことを受けて売りが先行したものの、同月の米製造業PMI速報値が予想を上回ったことが好感されて徐々に買い戻しが優勢となった。ただ、同月の米サービス部門PMI速報値が予想を下回ったこともあって、戻りは限定的だった。VIX指数は15.32から14.91へ低下した。

 

NY外国為替市場:目先の新たな材料乏しく方向感を欠く展開

ドル/円は、米中貿易協議の先行き不透明感が根強いことに加えて、ユーロ圏景気の減速懸念が広がり円買い・ドル売りが入ったものの、安く始まったNYダウが持ち直すと下げ渋った。一時は1.66%台まで低下した米長期金利が1.73%台まで上昇したことも相場の下支え要因となった。もっとも、NY時間の安値は107.35円、高値は107.55円で値幅は20銭程度と小さかった。市場では『日米の金融政策決定という大きなイベントを通過し、目先の新たな材料にも乏しく大きな方向感が出なかった』との指摘があった。

ユーロ/ドルは、欧州市場では仏や独、ユーロ圏の9月製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値が低調な内容となったことを受けて一時1.0966ドルと12日以来の安値を付けた。ただ、NY市場では下げ渋る展開になった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り一時1.1000ドル付近まで下げ幅を縮める場面があった。なお、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は欧州議会で『ユーロ圏の成長力は著しく減退した』『ユーロ圏経済は回復の目処が立っておらず、製造業の長引く低迷は経済全般に悪影響を及ぼしかねない』『ECBはあらゆる措置を講じる用意がある』などと述べたが、相場の反応は限られた。

 

NY原油先物市場は上昇:中東リスクを意識した買い優勢

NY原油先物市場は上昇した。米国とイラン間の緊張の高まりを背景に週明けの原油相場は買いが先行して始まった。欧州時間に入ると、サウジアラビアの供給不安を解消するニュースを受けて、高値から2ドル近く下落した場面もあった。もっともNY勢の本格参入後は、イラン高官の米国に対する強硬姿勢などで再び中東リスクが意識され、原油相場は底堅く推移した。

 

NY金先物市場は続伸:金買い材料多く下支え

NY金先物市場は1517.90-1534.40ドルのレンジ相場となった。低調な9月独製造業PMIを受けて欧州経済の減速懸念が高まり、安全資産の金に資金が集まった。米中通商協議やブレグジットを巡る英EU交渉の不透明感、米イラン対立への警戒感など、金相場の支えとなる要因が目立った。NY勢の本格参入後も米長期金利低下とともに金先物は上値を伸ばした。 

 

米国債券市場は横ばい:欧州国債に連れた買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいだった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ1.72%で取引を終了した。低調なユーロ圏経済指標を受けて欧州国債が買われると米国債にも買いが波及したものの、9月米製造業PMI速報値が予想を上回ると米景気の減速懸念が和らぎ値を消した。 

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2019/09/23/03:01:50

米国株式市場は下落:米中通商協議の進展期待後退で売り優勢

NYダウ159.72ドル安の26935.07、ナスダックは65.21ポイント安の8117.67で取引を終了した。トランプ政権が昨年に中国製品に課した関税のうち400種類以上の製品について一時的に免除する方針を計画しているほか、トランプ大統領が中国との通商交渉での進展を示唆し、買いが先行し、しばらくは小高く推移していた。しかし、『米中次官級協議で訪米している中国代表団が来週予定されている米農家の視察を中止し帰国する』との報道を受けて、米中通商協議の進展期待が後退すると下げに転じた。ボーイングやホーム・デポ、アップルなどが売られ指数の重しとなった。 VIX指数は14.05から15.32へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米中通商協議の進展期待後退でリスク回避の円買い

ドル/円は、米国株相場が上昇して始まると円売り・ドル買いが先行し一時108.02円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値108.09円を上抜けることは出来なかった。『米中両国は19日から事務レベルでの協議を再開したが、米国を訪れている中国代表団は米モンタナ州の農家視察をキャンセルし、予定を早めて帰国する』との報道が伝わると、米中通商協議が進むとの期待が後退した。小高く推移していたNYダウが160ドル超下落し、日経平均先物も下げに転じたためリスク回避目的の円買い・ドル売りが優勢となった。米10年債利回りが一時1.71%台まで低下したことも相場の重しとなり、一時107.49円近辺と日通し安値を付けた。
 この報道の前には、トランプ米大統領が訪米中のモリソン豪首相との共同記者会見で中国との通商協議について『米国は完全な形での合意を求めている』『中国の米国産農産物購入は合意成立には不十分』『大統領選前に中国と合意する必要はない』などと述べていた。 

ユーロ/ドルは、メルケル独首相が『ドイツは均衡予算を堅持する』などと述べると、ユーロ売り・ドル買いが先行し一時1.0996ドルと日通し安値を付けた。なお、市場関係者の間では『独政府が均衡予算の方針を変更し、財政拡張策を講じた場合はユーロ買い材料になる』と予想されており、『均衡予算を堅持する』とした発言はユーロ売り材料となった。ただ、引けにかけては下げ渋った。米中通商協議の進展期待が後退し米株安と米金利低下が進むとユーロ買い・ドル売りが入り、一時1.1022ドル付近まで下値を切り上げた。 

 

NY原油先物市場は横ばい:リスク回避から上値を圧迫

NY原油先物市場は、売買の手がかりが拮抗し、連日ほぼ横ばいで取引を終えた。トランプ米政権が新たにイラン中央銀行に対する制裁措置を発表し、中東の地政学リスクへの懸念が相場の下支えとなった一方で、『中国代表団が来週予定の米農家視察をキャンセルした』との報道を受けて米中通商協議への懸念が高まり、投資家のリスクオフ姿勢が原油の上値を圧迫した。 米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比14基減少の719基となり、5週連続減少した。

 

NY金先物市場は反発:米中通商協議の進展期待の後退で買い優勢

NY金先物市場は1505.30-1524.50ドルのレンジ相場となった。次官級の米中協議で訪米している中国代表団が来週予定されている米農家の視察を中止したとの報道を受けて、米中通商協議の進展期待が後退し、安全資産の金が買われた。北米市場では株安を意識した買いが入ったことで、通常取引終了後の時間外取引で1524.50ドルまで買われた。

 

米国債券市場は続伸:米中通商協議の先行き不透明感から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは5日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債金利は前営業日比0.06%低い(価格は上昇)1.72%で終了した。米中通商協議の先行き不透明感が強まり、安全資産とされる米国債に買いが集まった。10年債利回りは一時1.7146%前後まで低下した。 

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2019/09/20/08:14:32

米国株式市場はまちまち:米中貿易摩擦報道を嫌気した売り

NYダウは52.29ドル安の27094.79、ナスダックは5.49ポイント高の8182.88で取引を終了した。米中次官級貿易協議が今日からワシントンで開催されていることもあり、買いが先行した。上げ幅は一時120ドルを超えた。ただ、香港紙サウスチャイナモーニングポスト電子版が米高官の話として『トランプ米大統領は中国との貿易協定が迅速に合意されない場合、貿易摩擦を激化する用意がある。低水準の対中制裁関税を50%や100%に引き上げる可能性もある』と報じると、一転売りが優勢となり下げに転じた。VIX指数は13.95から14.05へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避でもドル底堅い展開

ドル/円は、日銀が金融政策の現状維持を決めたことで失望売りが強まり、アジア時間に一時107.79円まで下落した影響が残った。ただ、NYの取引時間帯に限れば108.00円を挟んだもみ合いの展開となった。NYダウが120ドル超上昇し、日経平均先物が170円上げると円売り・ドル買いが出て108.08円付近まで上げた。半面、中国香港で発行されているサウスチャイナモーニングポスト紙の報道で、米国株相場の失速とともに一時107.84円付近まで下押しした。もっとも、引けにかけては再び108円台を回復した。

 

ユーロ/ドルは、一時1.1073ドルと日通し高値を付けたあとはじりじりと上値を切り下げる展開になった。ユーロポンドの下落につれたユーロ売り・ドル買いが出て相場の重しとなった。ただ、先週から今週にかけて日米欧など主要国の金融政策イベントを通過したことで『材料出尽くし感』が広がっており大きな方向感は出なかった。 

 

NY原油先物市場は横ばい:米中貿易摩擦激化に対する警戒感

NY原油先物市場は58.01ドル‐59.54ドルのレンジ相場となった。昨日にトランプ米大統領がイランに対する新たな制裁措置を発表すると表明したことを受けて買いが先行した。ただ、イラクが『サウジアラビアは原油不足を補うためにイラクや他の産油国に購入を要請している』との報道を否定したこともあり、前日終値水準まで売り戻された。 また、米中貿易摩擦の激化に対する警戒感は消えていないことも売り材料となった。

 

NY金先物市場は続落:米追加利下げ観測後退を嫌気

NY金先物市場は1496.30-1512.10ドルのレンジ相場となった。米追加利下げの可能性はやや後退したことから、時間外取引のアジア市場で1496.30ドルまで下げ幅は拡大した。しかし、通常取引開始後に1512.10ドルまで戻す場面があった。中東情勢の緊張状態は緩和されていないことが金先物相場を下支えする場面があった。

 

米国債券市場は続伸:米FRBの債券買い思惑から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは小幅ながら4日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)1.78%で終了した。米FRBが、短期金利の上昇を抑えるために国債買い入れに動くとの思惑から買いが先行したものの、買い一巡後は持ち高調整に伴う売りが出たため上値が重くなった。 

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2019/09/19/08:23:39

米国株式市場はまちまち:引けにかけて持ち直す

NYダウは36.28ドル高の27147.08、ナスダックは8.62ポイント安の8177.39で取引を終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)で今後の緩和の道筋が明確に示されなかったことが嫌気されて一時200ドル超下落したものの、パウエルFRB議長がFOMC後の会見で『今後の政策方針は経済の進展次第』としながらも『経済が弱まれば、さらなる連続利下げが必要になる可能性もある』『不透明性が存在し、予想より早くバランスシートを拡大する可能性もある』と述べると買いが優勢となり、上げに転じた。注目のFOMCでは大方の予想通り、政策金利が引き下げられたものの、連銀高官の間で利下げへの意見が分かれたことが明らかとなり、次回利下げへの懐疑的な見方から発表後に下落したが、その後は引けにかけて下げ幅を縮小した。VIX指数は14.44から13.95へ低下した。

 

NY外国為替市場:追加緩和期待がやや後退でドル買い

ドル/円は、FOMC結果公表を前にしばらくは108円台前半でのこう着状態が続いていたが、FOMC後は円売り・ドル買いが優勢となり、一時108.48円と8月1日以来の高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)は今日まで開いたFOMCで、市場の予想通りFF金利の誘導目標を0.25%引き下げ1.75-2.00%にすると発表した。メンバーの政策金利見通しでは2019年と20年は追加利下げを見込んでいないことが明らかになり、追加緩和期待がやや後退した。米長期金利が上昇に転じたタイミングで全般ドル買いが優勢となった。ただ、17人のメンバーの内7人は年内にあと1回の利下げが適切との見方を示しており、今後の追加緩和の必要性を巡っては当局者の間で意見が割れた。そのためドル買いの勢いは緩やかだった。

ユーロ/ドルは、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが先行し一時1.1068ドル付近まで買われる場面もあったが、FOMC後はさえない展開になった。FOMCは市場予想通り利下げを決定したものの、今後の利下げに関しては明言しなかった。市場関係者からは『マーケットにはややタカ派的との解釈が徐々に広がった』との声が聞かれ、一時1.1014ドルまでユーロ安・ドル高が進んだ。もっとも、パウエルFRB議長が金融緩和に柔軟な姿勢を見せると、全般ドル高が一服しユーロドルも下げ渋った。 

 

NY原油先物市場は続落:原油在庫増を嫌気した売り

NY原油先物市場は57.67ドル‐9.43ドルのレンジ相場となった。昨日に攻撃を受けたサウジアラビアの石油施設の復旧が想定より早いとの見通しが示されたことを背景とした原油の売りが継続した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫は減少予想に反して105.8万バレルの増加と、5週ぶりに積み増しとなった。在庫統計への反応は限られたが、上値を圧迫する要因となった。 

 

NY金先物市場は小幅高:早期追加利下げ観測後退で売り

NY金先物市場は1490.70-1519.50ドルのレンジ相場となった。FOMC会合の結果判明を控えてポジション調整的な買いが入ったことで通常取引では1519.50ドルまで買われた。しかしながら、FOMC声明で『見通しは、追加利下げの必要性に関する見解が分かれていることを示している』との見解が表明されたことから、早期追加利下げ観測は後退したことで、金先物は通常取引終了後の時間外取引で1490.70ドルまで反落する場面があった。

 

米国債券市場は続伸:FOMC後に売られる

米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)1.79%で終了した。FOMCを控えてポジション調整目的の買いが先行したものの、FOMCで今後の緩和の道筋が明確に示されなかったことが分かると一転売りが優勢となり値を消した。 

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2019/09/18/07:38:54

米国株式市場は上昇:FOMC結果とパウエル米FRB議長講演控え様子見

NYダウは33.98ドル高の27110.80、ナスダックは32.47ポイント高の8186.02で取引を終了した。サウジアラビアが石油施設への攻撃で失われた石油生産量の7割を回復したと報じられ、原油相場が下落し、朝方から揉み合いとなった。イラン最高指導者のハメネイ師がトランプ大統領との首脳会談に否定的な見方を示すなど中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒感は根強い。また、明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見を見極めたいとして、積極的な売買は手控えられた。個別ではボーイングやマクドナルド、アメリカン・エキスプレスなどが上げた半面、ダウやシスコシステムズなどが下げた。VIX指数は13.74から14.44へ上昇した。

 

NY外国為替市場:様子見ムード強く値幅も小幅で推移

ドル/円は、17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や18-19日の日銀金融政策決定会合の結果を見極めたいとして、積極的な売買は手控えられ大きな方向感は出なかった。NY時間の安値は108.06円、高値は108.35円で値幅は0.29円程度だった。なお、8月米鉱工業生産指数や9月NAHB住宅市場指数は予想を上回ったものの、相場の反応は限られた。

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された9月独ZEW景況感指数が▲22.5と前回の▲44.1から改善し、予想の▲37.0を上回ったことが分かるとユーロ買い・ドル売りが優勢となった。米長期金利が1.79%台まで低下したこともドル売りを促し、一時1.1075ドルまで値を上げた。

 

NY原油先物市場は大幅反落:サウジの石油生産慮うは数週間で回復観測

NY原油先物市場は58.46ドル-62.59ドルのレンジ相場となった。昨日に14%超急騰した反動や、サウジアラビアの石油施設への攻撃によって同国の石油生産量は大幅に減少すると懸念されていたが、今後数週間で生産量は施設攻撃前の水準を回復するとの一部報道を受けて短期筋などの売りが広がった。サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相も9月末まで同国の産油量が攻撃前の水準に戻るとの見方を示した。

 

NY金先物市場は小幅高:中東情勢やFOMCでの利下げ観測から買い優勢

NY金先物市場は1500.90-1515.00ドルのレンジ相場となった。中東情勢の緊張状態は緩和されていないことや、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、値動きは鈍いも、為替相場でのドル安や今回のFOMCでの利下げが確実視されていることが支えに買いが優勢となった。

 

米国債券市場は続伸:ポジション調整目的の買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)1.80%で終了した。FOMCの結果公表を前にポジション調整目的の買いが入った。

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