FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/11/07/07:41:26

米国株式市場は下落:利益確定売りに上値の重い展開

NYダウは0.07ドル安の27492.56、ナスダックは24.05ポイント安の8410.63で取引を終了した。前日まで連日で史上最高値を更新していただけに利益確定目的の売りが先行した。『米中首脳会談は日時や開催場所についての議論がまとまらず、当初見込まれた11月から12月に延期される可能性がある』と伝わると、一時80ドル超下げた。ただ、米中協議の合意への期待は根強く、引けにかけて買い戻しが進んだ。VIX指数は13.10から12.62へ低下した。

 

NY外国為替市場:米中通商協議の合意署名延期報道でドル売り

ドル/円は、しばらくは109.00円を挟んだ狭いレンジ取引が続いていたが、米政府高官の話として『米中の第1段階の通商合意の署名が12月にずれ込む可能性がある』と伝わると、米国株の失速とともに円買い・ドル売りが優勢となった。米長期金利が1.80%台まで低下したことも相場の重石となり、一時108.82円と日通し安値を付けた。ただ、米国株が引けにかけて下げ幅を縮めるとドル円にも買い戻しが入り109.02円付近まで下げ渋った。対ポンド中心にドル高が進んだ影響も受けた。 

ユーロ/ドルは、欧州市場では10月独・ユーロ圏のサービス部門PMI改定値が予想より強い結果となったことを受けて一時1.1093ドルと日通し高値を付ける場面もあったが、NY市場では弱含んだ。国際通貨基金(IMF)が今年のユーロ圏経済成長率見通しを従来の1.3%から1.2%に下方修正したことなどが嫌気されて、一時1.1065ドルと日通し安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は反落:原油在校の大幅増加を嫌気した売り

NY原油先物市場は56.11ドルー57.85ドルのレンジ相場となった。米エネルギー省(EIA)が発表した週間原油在庫の結果(792.9万バレルの積み増し)が重石となり、57ドル後半まで上昇していたWTI12月限は57ドル前半まで売り戻された。その後に一部報道から、『石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国は減産幅を拡大しない方針』が伝わると、ロングの投げが誘発されて原油先物は更に1ドルほど下落幅を広げた。また、『米中の第1段階の通商合意の署名が12月にずれ込む可能性がある』と報じられたことも売り材料となった

 

NY金先物市場は反発:米長期金利低下が材料視

NY金先物市場は1483.80-1495.90ドルのレンジ相場となった。昨日の大幅安の反動で買い戻しが先行するなか、米中通商交渉の部分合意署名が12月までずれ込む可能性が伝わった。これまで強まっていた米中歩み寄りへの期待感が緩み、安全資産とされる金は上昇した。また、米長期金利が弱含みとなったことも一部で材料視された。もっとも、為替相場でドルが対ユーロで底堅いままであったことで、ドルで取引される金先物の上げ幅は限定された。

 

米国債券市場は反発:米中通商合意署名延期報道で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)1.83%で終了した。『米中通商合意署名が12月にずれ込む可能性』と伝わると、投資家がリスク回避姿勢を強め安全資産とされる米国債に買いが入った。10年物国債の入札が『好調』だったことも買いを誘った。 

 

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2019/11/06/07:37:26

米国株式市場は上昇:米中通商協議の進展期待から買い優勢

NYダウは30.52ドル高の27492.63ドル、ナスダックは1.48ポイント高の8434.68で取引を終了した。米中通商協議が部分合意に向けて進展する中、『トランプ米政権が第4弾の一部撤廃を検討している』などと報じられた。米中貿易協議の進展期待を背景に買いが優勢となり、ダウ平均は連日で史上最高値を更新した。VIX指数は12.83から13.10へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク選好のドル買い優勢

ドル/円は、米中貿易協議の進展期待を背景に米国株相場が連日で史上最高値を更新すると、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売り・ドル買いが先行した。10月米サービス部門PMI改定値が50.6と予想の51.0を下回り、10月米総合PMI改定値が50.9と前月の51.2から下方修正されたことが分かると一時108.81円付近まで売られる場面もあったが、下押しは限定的だった。その後、発表された10月米ISM非製造業指数が54.7と予想の53.5を上回ったことが明らかになると一時109.24円と日通し高値を更新している。米長期金利が一時1.8708%前後と9月16日以来の高水準を付けたことも相場の追い風となった。

ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇や予想を上回る米ISM非製造業指数を理由にユーロ売り・ドル買いが進行した。10月25日の安値1.1073ドルを割り込み、一時1.1064ドルまで下値を広げた。ユーロ豪ドルやユーロスイスフランなどユーロクロスの下落につれた売りも出た。

 

NY原油先物市場は続伸:米中通商協議の進展期待から買い優勢

NY原油先物市場は56.30-57.50ドルのレンジ相場となった。報道によると、中国は米国との通商協議における『第1段階』の合意の一環として、9月に発動した対中関税を撤回するよう米国に要請しており、第1段階の合意には12月15日に約1560億ドルの対中関税発動を中止することも含まれているもよう。米中通商協議の進捗状況を受けて、原油の需要減につながるとされた通商摩擦への警戒感が後退し、原油相場は底堅い動きが続いた。来月前半に開催される石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国会合で協調減産の延長が決定される可能性も相場の下支えとなった。 

 

NY金先物市場は大幅続落:リスク回避の金買いは後退

NY金先物市場は1480.70-1511.90ドルのレンジ相場となった。米中通商協議の進展期待の高まりを受けて、安全資産とされる金には売り圧力が強まった。米長期金利が上昇傾向を強めたことも金利がつかない金の重石になった。為替相場でドルが対ユーロで堅調となると、ドルで取引される金先物は下げ足を速めた。

 

米国債券市場は3日続落:安全資産としての債券売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.09%高い(価格は下落)1.86%で終了した。予想を上回る10月米ISM非製造業指数や米中貿易協議の進展期待を背景に、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。 

 

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2019/11/05/08:02:12

米国株式市場は上昇:米中貿易協議の進展期待から買い優勢

NYダウは114.75ドル高の27462.11、ナスダックは46.80ポイント高の8433.20で取引を終了した。1日発表の10月雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想を上回る伸びとなり、米景気先行きへの懸念が後退した。投資家のリスク選好意欲が回復する中、NYダウは史上最高値を更新した。ロス米商務長官が中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置緩和を示唆したことから、米中貿易協議の進展を好感した買いも入った。また、多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。 VIX指数は12.30から12.83へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク選好の円売り

ドル/円は、米景気の先行きへの不安が後退する中、米中貿易協議の進展期待を背景に米国株相場が史上最高値を更新した。投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売り・ドル買いが優勢となった。米長期金利が1.79%台まで上昇したことも相場の追い風となり、一時108.65円と日通し高値を付けた。なお、9月米製造業新規受注は前月比0.6%減と予想の0.5%減を下回ったものの、目立った反応は見られなかった。

ユーロ/ドルは、欧州市場では仏・独・ユーロ圏の10月製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値が予想を上回ったことを受けて買い戻しが強まる場面もあったが、NY市場に入ると米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが優勢となった。前週末の安値1.1128ドルを下抜けて一時1.1125ドルまで値を下げた。なお、注目されていたラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の就任最初の発言では、金融政策についての言及がなかった。

 

NY原油先物市場は続伸:米中貿易摩擦の解消期待からリスク選好の買い

NY原油先物市場は、米国のロス商務長官が米中の『第1段階』貿易合意が順調に進展していると確認。米中貿易摩擦の解消期待で景気見通しが改善し、株高・債券安(金利上昇)などリスクオンの流れが強まり、リスク資産の原油も買いが先行した。もっとも、買い一巡後は利益確定の売りに押された。為替市場でドルが対ユーロで上昇したこともドル建ての原油先物に割高感を生じさせ、引けにかけては上げ幅を縮小した。

 

NY金先物市場は小反発:リスク選好地合いで上値の重い展開

NY金先物市場は1506.50-1517.10ドルのレンジ相場となった。ロス米商務長官が中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置緩和を示唆したことから米中貿易摩擦への懸念が後退し、主要な米株価指数は史上最高値を更新し、リスクオン地合いが強まる中で逃避資産とされる金先物に対しては売りが優勢となる場面もあった。一方で、日本時間朝方にかけて円安・ドル高が進行するなか、金先物価格は小幅ながら上昇基調となった。

 

米国債券市場は続落:リスク選好の動きから売り優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.06%高い(価格は下落)1.77%で終了した。米景気の先行きへの不安が後退する中、米中貿易協議の進展期待を背景に安全資産とされる米国債に売りが出た。 

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2019/11/01/07:38:33

米国株式市場は下落:米中通商協議に対する懸念再燃で売り優勢

NYダウは140.46ドル安の27046.23、ナスダックは11.62ポイント安の8292.36で取引を終了した。米中通商協議に対する懸念が再燃したことで、中国関連銘柄を中心に売りが強まった。また、10月シカゴ購買部協会景気指数が2カ月連続で節目となる50を割り込み、製造業の不振が示され。前日に約1カ月半ぶりの高値をつけていた影響で利益確定売りが入りやすかったこともあり、一時は260ドル超安まで下げ幅を拡大する場面も見られた。 VIX指数は12.33から13.22へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避のドル売り優勢

ドル/円は、一部報道で『中国はトランプ米大統領との長期的な貿易交渉に対して疑問がある』と伝わり、米中通商協議に対する先行き不透明感が意識されると、全般にリスク回避の動きが優勢となった。また、この日発表された9月米個人消費支出(PCE)や10月米シカゴPMIなどが予想より弱い結果となったことも相場の重石になった。米国株安や米長期金利の大幅低下とともに下値を探る動きとなり、一時107.93円と11日以来の安値を更新。引けにかけても安値圏でのさえない動きが続いた。 

ユーロ/ドルは、ユーロ/円などの下げにつれて、1.1132ドルまで売りに押される場面も見られた。一方で、米長期金利が大幅に低下した影響もあり、その後は1.11ドル台半ばで売りも一服した。

 

NY原油先物市場は続落:先行き原油需要の低下懸念を嫌気

NY原油先物市場は、前日に発表された米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計で、原油在庫が市場予想を大きく上回る積み増しとなったことが上値を圧迫するなか、予想比下振れの10月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)を受けて中国経済の先行き懸念が強まったことや、米中協議への懸念が再燃したことを背景に売りが加速した。 

 

NY金先物市場は続伸:米中通商協議への先行き不透明感から買い優勢

NY金先物市場は1496.00-1516.70ドルのレンジ相場となった。米ブルームバーグは31日、匿名筋の情報として中国がトランプ米大統領と長期的で包括的な通商合意を結べるか疑問視していると報じた。そのため、米中通商協議への先行き不透明感を背景に、米国株安・債券高(金利は低下)が進むなど、投資家のリスク志向が後退し、逃避資産の金が買われた。

 

米国債券市場は続伸:低調な経済指標と米中通商協議の不透明感

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.08%低い(価格は上昇)1.69%で終了した。10月米シカゴPMIなどの低調な米経済指標を受けて、安全資産とされる債券需要が高まった。また、米国株の下落や米中貿易交渉への懸念なども債券買いを誘った面があった。 

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2019/10/31/07:49:52

米国株式市場は上昇:米FRBの利上げ転換ないことが示唆され買い優勢

NYダウは115.27ドル高の27186.69、ナスダックは27.12ポイント高の8303.98で取引を終了した。朝方は、FOMC(連邦公開市場員会)発表を午後に控えて小動きとなった。米FOMCが予想通りの利下げを決めたほか、パウエル議長が今後の利上げには大幅なインフレ率上昇が必要になるとの認識を示し早期の利上げ転換はないことを示唆したため、発表後に上昇した。その後は引けにかけて上げ幅を拡大した。VIX指数は13.20から12.33へ低下した。

 

NY外国為替市場:FOMC後米長期金利低下でドル売り

ドル/円は、米連邦準備理事会(FRB)は今日まで開いた米FOMCで、市場の予想通りFF金利の誘導目標を0.25%引き下げ1.50-1.75%にすると発表した。声明文では『見通しについての不確実性が残る』との文言を残したものの、前回から『景気拡大や力強い労働市場、対称的な2%目標近くのインフレの維持に向けて適切に行動する』 との文言は削除された。FOMCの結果公表後も108.99円までの上昇にとどまるなど市場の反応は限られていたが、パウエルFRB議長の記者会見が始まると、相場はやや荒い値動きに。FRB議長が『金融政策は良い状況にあると判断』『現行の政策スタンスは適切であり続ける可能性が高い』などの見解を示すと、利下げ打ち止めへの思惑が高まったことで一時109.29円と8月1日以来の高値を更新した。ただ、その後にFRB議長が『利上げの前には著しいインフレ率の上昇が必要』との見解を示したため、早期の利上げ転換もないとの思惑から今度は一転して売りが優勢になった。米長期金利の低下とともに108.68円近辺まで反落した。なお、チリ政府はこの日、反政府デモによる混乱を理由に、11月に予定されていたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開催を断念すると発表。APECで米中首脳会談が予定されていたこともあって一時リスク回避の動きも見られたが、反応は限定的だった。中国側はAPEC中止を受けて、トランプ米大統領に対して代替地としてマカオでの会談を提案したと伝わったほか、米政府も『チリのAPEC首脳会議がキャンセルになっても、米中合意時期は変わらない』との見解を示した。 

ユーロ/ドルは、1.1110ドル台を中心とするもみ合いとなっていたが、ドル円と同様にパウエルFRB議長の会見を受けて上下する展開。ドル買いが強まった場面では一時1.1080ドルまで下落したものの、一巡後は1.1152ドルまで反発した。

 

NY原油先物市場は続落:原油在庫の大幅増加を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は54.42ドルー55.73ドルのレンジ相場となった。米エネルギー情報局(EIA)が30日公表した週間在庫統計で原油在庫が570.2万バレルの増加と市場予想を大幅に上回る増加を記録したことが売り材料となった。米金融政策の発表を控えて買いが少なくなっていることも、原油先物の反発を抑える一因となった。

 

NY金先物市場は反発:FOMCを控えてポジション調整の売買

NY金先物市場は1483.10-1499.30ドルのレンジ相場となった。米金融政策の決定を控えてポジション調整的な取引が主体となった。通常取引終了後の時間外取引で一時1483.10ドルまで売られる場面があったが、米長期金利の低下やユーロ高を意識して1499.30ドルまで上昇した。

 

米国債券市場は上昇:長短金利差の縮小思惑から買い優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%低い(価格は上昇)1.77%で終了した。米FOMCは利下げを決めた一方、FOMC声明文やパウエル米FRB議長の会見などでは当面の利下げ停止が示唆された。利下げの停止によって長短金利差が一段と縮小するとの思惑を手掛かりにした買いが長期債に入った。

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