FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/11/28/07:41:49

米国株式市場は上昇:米経済が緩やかな拡大を好感した買い

NYダウは42.32ドル高の28164.00、ナスダックは57.24ポイント高の8705.18ドルで終了した。朝方は揉み合う展開となったものの、7-9月期GDP改定値が予想を上振れ、好感された。また、米中協議進展への期待感が広がるなか、地区連銀経済報告(ベージュブック)では、米経済は緩やかに拡大したことが明らかとなり、製造業も回復の兆しが示され堅調推移となった。半面、2度の墜落事故を起こした主力旅客機「737MAX」について「米航空当局が出荷認証手続きを厳格化する」と伝わったボーイングが1.4%ほど下落し、相場の重しとなった。 VIX指数は11.54から11.75へ上昇した。

 

NY外国為替市場:良好な米経済市場受けドル買い優勢

ドル/円は、7-9月期米国内総生産(GDP)改定値が前期比年率2.1%増と予想の1.9%増を上回ったことをきっかけに円売り・ドル買いが先行した。10月米耐久財受注額や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことも相場の支援材料となった。バリアオプションが観測されていた109.50円を上抜けると目先のストップロスを巻き込んで一時109.61円と5月31日以来約半年ぶりの高値を付けた。米中貿易協議の進展期待から米国株相場が上昇し、連日で史上最高値を更新したことも好感された。なお、11月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)や10月米住宅販売保留指数など一部米指標が予想を下回ると若干伸び悩む場面もあったが、反応は限定的だった。 

ユーロ/ドルは、米重要指標の発表を控えてしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、7-9月期米GDP改定値など良好な米経済指標が相次いだことが分かるとユーロ売り・ドル買いが優勢となり、一時1.0992ドルと日通し安値を付けた。ただ、直近安値である14日の安値1.0989ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。 

 

NY原油先物市場は反落:原油在庫増加を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は58.54ドルから一時57.51ドルまで下落した。米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で原油在庫は、一部では取り崩しが予想されていたにもかかわらず、157.2万バレルの積み増しとなった。発表後は売りが優勢となり、一時57ドル半ばまで水準を落とした。もっとも、史上最高値圏で底堅い米株指数などリスク選好の地合いは継続されており、リスク資産の原油も引けにかけて下げ幅を縮小した。また、イラクでデモ隊がイラン領事館に放火」と伝えられ、中東有事による供給懸念への連想につながったことで買い戻しがやや優勢になった。

 

NY金先物市場は反落:良好な米経済と米中貿易協議の進展期待から売り優勢

NY金先物市場は1463.60ドルから1459.10ドルまで下落した。米中貿易協議の部分合意期待の高まりから売りが先行するなかで始まった。その後、NY朝に発表された7-9月期米国内総生産(GDP)改定値は前期比年率2.1%増と速報値1.9%増から上振れた。米経済の好調さが裏付けられ、安全資産とされる金は売りが先行した。為替相場でドルが堅調となったこともドル建ての金先物の重しとなった。

 

米国債券市場は反落:良好な米経済指標受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.76%で終了した。7-9月期米国内総生産(GDP)改定値など良好な米経済指標を受けて、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。

 

 

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2019/11/27/07:58:26

米国株式市場は上昇:米中貿易協議の進展期待から買い優勢

NYダウは55.21ドル高の28121.68、ナスダックは15.44ポイント高の8647.93で取引を終了した。トランプ大統領が米中協議で両国が合意に向けた取り組みを続けていると述べ、米中貿易協議の進展期待を支えに買いが優勢となった。小売大手が好決算を発表し、年末商戦時の個人消費に期待が高まったことも意識された。なお、映画・娯楽のウォルト・ディズニーは今月中旬に始めた動画配信サービスの利用者数の増加が報じられ、上場来高値を更新した。VIX指数は11.87から11.54へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルは底堅いものの値幅は小幅

ドル/円は、欧州の取引時間帯に一時108.83円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げる展開になった。米中貿易協議の進展期待から米国株相場が上昇し、連日で史上最高値を更新した。投資家のリスク選好姿勢が強まり、円売り・ドル買いがじわりと強まり一時109.14円付近まで値を上げた。もっとも、東京時間に付けた日通し高値109.21円を上抜けることは出来なかった。米長期金利が1.72%台まで低下したことも相場の重石となった。なお、トランプ米大統領はこの日、『米中貿易交渉は最終盤にある。中国の習近平国家主席との関係は非常に良好だ』と述べた一方、『米国は香港の民主化デモを支持するとともに香港の民主化を望んでいる』との見解を示した。 

ユーロ/ドルは、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り、取引終了間際に一時1.1026ドルと日通し高値を付けたものの、大きな方向感は出なかった。今日の安値は1.1007ドルで値幅は0.0019ドル程度と小さかった。なお、この日発表の9月米ケース・シラー住宅価格指数や11月米消費者信頼感指数、10月米新築住宅販売件数など米経済指標に対する反応は鈍かった。 

 

NY原油先物市場は続伸:米中協議の進展期待と協調減産延長観測を好感

NY原油先物市場は58.56ドルまで上昇後、一旦57.82ドルまで下落した。米中通商協議の進展期待は依然として相場の支えとなり、原油先物は58ドル半ばまで買いが先行した。一時57ドル後半まで売りに押される場面もあったが、石油輸出国機構(OPEC)が協調減産を延長するとの観測が下値を限定的にした。引けにかけては再び買い優勢となっている。 

 

NY金先物市場は反発:米経済指標悪化で買い優勢に

NY金先物市場は1456.50ドルまで下落後に、1470.00ドルまで上昇した。米中通商協議への進展期待は高く、史上最高値を更新する米株を眺めながら安全資産の金は売りが先行した。もっとも昨日の安値付近では利益確定の買いも待ち構えており、下値も限定的だった。また、米国の11月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)が予想外に低下したことや11月リッチモンド連銀製造業指数がマイナスに落ち込んだことをきっかけに、安全志向の買いが優勢になった。引けにかけてはポジション調整の動きが中心となり、前日比プラス圏で底堅いまま終えた。 

 

米国債券市場は続伸:英国債券買いにつれ高

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)1.74%で終了した。英政局混迷の可能性を嫌気して英国債相場が上昇すると、米国債にも買いが波及した。米5年債入札が堅調と受け止められたことも相場の支援材料となった。 

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2019/11/26/07:43:35

米国株式市場は上昇:米中貿易協議進展期待で買い優勢

NYダウは190.85ドル高の28066.47、ナスダック112.60ポイント高の8632.49で取引を終了した。米中貿易協議の焦点である知的財産権の保護で、中国が譲歩したと伝わると、米中協議の進展期待が高まった。アップルや3M、キャタピラーなど中国売上高比率が高い銘柄を中心に買いが集まり、引けにかけて上げ幅を広げた。また、大型買収も相次ぎ、終日堅調推移した。VIX指数は12.34から 11.87へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は200日SMAがレジスタンス

ドル/円は、『米中貿易協議の第1段階の合意は近い』との報道が相次いだことで、投資家のリスク選好姿勢が強まり一時108.97円と日通し高値を付けた。ただ、108.95円付近に位置する200日移動平均線がレジスタンスとして意識されると伸び悩む場面もあった。米10年債利回りの低下も相場の重石となった。

ユーロ/ドルは、欧州の取引時間帯に一時1.1032ドルと日通し高値を付けたあとはじりじりと上値を切り下げる展開になった。ユーロ/ポンドの下落につれた売りが出たほか、市場では『欧州企業による米企業の巨額買収が意識されてユーロ売り・ドル買いが出たのではないか』との声が聞かれ、一時1.1004ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は反発:需要回復期待から買い優勢

NY原油先物市場は57.21ドルまで下落後、58.15ドルまで上昇した。為替相場でドルが対ユーロで堅調に推移すると、ドル建ての原油先物は割高感から売りが先行した。しかし、米中貿易協議の部分合意への期待再燃や香港情勢改善への期待浮上などから、世界的な景気減速懸念が後退し、需要回復思惑による買いが優勢になった。ただ、来週のOPECプラス会合を控え、協調減産の延長は確実視されるものの、追加減産は難しいとの見方が根強く、売りに何度か押される場面もあった。

 

NY金先物市場は反落:ドル高が嫌気され売り優勢

NY金先物市場は1460.70ドルまで下落後、一時1467.60ドルまで反発した。米中通商協議の『第1段階合意』に向けた楽観的な見方が広がり、安全資産の金は売りが先行した。為替相場でドルがユーロに対して堅調に推移したことも、ドル建ての金先物に割高感を生じさせて上値の重しとなった。 

 

米国債券市場は上昇:米中貿易協議の進展期待から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)1.75%で終了した。『米中貿易協議の第1段階の合意は近い』との報道が相次いだことを受けて債券売りが出た半面、米中通商協議を巡る根強い不透明感が相場を支えた。

 

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2019/11/25/07:43:04

米国株式市場は上昇:米中協議進展期待から買い優勢

NYダウは109.33ドル高の27875.62、ナスダックは13.67ポイント高の8519.89で取引を終了した。習近平・中国国家主席はこの日、『相互尊重と平等の原則に基づいて米国と第1段階の通商合意をまとめたい』と述べた一方、トランプ米大統領は『中国との合意は非常に近い』などと発言した。両首脳の前向きな発言を受けて、米中協議進展期待が高まると、ボーイングや3Mなど中国関連銘柄中心に買いが優勢となった。一方で、米連邦通信委員会(FCC)が米企業に対して中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)の製品に連邦補助金を使用することを禁じたことから、上値は限られた。VIX指数は13.13から12.34へ低下した。

 

外国為替市場:ドル/円は方向感のない狭いレンジ相場

ドル/円は、ユーロ/円やポンド/円などクロス円の下落につれた売りが 行し一時108.48円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げた。トランプ米大統領が『中国との合意は非常に近い』『香港と立場を共にするが貿易合意も望む』などと述べたと伝わると、日米株価指数の上昇とともに円売り・ドル買いがじわりと強まった。市場予想を上回る11月米製造業・サービス部門PMI速報値や11月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値も相場の支援材料となり、一時108.73円と本日高値を更新した。なお、トランプ氏は『香港人権法案』に署名するかどうかについては明らかにしなかった。 

ユーロ/ドルは、欧州時間に伝わったラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の発言をきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行した。NY時間に入り、良好な米経済指標が相次ぐとユーロ安・ドル高がさらに進み、一時1.1015ドルと1週間ぶりの安値を付けた。
 なお、ラガルド総裁は現在の金融緩和策について『景気回復において内需の主たるけん引役を担ってきており、依然として有効』と評価し、大規模緩和の継続に前向きな姿勢を示した。 

 

NY原油先物市場は反落:ドル高を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は58.74ドルから57.50ドルまで下落した。この日発表された米経済指標が軒並み市場予想を上回る結果となり、為替相場でドルが対ユーロなどで上昇し、ドル建ての原油に割高感が生じたことで売りが優勢となった。ただ、終盤は米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週比3基減少の671基と5週連続の減少となったことを受けて買い戻しが入る場面もあった。 

 

NY金先物市場は横ばい:ドル高と大統領発言が上値圧迫

NY金先物市場は1478.30ドルから1468.10ドルまで下落した。ドイツやユーロ圏の11月製造業PMIの上昇を受けたユーロ高・ドル安をきっかけに買いが先行したほか、香港問題を背景とした米中関係の悪化や、米中通商協議への警戒も買い材料視された。しかし、良好な米経済指標を受けて為替相場でドル高が進むと、ドル建ての金に割高感が生じ売り戻された。また、トランプ米大統領の『米中通商合意が非常に近い可能性がある』との発言もあり、売りが強まった。

 

米国債券市場は横ばい:売買材料が交錯

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ1.77%で終了した。良好な米経済指標を手掛かりに債券売りが出た半面、米中通商協議を巡る根強い不透明感が相場を下支えした。

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2019/11/22/08:05:01

米国株式市場は下落:米中協議の難航が懸念で売り優勢

NYダウは54.80ドル安の27766.29、ナスダックは20.52ポイント安の8506.21で取引を終了した。米中両政府が貿易協議『第1段階』の合意への署名を目指す中、香港を巡る対立が協議の妨げになるとの懸念が強まり売りが広がった。半面、『米政府は米中合意がない場合でも12月15日に予定する対中追加関税の第4弾の発動を見送る公算』との報道も伝わり、相場を下支えした。原油先物価格の上昇を背景にエネルギー株が買われたことも指数のサポート要因となった。VIX指数は12.78から13.13へ上昇した。  

 

NY外国為替市場:投資家の疑心暗鬼により狭いレンジ内に終始

ドル/円は、『中国の劉鶴副首相がさらなる協議のために先週、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官に中国への招待状を送付した』との報道が伝わったほか、『米政府は米中合意がない場合でも12月15日に予定される対中追加関税の第4弾の発動を見送る公算』との一部報道を手掛かりに円売り・ドル買いが進行し、一時108.70円と日通し高値を付けた。ただ、前日の高値108.74円を上抜けることは出来なかった。米中協議では、これまで何度も『ちゃぶ台返し』が繰り広げられてきた。過度な警戒が和らいだとはいえ、懸念が出るとすぐ円高に振れるため投資家は疑心暗鬼となっている。米国株相場が下落したこともドル円の上値を抑えた。

ユーロ/ドルは、一時1.1097ドルと5日以来の高値を付けたものの、1.11ドル台乗せに失敗したことやポンドドルの失速が嫌気されて一転売りが優勢になった。米長期金利が1.78%台まで上昇したことも相場の重しとなり、一時1.1052ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は続伸:協調減産の延長の思惑から買い優勢

NY原油先物市場は57.38ドルから58.62ドルまで上昇した。中国の劉鶴副首相が先週にライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官に中国への招待状を送付したとの報道や『米政府は米中貿易協議を巡り合意がない場合でも12月15日に予定される関税導入を延期する』との報道を受けて、米中協議への懸念が和らいだことや、石油輸出国機構(OPEC)が12月上旬の会合で協調減産の延長を決める公算が大きいとの見方が支えとなった。 

 

NY金先物市場は続落:米中協議への懸念後退で売り優勢

NY金先物市場は1472.00ドルから1463.00ドルまで下落した。『米政府は米中貿易協議を巡り合意がない場合でも12月15日に予定される関税導入を延期する』との一部報道を受けて、米中協議への懸念が後退し、逃避資産の金は売りが優勢となった。また、為替相場でドルが対ユーロで上昇し、ドル建ての金に割高感が生じたことも売りを後押しした。 

 

米国債券市場は反発:ポジション調整の利食い売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)1.77%で終了した。前日まで3日続伸していただけに利益確定目的の売りが優勢となった。

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