FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/10/15/07:45:53

米国株式市場は下落:全般様子見ムード強く方向感を欠く展開

NYダウは29.23ドル安の26787.36、ナスダックは8.39ポイント安の8048.65で取引を終了した。米中通商合意の第1段階について『中国は合意文書に署名する前に一段の協議を望んでいる』との一部報道が伝わると、米中貿易協議の先行き不透明感からやや売りが優勢になった。ただ、前週の米中部分合意を好感した買いでプラス圏に浮上する場面もあり、相場はやや方向感に欠けた。その後は、今週から本格化する7-9月期決算発表を見極めたいとの思惑から下げ幅を縮小した。VIX指数は15.58から15.66へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:NY時間ではドルはじり高継続

ドル/円は、欧州市場では、米中通商合意の第1段階について『中国は合意文書に署名する前に一段の協議を望んでいる』との報道が伝わり、米中貿易協議の先行き不透明感からやや売りが優勢になり、一時108.03円と日通し安値を付けた。ただ、NY市場では下値の堅さが目立った。小安く始まった米国株が持ち直したタイミングで円売り・ドル買いが優勢となり一時108.46円まで値を上げた。前週の米中部分合意を好感した買いも入ったようだ。もっとも、米国株が小幅に下落したこともあって、アジア時間に付けた日通し高値108.52円は上抜けることは出来なかった。 

 

ユーロ/ドルは、NYの取引時間帯に限れば1.10ドル台前半での狭いレンジ取引に終始した。米国がコロンブスデーの祝日で米債券市場が休場となり、市場参加者が減少した。相場材料にも乏しく、大きな方向感は出なかった。

 

NY原油先物市場は反落:中国の需要鈍化懸念を嫌気した売り

NY原油先物市場は、時間外から利食い売りが先行する中で、米中通商合意の第1段階について、中国側が詳細を詰めるためにさらなる協議を希望しているとの一部報道が伝わった。これを受けて金融市場は、米中通商摩擦への警戒感を強めてリスク回避に傾いた。そのため、一時52ドル後半まで売り込まれ、前週末比3.5%超まで下落幅を広げた。NY午後にかけてはポジション調整が中心の動きとなった。また、中国の9月輸出入の指標が予想以上に悪化したため、需要鈍化懸念が再燃し、売りが優勢となった。

 

NY金先物市場は反発:米中通商摩擦への警戒感から買い優勢

NY金先物市場は1487.10-1501.50ドルのレジ相場となり、3日ぶりに反発した。一部通信社が報じた『中国は米国との第1段階合意を署名する前に、更なる通商交渉を希望』を受けて通商摩擦への警戒感がぶり返し、安全資産の金に資金が向かいやすくなった。金先物は時間外から強含み、一時1500ドル台を回復する場面もあった。

 

米国債券市場は休場

コロンブスデーのため休場となった。

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2019/10/14/07:18:56

米国株式市場は上昇:米中貿易協議で部分的合意を好感

NYダウは319.92ドル高の26816.59、ナスダックは106.26ポイント高の8057.04で取引を終了した。『米中は貿易協議で部分的な合意に達したようだ』との米メディア報道を受けて、キャタピラーやダウ、3Mなど中国関連とされる銘柄に買いが先行した。取引終了間際にはトランプ米大統領が『米中は重大な第1段階の合意に達した』などと発言した。米中貿易摩擦が緩和に向かうことを好感した買いが加速し、一時510ドル超高の2万7013ドルまで上昇した。なお、アップルは約1年ぶりに上場来高値を更新した。VIX指数は17.57から15.58へ低下した。

 

NY外国為替市場:米中通商交渉の進展でリスク選好のドル買い

ドル/円は、米中閣僚級貿易協議がワシントンで開催される中、トランプ米大統領がツイッターに『中国との貿易交渉で良いことが起きている』と投稿すると、米中通商交渉の進展期待が高まった。米長期金利が1.76%台まで上昇し、NYダウが500ドル近く上げると円売り・ドル買いが活発化した。日経平均先物が440円上昇したことも追い風となり、一時108.63円と8月1日以来の高値を付けた。10月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が96.0と予想の92.0を上回ったことも好感された。もっとも、NY時間午後に入るとやや神経質な動きとなった。米中貿易協議が終了したと伝わると108.28円付近まで下押ししたものの、『米中閣僚級貿易協議では部分的な合意に達した。貿易戦争の一段の激化が回避される可能性』と伝わり108.59円付近まで持ち直した。トランプ米大統領が劉鶴中国副首相の会談後に『米中は重大な第1段階の合意に達した』『合意に知財や金融サービス、農産品購入が含まれる』などと述べ、部分合意したことを公表すると、NYダウが510ドル超上昇した。ドル円も108.58円付近まで強含んだ。しかし、NYダウが失速するとドル円も引けにかけて弱含んだ。いったん『材料出尽くし』として米株やドル円に売りが出た。

ユーロ/ドルは、ポンドドルの上昇につれたユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.1063ドルと欧州時間に付けた日通し高値に面合わせしたが、上抜けることは出来なかった。そのあとは1.10ドル台半ばでのもみ合いに終始した。ポンド/ドルは節目の1.2700ドルを上抜けて一時1.2707ドルと7月1日以来の高値を付けた。英国の合意なきEU離脱への懸念が薄れポンド買い戻しが加速した。

 

NY原油先物市場は続伸:紅海でイラン石油タンカー損傷報道で買い優勢

NY原油先物市場は、サウジアラビア沖の紅海でイラン石油タンカーが損傷したとの報道で、中東情勢の緊迫化が供給ひっ迫につながるとの懸念が買い材料となった。また、米中通商協議への期待感を背景に米株が大幅に上昇するなど、投資家のリスク選好ムードが高まり、原油も買いが優勢となった。トランプ米大統領はツイッターに『中国との貿易交渉で良いことが起きている』と投稿した。 米国内の石油掘削装置(リグ)は前週比2基増加の712基となった。

 

NY金先物市場は続落:米中通商協議進展を嫌気

Ny金先物市場は1478.00-1508.80ドルのレンジ相場となった。閣僚級の米中協議の2日目を迎えたこの日も、協議進展への期待感が強く、米株・米長期金利が大幅に上昇し、安全資産の金の需要が後退した。 

 

米国債券市場は続落:米中対立が和らぐとの期待から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.06%高い(価格は下落)1.73%で終了した。トランプ米大統領がツイッターに『中国との貿易交渉で良いことが起きている』と投稿したほか、『中国が農産品の購入で譲歩する一方、米国が来週予定している中国製品に対する関税の引き上げを見送る方針』との報道が伝わった。米中対立が和らぐとの期待が高まり、安全資産とされる米国債に売りが出た。

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2019/10/11/07:57:58

米国株式市場は上昇:リスク回避姿勢が後退した買い優勢

NYダウは150.66ドル高の26496.67、ナスダックは47.04ポイント高の7950.78で取引を終了した。米中通商協議を巡る期待や英国の合意なきEU離脱の確率が低下しているとの見方から、投資家のリスク回避姿勢が後退し買いが優勢となった。トランプ米大統領が『11日に中国副首相とホワイトハウスで会う』とツイートすると、『何らかの合意があるのではないか』との観測が広がり一時250ドル超上げた。もっとも、協議の先行きを見極めたい投資家は多く、買いの勢いは限られた。VIX指数は18.64から17.57へ低下した。

 

NY外国為替市場:米中通商協議進展期待からドル買い・円売り

ドル/円は、米中両政府はこの日、ワシントンで2カ月半ぶりに閣僚級貿易協議を開催した。交渉が進展するとの期待から円売り・ドル買いが先行した。トランプ米大統領が『11日に中国副首相とホワイトハウスで会う』とツイートすると、『米中が何らかの合意に至るのではないか』との観測が広がり円売り・ドル買いが活発化した。取引終了前にトランプ米大統領が『閣僚級の米中通商協議はうまく進んでいる』とし、『明日も協議が継続する』と明らかにすると一時108.02円と1日以来の高値まで上値を伸ばした。もっとも、ドル円は一時107.76円付近まで伸び悩む場面もあった。アジア時間早朝には『劉鶴副首相が率いる中国代表団は閣僚級協議を1日で切り上げ、10日にワシントンを発つことを計画』との報道が伝わった一方、ホワイトハウスは『中国との協議は予定通り11日まで続く』としてこの報道を否定した。米中協議を巡る情報が錯綜しマーケットは神経質になっていた。NY市場でも協議の先行きを見極めたい投資家は多く、節目の108.00円をバックに戻り売りなどが出ていた。 

ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たほか、ユーロポンドの下落につれた売りが出て1.1002ドル付近まで下押しした。

 

NY原油先物市場は反発:米中通商協議への期待高まり買い優勢

NY原油先物市場は51.38ドルー53.97ドルのレンジ相場となった。米中通商協議への楽観ムードが広がり、投資家のリスク選好志向が高まったことが背景となった。また、石油輸出機構(OPEC)が12月の総会で一段の減産も選択肢に入れて検討するとの意向を示したことも、原油の買いを後押しした。

 

NY金先物市場は反落:リスク回避後退で売り優勢

NY金先物市場は1495.70-1522.30ドルのレンジ相場となった。閣僚級の米中通商協議がこの日に再開した。トランプ米大統領が11日に劉・中国副首相と会談すると明らかにしたことも米中協議への期待感を強め、投資家のリスクオフムードが後退し、金は売りが優勢となった。 

 

米国債券市場は続落:リスク回避の後退で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.09%高い(価格は下落)1.67%で終了した。10日から始まった米中閣僚級貿易協議で両国が歩み寄るとの観測が強まり、安全資産とされる米国債に売りが出た。 

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2019/10/10/07:59:15

米国株式市場は上昇:米中閣僚級協議報道に振れる展開

NYダウは181.97ドル高の26346.01、ナスダックは79.96歩陰tの高の7903.74で取引を終了した。10日から始まる米中閣僚級協議を前に、中国が『部分合意』に前向きと伝わると、協議進展への期待が高まった。キャタピラーなど中国関連銘柄中心に買いが入り、指数は一時260ドル超上昇した。『中国は米中貿易摩擦の解消に向けて、米農産物の年間購入を拡大することを提案する』との報道も好感された。ただ、取引終了間際に『米政権が中国企業をブラックリストに掲載すると表明したことを受けて、中国政府は交渉進展の期待を弱めている』との報道が伝わると上げ幅を縮めた。VIX指数は20.28から18.64へ低下した。

 

NY外国為替市場:米中対立への懸念が和らぎドル買い先行

ドル/円は、米中対立への懸念が和らぐとの見方が広がり円売り・ドル買いが先行した。NYダウが一時260ドル超上昇し、日経平均先物が170円上げたことも相場の支援材料となった。前日の高値107.44円や7日の高値107.46円を上抜けて一時107.63円まで上値を伸ばした。ただ、『米政権がウイグル族人権侵害で中国の28法人をブラックリストに掲載すると表明したことを受けて、中国政府は交渉進展の期待を弱めている』との一部報道が伝わると株価の伸び悩みとともに円買い・ドル売りが入り107.39円付近まで下押しした。なお、9月17日-18日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では『多くのメンバーはインフレが9月利下げを正当化すると認識』『緩和政策の終了期について議論した』ことなどが明らかになった。 

ユーロ/ドルは、欧州市場では、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁が『ECBはさらなる緩和余地を有しているが、現在の金利水準は適切』との見解を示したことで、早期利下げ観測が後退し一時1.0990ドルまで買われる場面があった。ただ、そのあとは前日の高値1.0996ドルや7日の高値1.1001ドルがレジスタンスとして意識されてじり安の展開に。米長期金利が一時1.59%台まで上昇したことも相場の重しとなり、一時1.0968ドル付近まで下押しした。 

 

NY原油先物市場は小幅安:原油在庫を嫌気して伸び悩む

NY原油先物市場は52.31ドル-53.74ドルのレンジ相場となった。米中通商協議の進展期待や中東の地政学リスクを背景に買いが先行したが、米エネルギー省(EIA)週間石油在庫の結果も手がかりに買いが失速した。原油在庫は292.7万バレルの積み増しと予想以上の増加し、4週連続の積み増しとなった。 一方、米中協議進展への期待が再び広がったことや、米国株高を意識して原油先物は下げ渋った。ただ、通常取引終了後の時間外取引では米長期金利の上昇を嫌って反落した。

 

NY金先物市場は小幅高:ユーロ高と英国の合意なき離脱懸念から買い優勢

NY金先物市場は1505.10-1518.00ドルのレンジ相場となった。10日に行なわれる米中閣僚級協議で何らかの進展があることが改めて期待されたことから、安全逃避の金買いは一巡した。しかし、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁の発言を背景にドル安・ユーロ高となり、金は買いが優勢となったほか、英国が欧州連合(EU)からの合意なき離脱に対する警戒感が高まっており、金先物の押し目買いも観測された。

 

米国債券市場は反落:米中協議進展期待から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)1.58%で終了した。10日から始まる米中閣僚級協議を前に、協議進展の期待が強まると株高と債券安が進んだ。10年債入札が『低調』と受け止められたことも相場の重石となった。

 

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2019/10/09/07:56:40

米国株式市場は下落:米中対立への懸念の高まりを嫌気

NYダウは313.98ドル安の26264.04、ナスダックは132.52ポイント安の7823.78で取引を終了した。10日に始まる米中閣僚級貿易協議の進展期待が後退し、売りが先行したことで一時330ドル超下落した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演で短期金利の乱高下を防ぐため『FRBの保有資産拡大が必要』と表明すると、金融緩和期待から買い戻しが入り56ドル安まで下げ幅を縮めた。ただ、米政府がウイグル族弾圧に関わったとされる中国政府高官へのビザ発給を制限する方針を示すと、米中対立への懸念が再燃し再び310ドル超下落した。また、中国側は通商会談日程の短縮など何らかの報復措置を検討していることが伝わり、投資家心理の悪化から終日軟調推移となった。VIX指数は17.04から20.28へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米中対立激化懸念からリスク回避の円買い

ドル/円は、10日に始まる米中閣僚級貿易協議の進展期待が後退し、欧州時間から円高・ドル安が進行した。NY勢が加わる時間帯に入っても日米株価指数先物の下落や米長期金利の低下とともに円買い・ドル売りが優勢となり、一時106.81円まで値を下げた。ただ、前日の安値106.57円が目先サポートとして意識されると徐々に買い戻しが優勢になった。ポンドやユーロに対してドル高が進むと、円に対してもドル買いが優勢になった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けて、金融緩和期待から米国株が急速に下げ渋るとドル/円にも買い戻しが入り一時107.30円付近まで値を上げた。もっとも、米政権が中国新疆ウイグル自治区で続くイスラム教徒の少数民族ウイグル族などへの弾圧を巡り、関与した中国政府当局者や共産党関係者へのビザ発給を制限すると発表すると、米中対立への懸念が再燃し一時106.95円付近まで急落した。なお、パウエルFRB議長は講演で短期金利の乱高下を防ぐため『FRBの保有資産拡大が必要』と表明した。具体策については『近日公表する』とした。ただ、『量的緩和(QE)と混同するべきではない。これは技術的な問題』と述べ、QE再開との見方は否定した。また、金融政策については『適切に行動する』と強調した。

ユーロ/ドルは、欧州市場では一時1.0996ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.1001ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。ポンド/ドルの下落につれたユーロ売り・ドル買いが強まると、一時1.0941ドルと日通し安値を更新した。

 

NY原油先物市場は小幅続落:米中通商協議への警戒感から売り優勢

NY原油先物市場は51.81ドル-53.27ドルのレンジ相場となった。10日からの米中閣僚級通商協議への警戒感が高まったことが投資家心理を圧迫し、原油相場は続落した。また、9月の米卸売物価指数(PPI)がさえない結果になったことや、米原油在庫増への懸念も原油の上値を圧迫した。また、為替相場でユーロ安・米ドル高に振れたことも嫌気しされた。

 

NY金先物市場は横ばい:米国株安が意識され1500ドル台回復

NY金先物市場は1492.10-1515.30ドルのレンジ相場となった。中国が米国による中国企業の禁輸措置に対して内政干渉だと批判し、米中通商協議への警戒感が高まり、逃避資産の金は買いが先行した。米国株安を意識して通常取引終了後の時間外取引で1515.30ドルまで上昇した。

 

米国債券市場は反発:米中対立懸念の高まりから買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物債券金利は前営業日比0.03%低い(価格は上昇)1.53%で終了した。米商務省は前日に中国のウイグル族などへの弾圧を理由に中国の監視カメラ大手や政府機関などに事実上の禁輸措置を課すと発表した。本日は米国務省が『ウイグル族など少数民族への弾圧複数の中国高官に対するビザ発行を制限する』と表明した。米中対立が一段と厳しくなるとの懸念が広がり、安全資産とされる米国債に買いが集まった。 

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