FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/10/30/07:31:57

米国株式市場は下落:FOMCを控え全般様子見ムードで手控え

NYダウは19.26ドル安n27071.46、ナスダックは49.13ポイント安の8276.85で取引を終了した。NYダウは7-9月期決算への期待感から上昇に転じる場面も見られたが、30日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて様子見ムードが強く、前日終値を挟んだ方向感の乏しい動きになった。足もとで上昇が目立っていたハイテク株などに利益確定目的の売りが散見された。VIX指数は13.11から13.20へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:様子見ムード広がる中値動きの乏しい展開

ドル/円は、108.90円台を挟んだ方向感の乏しい動きとなっていたが、一部報道で『11月中旬のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の米中首脳会談では、第1段階合意の署名には至らない可能性がある』と伝わると、リスク回避目的の売りに押されて108.70円近辺まで値を下げた。もっとも、その後はすぐに108.90円台まで下値を切り上げるなど、米中貿易協議絡みの報道に対する反応は一時的となった。30日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えていることもあり、総じて様子見ムードが強かった。 

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの上昇につれて買いが先行した。10月米消費者信頼感指数が予想より弱い結果となったことも買いを誘い、昨日高値の1.1107ドルを上抜けて一時1.1119ドルまで値を上げた。 

 

NY原油先物市場は続落:原油の協調減産拡大への期待感が後退

NY原油先物市場は54.61ドルー55.91ドルのレンジ相場となった。10月CB消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことを受けてポジション調整的な売りが入った。また、石油輸出機構(OPEC)加盟・非加盟国による協調減産拡大への期待感が後退したことを背景に売りが先行した。ただ、為替市場でドルがユーロに対して売りが優勢になると、ドル建ての原油に割安感が生じたことで買い戻しも入り、下げ幅を縮小して取引を終えた。 

 

NY金先物市場は続落:リスクオフ姿勢がやや後退して売り優勢

NY金先物市場は1485.60-1497.10ドルのレンジ相場となった。30日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、調整の売りが継続した。また、米中通商協議や英EU離脱への警戒感が緩み、投資家のリスクオフ姿勢が後退していることが、引き続き金の上値を圧迫している。 しかしながら、通商協議を巡る第1段階の合意文書署名が、APECに間に合わない可能性が出てきたことから、金先物の下げ幅は縮小した。

 

米国債券市場は横ばい:FOMC控え全般様子見

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ1.84%で終了した。翌日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えていることもあり、全般に様子見姿勢が強かった。 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2019/10/29/07:58:07

米国株式市場は上昇:米中通商協議懸念後退でリスク選好の買い優勢に

NYダウは132.66ドル高の27090.72、ナスダックは82.87ポイント高の8325.99で取引を終了した。トランプ米大統領が『中国との貿易に関する合意署名の作業は想定より早く進んでいる』との見解を示したほか、欧州連合(EU)が英国のEU離脱期限の延長を認めたことから投資家心理の改善を意識した買いが強まった。マイクロソフトやアップルが上場来の高値を更新するなどハイテク株主導で上げ幅を広げ、一時は200ドル超高まで値を上げた。 VIX指数は12.65から13.11へ上昇した。

 

NY外国為替市場:109円台の上値の重さを意識

ドル/円は、トランプ米大統領が『中国との貿易に関する合意署名の作業は想定より早く進んでいる』との見解を示したことをきっかけに買いが強まった。米中貿易協議の進展期待から日経平均先物や欧米株価、米長期金利の上昇などとともに上値を試す動きとなり、109.04円と8月1日以来の高値を更新した。109円台では上値の重さも意識されたが、総じて底堅く推移した。

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの上昇につれて買いが先行し、1.1107ドルまで値を上げた。買い一巡後は1.1084ドル付近まで下落する場面も見られたが、売りの勢いも長続きしなかった。1.1090ドル台を中心とするレンジ内での神経質な値動きとなった。 

 

NY原油先物市場は反落:原油在庫増の思惑から利食い売りが優勢

NY原油先物市場は55.58ドルー56.92ドルのレンジ相場となった。トランプ米大統領が米中の第1段階合意の早期署名に楽観的な見方を示したことが手がかりに投資家のリスク選好ムードが高まり、原油先物は買われる場面もあったが、先週末まで4日続伸した反動で徐々に利食い売りが優勢となった。 また、米国のオクラホマ、クッシングの原油在庫が大幅に増加しているとの見方で利益確定を狙った売りが増えた。

 

NY金先物市場は下落:米中通商協議への期待から売り先行

NY金先物市場は1492.30-1510.80ドルのレンジ相場となった。トランプ米大統領の『中国との貿易に関する合意署名の作業、想定より早く進んでいる』との発言を受けて米中通商協議への期待感が高まり、投資家のリスクオフ姿勢が後退し、逃避資産の金は売りに押された。心理的な節目となる1,500ドルを再び下回った。

 

米国債券市場は続落:安全資産の債券需要が低下して売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)1.84%で終了した。米中貿易協議の進展期待が高まり、英国のEU離脱問題に対する懸念が後退するなか、安全資産とされる債券需要が低下した。利回りは一時1.8579%と約1カ月ぶりの高水準を付けた。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2019/10/28/03:01:02

米国株式市場は上昇:好決算銘柄や中国関連銘柄に買い優勢

NYダウは152.53ドル高の26958.06ドル、ナスダックは57.32ポイント高の8243.12で取引が終了した。米主要企業の決算発表がピークを迎える中、半導体のインテルが8%と大幅高となり、株価指数を押し上げた。また、10月の米中貿易協議での『部分合意』について、米中は調印を目指して条件交渉を続けている。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表とムニューシン米財務長官が25日、中国の劉鶴副首相と電話協議し『合意は最終段階に近づいた』と伝わったため、中国関連とされる銘柄を中心に買いが広がった。VIX指数は13.71から12.65へ低下した。

 

NY外国為替市場:上値では国内輸出企業のドル売りが重石

ドル/円は、ユーロ/円などクロス円の下落につれた売りが先行したほか、NYダウ先物が70ドル下げたことで一時108.51円と日通し安値を付けたものの、前日の安値108.50円がサポートとして意識されると徐々に買い戻しが優勢となった。安く始まったNYダウが一時200ドル超上昇したことで、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売り・ドル買いがさらに進んだ。米長期金利の上昇に伴う買いも入り、一時108.77円と17日以来の高値を付けた。ただ、買い一巡後は伸び悩む展開になった。米国株が上げ幅を縮めたことが相場の重石となったほか、市場では『108.80円には国内輸出企業のドル売り注文が観測されている』との指摘がありドルの上値を抑えた。

ユーロ/ドルは、欧州市場では10月独IFO企業景況感指数が予想を若干上回ったことで一時1.1123ドルまで上昇する場面もあったが、そのあとは徐々に弱含んだ。前日に開催されたECB定例理事会では、11月から再開される量的緩和策を必要な限り維持する姿勢を示された。政策金利は据え置かれたものの、緩和的な金融政策の継続でユーロ売りが出やすい状況だった。前日の安値1.1093ドルを下抜けて一時1.1073ドルまで値を下げた。

 

NY原油先物市場は上昇:米中貿易交渉前進で需要拡大期待で買い優勢

主要産油国の減産への動きや、原油在庫の減少を受けて週を通じて原油価格を押し上げた地合いが継続した。また、米中の貿易交渉が前進したとの報道があり、米中対立が和らげば世界景気の追い風となるとの見方が広がり、原油需要の拡大につながるとみた買いが入った。56.72ドルまで上昇し9月27日以来の高値を更新した。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比17基減少の696基と大幅に減少した。CFTCが25日に発表した22日時点の建玉によると、投機筋による原油先物の買越幅は前週比9,288枚増と2週連続増加となる36万6172枚となった。

 

NY金先物市場は続伸:米国株高を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は3日続伸した。米連邦準備理事会(FRB)が29~30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決めると予想されており、金市場に資金が流入しやすい地合いが続くとの期待から買いが優勢となった。ただ、買い一巡後は、米国株式市場で上げ幅を広げたことで、リスク回避の金買いが後退し伸び悩んだ。CFTCが25日に発表した22日時点の建玉によると、投機筋による金先物の買越幅は前週比6,105枚増加となる25万9132枚となった。

 

米国債券市場は下落:米中貿易の進展期待から売り優勢 

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%(価格は下落)1.79%で終了した。利回りは一時1.8119%前後と9月19日以来約1ヵ月ぶりの高水準を付けた。米中貿易協議の進展期待が高まり、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2019/10/25/07:59:28

米国株式市場はまちまち:米主要企業決算結果に振れる展開

NYダウは28.42ドル安の26805.53、ナスダックは66.00ポイント高の8185.80で取引を終了した。米主要企業の7-9月期決算の発表がピークを迎える中、市場予想に反して減収決算を発表した3Mが大きく売られ、指数の押し下げ要因となった。一方、好決算を発表したダウやマイクロソフトなどは買われ、相場を下支えした。VIX指数は14.06から13.71へ低下した。

 

NY外国為替市場:小幅レンジ内での値動きに終始

ドル/円は、ユーロ円中心にクロス円が下落した影響を受けて円高・ドル安が進行した。NYダウや日経平均先物の失速が相場の重石となり、一時108.50円と日通し安値を付けた。市場では『ペンス米副大統領による対中政策に関する演説に警戒感が広がっている』との指摘があり、リスク回避的な円買い・ドル売りも入った。ペンス米副大統領は演説で『経済、軍事など多くの面で中国の挑発的な行動に改善がみられず、より攻撃的になっている』と述べ、行動の是正を要求した。香港の大規模デモについては『私たちは香港の人々とともにある』と擁護する姿勢を示し、中国政府に人権の尊重を求めた。一方で、『中国の発展を抑えこむつもりはなく建設的な関係を求めている』『トランプ政権は中国からの分離を求めていない』などと語った。市場では『警戒したほど中国に対して強硬な姿勢を示さなかった』として、投資家のリスク回避姿勢が和らいだ。ペンス米副大統領の講演後にNYダウは下げ渋り、日経平均先物は持ち直した。ドル円も108.66円付近まで値を戻す場面があった。 

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)はこの日、政策金利を市場予想通り0.00%に据え置いたほか、中銀預金金利を▲0.50%、限界貸出金利を0.25%に据え置いた。また、ドラギECB総裁は理事会後の記者会見で『異例の緩和から出口は遠のいた』『必要ならあらゆる手段を調整する用意がある』『下振れリスクは顕著でインフレは低い』『経済見通しのリスクは下方向のまま』『緩和の強化は達成したと感じた』などと発言した。当初はユーロ買いが優勢となり一時1.1154ドル付近まで値を上げたものの、日本時間夕刻に付けた日通し高値1.1163ドルがレジスタンスとして働くと失速した。欧州時間に発表された独・ユーロ圏PMI速報値が低調な内容だったことを受けて、欧景気減速懸念を背景としたユーロ売りも優勢になった。前日の安値1.1106ドルを下抜けると一時1.1093ドルまで下げ足を速めた。 

 

NYダウ先物市場は小幅続伸:原油在庫減少と減産拡大への期待継続

NY原油先物市場は55.41ドル-56.51ドルのレンジ相場となった。この日も原油在庫の減少を意識した買いが優勢となった。ユーロ安を意識して上げ幅は縮小したが、石油輸出国機構(OPEC)加盟国、非加盟国による減産拡大への期待は残されており、原油先物は底堅い動きを見せた。上昇の勢いをやや緩めつつも一時56.51ドルと9月27日以来、約4週間ぶりの高値をつけた。 

 

NY金先物市場は続伸:英国のEU離脱を巡る情勢の不透明感

NY金先物市場は1490.40-1506.90ドルのレンジ相場となった。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る情勢の不透明感は払拭されていないことから、安全逃避の買いが観測されており、金先物は節目の1500ドル台を回復した。また、英ジョンソン政権が総選挙実施の意向を示したため、不透明要因の高まりも金を下支えした。

 

米国債券市場は横ばい:買い先行後米国株の持ち直しで失速

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ1.76%で終了した。9月米耐久財受注額が予想を下回ったことで債券買いが先行したものの、米国株が終盤底堅く推移すると失速した。 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2019/10/24/07:43:11

米国株式市場は上昇:決算絡みの売り買い交錯

NYダウは45.85ドル高の26833.95、ナスダックは15.50ポイント高の8119.79で取引を終了した。ボーイングの7-9月期決算は大幅な減収減益となり予想も下回ったが、運航停止中の『737MAX』に関して同社が強気な見通しを示すと買い戻しが進んだ。キャタピラーも決算は低調だったが、決算説明で経営陣が中国販売の底入れ見通しに言及すると買いが優勢になった。一方、半導体などハイテク株の一角に売りが出て相場の上値を抑えた。欧州連合(EU)が英国の離脱延期申請を全会一致で支持したことで、合意なきEU離脱への懸念が後退したものの、引け後に予定される多数の主要企業決算を見極めたいとの思惑から小動きとなった。VIX指数は14.46から14.06へ低下した。

 

NY外国為替市場:徐々にドルが底堅い展開

ドル/円は、キャタピラーやボーイングの低調な決算を受けてNYダウ先物は一時170ドル超下落したものの、現物のNYダウが小高く始まり一時100ドル超上昇したため、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが優勢になった。108.50円より上の水準に観測されていた国内輸出企業の売りをこなしながら一時108.70円の本日高値まで値を上げた。その後、米国株がマイナス圏に沈んだタイミングで108.62円付近まで売られたものの、米長期金利が上昇に転じたこともあって下押しは限定的だった。取引終了にかけて再び108.70円に面合わせした。

ユーロ/ドルは、明日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にポジション調整目的の売りが先行すると一時1.1106ドルと日通し安値を付けたものの、そのあとはユーロ/円の上昇につれた買いが優勢になり一時1.1140ドルの日通し高値を付けた。

 

NY原油先物市場は大幅続伸:原油在庫の予想外の減少

NY原油先物市場は53.62ドル-56.07ドルのレンジ相場となった。米エネルギー情報局(EIA)が23日発表した週間在庫統計で原油在庫は増加予想に反して減少していたことや、ガソリン在庫の減少幅は予想を上回っていたことが上昇の要因となった。石油輸出国機構(OPEC)加盟国、非加盟国が12月会合で減産拡大を検討しているとの観測が広がっていることも買い材料となった。

 

NY金先物市場は反発:戻りも限定的で1500ドル回復せず

NY金先物市場は1490-1499.40ドルのレンジ相場となった。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る情勢の不透明感は増していることから、一時1500ドルに迫る場面があったが、米国株高や長期金利の下げ渋りを意識して安全逃避の買いはやや一服した。来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを控えるなか、17日からの下落幅を取り戻す範囲内の戻りとなった。

 

 

米国債券市場は横ばい:米国株の持ち直しを嫌気した売り

米国債券市場は長期ゾーンでは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ1.76%で終了した。NYダウ先物の下落などを受けて債券買いが先行したものの、現物の米国株が持ち直すと債券に売りが出て値を消した。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ