FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/12/12/07:45:14

米国株式市場は上昇:長期にわたって低金利政策が続くとの見方を好感

NYダウは29.58ドル高の27911.30、ナスダックは37.87ポイント高の8654.05で取引を終了した。航空機メーカーのボーイング(BA)が重石となり、序盤売られる場面もあったが、ナスダックは買いが先行した。米連邦公開市場委員会(FOMC)では、経済活動の緩やかな拡大を理由に2020年中の政策金利据え置きを示唆したことから、低金利政策が長期にわたって続くとの見方が強まると持ち直した。アップルやユナイテッド・テクノロジーズなどの上昇が相場の下支え要因となった。VIX指数は15.68から14.99へ低下した。

 

NY外国為替市場:米FOMCの結果を受けドル売り優勢

ドル/円は、米金融イベントを控えてしばらくは狭いレンジでの値動きが続いていたが、FOMC声明文から『不確実性』との文言が削除されたことが分かると瞬間的にドル買いで反応し、一時108.77円付近まで上げた。ただ、FOMC参加者の政策金利見通し(ドットチャート)で来年の金利据え置きが示されたほか、パウエルFRB議長が『物価の持続的な上昇を確認するまでは利上げの可能性は低い』と述べるとドル売りが優勢になり、一時108.47円と日通し安値を付けた。

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの下落につれたユーロ売り・ドル買いが先行し一時1.1070ドルと日通し安値を付けたものの、米長期金利が低下すると一転買い戻しが優勢になった。米連邦公開市場委員会(FOMC)やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見後は全般ドル売りが活発化した流れに沿って、一時1.1145ドルと11月4日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。 

 

NY原油先物市場は反落:原油在庫増加を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は58.11ドル-59.22ドルのレンジ相場となった。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で原油在庫は減少予想に反して増加していたことや、ガソリン在庫の増加を意識して売りが優勢となった。ただ、米FOMCの結果を受け為替相場がドル安に振れたことで原油先物はやや底堅い動きとなった。

 

NY金先物市場は続伸:米FOMC前に調整的な買いが優勢

NY金先物市場は1466.90-1483.50ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えるなか、米長期金利の低下を眺めながら買いが優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)が緩和的な姿勢を維持するとの見方が強いことが、金の下支えとなった。米金融政策発表後に一段高となった。

 

米国債券市場は反発:FRBは利上げを急がないとの見方から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)1.79%で終了した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で『利上げにはインフレの大幅かつ持続的な上昇が必要』と発言すると、『FRBは利上げを急がない』との見方が改めて強まり債券買いが広がった。

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2019/12/11/07:44:02

米国株式市場は下落:米中協議報道錯綜から売買は手控えられた

NYダウは27.88ドル安の27881.72、ナスダックは5.64ポイント安の8616.18で取引を終了した。朝方は下落したものの、明日のFOMC(連邦公開市場委員会)や、15日に期限を迎える対中追加関税措置の動向を見極めたいとの思惑から、下げ幅を縮小して揉み合う展開となった。『米中交渉担当者は米国が15日に予定している対中制裁関税第4弾の発動を見送る計画』との報道を受けて買いが入ったものの、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が『15日発動予定の追加関税はまだテーブル上にある』との認識を示すと失速した。市場では『米中協議を巡る報道が錯綜しており、積極的な売買は手控えられた』との指摘があった。 VIX指数は15.86から15.68へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国が対中制裁関税見送り報道でドル買い

ドル/円は、欧州株相場の下落をきっかけにリスク回避的な円買い・ドル売りが先行すると、一時108.51円と日通し安値を付けた。ただ、『米中交渉担当者は米国が15日に予定している対中制裁関税第4弾の発動を見送る計画している』との報道をきっかけにNYダウ先物が急伸すると、ドル円にも買い戻しが入り一時108.76円まで値を上げた。現物のNYダウが一時100ドル超下落するとドル円にも売りが出て108.54円付近まで下押しする場面もあったが、対中関税発動が先送りされるとの期待は根強くすぐに持ち直した。マルバニー米大統領首席補佐官が米中の『第1段階』の通商合意について『順調に進んでいるようだ』との見解を示したことも相場の支援材料となった。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが強まると、一時108.77円と日通し高値を付けている。
 なお、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は『15日発動予定の追加関税見送り計画は承知せず。依然としてテーブル上にある』などと発言した。市場では『米中貿易協議を巡る報道が錯綜している。関税発動が先送りされるかどうか予想しにくい』との声も聞かれた。

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の12月独ZEW景況感指数が10.7と予想の0.0を大幅に上回ったほか、12月ユーロ圏ZEW景況感指数が11.2と前回の▲1.0から改善したことを受けて全般ユーロ買いが優勢となり、一時1.1098ドルと日通し高値を付けた。

 

NY原油先物市場は反発:米中協議への期待感が支援材料

NY原油先物市場は58.52ドル-59.25ドルのレンジ相場となった。『米中交渉担当者は米国が15日に予定している対中追加関税発動を見送る方向で検討している』との一部報道に対し、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は『米国が15日に予定している対中制裁関税第4弾の発動を見送る計画について承知していない』と否定したが、市場では対中追加関税は見送られるとの見方が強く、米中協議への期待感も、原油の支援材料となった。ただ、注目イベントを複数控えていることで、値動きは限られた。

 

NY金先物市場は反発:重要イベント控え積極的な取引は手控え

NY金先物市場は1464.20-1473.70ドルのレンジ相場となった。米国株安や為替相場でドルが対ユーロで下落し、ドル建ての金に割安感が生じたことを支援材料に買いが優勢となった。ただ、11日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表や15日予定の対中追加関税の発動に絡んだ米中協議を見極めたいこともあって、積極的な取引は手控えられた。

 

米国債券市場は反落:米国の対中制裁関税見送り観測から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.84%で終了した。米国の対中制裁関税見送り観測を背景に安全資産とされる米国債に売りが出た。なお、10年物国債の入札は『まずまず』と受け止められた。

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2019/12/10/07:43:31

米国株式市場は反落:利益確定売りに押される展開

NYダウは105.46ドル安の27909.60、ナスダックは34.70ポイント安の8621.83と4日ぶりに反落して終了した。前週末に良好な米雇用統計を受けて大幅上昇したことから、利益確定目的の売りが優勢となった。アップルやボーイング、ゴールドマン・サックスなどの下げが指数の重石となった。半面、ホーム・デポやIBMなどが買われ相場を下支えした。10-11日から始まるFOMC(連邦公開市場委員会)や、15日に期限を迎える米中追加関税措置の発動可否を見極めたいとの思惑から、全般様子見ムードが広がった。VIX指数は13.62から15.86へ上昇した

 

NY外国為替市場:重要イベント控えて方向感出ず

ドル/円は、日本時間夕刻に一時108.39円と4日の安値に面合わせする場面もあったが、そのあとはじり高の展開になった。一時は1.8052%前後へ低下した米長期金利が低下幅を縮めるとドル円にも買い戻しが入り、108.68円付近まで持ち直した。もっとも、今日の高値はアジア時間早朝に付けた108.72円で1日の値幅は29銭程度と小さかった。市場では『今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中央銀行(ECB)定例理事会、英総選挙や米国の対中制裁関税第4弾の発動など重要イベントを控えているため、大きな方向感が出にくい』との声が聞かれた。 

ユーロ/ドルは、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り一時1.1078ドルと日通し高値を付けたものの、米金利が低下幅を縮めると失速し、一時1.1055ドル付近まで下押しした。ドル/円と同様に、今週予定されている重要イベントを前に大きな方向感が出にくい面があった。

 

NY原油先物市場は反落:利食い売りと中国景気減速懸念から売り優勢

米連邦公開市場委員会(FOMC)やトランプ政権の対中追加関税など注目イベントを控える中、先週に大幅上昇した反動で利食い売りが優勢となった。また、8日に発表された中国11月貿易統計で輸出が4カ月連続減少し、米中貿易摩擦による中国景気減速の懸念が売り材料となった。

 

NY金先物市場は小反発:重要イベント控え小動き

NY金先物市場は1463.00-1469.80ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中央銀行(ECB)定例理事会、英総選挙や米国の対中追加関税の発動などを控えていることで、様子見ムードが強かった。ただ、米主要3指数が揃って反落となった流れから、リスク回避目的の資金の一角は金先物に向かった。

 

米国債券市場は反発:米中貿易摩擦に伴う世界景気への悪影響懸念

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)1.82%で終了した。11月中国貿易統計で輸出が減り、米中貿易摩擦に伴う世界景気への悪影響が改めて意識されたため安全資産とされる米国債に買いが入った。 

 

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2019/12/09/03:01:27

米国株式市場は上昇:良好な米経済指標受け買い優勢

NYダウは337.27ドル高の28015.06、ナスダックは85.83ポイント高の8656.53で取引を終了した。中国政府が『米国産の大豆や豚肉について追加関税の免除を継続する』と発表したことを受け、米中協議の進展期待が高まった。11月米雇用統計や12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が良好な内容となったことも投資家心理の改善につながり、一時350ドル超上げた。長期金利の上昇を受けて金融銘柄に幅広く買いが広がった。クドロー国家経済会議委員長が、米中貿易交渉について改めて第一段階の合意は間近との認識を示したことも好感され、終日堅調推移となった。VIX指数は14.52から13.62へ低下した。

 

NY外国為替市場:来週の重要イベント控え円買い調整

ドル/円は、米重要指標を控えたポジション調整目的の売りが先行し一時108.53円と日通し安値を付けたものの、米労働省が発表した11月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比26万6000人増と予想の前月比18万人増を上回ったことが分かると一転上昇した。失業率が3.5%と予想の3.6%より強い内容となったこともドルの支援材料となり、一時108.92円と日通し高値を付けた。平均時給は前月比では0.2%上昇と予想の0.3%上昇を下回ったものの、前年比では3.1%上昇と予想の3.0%上昇を上回った。
 ただ、前日の高値109.00円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長がCNBCとのインタビューで『米国と中国の貿易合意は近い』としながらも、『トランプ米大統領は中国との貿易合意に署名する用意はできていない』との見解を示したことが嫌気された。市場では『来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中央銀行(ECB)定例理事会、英総選挙や米国の対中制裁関税第4弾の発動などを控えており、ポジション調整目的の円買いが入りやすかった』との声が聞かれ、6時過ぎには本日安値である108.53円付近まで押し戻された。 

ユーロ/ドルは、良好な米雇用統計を受けてユーロ売り・ドル買いが優勢になり一時1.1040ドルと日通し安値を付けた。なお、ドルは円以外の通貨に対しては堅調だった。

 

NY原油先物市場は上昇:景気回復による需要増大期待で買い優勢

NY原油先物市場は57.70ドル-59.85ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)ほかロシアなど主要産油国=OPECプラスによる減産を材料とした買いはしぼみかけていたが、強い米雇用統計を受けて、景気回復からの原油需要増加の期待が持ち直した。一時59.85ドルと、9月17日以来の60ドル乗せに迫った。OPECプラスは来年1-3月に現行の日量120万バレルの協調減産規模を170万バレルに拡大することで合意した。追加減産は来年1月から導入される。米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週末比5基減少の663基と減少した。

 

NY金先物市場は反落:リスク回避の買い後退

NY金先物市場は1463.30-1485.30のレンジ相場となった。強い米雇用統計が、リスク回避の金買い後退の要因になった。ドルが対円では軟調ながら対ユーロを中心に総じて買われたことで、ドル建て金相場の割高感も意識され、価格を押し下げる要因となった。また、米長期金利の上昇も売り材料となった。

 

米国債券市場は下落:良好な米雇用統計受けて売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(金利は上昇)した。米10年債金利は前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.83%で終了した。良好な米雇用統計を受けて、米景気減速への懸念が後退した。そのため、安全資産とされる米国債に売りが出た。

 

 

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2019/12/06/07:57:08

米国株式市場は上昇:米中貿易協議の行方に様子見

NYダウは28.01ドル高の27677.79、ナスダックは4.03ポイント高の8570.70で取引を終了した。高く始まったあとマイナス圏に沈む場面もあったが、終盤持ち直した。市場では『米中貿易協議の行方を見極めたい投資家が多く、相場は方向感が出なかった』との指摘があった。15日に迫る対中制裁関税『第4弾』の発動を前に、米中が部分合意に至るかについては見方が分かれている。耐久消費財・アパレルやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で小売やエネルギーが下落した。VIX指数は14.80から14.52へ低下した。

 

NY外国為替市場:全般様子見姿勢から方向感を欠く展開

ドル/円は、欧州市場では一時109.00円まで上昇する場面もあったが、そのあとは同水準に観測されていた売り注文をこなせずに失速した。ペロシ米下院議長(民主党)が『米下院はトランプ大統領の弾劾訴追状を作成』と述べると、トランプ米大統領に対する弾劾の動きを嫌気した売りが優勢となり一時108.66円と日通し安値を付けた。
 ただ、トランプ米大統領が『中国との交渉は順調に進んでいる』『15日の対中関税発動、様子を見守る必要』と述べると買い戻しが入り108.80円付近まで下げ渋った。『米中は米国産農産物の購入額を巡り依然として対立している』との報道が伝わると108.67円付近まで再び下げたものの、下押しは限定的だった。 

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの上昇につれたユーロ買い・ドル売りが先行したあとは、トランプ米大統領に対する弾劾の動きを背景にユーロ高・ドル安が進み、一時1.1108ドルと日通し高値を付けた。 

 

NY原油先物市場は横ばい:減産期待と否定的な観測でもみ合い

NY金先物市場は58.10ドル-59.12ドルのレンジ相場となった。報道によると、石油輸出国機構(OPEC)とOPEC非加盟国を加えた『OPECプラス』の委員会は5日、日量120万バレルの協調減産量を170万バレルとする案を提言した。減産拡大の期間について、ロシアは来年3月末まで、OPECの一部閣僚らは来年半ば、または来年末までの減産継続を主張している。減産に否定的な観測記事も散見され、さらに上値を追う動きにはならず押し戻された。

 

NY金先物市場は小幅高:米中通商協議進展期待から上げ渋る

NY金先物市場は1478.00-1485.70ドルのレンジ相場となった。米中の通商問題の先行きが依然として不透明な中、ムニューシン米財務長官が『中国との通商協議は軌道から外れていない』と述べ、米中両国は次官級の電話協議を実施していることを明らかにしたことから、金先物の上げ幅はやや縮小した。

 

米国債券市場は続落:米中貿易協議進展期待から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)1.081%で終了した。米中貿易協議の進展期待が高まると、安全資産とされる米国債に売りが出た。米国株の続伸も相場の重石となった。

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