FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/02/24/03:01:33

米国株式市場は下落:新型肺炎の感染拡大を嫌気した売り優勢

NYダウは227.57ドル安の28992.41、ナスダックは174.37ポイント安の9576.59で取引を終了した。中国以外の地域でも新型肺炎の感染が拡大するなか、投資家のリスク志向低下を意識した売りが出た。この日発表された2月のマークイット米国製造業・サービス業PMIが共に前回から下落し米企業の景況感悪化が目立ったことも売りを誘い、下げ幅は一時320ドルを超えた。VIX指数は15.56から17.08へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株安・米長期金利低下でドル売り優勢

ドル/円は、NY勢の参入後に112円台を回復する場面もあったが、アジア時間につけた高値の112.19円が意識されると次第に上値が重くなった。この日発表された2月米製造業PMI速報値が予想を下回る結果となったほか、2月米サービス部門PMI速報値は景況の強弱を判断する節目の50.0を割り込む49.4となり、指標発表後は米株安や米長期金利の低下とともに売りが加速し、一時111.47円と日通し安値をつけた。その後も株安や金利低下傾向が続くなか、戻りも111.70円台までと限定的だった。

ユーロ/ドルは、弱い米指標の発表後は全般にドル安が進んだ流れに沿って買いが優勢になり、一時1.0864ドルまで上げ幅を広げ、引けにかけても高値圏でのもみ合いとなった。

 

NY原油先物市場は反落:原油協調減産の終了の思惑から売りが優勢

新型肺炎の感染が中国国外でも広がり世界経済を一段と悪化させ需要に影響するとの懸念が再燃した。また、一部米紙が石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国による協調減産が終了に近づいていると報じ、原油相場は売り優勢となった。さえない米経済指標を受けて、リスクオフ地合いが強まったこともリスク資産である原油の重石になった。もっとも、米紙報道に対するサウジの否定的見解が伝わり、また、米国による対ベネズエラ制裁強化も意識され、週引けにかけては下げ幅を縮小した。米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週末比1基増加の679基となった。

 

NY金先物市場は大幅続伸:新型肺炎の感染拡大や低調な米経済指標受け買い

NY金先物市場は1621.60-1652.10ドルのレンジ相場となった。新型肺炎の感染拡大への警戒感を背景に、資金が避難資産の金に流れ堅調な値動きだった。2月米マークイット製造業PMIとサービス業PMIはいずれも市場予想を下回った。サービス業PMIは2017年2月以降で初めて50を下回っており、予想外の急低下を受けて買いに勢いがつき、金相場は7年ぶりの高値を更新した。為替相場でドルがユーロに対して売り戻されたことも、ドル建ての金先物の支えとなった。

 

米国債券市場は続伸:新型肺炎の感染拡大と米国株安で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)1.47%で終了した。中国以外の地域でも新型肺炎の感染が拡大し、安全資産とされる債券需要が高まった。また、米国株式相場の下落も債券買いを誘い、30年物国債利回りは一時1.8843%と過去最低水準を記録した。 

 

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2020/02/21/07:55:08

米国株式市場は下落:感染拡大によるアジア経済への影響が懸念され売り

NYダウは128.05ドル安の29219.98、ナスダックは66.21ポイント安の9750.97で取引を終了した。中国以外の地域でも新型肺炎の感染者数が増加し、感染拡大によるアジア経済への影響も懸念されるなか、投資家のリスク志向低下を意識した売りが出た。半導体関連株などの下げが目立ったが、一方でディフェンシブ銘柄には買いが入り、売り一巡後は急速に下げ幅を縮小した。ゴールドマンサックスがコロナウィルスの影響が過小評価されていることを理由に、短期的な株価調整が入る可能性を指摘したことも相場の重石となった。VIX指数は14.38から15.56へ上昇した。

 

NY外国為替市場:日本経済の先行き不透明感から円売り

ドル/円は、日本経済の先行き不透明感から、この日も総じて円売りの流れが目立ったほか、米経済指標が総じて予想より強い結果となったこともあり、一時112.22円と昨年4月以来の高値を更新した。昨年4月24日高値の112.40円が上値の目処として意識されると、NYダウが一時380ドル超安まで下落したことも相場の重しとなり、一時111.70円付近まで上値を切り下げる場面も見られた。もっとも、その後はNYダウが徐々に下げ幅を縮めたことに合わせて112円台を回復した。 

ユーロ/ドルは、ユーロ/ポンドなどユーロクロスの上昇につれて買いが先行し、一時1.0821ドルの高値をつける場面もあったが、一巡後はドルの買い戻しが進んだ流れに沿って1.0780ドル台まで失速した。 

 

NY原油先物市場は続伸:原油在庫の増加幅が減少したことで買い優勢

NY原油先物市場は53.22ドル-54.50ドルのレンジ相場となった。内戦が続く北アフリカのリビアで油田の封鎖が続く可能性や、米国の対ベネズエラ制裁強化、石油輸出国機構(OPEC)プラスによる減産延長への思惑など、供給懸念の高まりにより買いが先行した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で、原油は41.5万バレルの積み増しと前回から大きく積み増し幅を減少させたことも相場の支えとなった。

 

NY金先物市場は続伸:世界的な経済活動への影響が危惧され買い優勢

NY金先物市場は1606.60-1626.50ドルのレンジ相場となった。世界的に拡大する新型肺炎の感染に関し、韓国では感染者数が100人を超えるなど懸念はまだ強い状態。中国・湖北省では企業の休業措置を3月10日まで再延長するなど、経済活動への影響も危惧されている。避難資産の金への資金流入は止まらず、約7年ぶりの高値を更新した。また、米国安や米長期金利の低下も意識された。

 

米国債券市場は上昇:世界経済への影響を懸念し安全資産の買い

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)1.51%で終了した。中国以外の地域でも新型肺炎の感染が広がり、世界経済への影響を懸念する声が広がるなか、安全資産とされる債券に買いが入った。

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2020/02/20/07:50:22

米国株式市場は上昇:中国の景気支援策を好感した買い優勢

NYダウは115.84ドル高の29348.03、ナスダックは84.44ポイント高の9817.18で取引を終了した。中国政府による景気支援策が好感され、買いが先行した。昨日の下落が目立ったハイテク株を中心に買い戻しが広がり、終日堅調推移となった。FOMC議事録では、多くの連銀高官が現行の金融政策が適切と考えており、金利を維持する方針で一致したことが示された。VIX指数は14.83から14.38へ低下した。VIX指数は14.83から14.38へ低下した。

 

NY外国為替市場:ストップロスを継続に巻き込みドル買い継続

ドル/円は、中国で新型肺炎感染者の増加ペースが鈍化したことを受けて、市場では過度な警戒感が後退した。中国のさらなる景気対策への期待も根強いなか、欧米株式相場や日経平均先物が堅調に推移し、投資家のリスク志向改善を意識した円売りが終日優勢となった。この日発表された1月米卸売物価指数(PPI)や住宅関連指標などが軒並み予想を上回る結果となり、全般にドル買いの動きも目立つなか、ストップロスの買い注文を断続的に巻き込んで一時111.59円と昨年5月以来の高値を更新した。もっとも、引けにかけては急ピッチで値を上げてきた反動から111.20円台まで上値を切り下げた。 

ユーロ/ドルは、一時1.0782ドルと2017年4月以来の安値を更新する場面も見られたが、売りの勢いも限られた。引けにかけてはユーロ/円やユーロ/ポンドなどユーロクロスの上昇につれた買い戻しが進み、一時1.0812ドルと日通し高値をつけた。 

 

NY原油先物市場は大幅高:中国の原油需要減少懸念が後退

NY原油先物市場は51.93ドル-53.49ドルのレンジ相場となった。中国人民銀行は本日、新型肺炎による経済への影響は認めながらも、ダメージの規模や期間は限定的との見解を示した。中国の需要減少に対する懸念が後退し、原油先物は買い戻しが優勢になった。石油輸出国機構(OPEC)プラスによる減産延長への期待や、米国の対ベネズエラ制裁強化も相場の下支えとなった。また、欧米株高を意識した買いが入った。

 

NY金先物市場は続伸:世界的な感染拡大懸念残り金買い継続

NY金先物市場は1604.80-1615.90ドルのレンジ相場となった。中国では新型肺炎の感染増加ペースが鈍化したとはいえ、世界的な感染拡大懸念は依然として残る。本日はイランで新型肺炎の患者2名の死亡が確認された。逃避資産の金に資金が向かう動きは止まらず、中東の地政学リスクが高まった1月8日以来の高値圏まで上値を伸ばした。また、米長期金利の上げ渋りを意識した買いが入った。

 

米国債券市場は横ばい:売られた後にポジション調整の買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ1.56%で終了した。この日発表された米経済指標が軒並み予想より強い結果となったことを受け、安全資産とされる債券は売りが先行した。もっとも、その後は持ち高調整目的の買い戻しが入り、徐々に下げ幅を縮小した。

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2020/02/19/07:43:54

米国株式市場はまちまち:アップルの売上高未達成報道を嫌気

NYダウは165.89ドル安の29232.19、ナスダックは1.57ポイント高の9732.74で取引を終了した。アップルが新型肺炎の影響で1-3月期の売上高予想を達成できないと発表したことが嫌気され、半導体関連株や中国関連株が売りに押された。一方、小売り大手のウォルマートが1.5%上昇し、指数を下支えした。 米長期金利の低下も嫌気されたものの、引けにかけて下げ幅を縮小し小動きとなった。VIX指数は13.68から14.83へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避の中ドルは底堅い展開

ドル/円は、欧州時間までに下値の堅さを確認済みだったこともあり、NY勢の参入後は買いが先行した。2月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想より強い結果となったことを受け、一時は109.94円まで上昇した。ただ、対欧州通貨でドル売りが進んだ影響でいったんは伸び悩む場面もあったが、一時は280ドル超安まで下落したNYダウが引けにかけて下げ幅を縮めたこともあり、総じて底堅く推移した。 

ユーロ/ドルは、強い米指標後にドル買いが進んだ場面では、節目の1.0800ドルを下抜けて一時1.0786ドルと2017年4月以来の安値を更新した。一巡後はロンドンフィキシングに向けて全般にドル売りが強まった影響から1.0826ドル付近まで一転上昇したものの、フィキシングを通過すると1.0790ドル台まで再び押し戻された。 

 

NY原油先物市場は横ばい:原油減産延長を期待した買い戻し

NY原油先物市場は50.88ドル-52.41ドルのレンジ相場となった。新型肺炎による経済的ダメージが危惧され、石油需要の減少を懸念した売りが先行し一時51ドルを割り込んだ。その後、ロシアとサウジが石油輸出国機構(OPEC)プラスの協調について話し合ったと伝わると、4月以降の減産延長を期待した買い戻しが入った。 

 

NY金先物市場は続伸:新型肺炎による経済停滞懸念で買い優勢

NY金先物市場は1584.80-1608.20ドルのレンジ相場となった。新型肺炎の影響で米アップルが売上高予想を達成できないとの見通しを発表し、米株は軟調に推移した。そのため、米国株安を意識した買いが入った。また、感染拡大による経済への悪影響が懸念され、逃避資産の金を買う意欲は強いままだった。通常取引開始後に1月8日以来となる1608.20ドルまで上昇した。

 

米国債券市場は続伸:新型肺炎が世界経済への悪影響懸念

米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)1.56%で終了した。新型肺炎の感染拡大が世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念が広がり、安全資産とされる債券に買いが入った。また、米国株式相場が軟調に推移したことも相場の下支えとなった。 

 

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2020/02/18/07:30:08

プレジデンツの祝日のため米国市場は休場

株式・NY原油先物・NY金先物・米国債券

 

NY外国為替市場:米国市場休場で手掛かり材料難から小幅推移

ドル/円は、米国がプレジデンツデーの祝日とあって米国勢が不在だったほか、手掛かり材料も乏しかったものの、新型肺炎の感染拡大によって中国が景気対策に動くとの期待が高まる中、欧州株式相場が上昇した。投資家のリスク志向改善を意識した買いが入り、前週末高値の109.91円を上抜けて一時109.97円まで値を上げた。もっとも、米アップルが『1-3月期に売上高ガイダンスを達成するとは予想していない』との見解を示すと、株安への思惑から109.80円台まで押し戻された。 

ユーロ/ドルは、前週末高値の1.0861ドル手前で上値の重さを確認すると、NY時間はやや伸び悩む展開になった。対カナダドルなどでユーロ安が進んだ影響もあり、1.0820ドル台まで弱含む場面も見られた。 

 

日銀は新型肺炎で景気に影響が出る場合は追加的な金融緩和も

黒田日銀総裁がインタビューに応じ、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの拡大が『国内経済にとって一番大きな不確実性』だと指摘した。17日発表された令和元年10-12月期の実質GDPはマイナス成長になったが、足もとでは2年を通じた経済成長率が大きく下振れすることは想定せず、感染の勢いがどこまで持続するかが焦点になると分析している。景気に影響が出る場合は追加的な金融緩和策をためらわない姿勢を示した。

 

ユーロ圏財務相会合でも財政政策の拡大をめぐる協議

ユーロ圏財務相会合は、新型コロナウイルスの感染拡大にともなう成長鈍化懸念の広がりを受け、経済成長を支援する財政政策の拡大をめぐり協議した。ドイツやオランダに対する財政支出要請につながる可能性がある。

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